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週間相場分析2015年10月13日号


上値が重い展開

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10/9 15:15現在

海外情勢

 ブルームバーグの試算によると、中国人民銀行(中央銀行)の9月の金保有高は前月比15トン増の1709トン。具体的には、人民銀のウェブサイトで7日に掲載されたデータによると、9月末時点での金資産の価値は612億ドル(8月末時点618億ドル)で、ロンドン貴金属市場協会の9月30日午後発表の金価格に基づきブルームバーグが算出した9月末の保有高は5494万オンス(約1709トン)となり、前月の5445万オンス(約1694トン)を上回った。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは9月29日時点で7万6645枚、前週比1万5520枚増。取組高は9月30日時点で41万枚台、10月7日時点で43万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(1日⇒8日)では、当業者が売り玉2100枚増に対し買い玉3200枚増、非当業者が売り玉3600枚増に対し買い玉2400枚増。

総合分析

 内外ともに9月の高値水準まで切り返したものの、そこで上値が重くなっている。やはり、米国の利上げがいつ実施される可能性が高いのか、先行きがいまだ不透明なことが心理的な圧迫要因になっているようだ。加えて、白金市場でVWショックをひとまず消化したところに、ジンバブエの電力供給削減に伴う白金供給不安が浮上。折からの"金に対し白金が下ザヤ(=割安)"も相まって、"白金買い・金売り"のポジションを取りやすい状況も少なからず金の上値抑制要因に。

白金

ジンバブエの電力事情に注目

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10/9 15:15現在

海外情勢

 英自動車製造販売協会が発表した9月の英新車登録台数は前年同月比8.6%増の46万2517台。独自動車大手VW(フォルクスワーゲン)による排ガス不正にもかかわらず、ディーゼル車の需要は依然として力強いという。一方、ブラジル全国自動車製造者協会が発表した9月の同国新車販売台数は20万0100台と、前年同月比32.5%減少。また、生産台数は同42.1%減の17万4200台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは9月29日時点で1万9896枚、前週比2946枚減。取組高は9月30日時点で7万5000枚台、10月6日時点で7万4000枚台。東京市場の取組高は7万5000枚台。カテゴリ別(1日⇒8日)は、当業者が売り玉500枚増に対し買い玉200枚増、非当業者は売り玉1000枚増に対し買い玉1200枚増。

総合分析

 VWショックが徐々に下火になるなか、今度はジンバブエ(※南ア、ロシアに次ぐ世界第3位の白金供給国)が大手鉱山会社に電力使用の25%削減を求めたとの報が伝わって白金の供給不安が浮上、ニューヨーク白金期近は950ドル台へ、東京白金期先は4700円台へと切り返した。ただ、連日の陽線引けで高値警戒感も強まっていたことから、その後は修正安へ移行している。今後は、ジンバブエの動向や米国の利上げの行方、更に為替相場を睨みながら神経質な展開になる公算。

原油

米原油減産が強材料

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10/9 15:15現在

海外情勢

 中国経済の減速懸念は払拭出来ないものの、国慶節明けの上海株式市場は堅調なスタートとなり、先行き不安が薄れた格好だ。また、EIA(米エネルギー情報局)は見通しのなかで、米国の原油生産量が来年秋まで減少傾向を継続し、同国の石油需給がタイト化すると予想、これがニューヨーク原油相場のサポート要因となった。半面、米国内原油在庫が増加したことで売られたが、それでも値崩れせず底固さを示した。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)のポジションは9月29日時点で48万1485枚の買いに対し22万9757枚の売り、差し引き25万1728枚の買い越し(前週25万9429枚)。東京ドバイ原油市場における非当業者の売買バランスは8日時点で3万8591枚の買いに対し2万6531枚の売り、差し引き1万2060枚の買い越し(前日1万2359枚)と買い越しが減少している。

総合分析

 ニューヨーク原油相場は安値から大幅に反発した。これは米国の石油需給が減産によりタイト化するとの見通しが背景にあるからだ。東京ドバイ原油は海外原油相場に連動しつつ、為替の影響も受ける。当面、為替相場に対して敏感に反応する可能性が高く、仮に、1ドル=118円台へ移行すると東京ドバイ原油相場も一段安となる恐れがある。

