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週間相場分析2015年08月17日号


基調が転換したとはいい難い

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8/14 15:15現在

海外情勢

 中国新聞社電によると、今年上半期(1~6月)の中国の産金量は前年同期比8.37%増の228.735トン、消費量は同1.42%減の561.35トン。一方、WGCが発表した今年第2四半期の世界金需要量推計は914.9トンで、前年同期比12%減。うち宝飾品需要は同14%減、投資需要は11%減。WGCは、『宝飾品需要は消費者心理の悪化が、投資需要は金価格の方向感が欠けたことや株価上昇が、それぞれ圧迫要因になった』と分析している。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは4日時点で2万9900枚、前週比5435枚増。取組高は5日、12日時点ともに43万枚台、東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(6日⇒13日)では、当業者が売り玉3100枚減に対し買い玉1000枚増、非当業者が売り玉6300枚増に対し買い玉2200枚増。

総合分析

 一時1ドル=125円台への円安進行も手伝って、東京金先限は4500円目前まで続伸。ただ、6月高値からの下げ幅に対して、まだ3分の1戻り程度の切り返しで修正高の域を出ていない。少なくとも半値戻り(4560円がらみ)以上の切り返しがないと基調転換とはいい難い。ニューヨーク金が3分の1戻りにも達していないことや、中国人民元切り下げの影響なども危惧されることから、東京金先限はまだ下値不安を残す。『初戻りは売るべし』で再度、下値を試す恐れも。

白金

まだ修正高の範囲内

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8/14 15:15現在

海外情勢

 中国汽車工業協会が発表した7月の同国新車販売台数は前年同月比7.1%減の150万3000台。これで4ヵ月連続のマイナスで、マイナス幅は4月(0.5%)、5月(0.4%)、6月(2.3%)から拡大し、リーマン・ショックで販売が急減した2008年12月(11.6%減)以来の大きさとなった。 一方、欧州ビジネス協会が表したロシアの7月の自動車販売台数は前年同月比27.5%減の13万1087台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは4日時点で1万8546枚、前週比537枚減。取組高は5日時点7万9000枚台、12日時点で7万8000枚台。東京市場の取組高は7万8000枚台。カテゴリ別(6日⇒13日)は、当業者が売り玉400枚減に対し買い玉300枚増、非当業者は売り玉300枚減に対し買い玉1000枚減。

総合分析

 東京白金先限は12日に4055円まで続伸した。ただし、この戻りは5月からの下げ幅(5月19日の4571円⇒8月4日の3757円まで814円安)に対して3分の1戻し強に過ぎず、修正高の範囲内といえる。チャート的に基調が回復してきたと判断するには、少なくとも半値戻し(407円高の4614円)以上が欲しいところだが、ニューヨーク白金が1000ドル大台近辺で頭重いことや米利上げへの思惑、中国人民元安の世界経済への影響などが気懸り。

灯油

現物の弱さも相場に反映

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8/14 15:15現在

海外情勢

 米国の利上げが9月実施との見方でドル高基調が続き、ニューヨーク市場では原油を含む主要商品がドル高を理由に売られる傾向が強い。一時的に世界同時株安の懸念や、通貨切り下げ競争への恐れからリスクオフで商品が買われる場面もあったが、原油は世界石油需給の供給過剰懸念など弱材料が多いことから弱基調を継続している。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは8月4日時点で47万8684枚の買いに対し23万1591枚の売り、差し引き24万7093枚の買い越し(前週24万3419枚)と買い越しが増加。東京バージ灯油市場における非当業者の売買バランスは8月13日時点で5422枚の買いに対し4164枚の売り、差し引き1258枚の買い越し(前週5日は783枚)と、買い越しが増えている。

総合分析

 ニューヨーク原油が安値から反発してもアヤ戻りの域で、戻れば売られるパターンだ。弱材料出尽くしとの見方があるが、中国の経済減速など需要面の弱さに加え、供給面の不安が薄れていることが原油価格を抑えている。東京バージ灯油は原油安に連動し、現物の店頭小売価格はジリ安商状を示している。灯油は不需要期にあり、弱材料に反応しやすい地合にあり、押目買い人気が出るようなタイミングにはない。

