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週間相場分析2015年10月26日号


もう一段高へ向かえるか!?

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10/23 15:15現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は22日時点で697.32トン。10月15日時点の700.00トンから16日に693.75トンへ一旦減少したが、その後、19日に697.32トンへと再び増加へ転じた。また、ニューヨーク金と白金の取組高を比較すると、金は10月8日の42万9152枚から20日の46万7792枚まで約9%増加した一方、白金は8日の7万4912枚から20日の7万0469枚まで約6%減少した。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは13日時点で11万7159枚、前週比3万0340枚増。取組高は14日時点で45万枚台、21日時点で46万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(15日⇒22日)では、当業者が売り玉400枚減に対し買い玉1400枚増、非当業者が売り玉1100枚減に対し買い玉2900枚減。

総合分析

 ニューヨーク金期近は1200ドル手前、東京金期先は4500円台前半で、それぞれ上値が重くなっている。安値から大きく水準を切り上げてきたことで下値不安は大幅に後退しているものの、どうしても、米国の利上げが頭にちらつき、なかなかもう一段高へ向かいにくい状況といえそう。需要最盛期入りということで、実需の積極的な買いが入るなどのサポートが欲しいところ。このままもう一段高に手こずると、一旦、失望売りを浴びる恐れも否めず要注意。

白金

半値押しがらみの修正安も!?

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10/23 15:15現在

海外情勢

 欧州自動車工業会が発表した9月のEUの新車販売台数(乗用車)は前年同月比9.8%増の135万6868台で、25ヵ月連続でのプラス。うち、排ガス規制不正回避問題が発覚したドイツのフォルクスワーゲンは同8.3%増の31万5905台で、問題の影響は9月時点で限定的といえるが、10月以降に本格的な影響が数値として現れてくる可能性も。一方、英自動車工業会が発表した9月の自動車生産台数は前年比15.5%増の15万8281台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは13日時点で2万6372枚、前週比6181枚増。取組高は14日時点で7万2000枚、21日時点で6万9000枚台。東京市場の取組高は6万8000枚台。カテゴリ別(15日⇒22日)は、当業者が売り玉2000枚減に対し買い玉800枚増、非当業者が売り玉400枚減に対し買い玉3200枚減。

総合分析

 東京白金先限は21日に3955円まで続伸。10月5日の3465円から2週間強で490円高(約14%高)と大きく水準をアップする格好となった。当面は短期間で大幅に上昇した反動、高値警戒感から一旦、修正安場面へ移行、日足で3700円台半ばに小さな窓が開いているので、それを埋めにかかる可能性も。なお、前述の上げ幅(490円高)に対して半値押しは245円安の3710円。

灯油

海外原油安の不安続く

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10/23 15:15現在

海外情勢

 米国内原油在庫が予想を大幅に上回る増加となったことがニューヨーク原油相場の弱材料となった。世界石油需給の供給過剰感が強くなっている背景は、①中国経済の減速懸念、②欧州景気見通しの悪化懸念、③フォルクスワーゲン・ショックで石油需要が減少するとの懸念・・・などが強まっていることが背景にある。更に、ニューヨーク原油市場は投資資金離れも地合が弱くなる原因となっている。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは10月13日時点で、48万7740枚の買いに対し22万2748枚の売り、差し引き26万4992枚の買い越し(前週25万8261枚)と連続増加。東京バージ灯油市場における非当業者の売買バランスは22日時点で5442枚の買いに対し2986枚の売り、差し引き2456枚の買い越し(前日2520枚)と買い越し縮小の方向を示す。

総合分析

 中国の今年1~9月の原油輸入量は2億4862万トン、前年同期比8.8%増と伸びている。世界的な景気見通しの不透明から来る需要萎縮懸念はすでに原油相場が織り込んだとの見方もある。強気が描くシナリオは=海外原油相場が下値を固め⇒日本の原油輸入価格も上昇⇒灯油精製コストアップ⇒石油会社が製品卸値引き上げ⇒灯油現物価格が堅調・・・などで、これらが東京バージ灯油期先にも反映され、地合引き締まりに結びつく可能性もある。ただ、無視出来ないのが為替で、レート次第で輸入コストは大きく変化するので注意。当面、東京バージ期先の5万円は厚い上値の壁に。

