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週間相場分析2015年08月03日号


下値模索を継続か

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7/31 15:15現在

海外情勢

 ブルームバーグ・ニュースがアナリストとトレーダー16人を対象に金相場見通しについて実施した調査結果によると、金相場は来年1月より前に平均値で1オンス=984ドルに下落すると予測している。一方、バンク・オブ・アメリカはリポートで、『金はもはや貴重ではなくなった』と指摘。金相場が短期的に回復する可能性はあるとしたうえで、『1オンス=1180ドルを上回らない限り、上昇は調整的で一時的なものだ』との認識を示した。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは21日時点で2万8279枚、前週比1万9545枚減。取組高は22日時点で45万枚台、29日時点で43万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(23日⇒30日)では、当業者は売り玉800枚減に対し買い玉500枚減、非当業者は売り玉200枚減に対し買い玉500枚減。

総合分析

 東京金期先は4300円台を割り込む暴落から徐々に落ち着きを取り戻している印象だが、日足チャートが示すように低迷相場が続いていることに変わりない。週間足チャートを見ると、6月2日の4794円から7月24日の4285円までの下げ幅が466円で、その3分の1戻しは155円高の4483円になるが、4400円台回復にも難儀している現状では到底、基調回復とはいえない。当面、下値模索を継続する公算大。

白金

低迷相場が続く!?

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7/31 15:15現在

海外情勢

 トヨタ自動車が発表した今年上半期(1~6月)のタイ国内新車販売台数は前年同期比16.3%減の36万9109台。一方、日本国内の自動車大手8社が発表した今年上半期の日本国内の自動車生産台数は、8社合計で前年同期比8.7%減の約438万台。2014年4月の消費税率引き上げ以降、国内の新車販売が低迷して、各社は生産を抑えている。また、国内の自動車販売台数は同12.1%減の約244万台だった。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは21日時点で2万139枚、前週比287枚減。取組高は22日時点で7万9000枚台、29日時点で7万8000枚台。東京市場の取組高は7万8000枚台。カテゴリ別(23日⇒30日)は、当業者は売り玉700枚減に対し買い玉800枚減、非当業者は売り玉200枚減に対し買い玉100枚減。

総合分析

 東京白金先限は7月24日に一時4007円をつけて以降、なかなか、4000円大台を回復出来ず。週間足チャートを見ると、5月19日の4571円から7月22日の3851円までの下げ幅が720円。その3分の1戻しは240円高の4091円となるが、7月24日の高値4007円では3分の1戻し以下、アヤ戻しにも満たない。白金独自の材料難に加え、中国の景気減速や米利上げ観測などが重石となり、ニューヨーク白金ともども低迷相場を余儀なくされそう。

原油

弱材料の消化は一服か

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7/31 15:15現在

海外情勢

 米国内原油在庫(7月24日現在)が前週比420万バレル減と需要増加を背景に需給が引き締まっていることを示し、下げ過ぎの反動もあり地合は引き締まった。米国の原油輸入量が減少するなど、弱気一色になって急落した相場が行き過ぎと判断されたようだ。イラン核開発疑惑を巡る西側とイランの協議が制裁解除の方向で決まったものの、輸出量が増加する見通しが立たないこともファンドがニューヨーク原油市場で売り玉を整理した理由になった

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)のポジションは7月21日時点で46万4330枚の買いに対し21万0647枚の売り、差し引き25万3638枚の買い越し(前週26万4387枚)と買い越しは3週連続減少。東京ドバイ原油市場における非当業者の売買バランスは7月30日時点で、3万9677枚の買いに対し2万5359枚の売り、差し引き1万4318枚の買い越し(1週前の7月23日現在は1万3439枚の買い越し)と買い越しが増えており、下値不安が薄れつつあることを示している。

総合分析

 ニューヨーク原油価格が50ドル割れの水準へと大幅下落したのは、ファンドなど大口投機玉の買い玉手仕舞が主因であり、世界石油需給を反映した動きとはいえない。米国内の石油需給は需要の増加で改善している一方で、需給面の弱材料としては中国経済の減速懸念に伴う先行きの中国の石油需要減退懸念といえそうだ。とはいえ、習近平政権は一定の経済成長を維持するため、公共投資を含めたテコ入れを続行中で、石油関係者は、『石油需要が急速に落ち込む恐れは強くない』とし、すでに50ドル割れの過程で中国経済の減速と欧州のギリシャ不安に伴う需要減少懸念は織り込み済みとの見方が多い。東京ドバイ原油も海外原油に連動し、底入れ間近といえそうだ。

