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週間相場分析2015年07月21日号


三尊天井が強い上値抵抗線に!?

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7/17 15:15現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は15日時点で709.07トン。6月25日の713.23トンを直近のピークに、6月26日~7月1日711.44トン⇒2~7日709.65トン⇒8日709.37トン⇒9~10日707.58トンと減少が続いたあと、13~15日は709.07トンと微増に転じたが、16日はふたたび707.87トンへと減少した。一方、ニューヨーク金の取組高が10日44万6028枚⇒13日45万4296枚⇒14日46万2664枚⇒15日47万0720枚...と短期間で急増した。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは7日時点で5万448枚、前週比1万6707枚減。取組高は8日時点で45万枚台、15日時点で47万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(9日⇒16日)では、当業者が売り玉900枚減に対し買い玉600枚減、非当業者は売り玉300枚減に対し買い玉500枚減。

総合分析

 東京金先限の日足チャートを見ると、5月19日の4724円、6月2日の4794円、6月22日の4755円で"三尊天井"を形成する一方、4月27日の4487円と7月9日の4478円とで"Wボトム"を形成。そうしたなか、為替全般の様子見ムードと円安一服、ニューヨーク金相場の重い足取りを見ると、現状、東京金先限は"Wボトム"から切り返しても、"三尊天井"が強い上値抵抗線になる公算が大きいか。

白金

足取り重い

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7/17 15:15現在

海外情勢

 インド自動車工業会が発表した同国内の6月の新車販売台数(乗用車+商用車)は前年同月比0.3%減の26万9088台で、8ヵ月ぶりに前年実績を下回った。一方、中国自動車工業協会が発表した6月の同国自動車生産台数は同0.2%減の228万7000台、同自動車販売台数は同2.3%減の231万9600台で、今年1~6月の同国自動車生産台数は前年同期比2.6%増の1209万5000台、同自動車販売台数は同1.4%増の1185万台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは7日時点で2万1517枚、前週比222枚増。取組高は8日時点で7万9000枚台、15日時点で8万枚台。東京市場の取組高は8万2000枚台。カテゴリ別(9日⇒16日)は、当業者は売り玉300枚減に対し買い玉1600枚減、非当業者は売り玉1600枚減に対し買い玉200枚減。

総合分析

 ギリシャのデフォルトリスク、中国の株価暴落ともに深刻化の恐れは後退。とはいえ、一旦、大きく崩れた白金相場の基調を回復するには至らず、ニューヨーク白金期近、東京白金期先ともに足取りは重い。東京白金期先は5月19日の4571円から7月9日の3976円まで595円暴落。その3分の1戻りは198円高の4174円、半値戻りは298円高の4274円で、基調回復と判断するには、少なくとも半値戻りに近い切り返しが欲しいところだが...。

ガソリン

米国石油需給の改善で強調相場へ

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7/17 15:15現在

海外情勢

 米国内の原油在庫が減少している。産油量が減少するなかで、製品出荷量も増加していることは、米国内ガソリン需要が増加していることを裏付けるものだ。需要面を見ると、欧州の先行き不透明さはあるが、米国の旺盛な需要からすると、ニューヨーク原油も底固い動きを予想する向きは少なくない。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは7月7日時点で48万5862枚の買いに対し18万9702枚の売り、差し引き29万6160枚の買い越し(前週32万8179枚)と買い玉が減少している。東京バージガソリンにおける非当業者の売買バランスは7月16日時点で8801枚の買いに対し9045枚の売り、差し引き244枚の売り越し(前日443枚)と、こちらは売り玉の手仕舞が先行している。

総合分析

 ガソリンの国内現物需給は引き締まっている。これは生産調整に加えて、予想外に現物需要が伸びているからだ。その背景はドライブシーズンの到来により個人消費が増加しつつあるためで、8月に入ってもガソリンの販売は好調が見込まれる。原油の弱材料が一巡し、原油相場は底固さが窺えることもあり、東京バージガソリンの弱気は禁物。底固い動きを続けると予測し、5万7000円をクリアして更に上昇の可能性も。

