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週間相場分析2015年09月07日号


まだ修正高の範囲内

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9/4 15:15現在

海外情勢

 国際的な商品価格安により、南ア(南アフリカ共和国)の鉱業各社が相次いでリストラに乗り出しているなか、南ア政府と鉱業関連の経営者団体、労組は9月1日までにリストラ実施の先延ばしや生産性の向上など、雇用喪失のリスクに対する10項目の対策について合意した。一方、世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は9月2日時点で682.59トン。667.69トン(8月7~11日)を直近のボトムに増加傾向が続いている。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは8月25日時点で7万0733枚、前週比2万9074枚増。取組高は8月26日時点で42万枚台、9月2日時点で40万枚。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(8月27日⇒9月3日)では、当業者が売り玉1800枚増に対し買い玉400枚減、非当業者は売り玉700枚増に対し買い玉3000枚増。

総合分析

 東京金期先は4400円台前半へと反発。ただ、これは8月21日の4603円から同27日の4278円までの下げ幅(325円安)に対し半値戻し以下で、修正高の範囲内。日足上では8月31日の4425円、9月1日の4424円で"Wトップ"気味になっており、このまま上値の重さが続くと、一旦、失望売りを浴びる恐れも。仮にそうなった場合、7月24日の4285円と8月27日の4278円の"Wボトム"を下回らずに推移出来れば、下値支持線確認となるが...。

白金

三尊天井形成も!?

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9/4 15:15現在

海外情勢

 米調査会社オートデータが発表した8月の米新車販売台数は前年同月比0.5%減の157万7407台で、1年半ぶりに前年割れしたが、150万台超の堅調な内容。レーバーデーの3連休が8月実績に含まれた昨年の反動減と見られる。また、季節要因を調整した年換算は1780万台で、8月としては12年ぶりの高水準。一方、日本自動車工業会が発表した7月の自動車生産台数は前年同月比5.9%減の84万1812台と、13ヵ月連続で減少した。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは8月25日時点で2万3291枚、前週比1212枚増。取組高は8月26日時点で7万2000枚台、9月2日時点で6万9000枚台。東京市場の取組高は7万2000枚台。カテゴリ別(8月27日⇒9月3日)は、当業者が売り玉600枚減に対し買い玉200枚減、非当業者は売り玉1100枚増に対し買い玉700枚増。

総合分析

 東京白金先限は8月25日に付けた安値3570円から切り返し、一時4000円大台に返り咲いたものの、あくまでも一時的にとどまっている。それを表すように、先週末は一時3900円を割り込んだ。このまま反騰できない場合、8月12日の4055円、8月21日の4137円、8月31日の4020円で、日足が"三尊天井"を形成することになり、上値の重さが嫌気される恐れも。そこで再度、反落に転じた時、8月4日の3757円を下回らずに推移出来るかどうかが焦点に。

灯油

目先は不安定な動き

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9/4 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油が短期間に急反騰したものの、下げ止まったとの見方により、『再び下落するのでは』との見方が目立つ。米国の景気回復⇒株価上昇⇒原油高という構図はあるが、今回の反騰は単にショートカバーによるものと見られ、一時的な戻りと判断されているようだ。また、OPEC(石油輸出国機構)の増産やガソリンの不需要期入りも原油価格の上値を抑えている格好。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは8月25日時点で47万4160枚の買いに対し25万8597枚の売り、差し引き21万5563枚の買い越し(前週21万0560枚)と買い越しが増えている。東京バージ灯油市場における非当業者の売買バランスは3日時点で5387枚の買いに対し3566枚の売り、差し引き1821枚の買い越し(前日1544枚)と買い越しが増えている。

総合分析

 東京バージ灯油先物市場は買方が投げる格好となった後も、追撃売りが続いたが、結果的に売方が踏まされ、内部要因は一新された。そのため、下げたところを買う妙味が出てきた。ただ、原油価格は戻れば売り物が待ち構えている。これは国内灯油相場も同様で、押目で買っても利食いを早めにするよう心掛ける必要がある。

