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週間相場分析2015年08月24日号


半値戻し達成でまずは修正安!?

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8/21 15:15現在

海外情勢

 WGCはインドの今年下半期の金需要について、前年比25%以上増加する可能性があるとの見方を示した。金価格の下落で祭礼シーズンに旺盛な宝飾品需要が見込まれるため。ただ、モンスーン期の雨量が少なければ、農家収入が減少する恐れがあるため、農村部を中心に需要の伸びが抑えられるリスクもある(※農村部の金需要はインド全体の約3分の2を占める)。また、中国の今年の金需要を900~1000トンと、年間では昨年の消費量(973.6トン)並みの水準を維持すると見込んでいる。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは11日時点で3万2442枚、前週比2542枚増。取組高は12日、19日時点ともに43万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(13日⇒20日)では、当業者が売り玉1000枚増に対し買い玉1800枚増、非当業者が売り玉600枚減に対し買い玉1300枚減。

総合分析

 ニューヨーク金期近は5月の高値からの下げ幅に対して、ようやく半値戻しの水準へと浮上。米利上げの"9月実施説"が後退したことがキッカケとなった。ただし、利上げそのものが実施されないわけではないこと、それに伴う長期的なドル高見通し、中国の景気減速懸念に伴う同国の金需要に対する先行き不安などを考えると、ここから更に右肩上がりに上昇出来るかは疑問。むしろ、半値戻しという節目に達したことで、まずは修正安場面へ移行する公算大か。

白金

半値戻しまであと一歩だが...

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8/21 15:15現在

海外情勢

 オーストラリア統計局が発表した7月の同国新車販売台数は季節調整済みで前月比1.3%減の9万6388台となり、同3.9%増加していた6月から減少に転じた。ただ、前年同月比では3.7%増と、依然として増加を維持した。一方、マレーシア自動車協会が発表した、同協会会員企業による今年7月の同国自動車販売台数は5万8646台、前年同月比2.7%減となった。前月比では2.1%の増加。また、生産台数は4万0655台、前年同月比0.9%減。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは11日時点で1万9543枚、前週比997枚増。取組高は12日、19日時点ともに7万8000枚台。東京市場の取組高は7万8000枚台。カテゴリ別(13日⇒20日)は、当業者が売り玉400枚減に対し買い玉600枚増、非当業者が売り玉200枚減に対し買い玉1200枚減。

総合分析

 東京白金先限はニューヨーク白金の1000ドル大台回復や金価格反発などが支援要因となり4100円台を回復。ただ、それでもまだ5月の高値からの下げ幅(814円安)に対して、半値戻し(407円高の4164円)には至っておらず、あと一歩の上昇が欲しいところ。半値戻し達成となれば、『半値戻しは全値戻し』の相場格言もあるように、一つの節目に達したということで、一旦、修正安に移行する公算。そこで足取りを崩さず、もう一段高へ向かえるか注目されるところ。

原油

安値圏の攻防が続く公算大

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8/21 15:15現在

海外情勢

 米国内の原油在庫が予想に反して増加したことが失望感に結びつき、ニューヨーク原油期近が6年半ぶりの安値まで下げた。世界石油需給が供給過剰であることが再認識させられた形だ。OPEC(石油輸出国機構)の増産、中国経済減速による原油需要減退の懸念などが重石となり、目先、40ドル攻防が続くとの見方が多く、先安不安は拭えないようだ。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは、8月11日時点で47万8863枚の買いに対し25万3020枚の売り、差し引き22万5843枚の買い越し(前週24万7093枚)と大幅な買い越し減となった。東京ドバイ原油市場における非当業者の売買バランスは20日時点で4万4231枚の買いに対し2万9686枚の売り、差し引き1万4545枚の買い越し(前日1万4732枚)と3日連続の減少で、買い玉の手仕舞が続いている。

総合分析

 原油安の要因は年初から話題となっていた材料ばかりで新鮮味に乏しい。しかし、中東情勢の悪化など国際緊張による供給不安要因が姿を消し、世界的な景気後退不安による需要減少懸念が強くなるなか、米国では原油安が株価に与える影響は強く、株安⇒原油安というスパイラル現象を予想する声も聞かれる。国内については円高が輸入原油価格下落に結びつく可能性があるだけに、東京ドバイ原油は更に一段安へ向かう公算が大きい。

