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週間相場分析2015年07月06日号


東京金は"三尊天井"形成

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7/3 15:15現在

海外情勢

 シンガポールのオーバーシー・チャイニーズ銀行のエコノミスト、バーナバス・ガン氏は、金相場が年末までに更に10%下げて5年ぶりの安値である1050ドルを付けると予測、米国の利上げによってドル相場が上昇することで、代替資産としての金の魅力が抑制されると見ている。ブルームバーグ・ランキングが集計したデータによれば、同氏は金相場予想でここ2年間、英スタンダードチャータードやABNアムロなど各行19人のエコノミストやアナリストを抜いて首位。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド筋)の買い越しは6月23日時点で9万5114枚、前週比1万9391枚増。取組高は6月24日時点で43万枚台、7月1日時点で44万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(6月25日⇒7月2日)では、当業者は売り玉1万4300枚増に対し買い玉1500枚減、非当業者は売り玉9300枚減に対し買い玉6600枚増。

総合分析

 ギリシャが実質的なデフォルト状態に陥ったものの、安全資産としての金買いは乏しく、むしろ、ユーロ安・ドル高にニューヨーク金期近が圧迫され、東京金期先も追随安。この結果、東京金先限日足チャートは、5月19日の4724円、6月2日の4794円、6月22日の4755円で小さな"三尊天井"を形成した格好になり、目先は上値の重い展開を継続せざるを得ないか。そのなかで、引き続き4500円前後の下値支持線を維持出来るかどうかが当面の焦点に。

白金

市場は売り飽き感も出始める

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7/3 15:15現在

海外情勢

 米調査会社オートデータが発表した2015年上半期の米新車販売台数は前年同期比4.4%増の852万1260台。景気回復や低金利を追い風に通年が約1699万台だった2005年(上半期は約858万台)並みの伸び率で推移しており、2001年以来、14年ぶりの1700万台突破も視野に入ってきた。 また、6月単月の新車販売台数は前年同月比3.9%増の147万6675台と、前年実績を16ヵ月連続で上回った。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは6月23日時点で1万9482枚、前週比3834枚減。取組高は6月24日時点で8万2000枚台、7月1日時点で7枚7000枚台。東京市場の取組高は8万6000枚台。カテゴリ別(6月25日⇒7月2日)は、当業者が売り玉6400枚増に対し買い玉5800枚増、非当業者は売り玉2500枚増に対し買い玉3100枚増。

総合分析

 日足チャートを見ると、東京白金先限は4300円前後で膠着感を強めつつあることが窺える。ギリシャ問題や米利上げ見通しなどの材料を一旦織り込みつつあることや白金独自の新規材料難から仕掛けにくいことも背景にあろうが、もう一つ、1月21日の4933円から6月23日の4235円まで、約5ヵ月の日柄をかけてざっと700円も水準を下げて売り飽き感が強まってきたことも影響していると推察される。このまま6月の安値を下回らずに推移すると底固さが見直されよう。

灯油

現物の堅調や内部要因改善が先高を示唆

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7/3 15:15現在

海外情勢

 米国内の原油在庫が2ヵ月ぶりに増加へ転じたことでニューヨーク原油価格は下落したものの下放れることなく、むしろ、米経済指標の好転から米国内石油需要の増加に期待するムード。米国内石油製品出荷量は前年同期比で8週連続増という高水準を記録し、石油需要が伸びていることを立証した。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは6月23日時点で48万0001枚の買いに対し15万2568枚の売り、差し引き32万7433枚の買い越し(前週32万7133枚)と、わずかながら買い越しが増えている。東京バージ灯油市場における非当業者の売買バランスは7月1日時点で、7042枚の買いに対し5843枚の売り、差し引き1199枚の買い越し(前日1187枚)とこれも増加している。気迷いながらも先高期待が強いことを示す。

総合分析

 6月27日現在の全国灯油在庫は前週比5万8346kl減の154万2372klとなり、需給引き締まりを示している。これは、製油所稼働率が90%(前週89.4%)と増産している一方で、販売が好調なことが原因。アジア市場ではガソリンほどではないが、灯油の精製マージンが上昇、台湾やインドネシア向け中間留分の需要が増加傾向にある。海外原油相場の堅調から東京バージ灯油先限は6万2000円台へと浮上、順次下値を切り上げる展開が見込める。