大豆

供給過剰感が効いてくる

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10/23 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は9ドルを挟んでの揉合商状の様相だ。9日に米農務省の生産予想の発表が終わり、米穀倉地帯で収穫作業が終盤に入ったことで供給面の弱材料がほぼ相場に織り込まれるなか、米国大豆の輸出が好調なことや米国の利上げ先送り観測が下支え材料になっている。ただ、市場が期待している中国向け輸出については、経済減速による消費低迷の影響がこれから出てくるはずで、そのなかで、米国産大豆は最大の競合国であるブラジルとシェアを奪い合い、安売り合戦を演じざるを得ない状況にあることも容易に想像出来よう。基本的に3年連続の豊作で米国もブラジルも大豆が余剰気味なことを考慮すると、シカゴ大豆が9ドルを大きく上回るとは思えない。ブラジルで新穀大豆の作付が進み、生育に協力的な天候が続くと、供給過剰感がボディブローのように効いてきて、相場の頭が抑えられよう。

国内市場

 東京一般大豆先限は5万円を上抜く場面が見られたが、基調を転換するようなパワーは見られない。シカゴ大豆が揉合相場になっているため、為替相場に左右される場面が多いが、肝心のシカゴ大豆で先高感が希薄なため、5万円を維持するのは難しい。

ゴム

9月の安値で下げ止まる事が出来るか?

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10/23 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり44~596トン。週末現在、原料は40.39バーツ、オファーは11月積132.3セント(円換算約169.5円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は9月30日現在、前旬比187減の11,997。入庫量378トンに対し出庫量は565トン。
【前検】10月度のゴム品質検査請求(後期)無し。

展開予想

 東京ゴムは一時165円を割り込んだ後は反発している。週初は原油安を背景に弱含みの展開となり、後半は中国株式市場の下落を受けて上海ゴムが連れ安となったことが東京ゴムにも波及した。10月22日には安値163.6円を付けたが、週末現在は反発し166円前後で推移している。10月19日に発表となった中国の第3四半期GDPは予想を若干上回る内容であったものの、価格の下支え要因とはならなかった模様。
 罫線は下落、9月7日と9月29日の安値を結んだアップトレンドラインを破り、安値の163.6円を付けた後に反発、再び166円台へと戻った。今週の安値と前記2つの安値から見ると、163.0円付近の支持が比較的に強いと考えられる。しかし、反発すると上値が重く、特に一目均衡表の雲の下限の175.0円付近では戻り売りが出やすいと考えられる。163.0円台を下回ると、150円台まで急落する恐れがある。
   当先の鞘は期近~中限における期限切れ在庫を嫌気した売り圧力により拡大状態を維持し、順鞘14円程度で推移している。産地が増産期を迎える中、12~15円程度の順鞘を維持する可能性が高い。

為替

ECBの追加緩和で円弱含み

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10/23 15:15現在

海外情勢

 各種経済指標の発表とECB(欧州中央銀行)の定例理事会を控えて、為替相場は狭いレンジで動いていたが、ECBのドラギ総裁が政策金利の据え置きを決定。更に、記者会見で、『12月の理事会で金融緩和策の見直しをする必要がある』と発言、追加緩和期待が膨らみユーロ安・ドル高に大きく振れた。円もユーロ安に連動して1ドル=120円台後半の円安・ドル高の流れを演じた。

国内情勢

 今月末に予定されている日銀の金融政策決定会合で追加緩和が見送られる可能性が出てきたとの声が増えて、1ドル=119円台後半のドル弱含み(円強含み)の地合を見せたが、ECBの追加緩和期待の高まりから週末は1ドル=120円台後半の円安・ドル高場面となった。ECBが金融緩和策を打ち出したことで、日銀がどのような舵取りをするかが注目される。

総合分析

 ECB(欧州中央銀行)は政策金利を据え置き、量的金融緩和を推進するスタンスにある。日本国内はアベノミクスの行方が不透明で、補正予算あるいは追加緩和のいずれかを選択するにしても、国内の株価次第の動きとなっているのが現状で、企業業績が予想より改善していないことから、株安⇒円高という不安は払拭出来ないが、ECBの追加緩和と今週27~28日のFOMC(米連邦市場公開委員会)の動向が今後の為替相場を左右しそうだ。


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