コーン

想定外の米農務省予想でショック安

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8/14 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は12日、一時、前日比30セントもの急落を演じ、当面の下値支持線と目された3.50ドルをも割り込んだ。背景は、米農務省が2015年の米国トウモロコシ生産量を136億8600万bus(単収168.8bus)と予想、市場の事前予想平均133億2700万bus(同166.8bus)を大きく上回ったことだ。想定外の豊作予想となったのは、6月の多雨の影響で米中西部東側の作柄は悪いとの声もあったが、西側の作柄良好がカバーしてあり余る格好になったからだろう。今後の相場見通しだが、今年のトウモロコシの生産量も単収も史上2位の豊作になり、供給過剰ムードが市場に台頭するなかで、需要面では米国の早期利上げ観測、中国の経済減速などによるドル高が輸出需要を抑える懸念がある。まだ、シカゴトウモロコシ市場ではファンドの買い持ちが多く残留しているものと見られ、当面、軟調地合が続く公算が大きい。

国内市場

 東京トウモロコシ先限はシカゴトウモロコシ急落に追随して、13日には2万5550円まで下落、4日の安値2万5500円と肩を並べた。米農務省の生産予想のショックは大きく、今後も整理売りが出ることを想定すると、まずは2万5000円割れ、その後は5月13日の2万3700円が下値目標となろう。

ゴム

200円の大台は売られるか

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8/14 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり294~453トン。週末現在、原料は49.38バーツ、オファーは9月積159.7セント(円換算約209.9円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は7月20日現在、前旬比70増の13,732トン。入庫量537トンに対し出庫量は467トン。
【前検】8月度のゴム品質検査請求(前期)はなし。

展開予想

 東京ゴムは190円台前半で横ばい推移している。週初は日曜日に発表となった中国CPIが大幅に悪化していたことから弱含みの展開となり、安値191.1円を付けたが、その後は反発している。8月11日には原油高の影響を受けて一時200円を上抜けた後は反落、週末にかけて横ばい推移となっている。8月12日に発表となった7月の中国新車販売台数が低迷しており、価格の上値を抑える要因となっていると考えられる。
 罫線は週初一時一目均衡表の転換線の199.6円を突破した後に反落、終値ベースで194円を挟んだ展開となっていた。人民元の切り下げは上海ゴムを押し上げたが、更なる元安となる根拠がないと中国中央銀行が表明した上で、東京ゴムも反発し難しいであろう。当面は上値目途を直近高値の200.8円とした戻り売り優勢の展開になると考えられる。下値の目途は191.1円、これを割れると、180円台まで沈む恐れがある。
 当先の鞘は若干拡大し、現在は順鞘11円程度で推移している。国内在庫は高水準を維持し、産地が増産期を迎える中、12~15円程度の順鞘に戻る可能性が高い。

為替

ユーロ高は一時的な現象

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8/14 15:15現在

海外情勢

 人民元切り下げのショックで、一旦、ユーロへ逃避する動きが見られたが、それが一服すると再びドルがジリ高歩調となった。米国の利上げは9月実施との観測が多く、『当面、ドル高基調が継続する』とのムードがある。中国人民銀行の張・副総裁が、『人民元の下落は長く続かない。10%の切り下げを希望するとの解釈はナンセンス』と発言したことも、市場のショックを和らげた。

国内情勢

 人民元切り下げで、安全資産と目される円に買いが入るなどの影響が出たものの、日経平均株価は堅調で、ドル高・円安基調の流れを取り戻した。中国政府が為替市場に介入する動きを見せるなど、人民元切り下げには限りがあるとの見方も認められた。なお、自民党は安倍総裁続投、アベノミクス継続による円安・株高の政策を再確認、円高には限界があることを市場が認識した格好。

総合分析

 中国の人民元切り下げにより、欧州勢が"ユーロ買い・主要通貨売り"のスタンスで東京市場に参入した時も市場は動揺せず、逆にドルがジリ高へと流れが変化した。この動きは、『中国の景気不安を背景とする米利上げ先送り観測』や『元切り下げが通貨切り下げ競争を誘う』との見方が一部の声であることを示した。このため、日経平均株価も堅調を取り戻し、当面、円安・ドル高・日本株高のパターンが続くとの見方が多い。


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