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週間相場分析2015年06月29日号


徐々に足取りが重くなっているが...

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6/26 15:15現在

海外情勢

 IMF(国際通貨基金)が6月24日発表した5月の主要国の金保有高は、ロシアが前月比4.3%増の1250.9トン(※増加は3ヵ月連続)、カザフスタンが同2.6%増の203.4トンだった。一方、4月のトルコの金保有高は同2.6%減の506.5トンとなった。また、世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は6月25日時点で713.23トン。6月15~19日の701.90トンを直近のピークに増加に転じている。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは16日時点で7万5723枚、前週比633枚増。取組高は17日時点で41万枚台、24日時点43万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(18日⇒25日)では、当業者が売り玉ほぼ変わらずに対し買い玉1500枚減、非当業者が売り玉1700枚減に対し買い玉200枚減。

総合分析

 ニューヨーク金が1200ドル弱で膠着状態にあること、円安が一服していることで、東京金先限も徐々に足取りが重くなっている。日足チャートを見ると5月19日の4724円、6月2日の4794円、6月22日の4755円で小さな"三尊天井"を形成しつつあり、このまま足取りが重いままで推移した場合、上値の重さが嫌気されて一旦、売られる恐れも否めない。そうなった場合、日足チャートが現状の下値切り上げ型のトレンドを維持出来るかどうかが焦点に。

白金

アヤ戻りの可能性も

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6/26 15:15現在

海外情勢

 タイ工業連盟が発表した5月の同国自動車生産台数は前年同月比9%減の13万5045台で、前年実績割れは3ヵ月連続。国内向けは同2%減の5万4652台で、減少幅がひと桁台に収まるのが1年10ヵ月ぶりと減少幅が縮んだものの、輸出向けが同13%減の8万393台と6ヵ月ぶりにマイナスに転じたことが足を引っ張った。また、同国内新車販売台数は5月が同18%減の5万6939台、1~5月累計が前年同期比16%減の30万8784台と不振が続いている。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは16日時点で2万3316枚、前週比267枚増。取組高は17日・24日時点ともに8万2000枚台。東京市場の取組高は7万7000枚台。カテゴリ別(18日⇒25日)は当業者が売り玉2500枚増に対し買い玉400枚減、非当業者は売り玉2000枚増に対し買い玉4900枚増。

総合分析

 東京白金先限は6月23日に4235円まで続落、3月19日の4271円を下回ったことで、改めて下値を見定める必要が出てきた。日足チャートで長い下ヒゲをつけたこと、相対力指数が下値警戒ラインの30ポイントに達したことから、目先的には修正高場面へ移行することが予想されるが、白金独自の新規材料難や貴金属相場全般で足取りが重いことなどから、アヤ戻りにとどまる可能性は高く、その後、再度売られた時に、まずは4200円台を維持出来るかが焦点となろう。

ガソリン

NY原油先高人気に追随も

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6/26 15:15現在

海外情勢

 米国内の原油在庫減少は石油需要の増加を裏付けるとして原油相場には強材料と映る。6月19日現在の米国内原油在庫は前週比490万バレル減と8週連続減少、石油製品の出荷量も年初来の高い水準を記録するなど石油需要の増加が裏付けられた。ニューヨーク原油期近は60ドル台を固める強基調を予測する強気な見解が相場をリードしている。夏のドライブシーズン本格化も強材料。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)のポジションは6月16日時点で48万4932枚の買いに対し15万7799枚の売り、差し引き32万7133枚の買い越し(前週32万5855枚)とファンドの強気方針が堅持されている。東京バージガソリン市場における非当業者の売買バランスは25日時点で1万0456枚の買いに対し9290枚の売り、差し引き1166枚の買い越し(24日は1119枚)と強気勢の買い気は衰えていない。

総合分析

 当面、米国の石油需要増加が支援材料となり、東京バージガソリン期先は原油高に連動する堅調推移を予想するアナリストが少なくない。玉整理が進み、強気陣営は押目を買い拾っている。短期的には5月8日の6万4210円を抜いて、6万5000円台への進出を目標とする強気の相場展開を想定、円安の後押しがあれば更に一段高も。

