商品先物取引 TOP  > マーケット情報  > 週間相場分析(Weekly Hotline)  > 2015年  >  2015年06月15日号

週間相場分析2015年06月15日号


修正安の余地を残す!?

gold.jpg

6/5 15:15現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は11日時点で704.22トン(前日比0.2%減)と、減少傾向が続いている。これは2008年9月以来の低水準で、米リーマン・ブラザーズ・ホールディングスの破綻をキッカケに世界中の金融市場が大波乱に見舞われた、いわゆる"リーマン・ショック"が始まったのが当時だった。目下、株式相場の上昇に加えて、米国の年内利上げ観測が強まっていることが、金の需要を抑えていると推察される。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機筋(ファンド)の買い越しは2日時点で10万4410枚、前週比284枚減。取組高は3日・10日時点ともに40万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(4日⇒11日)では、当業者が売り玉400枚増に対し買い玉4800枚減、非当業者が売り玉100枚減に対し買い玉5000枚増。

総合分析

 東京金先限は6月2日の4794円で上昇一服、修正安へ移行している。ただ、4月27日の4487円から6月2日の4794円まで307円高。その上げ幅に対して半値押しが154円安の4640円、3分の2押しが205円安の4589円であることを考えると、まだ、アヤ押しに過ぎない印象。少なくとも半値押し以上、3分の2押し未満の水準となる4600円前後まで修正安の余地があると想定出来そう。

白金

Wボトム形成は困難!?

platinum.jpg

6/5 15:15現在

海外情勢

 欧州ビジネス協会が発表した5月のロシアの自動車販売台数は前年同月比37.7%減(4月は41.5%減)。また、中国の全国乗用車市場情報連合会が発表した5月の同国乗用車販売台数(小売ベース)は前年同月比3.8%増の157万台で、『販売の伸びは5月としてはこれまでで最も悪かった』(同会・崔東樹秘書長) 。一方、中国工業情報化部が発表した2015年1月-5月の同国新エネルギー自動車生産台数は前年同期比3倍増の5万2600台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは2日時点で2万4917枚、前週比4259枚減。取組高は3日時点で7万6000枚台、10日時点で7万7000枚台。東京市場の取組高は6万7000枚台。カテゴリ別(4日⇒11日)は、当業者が売り玉700枚増に対し買い玉600枚減、非当業者が売り玉300枚増に対し買い玉1600枚増。

総合分析

 ニューヨーク白金期近は1100ドル台を割り込み、今年3月の安値とほぼ顔合わせ。ここで下げ渋る動きが続けば、日足チャートで"Wボトム"を形成したと判断され、反発の余地が生まれるが、果たしてどうか...。目下、米国の年内利上げ観測、ドル高ユーロ安地合が重く圧し掛かっており、本格的な切り返しは難しいとの見方も少なくない。そうしたなか、東京白金先限は辛うじて円安に支えられているが、裏を返せば円相場が反発した際のリスクを忘れてはなるまい。

灯油

先高人気が根強い

oil.jpg

6/5 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油が米国内の原油在庫減少で先高期待が高まっている。5月のサウジアラビア、イラク、アラブ首長国などOPEC主要産油国の原油生産量が予想を上回ったことが原油の弱材料となったが、下げたところはファンドが買うなど底固い地合を維持している。ドル高圧迫は一時的な現象との見方が多いが、ドルの動きには敏感に反応している。

内部要因

 ニューヨーク原油の大口投機玉(ファンド)のポジションは6月2日時点で49万4450枚の買いに対し15万4932枚の売り、差し引き33万9518枚の買い越し(前週34万7991枚)と買い玉減少で買い越しが縮小。東京バージ灯油における非当業者の売買バランスは6月11日時点で6530枚の買いに対し5423枚の売り、差し引き1107枚の買い越し(10日1009枚)と買方がリードする内部要因。当先が順ザヤを形成しているだけに、サヤ滑り傾向を反映しやすい地合だ。

総合分析

 灯油の不需要期となり国内在庫も増加して現物を捌きにくい状態にあるものの、早くも年末の冬季需要に備える動きが出始めている。原油先高見通しもあり、早めの在庫投資をしたいという思惑があるからで、灯油現物市場の地合は引き締まり気味だ。東京バージ灯油は為替相場の動きを睨みながら、6万5000円台キープへ向けて上昇基調を強めよう。

