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週間相場分析2015年10月05日号


季節的需要期入りがサポート!?

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10/2 15:15現在

海外情勢

 中国人民銀行(中央銀行)が9月30日に発表した8月末時点の同国の金準備高は5445万オンス(1693.584トン)で、7月末の5393万オンスから52万オンス(16.2トン)増加した。同国はこれまで金保有状況を国家機密とみなして月次データを公表していなかったが、IMF(国際通貨基金)特別引出権への人民元採用に向けた透明性向上措置として、6月から公表を開始した。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは9月22日時点で6万1125枚、前週比2万1578枚増。取組高は9月23日時点、30日時点ともに41万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(9月24日⇒10月1日)では当業者が売り玉600枚減に対し買い玉3100枚減、非当業者が売り玉4700枚減に対し買い玉2200枚減。

総合分析

 前述の"海外情勢"で触れた中国の金準備高増加に対して内外の金相場の反応は薄く、相変わらず米国の利上げ時期やドル相場の動向が強く影響している状況。当面、為替は独フォルクスワーゲン社の排ガス規制の不正問題もあってユーロ安⇒ドル高の地合に傾きやすく、これはニューヨーク金にとっては上値抑制要因になる公算。そうしたなか、ニューヨーク金期近が1100ドル台を維持出来るかどうかが注目される。季節的な需要期入りをサポート要因として期待したいところ。

白金

VW問題が引き続き圧迫

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10/2 15:15現在

海外情勢

 米調査会社オートデータが発表した9月の米新車販売台数は前年同月比15.8%増の144万2460台で、季節要因を調整した年換算では1817万台と、10年2ヵ月ぶりの高水準だった。一方、英自動車工業会が発表した8月の英国の自動車生産台数は前年比41%増の9万9910台で、1~8月累計の生産台数は前年同期比1.6%増の101万台と、2008年以来初めて100万台の大台を突破。また、タイ工業連盟が発表した8月のタイの自動車生産台数は前年同月比13.3%増の15万9470台と、2ヵ月連続で前年実績を上回った。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは9月22日時点で2万2842枚、前週比190枚減。取組高は9月23日時点で7万8000枚台、30日時点で7万5000枚台。東京市場の取組高は7万枚台。カテゴリ別(9月24日⇒10月1日)は当業者が売り玉700枚減に対し買い玉100枚減、非当業者が売り玉1000枚増に対し買い玉400枚増。

総合分析

 独VW(フォルクスワーゲン)社による排ガス規制の不正問題が引き続き白金相場を圧迫する公算大。A―1 Specialized Services & Supplies(世界的な白系金属のリサイクル会社)の推計によれば、ディーゼル車一台に使用されている白金は平均4~6グラム。今回、同問題では全世界約1100万台のVWディーゼル車がリコールの対象となる可能性があるが、この量が1100万台に適用されるとすれば約180万オンス(約56トン)となる。

灯油

不安定な動きが続く公算

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10/2 15:15現在

海外情勢

 原油相場は中国経済の減速懸念が最大の弱材料となっている。そのため、同国の経済減速への懸念が後退するような材料が出るたびに原油価格が押し上げられる格好だ。従って、中国の9月のPMI(製造業購買担当者景気指数)が予想を上回ったことは同国の経済にとって安心材料となり、更に米国内の原油集散地の原油在庫が5週連続減少となったことがサポート要因となった。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは9月22日時点で48万9204枚の買いに対し22万9775枚の売り、差し引き25万9429枚(前週23万9386枚)と買い越しが増加。東京バージ灯油市場における非当業者の売買バランスは10月1日時点で5773枚の買いに対し3174枚の売り、差し引き2599枚の買い越し(9月30日2574枚)と買い越しが増加。

総合分析

 灯油の現物の売れ行きが思わしくない。元売りは卸市場での販売を抑制、系列で売るなど値を通したい意向と、数量を捌く意向とでチャンネルを使い分けているが、それでも荷は捌きにくい。冬の需要に備えた在庫積み上げの時期は毎年ズレ込んでいるため、目下、販売の鈍化は避けられないという。実需は売りヘッジをしているが、これを手仕舞う理由がないため、東京バージ灯油先物市場でも買い戻し玉がまとめて出てこない。当面、実需は静観の構えで、海外原油相場次第の不安定な動きか。