大豆

大雨で作柄悪化を懸念

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6/26 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は25日に10ドル大台を突破した。背景は米中西部で大雨が降り、作柄悪化を懸念する買いが出たからだ。米農務省が発表した21日時点の米大豆主要生産18州平均の作柄報告を見ると"優と良"の合計は65%で2週連続低下しており、この大雨で生産面での不安が強まった。ちなみに、州別で"優と良"の合計を見ると、全米1位の大豆生産州1位のイリノイが60%、3位のインディアナが58%で、降雨によって作付作業が遅れたカンザスが46%、ミズーリが34%にとどまり、今年の大豆の作柄について楽観出来る状況ではなくなった。このようななかで、シカゴ大豆のカギを握るのは現地時間30日に米農務省から発表される2015年の大豆の実作付面積。インフォーマ社の予想は8676万エーカー、ロイター通信の事前予想平均は8517万1000エーカーで、3月に発表された農家作付意向面積8463万5000エーカーを上回った。

国内市場

 東京一般大豆先限はシカゴ大豆10ドル大台乗せに追随する姿だ。為替相場が比較的落ち着きを見せていることを考慮すると、ここはシカゴ大豆の流れに素直についていきたい場面といえる。

ゴム

戻り売りから下抜けがあるか

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6/26 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり124~580トン。週末現在、原料は55.38バーツ、オファーは7月積188.30セント(円換算約243.8円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は6月10日現在、前旬比1,602トン増の14,873トン。入庫量2,222トンに対し出庫量は620トン。
【前検】6月度のゴム品質検査請求(後期)は435枚。

展開予想

 東京ゴムは急騰した後、反落し週末現在は227円前後で推移している。週初は横ばいで始まったものの、6月23日には急上昇し230円を上抜けている。この日は中国株式市場が反発したことから上海ゴム市場が上昇し、これが東京ゴムに波及したものと考えられる。6月25日には234.9円まで上昇したものの、その後は『中国において公開市場操作』との報道から経済環境の悪さが意識され、一転して軟調な展開となっている。
 罫線は5月21日から6月2日までの上昇分約32円の3分の2押しの227円でサポートされて上昇、6月2日と6月12日の高値を結んだダウントレンドラインを突破し、高値の234.9円を付けたが、235円の抵抗を突破できず一転反落、再び227円台に戻った。当面は上値の目途を230円とした戻り売り優勢の展開となると考えられる。週間安値の226.4円を下抜くと、220円台へトライする可能性が高い。
 当先の鞘は現在順鞘12円程度と先週末からほとんど変化がない。国内在庫が徐々に増加しているため、今後も10~12円程度の順鞘を維持する可能性が高い。

為替

ギリシャ債務問題で上下波乱

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6/26 15:15現在

海外情勢

 米国の長期債利回り低下がドル軟化に結びついている。ギリシャの債務問題については、ユーロ圏財務相会合、首脳会議の結果待ちで、為替相場はポジション調整中心の小幅な動きを見せた。市場の関心は米国の雇用統計や物価指標などの動向に向いたものの、積極的に仕掛ける動きがなく、様子を窺う市場ムード。ユーロはギリシャ債務不安が残っているため、ドルと円に対して下落傾向を示した。

国内情勢

 日経平均株価がカラ売りの反動で急上昇した経緯から上値警戒感が強まり、その影響もあり円は対ドルで地合が引き締まり、ユーロの下落も影響して1ドル=123円台後半から前半へと円高・ドル安含みの動きとなった。市場ではギリシャ債務問題の行方が明確になるまで方向が定まりにくいとの声が多い。

総合分析

 ギリシャの債務問題が為替相場のカギを握る展開が続こう。6月末、7月中旬と9月までギリシャの融資返済期日が続くため、同国の債務不安は払拭出来ず、為替相場は上下波乱があってもおかしくない場面だ。また、目先は米国の利上げの年内実施とのスケジュールを前提としてドルが対円で堅調に推移するとの見方が大勢を占め、再び1ドル=125円台まで円安が続くと予測する向きが多数派。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引110,000円・損失限定取引453,000円(平成29年6月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(平成29年6月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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