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週間相場分析2015年06月01日号


円安が東京金を支援

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5/29 15:15現在

海外情勢

 IMF(国際通貨基金)が公表したデータによると、4月のロシアの金保有高は前月比8.333トン増の1246.625トン。一方、金価格が上昇するなか、オーストラリアでは早期の成長が見込まれる案件を狙って金鉱会社が一連のM&A(合併・買収)を主導しており、ロイターのデータによれば、今年に入って発表された金鉱セクターのM&A案件は26件前後(総額17億ドル超)となっている(※過去2年間は約22億ドル)。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは5月19日時点で12万2621枚、前週比4万5181枚増。取組高は5月19日時点42万枚台、26日時点41万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(5月21日⇒28日)では、当業者が売り玉5700枚減に対し買い玉1800枚増、非当業者は売り玉2300枚増に対し買い玉5200枚減。

総合分析

 円相場が1ドル=124円台へと続落したことが支援材料となり、東京金期先は28日に4731円へとジワリ浮上した。そうしたなか、ドル高・ユーロ安を受けてニューヨーク金期近は1200ドル台割れとなったものの、3月末以降、下値支持線となっている1100ドル台後半の水準は維持しており、このまま底固さを維持出来れば、東京金にとって更なるサポート要因になる公算大。夏の不需要期も近付くなか、ニューヨーク金が底固さを維持出来るか要注目。

白金

東京白金は上値の重さが気懸り

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5/29 15:15現在

海外情勢

 タイ工業連盟が発表した4月の同国自動車販売台数は前年比26.2%減で、1~4月累計では前年同期比15.3%減。また、同連盟の広報担当者は今年の自動車販売予想について、政府が支援措置を加速させない限り、これまでの95万台から85万~90万台に引き下げられる可能性があるとの見方を示した。一方、日本国内自動車メーカー8社がまとめた4月の世界生産実績(速報値)は合計で前年同月比1.4%減の211万4444台と、4ヵ月連続で前年実績を下回った。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機筋(ファンド)の買い越しは5月19日時点で2万9659枚、前週比4576枚増。取組高は5月19日時点7万枚台、26日時点7万2000枚台。東京市場の取組高は6万5000枚台。カテゴリ別(5月21日⇒28日)は、当業者が売り玉600枚減に対し買い玉300枚増、非当業者は売り玉100枚減に対し買い玉1000枚減。

総合分析

 1ドル=124円台への円安進行よりも、ドル高によるニューヨーク白金の軟調が材料視されて、東京白金期先の上値は重いまま。このまま上値づかえの様相を強めると、日足チャートで4月13日の4578円と5月19日の4571円が"Wトップ"として意識され、一旦、失望売りを浴びる恐れも。4300円前後(3月19日の4271円、3月31日の4342円、4月27日の4318円)が支持線になっている点で下値不安は後退しているものの、上値の重さは気懸り。

原油

需要増加は長期的なサポート

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5/29 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油期近は60ドル台から再び50ドル台へ下げたが、弱材料の消化が一巡し、ニューヨーク市場は玉整理も進んで、先高を見込む強気ポジションのファンドが増えてきた。これは中東ででの緊張が更にエスカレートする恐れがあり、原油輸送ルートがダメージを受ける可能性があるからだ。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは5月19日時点で50万4615枚の買いに対し16万1184枚の売り、差し引き34万3431枚の買い越し(前週32万0212枚)。東京ドバイ原油市場における非当業者の売買バランスは、5月28日時点で4万0201枚の買いに対し2万8204枚の売り、差し引き1万1997枚の買い越し(5月20日現在、1万0015枚)と買い越し玉の増加が続く。

総合分析

 ニューヨーク原油価格はこれまで売られ過ぎとの見方から、押目を狙う投機筋が散見される。中東地域で繰り返される紛争は姿を変え、中東情勢を複雑化させている。こうしたなか、中国の原油輸入量が急増していることは、世界原油需給を改善させると見て良さそうだ。となれば、海外原油相場はニューヨークで60ドルが地相場化し、東京ドバイ原油先限が再度5万円台に乗せると上げに勢いがつこう。

