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週間相場分析2015年11月02日号


米利上げに再び敏感に...

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10/30 15:15現在

海外情勢

 トムソン・ロイターGFMSが発表した『GOLD SURVEY 2015Q3 REVIEW&OUTLOOK』によると、今年第3四半期(7~9月)の世界金需給は総供給量が前年同期比1.2%増の1125トン、総需要量が同6.6%増の1074トンで、差し引き51トンの供給過剰。同期の主要国別金需要はインドが同9.9%増の247.3トン、中国が同5.4%増の179.1トン。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機筋(ファンド)の買い越しは10月20日時点で15万1301枚、前週比3万4142枚増。取組高は10月21日時点で46万枚台、28日時点で47万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(10月22日⇒29日)では、当業者が売り玉3300枚増に対し買い玉5900枚増、非当業者が売り玉2700枚増・買い玉ほぼ変わらず。

総合分析

 10月27~28日に開かれたFOMCでは実質ゼロ金利の継続を決定するとともに、次回12月会合での利上げ検討を示唆。ゼロ金利継続よりも"12月の利上げ検討の方が材料視され、29日のニューヨーク金は軒並み30ドル近くの急落を強いられた。 "米国の利上げ"に対して市場が再び敏感になっていることが示され、当面、内外の金相場は米国の利上げ観測を巡って不安定な展開になる恐れ。

白金

当面は調整安場面を継続!?

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10/30 15:15現在

海外情勢

 インド自動車工業会によると同国の9月の乗用車販売台数(多目的車とバンを含む)は前年同月比3.8%増の23万2167台で、消費が旺盛となる祭事シーズンを迎えるなか、メーカー各社の新車投入や値下げ競争などが販売をあと押しした格好。一方、タイ工業連盟自動車部会がまとめたタイ国内の全自動車メーカーの自動車生産台数は9月単月が前年同月比4.4%増の17万1496台、1~9月累計が前年同期比1.7%増の143万1759台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは10月20日時点で2万9819枚、前週比3447枚増。取組高は10月20日時点で6万9000万枚台、28日時点で7万1000枚台。東京市場の取組高は7万枚台。カテゴリ別(10月22日⇒29日)は、当業者が売り玉600枚増に対し買い玉1700枚増、非当業者が売り玉500枚増に対し買い玉600枚減。

総合分析

 東京白金先限は10月26日の3964円で上昇にブレーキがかかり、4000円大台には至らず。もっとも、10月5日の3465円からほぼ右肩上がりで約500円も上昇した分、当面は応分の調整安場面を演じても不思議ない。上げ幅(約500円高)に対し3分の1押しは167円安の3797円、半値押しは250円安の3714円で、ひとまず3700円台の安値が想定されることから、まだ調整安の余地を残しているといえよう。

原油

売り込まれた反動で上昇

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10/30 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油は米国内製油所稼働率アップが需要増を示すとして反発場面となった。ただ、原油在庫増で売られた反動もあり、世界石油需給は供給過剰との評価が多く、米大手証券も弱気な見通しを明らかにし、英石油大手BPも先行き原油価格が低迷すると予想した。石油の供給量が減らないうえ、需要が予想したほど増加しないとの不安、特に中国経済の減速による需要鈍化が直面する弱材料。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)のポジションは20日時点で48万5090枚の買いに対し23万3939枚の売り、差し引き25万1151枚の買い越しと、これで2週連続の買い越し減少。東京ドバイ原油市場における非当業者の売買バランスは29日時点で4万3061枚の買いに対し2万9376枚の売り、差し引き1万3685枚買い越しと連日の買い越し増加。

総合分析

 世界的な原油の供給過剰状態は当分の間変わらないとの見方が多い。短期的には米国内原油の在庫動向が最も影響力が強いだけに、世界的な需給要因だけでなく、米国の石油事情から目を離せない。米個人消費の回復は緩やかであり、シェールオイルの減産ペースも緩慢なだけに、需給バランスが短期間で調整されて相場が上昇するパターンは想定しにくい。東京ドバイ原油は為替の影響を受けるので、円高になると下値不安は拭えず、東京ドバイ原油の上値のフシ目は4万円。

