商品先物取引 TOP  > マーケット情報  > 週間相場分析(Weekly Hotline)  > 2015年  >  2015年06月08日号

週間相場分析2015年06月08日号


東京金は3分の2戻しを達成

gold.jpg

6/5 15:15現在

海外情勢

 ロシア財務省は6月2日の声明で2015年1~4月の同国の金生産量が計63.2トンだったと発表した。一方、世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は6月3日時点で709.89トンと、2008年9月22日の709.62トン以来の低水準まで減少した。ちなみに、過去最多を記録した2012年12月7~10日の1353.35トンからは47.5%減少した。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは5月26日時点で10万4694枚、前週比1万7927枚減。取組高は5月26日時点で41万枚台、6月3日時点で40万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別取組(5月28日⇒6月4日)は、当業者が売り玉3900枚減に対し買い玉1000枚増、非当業者が売り玉3000枚増に対し買い玉1900枚減。]

総合分析

 東京金期先は6月2日に4794円まで上昇。この結果、1月23日の4958円から3月18日の4446円までの下げ幅(512円安)に対し、3分の2戻し(341円高の4787円)を達成。相対力指数も高値警戒ラインの70ポイントに急接近したことで、当面は高値警戒感から修正安場面が続く公算。もっとも、3月18日の4446円と4月27日の4487円で"Wボトム"を形成して、下値不安が後退しており、修正安からそのまま足取りを崩すことは考えにくい。

白金

ドル高が上値を抑制

platinum.jpg

6/5 15:15現在

海外情勢

 米調査会社オートデータが発表した5月の米新車販売台数は前年同月比1.6%増の163万5090台。季節要因などを調整した年換算では1779万台と、2065万台だった2005年7月以来、9年10ヵ月ぶりの高水準。一方、ドイツ自動車工業会が発表した5月の同国内乗用車販売台数(新車登録台数)は前年同月比7%減の25万6400台。ただし、減少したのは労働日数が前年同月より2日少なかったためで、この要因を除くと4%弱の増加になるという。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機筋(ファンド)の買い越しは5月19日時点で2万9659枚、前週比4576枚増。取組高は5月19日時点7万枚台、26日時点7万2000枚台。東京市場の取組高は6万5000枚台。カテゴリ別(5月21日⇒28日)は、当業者が売り玉600枚減に対し買い玉300枚増、非当業者は売り玉100枚減に対し買い玉1000枚減。

総合分析

 ニューヨーク白金期近が1100ドル割れへと続落。これを受けて円安が進行しながらも、東京白金も続落を余儀なくされ、先限は4400円台前半まで売られた。マーケットでは米国の利上げやギリシャ問題を巡って対主要通貨でドル高地合が意識されており、このことがニューヨーク白金の上値を抑制、東京白金も追随安を強いられていると考えられる。こうなると、ドル高地合が継続する限り、白金価格は重い足取りを余儀なくされる恐れもある。

ガソリン

投資マネーの動きに注目

oil.jpg

6/5 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油期近はOPEC(石油輸出国機構)が減産を見送るとの見方を反映して売られた。イランからの原油輸出が増加する可能性や、米国内石油在庫のうち中間留分が大幅に増加したことを嫌気された形。一方で、テクニカルな売りが出たことも一因とされた。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)のポジションは5月26日時点で50万2001枚の買いに対し15万4010枚の売り、差し引き34万7991枚の買い越しと強気リードの展開。東京バージガソリン市場における非当業者の売買バランスは6月4日時点で、1万0577枚の買いに対し8747枚の売り、差し引き1830枚の買い越しと買方ペースの動きが続いている。

総合分析

 ガソリンは国内が年間最大の需要期に突入しつつあり、生産調整の進展もあって余剰在庫が処理されるなど、石油需給が改善する期待は持てるものの、短期的には投資マネーの動き次第で市場の人気が変化するので、その動きから目が離せない。東京バージガソリン期先は6万5000円目標の上昇相場が見込まれる。