コーン

弱気相場一変し一段高目指す

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7/3 15:15現在

海外市場

 トウモロコシ相場は、まさに地合が一変している。6月30日にシカゴトウモロコシは軒並み前日比30セント前後高騰、その後も堅調を維持して、7月2日には4.22ドルまで上昇した。6月15日の3.4675ドルから75セント弱の急伸ぶりだが、その時点で4ドル乗せを予想したアナリストは見当たらず、むしろ、"3年連続の豊作で3ドル接近"というシナリオを描く向きが多かったはずだ。しかし、6月半ば以降、降雨で大豆の作柄が悪化、トウモロコシの作柄も悪化しだすと、天候リスクプレミアムを取り込む動きやファンドが売り玉を手仕舞う動きが加速、作付面積の減少や6月1日現在の在庫が市場予想を下回ったことなどが導火線になって、シカゴトウモロコシは一気に爆発した。目先は上げ過ぎ感から利食売りに小緩む場面もありそうだが、ファンドの売り玉が残存している分、パワーが残っており、もう一段上値があってもおかしくない局面といえる。

国内市場

 東京トウモロコシ先限はシカゴ急騰を受けて、2日に2万7480円まで上昇した。2日時点のカテゴリ別の取組は、当業者が買い越しなのに対して非当業者は売り越しになっており、非当業者の手仕舞買いを手掛かりに、東京トウモロコシ先限は昨年12月29日の2万8120円を目指す公算が出てきた。

ゴム

戻り売りが続くか

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7/3 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり206~399トン。週末現在、原料は51.48バーツ、オファーは8月積178.3セント(円換算約230.5円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は6月20日現在、前旬比487トン減の14,386トン。入庫量467トンに対し出庫量は954トン。
【前検】6月度のゴム品質検査請求(後期)は435枚。

展開予想

 東京ゴムは下落し一時220円を割り込んだ後、売られ過ぎ感などから値を戻している。週初はギリシャ情勢を巡る懸念などから中国株式市場が急落し、上海ゴムが追随して下落、この流れが東京ゴムにも波及し、6月30日には安値216.1円を付けた。その後は売られ過ぎ感などから220円を回復したものの、7月5日にギリシャの国民投票を控え様子見ムードが広がっており、週末現在は221円前後で推移している。
 罫線は6月30日に一目均衡表の雲の中へ急落し、直近安値の216.1円を付けた後に反発したが、上値の重い展開が予想される。当面は上値の目途を雲の上限の224.1円とした戻り売り優勢の展開になる可能性が考えられる。下値の目途は直近安値の216円台、これを割れると210円台への急落も考えられるので、注意が必要となる。
 当先の鞘は現在順鞘14円程度に拡大している。先週の大量受渡後の貨物還流懸念に加え、産地が増産期を迎える中、今後も12~16円程度の順鞘を維持する可能性が高い。

為替

目先のギリシャ問題抜けるとドル一段高も

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7/3 15:15現在

海外情勢

 ギリシャによるIMF(国際通貨基金)への債務返済が間に合わなかったが、これが延滞と判断されて、ひとまずデフォルト(債務不履行)は回避、最悪のシナリオは回避されたとの見方が多い。2日に発表された米国の雇用統計で失業率は5.3%に改善されたものの、内容が期待外れとされ、利上げが来年にズレ込むとの声もある。目先はギリシャの国民投票の結果待ちといえよう。

国内情勢

 円安基調が戻りつつあるとの見方から、国内株価が上昇した。欧米に広がるギリシャ不安は株価の地合を弱めず、円安⇒株高という展開が続くとの楽観論が広がっている。ユーロに対する不安はあるが、安全通貨としての円買いは一巡、ドル堅調見通しからドル高・円安の流れは変わらないと分析する邦銀ディーラーが多い点が注目された。

総合分析

 ギリシャ問題は同国の国民投票待ちとなり、IMFへの返済期限を過ぎてもギリシャが返済しない状況を『延滞』と表現、取り敢えず、小康状態を得た形だ。ギリシャ債務不安が南欧諸国に飛び火すると懸念するとの声も聞かれるが、まだ少数意見にとどまっている。目先はギリシャの国民投票を眺めながら、1ドル122~123円台の円安含みの動きが予想される。


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