コーン

4ドルに接近すると売られる

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10/30 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は10月27日に3.8750セントまで上昇したあと3.7575ドルまで売られる展開で、上値が重いことを再認識させられた格好だ。強弱ともに決め手材料が乏しく、トウモロコシは下げ渋り商状を見せてきたが、4ドル接近場面では売りが出やすいことを示した格好。10月25日時点の米トウモロコシの主要18州の収穫進展率は75%で、まだ、全体の4分の1が収穫されておらず、高値になると農家売りが出やすい状況にあることも相場の頭を抑えている。また、中国がダンピングの疑いで米国産DDGS(トウモロコシ蒸留粕、エタノールを生産する際に出る副産物)の輸入を禁止したことも弱材料となった。米国の年内利上げ観測が再び浮上するなど外部環境も悪く、当面、シカゴトウモロコシ期近の4ドル乗せは遠退いたように見える。

国内市場

 東京トウモロコシ先限は10月7日の2万6200円から同29日には2万24240円まで下げた。高値から2000円近く下げたが、これはシカゴトウモロコシの40セント分の下げに相当する。シカゴ市場に比べて下げ過ぎといえようが、10月29日時点の非当業者のポジションは売り1万0369枚に対し買い1万6486枚と買い玉が多く、まだ玉整理の売りに頭を抑えられる可能性が高そうだ。

ゴム

踏み上げの可能性もあるが戻り売りから出られないか

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10/30 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり229~755トン。週末現在、原料は39.05バーツ、オファーは11月積130.3セント(円換算約167.5円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は10月20日現在、前旬比41増の11,484。入庫量683トンに対し出庫量は642トン。
【前検】10月度のゴム品質検査請求(後期)無し。

展開予想

 東京ゴムは一時160円を割り込み、約6年3か月ぶりの安値水準で取引されている。週の高値は167.4円、安値は157.1円。週初は原油安や納会後のサヤすべりの影響で弱含みに推移し、10月27日には安値157.1円を付けた。その後は原油が反発したことから値を戻し160円台を回復したが、週末にかけて上値の重い展開が続いている。
 罫線は週初に暴落、安値157.1円をつけた後に若干反発したが、週初高値167.4円から下がった3分の2戻しの163.3円付近に抵抗され、再び160.0円台へ値を沈んだ。先週から非当業者の売り玉が3,000枚強増え、突然の踏み上げの恐れはあるが、弱い外部環境を考えると、反発目途を167.0円として戻り売りの展開になる可能性が高い。一方、直近安値の157.1円を割れると、150.0円台まで急落する恐れがある。
 当先の鞘は期近~中限における期限切れ在庫を嫌気した売り圧力により拡大状態を維持し、順鞘15円程度で推移している。産地が増産期を迎える中、12~15円程度の順鞘を維持する可能性が高い。

為替

欧州と日本の金融政策待ち

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10/30 15:15現在

海外情勢

 FOMC(米連邦公開市場委員会)の声明が、米国の12月の利上げに含みを残したため、全般にドルが買われた。米利上げの影響が大きい資源国通貨は豪ドルを中心に売られたものの、ユーロは下げ過ぎから買い戻されて逆にドルが弱含む場面も見られた。ドル円相場はFOMCの動きを映して121円台前半のドル高・円安含み。

国内情勢

 国内の経済指標が予想外な改善内容(9月の鉱工業生産が前月比1%上昇)となり、日経平均株価が堅調となった一方、経済指標が3か月ぶりプラスとなって円が買われる場面もあったが、米国の年内利上げの可能性から円はドルに対して売られた。ただ、30日に行われた日銀の金融政策決定会合の結果待ちで総じて小幅な動きにとどまった。

総合分析

 FOMCの声明を見ると、市場が米の"利上げ先送り"一色ムードに染まったことを懸念、FRBが利上げのタイミングを失うとの恐れから、牽制する意味で年内利上げに含みを持たせた格好だ。ただし、12月の利上げ確率が高くないとの冷静な観測が流れるとドル買いが抑えられ、その反動が出て来る可能性=ドル安(円高)もある。また、ユーロが売られ過ぎの反動で上昇して、ユーロ高・ドル安となったが、欧州経済の不安は消えず、ドル買いが再燃するとドル堅調の地合が戻る。また、30日の日銀金融政策決定会合の動きも目を離せない。


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