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週間相場分析2015年07月27日号


目先は反動高もあろうが...

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7/24 15:15現在

海外情勢

 17日に中国人民銀行(中央銀行)は同国の金保有高を6月末時点で5332万トロイオンス(≒1658.25トン)と発表。これは2009年4月に比べて57%増だった。一方、米ゴールドマン・サックス・グループの商品調査責任者、ジェフリー・カリー氏は、『ドルはポジティブな見方が強まり下落リスクが低下しているため、ドルに対する資産多様化の一手段としての金需要は後退』と指摘したうえで、金相場はまだ最悪期に入っておらず1000ドル割れの可能性があるとの見方を示した。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは14日時点で4万7824枚、前週比2624枚減。取組高は15日時点で47万枚台、22日時点で45万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(16日⇒23日)では、当業者が売り玉3600枚減に対し買い玉1700枚減、非当業者が売り玉2600枚減に対し買い玉4500枚減。

総合分析

 金の季節的不需要期やドル高、株価回復などを受けて重い足取りを続けていたなか、前述の海外情勢で触れた"中国の金保有高"の報が『予想以上に金が購入されていなかった』との失望感につながり、ニューヨーク金、東京金ともに暴落を余儀なくされた。目先は売られ過ぎの反動高も想定されるが、まだ下値が確定していない以上、あくまで"反動高"の域に過ぎず、当面、基調回復は困難といえそう。日柄調整の過程で、下値が確定するのが最優先課題に。

白金

下値模索が続く

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7/24 15:15現在

海外情勢

 英国自動車工業会が発表した6月の同国自動車生産台数は前年比5.4%増の14万3759台。その結果、1~6月の生産台数は79万3642台、前年同期比0.3%増と7年ぶり高水準となった。一方、タイ工業連盟自動車部会がまとめたタイ国内の全自動車メーカーの今年上半期の自動車生産台数は前年同期比1.8%減の93万5251台。また、同国内の今年上半期の新車販売台数は同16.3%減の36万9004台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは14日時点で2万0426枚、前週比1091枚減。取組高は15日時点で8万トビ枚台、22日時点で7万9000枚台。東京市場の取組高は7万9000枚台。カテゴリ別(16日⇒23日)は、当業者が売り玉1700枚減に対し買い玉200枚減、非当業者が売り玉1300枚減に対し買い玉2900枚減。

総合分析

 日足チャートで一目瞭然だが、ニューヨーク白金、東京白金ともに、更に大きく値を崩した。相対力指数が下値警戒ラインの30ポイントを大きく下回って、明らかに売られ過ぎといえるが、目ぼしい強材料が不在の状況では、戻してもアヤ戻りに過ぎず、下値模索が続くことになりそう。単純に5月の高値からの下落率を比較すると東京白金先限の方がニューヨーク白金よりも小さいが、これは円安の影響であり、裏を返せば円相場が反発した時の影響が警戒されるところ。

灯油

海外原油安と不需要期入りが圧迫

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7/24 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油相場が50ドル台割れの下落を演じたが、下げの理由はドル高と米国内原油在庫の増加、中国経済の減速懸念などだ。米国内の石油の需要増加は明らかだが、ドル高による原油安は避けられないとの声が多くなった。ただし、米株価の上昇は原油のサポート要因になるので、その動きに注視したい。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは7月14日時点で46万8034枚の買いに対し20万3647枚の売り、差し引き26万4387枚の買い越しと買い玉が減少、売り玉が増加した。東京バージ灯油市場における非当業者の売買バランスは22日時点で6252枚の買いに対し5963枚の売り、差し引き289枚買い越し(前週7月15日は409枚)と減少し、買い玉の手仕舞先行の形。

総合分析

 ニューヨーク原油相場が50ドル割れで低迷、これを見ては弱気せざるを得ない。夏は灯油の不需要期でもあり、国内現物市場は輸入原油価格次第の動きとなっている。アジア向け需要の増加も期待されたが、中国経済の減速懸念から先安懸念が強まり、上値警戒ムードが市場に漂っている。東京バージ灯油先限も24日に5万5880円まで売られ、7月9日の5万6260円を下回った。目先、売方の買い戻しで反発してもアヤ戻りの域を出ない。3月19日の5万3040円が意識され始めた。