コーン

当面は軟弱な地合を予想

grain.jpg

6/5 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は、カナダからの寒冷前線南下による小麦高、大豆高を背景に9日に3.685ドルまで上げたが、米農務省の需給予想の内容が嫌気されて11日に3.5450ドルまで下げ、5月28日の3.4825ドルに接近している。米農務省の2014~15年度の需給見通しで、エタノール向け需要が5月予想の52億busから51億7500万busと2500万bus下方修正され、2015~16年度の期末在庫が17億7100万busに増えたことが利食売りを誘った。米国の週間エタノール生産量は5週連続で増加、過去最高と並ぶ水準まで増えており、荷余り感から生産にブレーキがかかればトウモロコシの在庫が増える恐れもある。米農務省が発表した7日現在の米主要18州のトウモロコシの作柄は優と良を合わせて74%と好調で、7月以降の受粉期に向けて好天が続くと農家の旧穀売りを誘い出しかねず、シカゴトウモロコシは、当面、軟弱な展開を強いられよう。

国内市場

 東京トウモロコシ先限は8日に2万5370円まで上昇したが、シカゴ市場の反落と日銀黒田総裁の発言による円高が響いて、一時2万5000円台を割り込んだ。シカゴ大豆は目先軟調地合が予想されるが、東京市場は円相場の値動きにも左右されやすい点に注意が必要だ。

ゴム

上値が重く急落の危険も警戒

20rubber.jpg

6/5 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり164~300トン。週末現在、原料は59.46バーツ、オファーは7月積192.3セント(円換算約248.7円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は5月20日現在、前旬比483トン増の12,708トン。入庫量1200トンに対し出庫量は717トン。
【前検】6月度のゴム品質検査請求(前期)は112枚。

展開予想

 東京ゴムは弱含みに推移し233円前後で取引されている。週初は米雇用統計の結果を受けてドル円相場が大幅に円安進行したことから240円を上抜けた場面もあったが、その後は一貫して軟調な展開となっている。6月10日に発表となった5月の中国新車販売台数は前年同月比2桁減と発表されており、これが上海ゴムに対する弱材料と認識され、さらに東京ゴムも連れ安となっていると考えられる。
 罫線は6月8日に高値の243.4を付けた後に反落し、232円まで値を下げ、下落局面に入ったと判断される。当面は6月2日の高値と6月8日の高値を結んだラインを抵抗線とした上値の重い展開が予想される。5月21日から6月2日まで上昇した約32円の3分の2押しの227円台後半を下回ると、215円台まで急落する可能性も考えられる。
 当先の鞘はさらに拡大し、現在は順鞘14円程度での推移となっている。国内在庫が徐々に増加しているため、今後より一層の増加が確認できれば、拡大状態を維持する可能性もある。

為替

黒田発言の後遺症でドル売られやすい

20usdjpy.jpg

6/5 15:15現在

海外情勢

 5月の米小売売上高が増加し、年内利上げの可能性が高まった。しかし、黒田日銀総裁が、『実質実効レートから更なる円安になりにくい』と発言、その影響力がドル高を抑える要因として残っている。ドルが急落した反動で円は1ドル=122円から再び123円台へ上昇した。ニュージーランド中銀が利下げしたこともドル堅調の要因となった。

国内情勢

 外銀ディーラーの多くは乱高下ながらドル高・円安の流れに変わりないとの見方で、市場心理もドル堅調が続くとの期待感が高まっている。1ドル=123円後半のドル強含み(円安)の基調を維持した。米国の経済指標の好転などドル高要因や日本株の堅調も円安基調が継続するとの見方に結びついている。

総合分析

 テクニカルや波動論からすると、3年半以上も続いたドル高・円安の流れが転換期を迎えているとの見方がある。一方で、年内に米利上げが実施される可能性や、欧州におけるギリシャ債務不安が潜在しているため、ドルへの信頼が高まり、ドル高・円安基調は続くとの声が多い。ただし、1ドル=125円は警戒される水準。


このレポートはお客様への情報提供を目的としています。情報に関しては正確を期するよう最善を尽くしておりますが、内容の正確性、信憑性に関し保証をするものではありません。利用にあたっては自己責任の下で行って下さい。売買の判断はお客様御自身で行って下さい。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引110,000円・損失限定取引453,000円(平成29年6月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(平成29年6月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

当社(商品先物取引業者)の企業情報は当社本・支店及び日本商品先物取引協会で開示しています。お取引についての御相談は、当社顧客サービス担当(東京)電話03-3249-8827 (受付時間:平日8:30~17:30)
日本商品先物取引協会相談センター http://www.nisshokyo.or.jp