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週間相場分析2015年10月19日号


RSIは強気の勢力圏へ

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10/16 15:15現在

海外情勢

 ジンバブエ鉱業会議所のムガニ会頭によると、今年のジンバブエの産金量は前年の15.3トンから18.4トンに増え、2004年(21.3トン)以来の高水準となる見通し。小規模産金業者の採掘量が増えているのが主因。一方、世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は15日時点で700.00トン。9月21日時点の674.61トンをボトムに増加傾向が続いている。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは6日時点で8万6819枚、前週比1万0174枚増。取組高は7日時点で43万枚台、14日時点で45万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(8日⇒15日)では、当業者が売り玉6700枚減に対し買い玉2200枚減、非当業者が売り玉2800枚増に対し買い玉1700枚減。

総合分析

 米国の年内利上げ実施観測の後退を受けてニューヨーク金期近が続伸。これに追随して、東京金期先も4500円台へと続伸した。内外ともに強弱のバロメーターであるRSI(相対力指数)は50ポイント超の強気の勢力圏へと移動、これは基調の好転を示す。ただ、米国の利上げ見通しについては、いつ、また見方が変化するか判らず注意が必要。安値を買っても、利が乗ったらすぐさま一旦、利益を確定するなど素早い対応が必要。

白金

短期間で急伸した反動安も

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10/16 15:15現在

海外情勢

 インド自動車工業会が発表した同国内の9月の新車販売台数(乗用車+商用車)は29万5012台、前年同月比5%増と3ヵ月連続で前年実績を上回った。一方、中国汽車工業協会が発表した同国内の9月の新車販売台数は前年同月比2.1%増の202万4800台で、プラスは6ヵ月ぶり。在庫に苦しむメーカーや販売各社が一斉に大幅値引きに動いたことで販売がやや上向いた格好だが、過度の安売りで経営が悪化、閉店に追い込まれる販売店も相次いでいる模様。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは6日時点で2万0191枚、前週比295枚増。取組高は7日時点で7万5000枚、14日時点で7万2000枚台。東京市場の取組高は7万1000枚台。カテゴリ別(8日⇒15日)は、当業者は売り玉3000枚減・買い玉1500枚増、非当業者は売り玉2200枚増・買い玉2300枚減。

総合分析

 東京白金先限は3800円台前半へと続伸した。米国の年内利上げ観測が後退したこと、これを受けて金価格が続伸したことが主因。ただ、10月5日の3465円から14日の3852円まで短期間で11.2%高と水準をアップしたことから、目先的には反動安場面へ移行することが考えられる。その場合、日足の9日と12日との間、3700円台半ばに小さな窓が開いていることから、その窓埋めに向かう可能性も。

ガソリン

原油安と円高が圧迫

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10/16 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油期近は15日に45.23ドルまで売られるなどジリ貧商状となっている。EIA(米エネルギー情報局)の週報で原油在庫が4億6860万バレルと前週より760万バレル増えたためだ。米国の経済指標の改善遅れや中国経済の先行き見通しの悪化も売り材料となっている。米国内産油量が減少しても、国内原油在庫が増加したことは当面の圧迫要因になるとの見方が多く、先安不安が根強い。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機筋(ファンド)のポジションは10月6日時点で49万1100枚の買いに対し23万2839枚の売り、差し引き25万8261枚の買い越し(前週25万1728枚)と買い越しが増加。東京バージガソリンにおける非当業者の売買バランスは15日時点で9141枚の買いに対し1万0317枚、差し引き1176枚の売り越し(14日は1185枚)と売り越しが減少した。

総合分析

 国内のガソリン現物市場は販売不振や原油処理量の増加で低調となり、これが東京バージガソリン期近の地合を弱くする一因となっている。為替が円高へ振れていることから、当面、原油輸入価格が下落して処理コストが下がる恐れもあるため、戻りを売られやすい。当面は米国の株価下落⇒ニューヨーク原油安⇒東京バージガソリン下落...というパターンが繰り返されそうで、期先の5万5000円は重そうだ。