大豆

2003年はコーン豊作でも大豆不作

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7/24 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は20日に一時的に10ドル大台を割り込んだ。背景は、これまで多雨傾向にあった米中西部東側の天候が改善したのと、ドル高で金価格が暴落した影響を受けたためだ。ただ、大豆はこれからが開花・着サヤの本番で、天候リスクがまだ残っているため、シカゴ大豆期近は10ドル大台割れに抵抗する動きを見せており、依然、地合が堅固であることを示している。過去、トウモロコシが豊作、大豆が不作だった年がある。その年は2003年で、米国のトウモロコシ生産量が当時の史上最高の豊作を演じたのと対照的に、その年の大豆生産量は24億5400万bus(単収33.9bus)と前年の27億6600万bus(同38.0bus)を下回る不作になった。開花・着サヤ期の作柄にメドがつくまで油断出来ないのが大豆で、目先は売り込みにくい状況といえよう。

国内市場

 東京一般大豆先限はシカゴ安を受けて、7月15日の高値5万5650円から2000円以上も下落した。ただ、ここから更に下げるには新たな弱材料が必要と思われ、大豆の天候相場がまだまだ健在なこと、対円ドル相場が円安気味に推移していることを念頭に置くと安値拾いが賢明な局面といえる。

ゴム

来週も戻り売り基調か

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7/24 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり186~257トン。週末現在、原料は52.45バーツ、オファーは8月積171.0セント(円換算約223.0円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は6月30日現在、前旬比311トン減の14,075トン。入庫量268トンに対し出庫量は579トン。
【前検】7月度のゴム品質検査請求(後期)は60枚。

展開予想

 東京ゴムは週末にかけて下落し210円を挟んだ展開となっている。週初は『ロシアとタイが、軍用機3機とゴム8万トンのバーター・ディールを検討』との報道から上海ゴムが上昇、東京ゴムはこれに追随して7月22日に高値218.0円を付けた。その後は週末を控え、原油の下落を受けて上海ゴムが一段安となり、東京ゴムは失望売りから急落し210円を割り込んでいる。
 罫線は週初215円を挟んだレンジでの動きを続けたが、週末に急落、7月9日安値と7月23日安値を結んだダウントレンドラインを割った後、更に一目均衡表の転換線の211.8円を割り、209円まで突っ込んだ。当面は上値の目途を一目均衡表基準値の217円台とした戻り売り優勢の展開になる可能性が考えられる。下値の目途は205円、これを割れると、もう一度200円台へ急落する恐れがある。
 納会を控え一時的に当限のみ上昇していることから、当先の鞘は順鞘11円程度で推移している。国内在庫は高水準を維持し、産地が増産期を迎える中、再度12~16円程度の順鞘に戻る可能性が高い。

為替

9月利上げならドル急騰も

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7/24 15:15現在

海外情勢

 年内の米国の利上げ観測が市場の大勢を占めているため、ドル高・円安へと傾きやすいが、『経済指標を吟味してからでなければ確証を得られない』との心理から小幅な動きに終始。米国の経済が成長を維持していることから、ニューヨークダウの反発機運を背景としてドルは堅調に推移。ドル・円相場は1ドル=124円を挟んだ動きが続いている。

国内情勢

 ギリシャの債務不安で買われた円がリスクオフとなり売り戻される形で、円は対ドル、対ユーロでも弱含みの地合いを示した。1ドル=125円へ向かうのは7月28~29日のFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果を見た後との声も少なくない。日米の株価がともに方向が定まらないため、邦銀担当者も様子を窺う慎重な姿勢。

総合分析

 米利上げ観測によるドル高基調が続く可能性は高い。9月実施が本決まりになれば、ドルの一段高を想定する必要があろう。ただ、一度、利上げでドルが上昇すると、一旦、相場に織り込まれ、ドルが売られる展開も想定する必要がある。ユーロ圏のギリシャ問題が一服、中国経済の減速懸念はドル安要因でもあるだけに、利上げを材料として消化したあとは乱高下する恐れもある。まずは1ドル=125円台後半まで円安が進む可能性が高いと予想したい。


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