コーン

8月12日の米農務省予想に注目

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7/31 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は、米中西部の穀倉地帯の好天と国際商品全面安ムードの煽りを受けて軟弱な動きを続けている。米農務省が発表した7月26日現在における米トウモロコシ主要生産18州平均の作況を見ると、"優と良"が70%と前週の69%から1%アップ、多雨による作柄への悪影響が払拭された格好だ。米農務省は7月の需給予想でトウモロコシの単収を166.8bus、生産量を135億3000万busと予想したが、8月12日の生産予想で上方修正されるとの見方が多く、市場が豊作をどう織り込むかが注目されよう。シカゴトウモロコシ期近の日足チャートを見ると、5月13日の3.5275ドル、同27日の3.4875ドル、6月15日の3.4675ドル、6月22日の3.5050ドルが下値の抵抗ゾーンとなっており、ここからの下値余地は浅いとの見方も出来ようが、国際商品全面安ムードの影響次第では3.50ドル割れを視野に入れておきたいところだ。

国内市場

 東京トウモロコシ先限は7月28日に目先の下値抵抗線と目される2万6000円を割り込んだ。このラインを割り込んでも反発力が鈍く、8月12日の米農務省予想や為替、金・原油価格の動き次第では2万5000円割れがあっても不思議ない環境といえる。

ゴム

戻り売り継続か

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7/31 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり135~166トン。週末現在、原料は50.35バーツ、オファーは8月積165.7セント(円換算約216.9円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は7月10日現在、前旬比413トン減の13,662トン。入庫量466トンに対し出庫量は879トン。
【前検】7月度のゴム品質検査請求(後期)は60枚。

展開予想

 東京ゴムは弱含みに推移し一時節目の200円を割り込んだ後は反発、204円前後での展開となっている。週初は中国株式市場が某IT銘柄の決算が不調だったことから急落、これを受けて上海ゴムが軟調な展開となり、この動きが東京ゴムにも波及した。7月28日には安値199.5円まで下落し節目の200円を割り込んだが、その後は米FOMCを控えて買戻しが先行している。週末現在は204円前後で取引されている。
 罫線は週初から続落、一瞬199.5円付近まで値を沈めたが、その後は反発し、一目均衡表の転換線の208.7円を突破できずに再び下落、現在方向性のない動きが続いている。7月23日から今まで208.4円以上に約3,000枚非当業者の売りポジションが増え、この値位置まで反発すると踏み上げに要注意。反落する場合、下値の目途が直近安値の199.4円、これを割れるともう一度190円台へ急落する恐れがある。
 当先の鞘は先限の下落を受けて若干縮小気味ではあるものの、依然順鞘12円程度で推移している。国内在庫は高水準を維持し、産地が増産期を迎える中、12~15円程度の順鞘を維持する可能性が高い。

為替

米利上げ時期再び不鮮明

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7/31 15:15現在

海外情勢

 7月29日のFOMC(米連邦公開市場委員会)では、『9月の利上げ実施は見送り』ムードが濃厚になったが、翌30日に米商務省が発表した第2四半期の米GDP(実質国内総生産)が年率で2.3%の成長を示し、『9月の利上げ確率は半々』との見方に傾き、1ドル=124円台の円安となった。ただ、上海株の動きを睨みながらの展開となり、レンジは小さかったと判断出来よう。

国内情勢

 海外での黒田日銀総裁の発言を受けて、日銀の金融政策のスタンスは、『これ以上の急激な円安は望まない』と受け取られているようだ。そのため、市場では円安基調に戻るとの見方は意外と多くない。目先、国会審議やTPP (環太平洋経済連携協定)の行方を横にらみに、市場参加者は方針を決めかねているのが実情で、小幅な往来相場の様相を呈している。

総合分析

 ドルの行方については、米金融当局が、『ドルの大幅上昇は米経済の景気回復の障害になりかねない』との不安を抱いているといわれる。緩やかな景気回復、個人消費の伸びにより、ドルが強含みに推移するとの見方が多いものの、利上げ時期が先送りになる可能性が残され、ドルが売られることも考えられるだけに、米経済指標の動きを注意深く見守りたい。


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