コーン

シカゴ安と円高が頭を抑える

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10/16 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は10月7日の3.9975ドルからジリジリ後退、15日には3.75ドルまで下落した。背景は現地時間9日に米農務省が発表した2015年の米国のトウモロコシ生産量が135億5500万bus(単収168.0bus)と、ロイター通信がまとめた事前予想平均135億0400万bus(同167.1bus)を上回ったからだ。収穫面積が前月の8101万1000エーカーから8066万4000エーカーに下方修正されたため、生産量は前月予想の135億8500万busを若干下回った。一方、2015~16年度も米国トウモロコシ需給見通しは生産量135億5500万bus、総需要量137億5500万busで差し引き2億bus供給不足となり、需給改善を示唆する内容となったが無視された格好だ。というのも、米穀倉地帯では大豆の収穫にメドがつき、トウモロコシの収穫作業が本格化、目先、ハーベスト・プレッシャーを織り込む必要があるからだ。しかし、これが一巡すれば需給改善にスポットがあたり秋高の様相を呈する可能性が高まろう。

国内市場

 東京トウモロコシ先限は7日の2万6200円からジリジリ下げている。シカゴ安に連動したものだが、注意したいのは円高の影響だ。米国の利上げ機運が後退したとして、各国の通貨がドルに対して反発しており、円高がトウモロコシ相場の頭を抑える恐れがある。ちなみに、1円の円高で輸入コストは200円ほど低下する。

ゴム

戻り売り基調が続くか

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10/16 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり382~487トン。週末現在、原料は42.15バーツ、オファーは11月積138.7セント(円換算約174.8円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は9月20日現在、前旬比348減の12,184トン。入庫量339トンに対し出庫量は687トン。
【前検】10月度のゴム品質検査請求(前期)無し。

展開予想

 東京ゴムは概ね横ばいで推移し週末現在は172円前後で取引されている。週の高値は176.0円、安値は170.7円。週初は原油安を受けて軟調に始まったが、この日発表となった9月の中国新車販売の結果が好調と伝わり、これを受けて東京ゴムは下げ止まった。ただし同日発表となった9月の中国貿易統計では、総輸入額が前年同月比20%減と大きく落ち込んでおり、中国経済の減速懸念は払しょくされていないと考えられる。
 罫線は8月28日と9月11日が結んだダウントレンドラインと一目均衡表転換線の170.0円近辺の間に横ばいしていた。この方向性のない動きが約2週間も続いたが、チャートの上部にある一目均衡表の雲が非常に厚いため、目先は雲の下限の177.0円付近を上値目途とした戻り売り優勢の展開になる可能性が高いと考えられる。下値目途は170.0円。これを割れると、再び160.0円台まで下落する可能性がある。
 当先の鞘は期近~中限における期限切れ在庫を嫌気した売り圧力により拡大状態を維持し、順鞘14円程度で推移している。産地が増産期を迎える中、12~15円程度の順鞘を維持する可能性が高い。

為替

米国と中国の経済指標後退でドル安

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10/16 15:15現在

海外情勢

 米小売売上高などの低調な経済指標を受けて、年内の米利上げが遠退いたとの見方からドル売りが加速、1ドル=118円割れを窺う展開になったが、9月の米消費者物価のコア指数が前月比0.2%上昇したことからドルを買い戻す動きが出て1ドル=118円台後半までドルが買われた。ただし、一連の動きはドル安の過程でのテクニカルな攻防との見方もある。

国内情勢

 米経済指標の不冴えなどからドル安・円高へ振れたものの、世界的に過剰流動性が高いことは不変で、日米とも市場関係者の株高期待が根強く、これがドル売りをセーブする動きに結びついた。15日に東京市場で1ドル=118円10銭までドルが売られたものの、行き過ぎ感から16日は118円台後半まで戻した。

総合分析

 過去3年余で急騰したドルが調整期を迎えても不思議ないとの見方がある。利上げ観測後退がドル売りを誘ったが、それ以上に米金融当局がドル高を警戒している発言が目立った。中国経済の減速懸念は拭えず、その影響で円高・ドル安となる可能性もある。2月2日の116円90銭を意識する向きは少なくないが、このレベルに接近すると警戒心が一気に強まり、円高にブレーキがかかろう。実際には、117円台後半が円高のピークか。


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