大豆

10日の米農務省需給予想に注目

grain.jpg

6/5 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は9ドル台前半のレンジ取引が続いている。4日に9.4875ドルまで上昇したが9.50ドルを超えられず、買方のパワー不足を感じさせる。5月から大豆は天候相場に入ったが、作付は順調で、土壌水分も豊富だ。一部に降雨による作付遅れが伝えられているが、大豆の生育は順調で、異常気象の温床と呼ばれるエルニーニョ現象の影響を受けていないことから、天候リスクプレミアムを積極的にとる動きも見受けられない。インフォーマ社は2014~15年度のブラジルの大豆生産量を9550万トン、アルゼンチンを6000万トンとそれぞれ100万トン上方修正した。米国の豊作期待が高まるなか、南米の供給圧迫が強まっており、シカゴ大豆期近は10ドルを目指すより9ドル割れの確率が高そうだ。目先は10日の米農務省需給予想に注目したいが、これを契機に売られる可能性もある。

国内市場

 東京一般大豆先限は円安を背景に下げ渋った格好だが、シカゴ市場の軟調地合を意識すると上値に限界がありそうだ。為替相場が円高に傾斜すると、これまで持ち堪えてきた反動が出る恐れがあり、注意が必要といえる。

ゴム

戻り売り基調が続くか

20rubber.jpg

6/5 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり182~483トン。週末現在、原料は59.54バーツ、オファーは7月積195.0セント(円換算約255.4円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は5月10日現在、前旬比400トン増の12,225トン。入庫量734トンに対し出庫量は334トン。
【前検】6月度のゴム品質検査請求(前期)は112枚。

展開予想

 東京ゴムは上昇し一時245円を上抜いた後は、反落し237円前後で推移している。週初はドル円相場が125円台まで円安が進行したことを背景に強含み、6月2日には高値247.9円を付けた。ただしその後は上海ゴム市場において『複合ゴム配合比率修正案の実施期日を再検討』との噂が広がり、これが弱材料と認識され上海ゴムが下落、東京ゴムも追随して反落となった。週末現在は237円前後で推移している。
 罫線は6月2日に急伸し高値247.9円(1年5ヶ月ぶり)を付けた後、一転して反落した。その後は週を通じて弱含みの展開となり、週末現在は238円台前半で推移している。上海ゴムは週間に二度目の天井を打ち、ダブルトップになりかかっている。これを眺めた東京ゴムは基調転換の可能性が高いと考えられる。当面は一目均衡表の転換線の234円前後を割れると、230円台に下落する可能性が高いであろう。
 当先の鞘は拡大状態を維持し、現在は順鞘11円程度での推移となっている。国内在庫が徐々に増加しているため、今後より一層の増加が確認できれば、順鞘がさらに拡大する可能性もある。

為替

ドル反落は調整の範囲内

20usdjpy.jpg

6/5 15:15現在

海外情勢

 ギリシャ債務危機を乗り切れるかどうかの正念場を迎えているが、債権団はギリシャに譲歩するかたちで合意の方法を示している。ギリシャのユーロ脱退を阻止するのが最大の目的という向きもあり、ユーロとドルの動きは上下波乱の展開を見せようが、ドル・円相場は米利上げ観測を背景にドルの基調は確りしたまま。1ドル=125円を意識した動きが認められる。

国内情勢

 アジア株の下げが警戒され、安全通貨としての円買いが増えたため、円の下げを鈍化させた。外銀ディーラーはドル高・円安を前提とするポジションを堅持しており、再び円安が加速すると見る向きが多い。ドルを買い遅れている海外勢がチャンスを狙って押目を買い拾うため、ドルの底固い動きが続いた。

総合分析

 日銀の審議委員がこれ以上の円安を望まないとのニュアンスを含む発言をしたことで、円安が一気に加速するパターンは想定しにくい。ファンドがユーロをショートして損失を拡大、これを円売りでカバーしていることから、利益確定の円買い戻しが集中するとの見方もある。目先は上下波乱が予想されるが、基本的なドル高・円安のトレンドは変わるまい。5日に発表された米国の雇用統計にも注目。


このレポートはお客様への情報提供を目的としています。情報に関しては正確を期するよう最善を尽くしておりますが、内容の正確性、信憑性に関し保証をするものではありません。利用にあたっては自己責任の下で行って下さい。売買の判断はお客様御自身で行って下さい。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引120,000円・損失限定取引474,000円(平成29年9月19日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から70倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復24,840円(平成29年9月19日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

当社(商品先物取引業者)の企業情報は当社本・支店及び日本商品先物取引協会で開示しています。お取引についての御相談は、当社顧客サービス担当(東京)電話03-3249-8827 (受付時間:平日8:30~17:30)
日本商品先物取引協会相談センター http://www.nisshokyo.or.jp