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週間相場分析2015年09月14日号


FOMCを控えて不安定

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9/11 15:15現在

海外情勢

 インド政府は9日、金の輸入削減を目指し金の国内供給を促進する計画を承認した。インド政府によれば同国の一般世帯や寺院で保有されている金は推計2万トン以上に達し、米国での保有量の2倍を上回る。一方、ブルームバーグによると、南アフリカ共和国の産金会社は現行水準の金価格では生産分の約35%で損失を出しており、過去最高水準への電力価格高騰で採掘コストが上昇、利益が奪われている。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは1日時点で7万2685枚、前週比1952枚増。取組高は2日時点で40万枚台、9日時点で41万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(3日⇒10日)では当業者が売り玉9100枚増に対し買い玉2600枚増、非当業者が売り玉1100枚減に対し買い玉5400枚増。

総合分析

 日経平均株価の急落と円高に煽られて、東京金期先は10日に4243円まで下落。その結果、7月24日の4285円と8月27日の4278円とでつけた"Wボトム"を下回った。そうしたなか、16~17日のFOMC(米連邦公開市場委員会)を控えて、米国の利上げを巡る思惑が交錯、金価格も不安定に推移する恐れがあることから、まだ下値不安が残っているといわざるを得まい。4200円台を下回らずに推移出来るかが重要なポイントとなろう。

白金

3800円以下が下値支持線になるか!?

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9/11 15:15現在

海外情勢

 中国自動車工業協会が発表した今年8月の同国新車販売台数は前年同月比3.0%減の166万4500台となり、5ヵ月連続で前年水準を下回った。また、米調査会社IHSオートモーティブは2015年の中国の新車販売台数見通しを前年比1.4%増の2340万台に下方修正した。従来予想は同4.4%増。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは1日時点で2万4583枚、前週比1292枚増。取組高は2日時点で6万9000枚台、9日時点で7万枚台。東京市場の取組高は7万1000枚台。カテゴリ別(3日⇒10日)は、当業者が売り玉600枚増に対し買い玉300枚増、非当業者が売り玉1600枚減に対し買い玉1400枚減。

総合分析

 東京白金先限は10日に一時3800円台を下回り、3790円まで下落。日足チャートを見ると8月25日の3570円は行き過ぎの瞬間的安値で除外するとして、8月4日の3757円、9月7日の3758円、そして10日の3790円と、3800円以下が下値支持線になりつつあるようにも見える。今後も為替や株価の急変動に揺さぶられて、東京白金先限も不安定に推移する公算大だが、そこで、3800円以下で更に下値抵抗を強めるかどうか注目される。

原油

下値を固める段階へ移行

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9/11 15:15現在

海外情勢

 EIA(米エネルギー情報局)の9月短観によると、2015年の世界石油需給は日量で208万バレルの供給過剰、2016年は同110万バレルの供給過剰と予想した。これを見る限り、世界的な石油の供給圧迫が原油相場の上値を抑える可能性が強い。半面、米国内産油量が増加しているとはいえ、需要は堅調で米国内の需給は緩和していない。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における9月1日時点の大口投機玉(ファンド)のポジションは48万7177枚の買いに対し26万6835枚の売り、差し引き22万0342枚の買い越し(前週21万5563枚)と買い越しが増加している。東京ドバイ原油市場における非当業者の売買バランスを見ると、9月10日時点で3万8879枚の買いに対し2万7870枚の売り、差し引き1万1009枚の買い越し(9日1万1584枚)とわずかながら減少。

総合分析

 東京ドバイ原油期先は8月25日に示現した3万2230円が底となりそうだ。これは中国ショックが一巡、世界石油需給の供給過剰懸念も織り込んだと見られるからだ。予想外の下げを演じたニューヨーク原油に連動したため、一気にアク抜けした格好で、当面は下値固めの段階と見て良い。なお、16~17日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、米国が利上げを実施するかどうかにも注目したい。