大豆

今週11日の生産予想控えた動き

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9/4 15:15現在

海外市場

 株式、為替、商品市場を激震させた中国の株式市場が抗日戦争勝利70周年記念で3日と4日が休場となり、外部要因の影響が希薄となったため、先週のシカゴ大豆は小動きにとどまった。しかし、今週は中国が休み明けとなり上海株式市場がどう動くか、現地時間11日に米農務省が2015年の米国大豆生産予想をどう発表するか次第で、シカゴ大豆が波乱含みの動きを演じそうだ。直近の2015年の米国大豆生産に関する事前予想は、①FCストーン37億9100万bus(同45.4bus)、②アレンデール37億9100万bus(同45.4bus)、③インフォーマ39億2400万bus(同47.0bus)。FCストーン、アレンデールともに生産量、単収ともに同じ予想で米農務省8月予想39億1600万bus(同46.9bus)を下回ったが、インフォーマは上回っており、見通しは不透明だ。いずれにしても、史上2位の豊作であることは変わりなく、ダウントレンドの動きを変えるには至るまい。米農務省の生産予想後は大豆の収穫を意識したハーベストプレッシャーに見舞われる可能性があり、シカゴ大豆期近は8月24日の8.74ドルを目標に売られる公算が大きい。

国内市場

 東京一般大豆先限はシカゴ大豆の動きもさることながら、上海株式市場再開に伴う、対円ドル相場の行方に注目したい。上海株式は当面、不安定な動きが続くと見られ、上海株安⇒円高・ドル安になると相場の圧迫要因となろう。

ゴム

中国の景気減速と産地の増産が重し

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9/4 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり72~145トン。週末現在、原料は44.51バーツ、オファーは10月積139.0セント(円換算約178.1円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は8月10日現在、前旬比253減の13,689トン。入庫量607トンに対し出庫量は860トン。
【前検】8月度のゴム品質検査請求(後期)は90枚。

展開予想

 東京ゴムは週を通じて弱含みに推移しており、週末現在は165円前後で取引されている。週初は上海ゴム市場が軟調な展開となったことや、ドル円相場が円高に進行したことを受けて、東京ゴムは下落した。9月2日には170円を割り込み、週末にかけても下げ幅を拡大する展開となっている。中国市場は9月3日、4日と休場となっており、積極的な売買が控えられる中、底値の見えない様相となっている。
 中国経済減速への不安により、世界金融市場の揺れが収まらない一週間のなかで、東京ゴムは軟調に推移、罫線が一時164.0円と6年ぶりの安値を付けた。14日RSIが小さな反発を経て再度30レベルを切り、下値を模索する相場展開を暗示しているであろう。当面は上値目途が7月22日と8月11日の高値を結んだダウントレンドラインの175.0円付近、下値目途が160.0円、これを割れると150円台まで下落する可能性がある。
 当先の鞘は5、6番限を主とした軟調地合いに引きずられる形で縮小状態を維持し、順鞘8円程度で推移している。国内在庫は高水準を維持し、産地が増産期を迎える中、12~15円程度の順鞘に戻る可能性が高い。

為替

1ドル120円央中心の動き

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9/4 15:15現在

海外情勢

 米国の利上げは最短で9月実施があり得るとの見方がある一方で、年内の利上げは一回にとどまる可能性が強いとのコンセンサスが市場に出来上がっており、こうした心理がドルの上値を抑制しているようだ。ECB(欧州中央銀行の)のドラギ総裁は、『量的緩和策の拡充を排除しない。手段を全て使う』とコメント、円がユーロだけでなくドルに対して小高くなった。

国内情勢

 大荒れを演じてきた中国の株式市場が3~4日、抗日戦争勝利記念日で休場となったことから、安全通貨として積極的に円を買う動きはなく、比較的落ち着いた動きを見せた。また、現地時間4日に利上げ時期に影響を与える米国の雇用統計が発表されるため、様子見気分も強かった。国内市場は休場明け(7日)の上海株式市場の動きと米国の雇用統計待ちの様相といえる。

総合分析

 1ドル=120円を切る円高へ振れると警戒感が台頭して、ドルを買って様子を見る動きが繰り返されている。米国の利上げ時期が特定しにくいことや、中国経済の行方、あるいは、ドラギECB総裁の発言があったとはいえ、欧州の金融政策の方向が不透明なことなども静観する向きを増やしている理由のようだ。国内要因としては安保法案を巡る国民の安倍政権不信が円高へ振れる可能性となるだけに、国会審議の行方も市場の関心事。邦銀担当者は1ドル=120円央を中心とする小幅な動きを予想。


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