大豆

農家売りと南米の増産予想が頭を抑える

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10/9 15:15現在

海外市場

 注目材料は現地時間9日に米農務省から発表された2015年の米国大豆生産予想と2015~16年度の需給見通しだ。ロイター通信がまとめた米国大豆生産量に関する事前予想平均は収穫面積8291万4000エーカー(米農務省9月予想8354万9000エーカー)、単収が47.2bus(同47.1bus)、生産量が39億0800万bus(同39億3500万bus)。単収は米農務省予想を0.1bus下回ったが、収穫面積の減少で、生産量が下方修正されるとの見方となった。ただ、米農務省の生産予想が事前予想通り減少しても、2015~16年度の需要見通し37億2500万busを上回る供給過剰の構図は不変で、シカゴ大豆の頭を抑える要因となろう。目下、米穀倉地帯では大豆の収穫が進んでおり、いわゆる"ハーベスト・プレッシャー"の売りが出やすい時期にある。また、ブラジルでは大豆の作付作業が始まった。インフォーマは2015~16年度のブラジルの大豆生産量が1億トンに達すると予想しており、今後、同国の天候が順調なら大豆相場を圧迫する公算は大きいと見るべきだ。

国内市場

 東京一般大豆先限は7日に4万9960円まで上昇したものの、決め手材料難から値を下げる展開となった。仮に、9月の米農務省レポートが強材料となって5万円に達しても、その後のハーベスト・プレッシャーや南米の増産気運を意識すると5万円以上は買いにくい。

ゴム

180円で戻り売りとなるか

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10/9 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり164~303トン。週末現在、原料は42.12バーツ、オファーは11月積138.4セント(円換算約175.8円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は9月20日現在、前旬比348減の12,184トン。入庫量339トンに対し出庫量は687トン。
【前検】10月度のゴム品質検査請求(前期)無し。

展開予想

 東京ゴムは反発し170円台を回復している。週の高値は175.5円、安値は168.3円。週初は原油高を受けて堅調に推移し、10月7日には高値175.5円を付けたが、この日発表となった日銀の金融政策決定会合が現状維持と伝わるとドル円相場が円高に進行し、東京ゴムはこれを受けて反落した。大型連休明けの上海ゴム市場は伸び悩んでおり、東京ゴムはこれに追随して上値の重い展開となっている。
 一目均衡表の転換線の169.7円近辺の支持が強く、罫線は終値ベースで172.0円を挟んだ横ばいとなり、下げにくい状態となっている。しかし、今後は反発しても上値が重く、一目均衡表の雲の下限である180.0円付近で戻り売られると考えられる。目先は上値目途を180.0円とした戻り売りの展開になる可能性が高いであろう。
 当先の鞘は期近~中限における期限切れ在庫を嫌気した売り圧力により拡大状態を維持し、依然順鞘12円程度で推移している。産地が増産期を迎える中、12~15円程度の順鞘を維持する可能性が高い。

為替

利上げ先送りの影響残る

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10/9 15:15現在

海外情勢

 FOMC(米連邦公開市場委員会)の議事録要旨発表は特筆すべきものはなく、米国の利上げ先送り機運から1ドル=119円台後半から120円の動きとなった。注目された中国の国慶節明けの為替及び、株式市場は人民元が対米ドルで堅調、上海株式市場も強含みとなり、中国経済減速懸念が一服したとの見方から為替市場への反応は小さかった。

国内情勢

 日経平均株価が連騰のあと小反落し、これを受けて為替市場はドル安・円高へと振れた。また、日銀の追加緩和決定は10月30日の日銀政策決定会合へと先送りされた。追加緩和されれば円安・ドル高が進むとの見方が多く、1ドル=120円を窺う半面、現在の円高含みの流れからテクニカルで119円50銭を試す可能性を指摘する市場関係者が目立つ。

総合分析

 長期的な視点で見ると、3年半で50円もドルが上昇したことへの修正が必要で、円高・ドル安へ振れるとの見方もある。日本の貿易赤字拡大がドル買い・円売りの理由だったが、今年8月の貿易赤字が3261億円と前年同月の8526億円から急速に縮小していることがドル売り・円買いへ転換する可能性を示唆している。目先は日銀の追加緩和の有無が話題で、見送られるとドルが売られることが考えられ、1ドル=118円台を試すとの見方は少なくない。


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