大豆

外部要因の動きに注意

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8/21 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆は19日に期近が8.9975ドルドルまで下げて、6年ぶりの安値をつけた。翌20日は8.9825ドルまで下げたものの、ドル安を背景に金が急騰、国際商品全般が追随高を演じたのを受けて9.2300ドルまで切り返した。また、9ドルを割り込み下げ過ぎ感を誘ったことも上げ幅を大きくしたといえよう。今回の大豆反騰は需給などファンダメンタルズ要因より経済要因によるところが大きい。具体的には、①米国の利上げ先送り観測、②中国経済減速の煽りを食って米国経済が悪化する懸念、③先行きの経済不安でニューヨークダウが大幅安・・・などを背景に、ドルが他の通貨に対して全面安になったことが大豆急反発の要因だ。ドル高はブラジルやアルゼンチン、ウクライナからの大豆輸出を抑制、その一方で米国の輸出を促す要因となるのは確かだが、米国大豆は3年連続の豊作が濃厚で、高値は農家売りを誘う口実になる。外部市場の動き次第で反発場面もあろうが弱基調に変わりない。

国内市場

 東京一般大豆期先は20日に5万円大台を割り込んだが、21日はシカゴ高を受けて大台を回復した。中国の経済減速により米国経済が悪化するとの見方から、大豆の輸入コストを左右する為替相場が円高・ドル安になるとの予測もあり、その動きに注意したいところだ。

ゴム

中国経済の減速が世界へ影響するか

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8/21 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり117~243トン。週末現在、原料は46.17バーツ、オファーは9月積149.0セント(円換算約195.1円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は8月10日現在、前旬比253減の13,689トン。入庫量607トンに対し出庫量は860トン。
【前検】8月度のゴム品質検査請求(後期)は90枚。

展開予想

 東京ゴムは下落、一時181.8円と10ヶ月ぶりの安値を付けた。先週人民元が週間ベースで最大の下落幅を付け、元安が中国経済減速への懸念を強まり、これを背景にメジャー商品の銅と原油が売られ、それぞれ安値を更新した。この弱い環境を受けた東京ゴムが下落、週間12.5円下落したが、週末にかけて銅と原油が売られすぎ感から小反発、それを眺めた東京ゴムも下げ止まりの様子を見せ、週末現在は183円台後半で推移している。
 罫線は安値の181.8円を付けたあとに反発、週末は185.0円付近まで戻っている。14日RSI指標がかなり低い位置まで沈んでいるため、短期的の反発が期待できるであろう。しかし弱いファンダメンタルズを考えると、戻り売り基調が変わらないと考えられる。当面はレジスタンスが6月25日と7月22日の高値を結んだダウントレンドラインの195円台、サポートが180円、これを割れると173.8円へ急落する恐れがある。
 当先の鞘は若干縮小し、現在は順鞘10円程度で推移している。国内在庫は徐々に減りつつあるものの未だ高水準を維持し、産地が増産期を迎える中、12~15円程度の順鞘に戻る可能性が高い。

為替

中国発のドル下落場面

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8/21 15:15現在

海外情勢

 7月28~29日に開催されたFOMC(米連邦公開市場委員会)の議事録要旨が発表され、『9月の利上げはない』との見方から米長期債や米株価が下落したため、ドル安場面が続いている。更に、中国の経済減速による世界景気後退への不安、世界同時株安への懸念もドルが売られる一因であり、当面、為替市場ではドル安場面が続くとの見方が多い。

国内情勢

 日経平均株価の下落に連動する形で円高となった。日経平均株価が下落したキッカケは上海株価の急落で、人民元切り下げが背景にあるとの声が聞かれ、中国関連の先行き不安が充満した形でドル安・円高場面となった。ここ1週間、日米株式市場が中国株の下落に対し神経質な反応を見せており、これがドル安・円高を助長している格好。

総合分析

 人民元切り下げがアジア通貨の切り下げ競争に波及すると、世界同時株安が発生するリスクが高くなる。世界同時株安⇒世界の景気悪化⇒ドル下落・・・のシナリオで、円が安全通貨として見直されるとの見解から、『ドル高・円安』の流れが『ドル安・円高』へ転換するとの懸念を指摘するアナリストは少なくない。『ドル安・円高の流れが続くと、1ドル=113円へ向かう』と予測する有力アナリストの声は無視出来ない。


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