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週間相場分析2015年05月25日号


当面は修正安の可能性

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5/22 15:15現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は20日時点で715.26トンと、18~19日の718.24トンからざっと3トン減少した。同ETFは1~6日の741.75トンを直近のピークに減少傾向が続いている。なお、米政府への15日の届け出によれば、資産家でヘッジファンド運用者のジョン・ポールソン氏による同ETFの保有残高は3月31日時点で変化しておらず、7四半期連続の保有残高維持となった。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド筋)の買い越しは12日時点で7万7440枚、前週比5000枚増。取組高は12日時点で40万枚台、20日時点で42万枚台。東京市場の取組高は10万枚台。カテゴリ別(14日⇒21日)では、当業者が売り玉2500枚減に対し買い玉8900枚増、非当業者が売り玉6500枚増に対し買い玉4900枚減。

総合分析

 ニューヨーク金の続伸に追随して東京金期先は19日に4724円まで上昇。1月23日の4958円から3月18日の4446円までの下げ幅(512円安)に対して半値戻し強の水準に達し、3月と4月の高値をわずかながら上回った。当面は半値戻し達成の反動で修正安場面を継続する公算大だが、そこで4500円前後の下値支持線を維持出来るかどうか、要注目。維持出来れば底固さが再評価されて基調がより引き締まる可能性も。

白金

4年連続の供給不足に

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5/22 15:15現在

海外情勢

 欧州自動車工業会が発表した4月の新車販売台数は前年同月比6.9%増の121万台で、1~4月累計は前年同期比8.1%増の485万台。20年ぶりの低水準だった2013年から販売の回復が続いており、1年8ヵ月連続の増加は同工業会が1990年に統計を開始して以降で最も長い。一方、JM社が発表した今年の世界白金需給予測は総供給量180.6トン(前年比13.3%増)、総需要量189.5トン(同2.3%減)で、差し引き8.9トンの供給不足。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機筋の買い越しは12日時点で2万5083枚、前週比233枚減。取組高は12日時点で7万1000枚台、20日時点で7万枚台。東京市場の取組高は6万6000枚台。カテゴリ別(14日⇒21日)は、当業者が売り玉4000枚減に対し買い玉1200枚減、非当業者が売り玉1100枚増に対し買い玉1700枚減。

総合分析

 前述の『海外情勢』で触れたように、JM社が発表した今年の世界白金需給は8.9トンの供給不足の見通し。供給不足は4年連続となり、この需給タイト感は白金相場の長期的な下支え要因になろう。ただ、当面はそうした需給要因よりも、為替動向や米国の利上げ時期、ギリシャ問題の行方などの外部要因が強く影響することになりそう。

灯油

原油連動で先高期待が台頭

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5/22 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油は上値の壁と見られた60ドルを超えて基調の強さを示した。米国内原油在庫の減少に加え、個人消費が増えていることが原油相場のサポート要因となっている。中国の原油輸入量が増え続けており、世界石油需給もタイト化が見込まれるなど、原油先高人気が高まっている。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは5月12日時点で51万2443枚の買いに対し19万2231枚の売り、差し引き32万0212枚買い越し(前週32万5706枚)と若干の買い越し減少。東京バージ灯油は5月20日時点の非当業者の売買バランスが6691枚の買いに対し5652枚の売り、差し引き1039枚の買い越し(5月13日時点は794枚)と買い越しが増加している。

総合分析

 冬季の灯油の巡回販売は4月で一巡、夏の不需要期でも山間部の需要は異常気象による寒暖差が大きくなっているため、今年は増えるとの見方がある。石油会社の自主減産やガソリンと灯油の製品化率で、灯油の比率を引き下げるなど、現物需給は意外とタイトだ。東京バージ灯油期先はニューヨーク原油連動で先高期待が高まっており、6万5000円挑戦もあり得る。

大豆

一時的に9ドルを割り込む!?

