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週間相場分析2015年06月22日号


東京金先限日足は下値切り上げ型

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6/19 15:15現在

海外情勢

 LBMA(ロンドン貴金属市場協会)が6月16日に発表した資料によると、米ゴールドマン・サックスグループや英バークレイズなどが参加している一日2回の金値決め入札システムに中国の中国銀行が加わることになった。中国銀行は22日から入札に参加の予定。一方、世界最大の金ETF"SPDR Gold Shaers"の保有残高は6月17日時点で701.89トンと減少傾向が続いている。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは9日時点で7万5090枚、前週比2万9320枚減。取組高は9日時点で40万枚台、17日時点で41万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(11日⇒18日)では、当業者が売り玉5400枚減に対し買い玉6400枚減、非当業者が売り玉1200枚増に対し買い玉2200枚増。

総合分析

 東京金期先は6月10日の4643円から浮上。その結果、日足チャートは3月18日の4446円⇒4月27日の4487円⇒6月10日の4643円と下値切り上げ型の足取りを維持する格好になった。そうしたなか、6月末は月末、第2四半期末、上半期末に相当することから、スケジュール的には玉整理中心の商いになりやすいうえ、ギリシャの債務問題深刻化による先行き不透明感からますます売買しにくい状況だが、そうしたなかでも足取りを崩さず推移出来るか要注目。

白金

目先は修正高場面もあろうが...

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6/19 15:15現在

海外情勢

 欧州自動車工業会が発表した5月の欧州全域(EU+EFTA全30ヵ国)の新車販売台数は115万1965台で前年同月比1.4%増と、21ヵ月連続で前年実績を上回った。一方、中国国家統計局が発表した今年1~5月の同国自動車生産状況によると、5月の自動車生産台数は前年同月比1.6%減の198万4000台にとどまった。また、今年1~5月の自動車生産台数は前年同期比2.2%増の1033万9000台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは9日時点で2万3049枚、前週比1868枚減。取組高は9日時点で7万7000枚台、17日時点で8万2000枚台。東京市場の取組高は7万3000枚台。カテゴリ別(11日⇒18日)は、当業者が売り玉2400枚増に対し買い玉700枚減、非当業者は売り玉3300枚増に対し買い玉6400枚増。

総合分析

 ニューヨーク白金期近は続落場面となり、3月の安値を下回った。この結果、日足チャートで3月の安値と併せて"Wボトム"形成とはならず。相対力指数が下値警戒ラインの30ポイントに接近して、目先の修正高を示唆しているが、白金独自の新規材料難、ギリシャ債務問題を睨んだ金融市場全体の様子見ムード、月末・期末の接近などを考え合わせると、戻してもアヤ戻り、修正高の範囲内にとどまる公算で、下値確認には日柄を要しよう。

原油

需給タイト化予想され堅調地合

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6/19 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油相場はドルに連動しやすいため、上下波乱の様相を見せている。米国内の原油在庫の連続減少が途切れたことで戻りを売られているようだ。掘削リグの稼働は減少し続けているが、産油量は微減にとどまっている。60ドルを節目とする揉合相場の継続は強弱材料の交錯によるもので、ドル相場の不安定さも影響している。ギリシャ問題に方向が見えるとブレント原油も堅調になると見られ、その行方に注目したい。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは6月9日時点で48万3798枚の買いに対し15万7943枚の売り、差し引き32万5855枚の買い越しとファンドの強気姿勢は不変。東京ドバイ原油市場における非当業者の売買バランスは6月18日時点で3万9121枚の買いに対し2万8339枚の売り、差し引き1万0782枚の買い越しだが、6月10日の1万2090枚の買い越しから減少し強気勢が戦線を縮小しているように見える。

総合分析

 米国でシェールオイルの生産が落ち込まないのは、中小規模の会社が売り上げ維持のため赤字操業を続けているケースがあるからだ。ただ、無理に産油量を増やすと地層が痛むなどの弊害が出るため、先行きの生産余力が失われる恐れがあるといい、早晩、米国の産油量は減少する可能性が出てきた。米国で原油輸入量が減少を続けている一方、景気回復に伴う個人消費の増加で石油需要も増大中で、需給バランスがタイト化すると予想される。ニューヨーク原油期近は再度60ドル台を固める底固い展開が期待出来、東京ドバイ原油先限は5万1000円突破へ向かおう。