コーン

作付作業終わり農家売りに圧迫

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5/29 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は28日に3.4825ドルまで売られた。その後、下げ過ぎ感から3.50ドル台に反発したものの基調は弱そうだ。為替相場がドル独歩高となり輸出減少が予想されるなかで、米国でトウモロコシの生育が進んでいる。5月24日時点の全米18州平均のトウモロコシ作付進展率は92%(前年同週86%、過去5年平均88%)、発芽進展率は74%(同56%、同62%)と順調で、今年初めて発表された作柄状況における優と良の合計は74%と発表され、目下、新穀の供給面での不安はない。作付作業が終わると農家が現物を売却してくるとの見方もある。3月1日現在の全米トウモロコシ在庫は77億4490万5000busで、前年同期の70億0812万3000万busに比べ7億3678万3000bus多く、作付作業が終わり旧穀を処分する動きが出てくることも考えられ、軟弱な相場展開が当面続くと判断したい。

国内市場

 東京トウモロコシ先限はシカゴ安にも関わらず、2万4000円台前半で推移している。これは円相場が1ドル=124円台の円安となったためだが、ここから円相場が1ドル=125円を突破するのは難しく、円安による更なる価格底上げは期待しにくい。

ゴム

押しをこなして高値追いか

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5/29 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり39~84トン。週末現在、原料は59.61バーツ、オファーは6月積195.0セント(円換算約254.0円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は4月30日現在、前旬比719トン増の11,825トン。入庫量1372トンに対し出庫量は653トン。
【前検】5月度のゴム品質検査請求(後期)は424枚。

展開予想

 東京ゴムは急上昇し240円を上抜けた後は、反落し238円前後で推移している。週の高値は242.9円、安値は216.5円。週初は横ばいで始まったが、5月26日に上海ゴムが新規参入のファンド勢と噂される買いによって急騰し、東京ゴムもこれに追随して急上昇した。5月28日には高値242.9円を付けたが、その後は上海ゴムが高値から切り返したことを受けて、東京ゴムは反落し週末現在は238円前後での推移となっている。
 罫線は5月26日に一気に週足ベースで一目均衡表の雲の上限を上抜いた後は、一貫して強含みの推移となり、一時1年2ヶ月ぶりの高水準(242.9円)を付けた。市場材料が乏しい当面では、方向感が出にくい展開が予想される。目先は上値の目途を去年3月16日の高値244.8円にし、下値の目途は230円となると考えられる。
 当先の鞘は拡大し、現在は順鞘11円程度での推移となっている。今月から国内在庫が徐々に増加しているため、今後より一層の増加が確認できれば、順鞘がさらに拡大する可能性もある。

為替

ギリシャがデフォルトを回避するとドル安

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5/29 15:15現在

海外情勢

 4月の米インフレ率が市場予想を上回ったことからドルが上昇し、1ドル=124円台半ばと2002年12月以来の高値をつけた。イエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長が年内の利上げを示唆したことも影響した。市場ではギリシャ問題が解決に向けて前進する可能性が高いとの見方からユーロ高・ドル安を懸念する声も聞かれたが、米週間新規失業保険申請件数が12週連続で30万件を下回ったことから利上げ実施観測もありドル高が進み、ニューヨーク市場で一時1ドル=124円65銭まで上昇。

国内情勢

 米国の年内利上げ予想によるドル高が先取りされて円売り・ドル買いが活発化した。ギリシャ問題が収束するとユーロ安・ドル高となる可能性もあるが、様子見スタンスをとる投資家は多い。日本株買いで利益を確保した投資家がドル買い・円売りで益出しをしている。1ドル=125円を超えてドル上昇とのドル強気論が急速に台頭している。

総合分析

 ギリシャ問題は6月5日にIMF(国際通貨基金)への3億ユーロが返済出来るかどうかが目先のポイント。6月末にギリシャ支援策延長期限というヤマ場を迎えるが、ギリシャ問題の解決が難航すればユーロ安・ドル高が進み、支援策が継続されればドル反落が予想される。米利上げは早くて9月実施、年末ギリギリとの見方があり、その行方に注目したい。ただ、テクニカルでは1ドル=125円台後半が目先のドル高限界とする見解は無視出来まい。


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