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5/22 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は20日と21日に9.3650ドルまで下落、昨年10月20日以来、約7ヵ月ぶりの安値を強いられた。ブラジル、アルゼンチンなど南米で収穫作業が最盛期に入るとともに、ドル高を背景に輸出が積極化し、米国からの大豆輸出が減少するとの見方が多い。このようななかで大豆は本格的な天候相場に入ったが、米農務省が発表した5月17日現在の全米18州平均の米国大豆の作付進展率は45%と前年同期の31%、過去5年平均の36%を上回る順調ぶりだ。一部地区が降雨に見舞われ作付が遅れるとの懸念もあるものの、その影響は限定的との見方から大豆の反発材料にもならなかった。現状を見る限り、3年連続の豊作で供給過剰が一段と進むとのシナリオを描くことが出来、新たな強材料が出てこないと昨年10月1日の9.04ドルを割り込み、一時的に8ドル台に歩を進める場面も想定しておくべきか。

国内市場

 東京一般大豆先限はシカゴ市場の軟調地合を受けて5月14日に5万1700円まで下落した。円安で一旦下げ止まった格好だが、シカゴ大豆の底値を確認出来ないと5万円も視野に入ろう。円安で下げ渋っているが基調は弱い。

ゴム

215円で値固めして再度上値トライが出来るか?

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5/22 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり50~98トン。週末現在、原料は56.03バーツ、オファーは6月積187.0セント(円換算約238.8円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は4月30日現在、前旬比719トン増の11,825トン。入庫量1372トンに対し出庫量は653トン。
【前検】5月度のゴム品質検査請求(後期)は424枚。

展開予想

 東京ゴムは急反落後、値を戻し220円前後で推移している。週の高値は224.5円、安値は215.3円。週初は円安が進行したことから堅調な展開となり、5月19日には高値224.5円を付けた。ただし5月20日に原油や他商品が値下がりしたことを受けて、上海ゴム市場が急落し節目の14000元を割り込んだことから、東京ゴムはこれに追随し安値215.3円を付けている。週末現在は220円前後まで反発している。
 罫線は週中に4月21日から上昇した約30円の2/3(215.3円)まで反落した後、もう一度220円台まで値を戻した。目先は上値を直近高値の226円台、下値を215円台にしたレンジ内で方向探しの展開になると予想される。最近減少している中国ゴム在庫と反発している原油を加えて考えると、再び高値を目指す動きになる可能性が高いであろう。
 当先の鞘は拡大し、現在は順鞘10円程度での推移となっている。今月から国内在庫が徐々に増加しているため、今後より一層の増加が確認できれば、順鞘がさらに拡大する可能性もある。

為替

雇用統計改善でドル堅調

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5/22 15:15現在

海外情勢

 米国の経済指標の内容が改善されていないとの見方もあったが、新規失業保険申請件数の4週移動平均が15年ぶりの低水準になったとしてドルが買われ、1ドル=121円台へ上昇した。ドル高警戒から上値抑制ムードもあったものの、結果的にドル高・円安で終わった。IMM市場(シカゴ国際通貨先物市場)での日本円の売り越しは3万枚から2万枚台へ減少、市場では再度円売り余地があるとの見方もある。米利上げ観測を巡り、強弱の見解が分かれる状態だ。

国内情勢

 ニューヨーク為替市場がドル高・円安の方向を見せ、東京市場も連動する展開となっている。ただ、国内景気の改善期待で株価は堅調だが、円・ドル相場も円が堅調となるケースが認められる。背景には米利上げを9月へ先延ばしとの見方がドル軟化に結びつくとの見方があるためだ。

総合分析

 テクニカルで1ドル=120円台はドル売り・円買いのチャンスと見るトレーダーが多い。実際に米経済指標の内容が予想を下回ったものの、雇用統計で改善が見られたことでドルが上昇した。今後、米国の金利次第の動きでドルは対円で上下波乱の様相を呈しよう。その背景には米利上げの実施時期を巡り、再び強弱の見解が分かれていることがある。それでも利上げは9月以降との見解が多数派のため、ドルが売られる可能性がある。当面、120~121円台半ばでの変動が見込まれる。


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