コーン

受粉期接近で供給圧迫強まる

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6/19 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は6月15日に3.4675ドルまで下落、9日の3.6850ドルから20セント以上も値下がりした。その後、節目となる3.50ドル台を回復したものの、上値余地は乏しく戻りは売られそうだ。シカゴトウモロコシの頭が重いのは主産地である米中西部の天候がおおむね良好で3年連続の豊作を意識する声が聞かれ始めたため。作付作業が早く終了したことから、早ければ今週中に受粉期に入る州もあり、受粉がスムーズに進めば新穀の供給圧迫を先取りした売りが出てくることも考えられる。目先の焦点は月末(現地時間30日)に米農務省より発表される米国産穀物の実作付面積と6月1日現在全米在庫。トウモロコシは作付作業が進んだことで、3月に発表された農家の作付意向面積8920万エーカーを上回るとの見方が一部に出ているが、果たしてどうなるか注目されるところだ。

国内市場

 東京トウモロコシ先限はシカゴ軟調をよそに、18日に2万5480円まで買われた。日足チャートを見ると三段上げの姿になっているが、シカゴ市場に先安感が出ており、シカゴ安・国内高の反動が出てくる懸念があり、上値をつけにくい状況といえよう。

ゴム

中国製タイヤへの関税措置決定

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6/19 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり179~275トン。週末現在、原料は56.86バーツ、オファーは7月積189.7セント(円換算約244.3円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は5月31日現在、前旬比563トン増の13,271トン。入庫量1,127トンに対し出庫量は564トン。
【前検】6月度のゴム品質検査請求(後期)は436枚。

展開予想

 東京ゴムは軟調な展開となり、230円を割り込んで推移している。週の高値は233.1円、安値は227.0円。週初は『米国による中国製タイヤに対する関税措置が正式に決定』との報道から上海ゴムが弱含みに推移し、東京ゴムはこれに追随して230円を割り込んだ。6月18日にはFOMCを受けてドル円相場が円高に進行したことから上値の重い展開となっており、週末現在は227円前後で推移している。
 罫線は軟調に推移した。週初に一目均衡表の基準線の231.6円を抜けた後、5月21日から6月2日まで上昇した約32円の3分の2押しの227円台後半に支えられている。なかなか下がりにくいのは、非当業者の買い戻しが主な原因であると考えられるが、買い戻し一巡後の売り仕切りによって相場が支えきれず、思わぬ急落の可能性もあり、227円台後半を下抜くと、220円台へトライする展開が予想される。
 当先の鞘は先限主導の下落により縮小し、現在は順鞘12円程度での推移となっている。国内在庫が徐々に増加しているため、今後も10~12円程度の順鞘を維持する可能性が高い。

為替

米利上げペース緩慢でドル先高感後退

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6/19 15:15現在

海外情勢

 FOMC(米連邦公開市場委員会)終了後、イエレンFRB議長(米連邦準備制度理事会)は記者会見で、緩やかな利上げを行うことを明らかにし、当面はゼロ金利を継続するとしたことから、ドルの先高感が後退した。一方、ギリシャの債務問題が燻っていることがユーロ安・ドル高に結びつくとしながら、その行方が不透明なため方向が定まりにくい展開となった。

国内情勢

 ギリシャの債務不安は欧州財務相会合では結論が出ないとされ、22日のユーロ圏の緊急首脳会議へ持ち越しとなった。IMF(国際通貨基金)が今月末の返済期限の15億ユーロのギリシャ融資について猶予を認めず、ギリシャのデフォルトもあり得るとの見方から、円が安全通貨と見做されて対ユーロで買われるケースがあった。

総合分析

 IMM市場(シカゴ国際通貨先物市場)における大口投機玉(ファンド)の円ショート(売り)が急速に積み上がっている。その理由は米国の利上げの年内実施と欧州通貨不安の後退を視野に入れているからだ。このようななかで、円のショートカバーが誘発されると一気に様変わりとなる。ただ、米国の景気回復は続いており、雇用環境も好転しているため、ドル高基調が続くとの見方も多く、再び1ドル=125円へ向かうとの声が少なくない。


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