コーン

供給過剰感あるが確り推移

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10/2 15:15現在

海外市場

 9月30日に米農務省が発表した9月1日現在の全米トウモロコシ在庫は17億3100万busと市場予想平均の17億3900万busを下回った。それを受けて、シカゴトウモロコシ期近は3.9450ドルまで値上がりしたが、4ドルを前に利食売りが誘われて上げ一服となった。全米トウモロコシ在庫は市場予想を上回ったものの、9月の需給予想見通しで2015~16年度の期初在庫(9月1日現在在庫)は17億3200万busと予想され、今回の四半期在庫発表とほぼ同じ水準だった。需給は大豊作を背景に緩和したままと見るのが自然だ。ただ、シカゴトウモロコシは供給過剰感が強いながらも確りしていることも否定出来ず、収穫作業の進展に伴うハーベスト・プレッシャーを織り込んでしまえば、堅調地合に転じるとの期待感が出てこよう。今週は現地時間9日に米農務省から生産予想と需給予想が発表されるので、それらに動きに注目したい。

国内市場

 東京トウモロコシ先限は2万5000円台後半で堅調な動きを見せている。貴金属や石油、ゴムなど多くの商品が弱い動きを見せるなかで、トウモロコシが健闘しているのは、3年連続の豊作を織り込んで下値余地が小さいと判断する向きがいるからだが、もう一段上値を狙うには新たな強材料が必要といえる。

ゴム

トレンドラインをどちらに抜くか

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10/2 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり152~310トン。週末現在、原料は42.18バーツ、オファーは10月積136.0セント(円換算約172.8円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は9月10日現在、前旬比701減の12,555トン。入庫量402トンに対し出庫量は1103トン。
【前検】9月度のゴム品質検査請求(後期)無し。

展開予想

 東京ゴムは横ばいで推移し、週末現在は167円前後で取引されている。週初は原油高を受けて堅調に始まったが、9月29日には中国が大型連休を控えていることから上海ゴムに整理売りが入り、これに追随して東京ゴムも下落し一時165円を割り込んだ。その後は10月1日に発表となった9月の中国製造業PMIの結果が予想ほど悪化していなかったことから、原油や銅など他商品が上昇し、東京ゴムも連れ高となり170円を回復している。
 罫線は9月29日に安値163.9円を付け、9月7日の安値と結んだアップトレンドラインと9月11日の高値と9月17日の高値が結んだダウントレンドラインの間に推移している。179.8円を突破できればダブルボトムを形成、底を築き上げる形となるが、もし反落して163.0円を下回れば、再度下値探しの動きが始まり、150円台が視野に入るであろう。弱い外部環境を考えると、後者のパターンが起こる可能性が高い。
 当先の鞘は期近~中限における期限切れ在庫を嫌気した売り圧力により拡大状態を維持し、依然順鞘12円程度で推移している。産地が増産期を迎える中、12~15円程度の順鞘を維持する可能性が高い。

為替

1ドル120円中心の小幅な揉合

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10/2 15:15現在

海外情勢

 中国の9月のPMI(中国製造業購買担当者景気指数)が49.8とアナリストの事前予想平均49.6を上回ったことや、日欧の株価堅調が円安を後押しする場面が見られた。ただ、現地時間2日に発表された米雇用統計や各種経済指標を検証して、米金融当局が利上げについて判断を下すとの見方から神経質な展開となり、1ドル=119円後半から120円にかけての小幅な動き。

国内情勢

 中国の経済減速懸念が薄れる要因を敏感に反映している。岩田元日銀副総裁が、『マイナス金利の導入もあっても良い』と発言したが、一時、円安・ドル高へ振れる一因となった。米国の利上げ実施について不透明感の強いなかで、イエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長発言が注目されているほか、利上げの動向を左右する米雇用統計への関心も高かった。

総合分析

 日銀が追加緩和を実施する可能性は高いままだ。欧州が追加緩和をすると、日本も実施しやすくなるとの見解が聞かれるのでECB(欧州中央銀行)の動きに注目したい。米国の利上げは年明け以降に延期されるとの見方が増えてきたが、米国の経済指標次第で早期実施の目も残されている。ゴールドマン・サックス・グループは年内の米利上げに対して、『金融市場の準備は整った』との見方を示している。当面は、米国の株価とそれに影響される日経平均株価の動きが優先され、1ドル=120円を中心とする小幅揉合を継続か。


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