コーン

11日の米農務省予想に注目

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9/11 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシは現地時間11日に米農務省が発表した2015年の米国トウモロコシ生産予想と、2015~16年度の需給予想が最優先材料となろう。11日の生産予想を前にロイター通信がアナリストの事前予想を発表した。事前予想平均は単収167.6bus、生産量が135億9900万busで、米農務省8月予想の同168.8bus、同136億8600万busをそれぞれ下回った。事前予想平均は米農務省の8月予想を下回ったものの、135億9900busの生産量は2014年の142億1600万bus、2013年の138億2900万busに次ぐ史上3位の豊作であり、大胆な減産予想にでもならない限り、相場を押し上げる材料にはなりにくい。ただ、弱材料が多いなかでシカゴトウモロコシ期近は一時的に3.50ドルを割り込んでも、このラインを維持しており、仮に、米農務省予想後も底固さを発揮すれば、ジリジリ価格水準を切り上げる動きになってもおかしくあるまい。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は9月7日に2万4040円まで下落したあと、10日に2万4910円まで戻す動きを見せた。円安とシカゴトウモロコシの底固さを映したものだが、2万5000円台に返り咲き、更に上値を追うかどうかは。11日の米農務省の生産予想と、利上げの有無を決める16~17日のFOMC(米連邦公開市場委員会)次第といえよう。

ゴム

中国金融市場の動向が注目される

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9/11 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり76~564トン。週末現在、原料は43.72バーツ、オファーは10月積139.7セント(円換算約178.5円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は8月31日現在、前旬比80減の13,256トン。入庫量735トンに対し出庫量は815トン。
【前検】9月度のゴム品質検査請求(前期)無し。

展開予想

 東京ゴムは6年ぶりの安値から反発、175円を上抜けて推移している。週の高値は179.8円、安値は162.7円。週初は先週までの軟調な流れを引き継ぎ安値162.7円を付けたが、その後は一転して堅調な展開となっている。中国株式市場が下げ止まったことに連れて上海ゴムが戻り歩調となっていることや、ドル円相場が円安に進行していることが支援材料になっていると思われる。9月10日に発表となった8月の中国新車販売は不調な結果となったものの、市場に与える影響は限定的だった模様。
 罫線はRSIが週初の30前後から、週末現在は50弱と売られ過ぎ懸念は払しょくされている。また9月11日には20日移動平均線の175.2円を上抜けている。基調が転換した可能性はあるが、まずは8月28日の戻り高値181.6円を更新できるか注目となる。
 当先の鞘は先限の反発、及び期近~中限における期限切れ在庫を嫌気した売り圧力により拡大し、現在は順鞘13円程度で推移している。産地が増産期を迎える中、12~15円程度の順鞘を維持する可能性が高い。

為替

米利上げと安保法案巡り波乱含み

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9/11 15:15現在

海外情勢

 一時は米国の早期利上げ観測が台頭して混乱、中国経済の先行き不透明感も影響してドルは主要通貨に対して上下にブレる展開を見せた。アジアと欧州の株価がさえず、米国の経済指標もまだら模様なため、16~17日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利上げに踏み切るかどうかが読みにくい状況にあるが、市場は利上げ見送りに傾きつつある。

国内情勢

 米国の早期利上げ観測と中国景気の不透明感、日本国内機械受注の不振、更にアベノミクスへの不信感も手伝って日経平均株価が迷走し、東京市場は一時119円台の円高・ドル安へと振れた。このような状況下、自民党の山本幸三衆議院議員が、『日銀の10月30日の会合は追加緩和のいい機会だ』との発言なども影響し、再び1ドル120円を超える円安・ドル高へ流れが変わった。

総合分析

 中国経済の減速懸念や欧州の金融不安の根強さをよそに、安全通貨としての円を買う動きは顕著とならなかった。国内では安保法案が議会を通過すると、円安・ドル高が助長されるとの見方もある。14日から始まる週はFOMCと日本の安保法案を巡る国会審議が重なり、その動向次第では円安が加速する可能性が高そうだ。


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