コーン

乾燥懸念が浮上し荒れ模様

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7/17 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は、7月14日に米農務省から発表された需給見通しの内容が好感されて、約1年ぶりの高値となる4.4325ドルまで上昇。その後は15日に4.21ドルまで下げたが、19日から始まる週に乾燥した天候になるとの予報が出て4.30ドル台まで値を戻した。目下、トウモロコシが受粉期の真只中にあるだけに、高温が続くと単収低下懸念につながる。ところで、10日に発表された2015~16年度の需給予想で注目されたのは、作付面積の減少を映して生産量が135億3000万busと、6月予想から1億bus下方修正されたことだ。生産量から需要量の137億3500万busを差し引くと2億0500万busの供給不足となる計算だが、今後、高温乾燥気候が続き、受粉期のトウモロコシにダメージを与えるようだと単収が低下、減産人気が高まる可能性があり、目先は米中西部の天候とファンドの動きに要注目といえる。

国内市場

 東京トウモロコシ先限は強含みな展開が続いている。米中西部の乾燥懸念に円安が加わるなど、再び買われやすい環境が形成されており、高値では売りにくい局面といえよう。ただ、天候相場の時期は価格のブレが大きく、引き続き利食優先を心がけたい。

ゴム

戻り売り基調か

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7/17 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり197~353トン。週末現在、原料は51.65バーツ、オファーは8月積171.7セント(円換算約224.4円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は6月20日現在、前旬比487トン減の14,386トン。入庫量467トンに対し出庫量は954トン。
【前検】7月度のゴム品質検査請求(前期)は531枚。

展開予想

 東京ゴムは大幅反発し215円を回復している。週の高値は217.5円、安値は205.6円。週初は中国株式市場が下げ止まりを見せたことから上海ゴム市場が概ね横ばいの推移となり、東京ゴムはこれを映して205~210円台のレンジ内で取引された。7月16日には『原産地タイで干ばつ』との報道があり、これが強材料と意識され大幅に上昇し高値217.5円を付けた。週末現在は215円を挟んだ展開となっている。
 罫線は7月16日に急伸、週内安値より約12円高の217.5円を付けたが、6月2日から7月9日まで下落した約48円の3分の1戻りの218円台に抵抗されて若干反落、上値重い展開が予想される。当面は上値の目途を一目均衡表基準値の219円台とした戻り売り優勢の展開になる可能性が考えられる。下値の目途は210円、これを割れると、もう一度200円台へ急落する恐れがある。
 当先の鞘は引き続き順鞘15円程度を維持している。国内在庫は高水準を維持し、産地が増産期を迎える中、今後も12~16円程度の順鞘を維持する可能性が高い。

為替

ギリシャ危機はピーク越す

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7/17 15:15現在

海外情勢

 ユーロ圏の財務相らは対ギリシャへの70億ユーロのつなぎ融資で原則合意。ギリシャは救済資金への返済のメドが立ったため、ユーロの下げが一服。そのようななか、ドルは依然として安全通貨としての底固さを示した。ドル・円相場は1ドル=123~124円の間で不安定な動きを続け、ギリシャ情勢や中国の経済動向を見極めようとする市場心理が主要通貨の動きを不安定にさせている。

国内情勢

 ギリシャ不安と中国経済の減速懸念は順次、材料として織り込んできた。日経平均株価が2万円大台で小康状態となったことがドル高・円安を支援する要因として話題となっている。イエレンFRB(米連邦準備制度理事会)は年内利上げの可能性を示唆、米利上げ動向から目を離せなくなった。

総合分析

 当面の話題は米国の利上げ動向へと移りつつある。ギリシャ不安は消化され、中国経済の減速懸念は今後の成り行きを見極めなければなるまい。ただし、ギリシャ問題のようにスケジュールや条件等を確認して判断出来ないところに先行きの不透明感がある。それでも中国経済が与える影響力が大きく、上海株の動きから目を離せない。ドル・円相場はドル高・円安の流れに戻り、再び1ドル=125円挑戦の声もある。


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