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週間相場分析2015年05月18日号


実需買いのサポートが弱まる恐れあるが...

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5/15 15:15現在

海外情勢

 WGCが発表した今年第1四半期(1~3月)の世界金需給推計は総供給量1089.2トン(前年同期比3%減)に対し需要量は1102.8トン(同3%増)で差し引き13.6トンの供給不足。また、分野別の需要量(※前述の需給と算出方法が微妙に異なり数値は必ずしも一致しない)は、宝飾品が同3%減、産業用が同2%減、投資が4%増、公的機関の購入は前年度比変わらず。国別ではインドが同15%増となった一方で、中国は同7%減となった。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉の買い越しは5日時点で7万2440枚、前週比2万8817枚減。取組高は5日時点で39万枚台、13日時点で41万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(7日⇒14日)では、当業者が売り玉1万0200枚減に対し買い玉4300枚減、非当業者が売り玉6300枚増に対し買い玉400枚増。

総合分析

 ニューヨーク金、東京金ともに揉合相場を継続。相対力指数が3月後半以降、中立ラインの50ポイント前後で推移しており、相場の方向感が欠けていることを示している。そうしたなか、金の需要期は徐々にピークアウト、夏の不需要期入りに向かうとあって、今後、実需買いのサポートが心もとなくなる恐れがある。ただ、それでも、ニューヨーク金期近で1100ドル台、東京金期先で4300~4400円台を維持出来れば、その底固さが評価され、基調が引き締まる可能性。

白金

NY白金はペナント形成か

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5/15 15:15現在

海外情勢

 米調査会社オートデータが発表した4月の米新車販売台数は前年同月比4.6%増の145万4951台で、4月としては10年ぶりの高水準。一方、中国汽車工業協会が発表した4月の新車販売台数は前年同月比0.5%減の199万4500台で、実質2年7ヵ月ぶりのマイナスとなった。 新車販売が前年に比べて落ち込むのは春節(旧正月)を挟み統計が変動しやすい1~2月を除けば、反日デモの影響で1.8%減少した2012年9月以来。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉の買い越しは5日時点で2万5316枚、前週比81枚増。取組高は5日時点で7万枚台、13日時点で7万2000枚台。東京市場の取組高は6万9000枚台。カテゴリ別(7日⇒14日)は、当業者が売り玉100枚減に対し買い玉1800枚減、非当業者が売り玉1300枚減に対し買い玉400枚増。

総合分析

 現状で少々気懸りなのが、ニューヨーク白金期近日足がいわゆる"三角保合(ペナント)"の姿になりつつあること。下値が切り上がる一方で上値が切り下がっており、こうなると、いずれ上下どちらかに放れる可能性が高いが、果たして、そのタイミングと方向がどうなるのか。当面はドル安・ユーロ高一服、つまり、ドル高・ユーロ安に押される恐れもあり、為替動向と併せてニューヨーク白金の動きに注意したいところ。

ガソリン

海外原油高で現物小売価格も上昇

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5/15 15:15現在

海外情勢

 北海ブレント、WTI(ニューヨーク原油)とも下げ過ぎ警戒が台頭、そこへ米国内原油在庫の減少という支援要因が加わり原油高となった。米国の経済指標の内容が悪いことがドル安を呼び込み、これが原油高の原因とされる。当面、ドル相場と米国内在庫動向が優先材料に。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは5月5日時点で、53万0764枚の買いに対し20万5058枚の売り、差し引き32万5706枚の買い越しとファンドは強気姿勢に変化。東京バージガソリン市場における非当業者の売買バランスは5月14日時点で1万4304枚の買いに対し1万1536枚の売り、差し引き2768枚(前日2631枚)の買い越しと、買い越し玉が増えている。

総合分析

 国内レギュラーガソリンの店頭小売価格が3週連続値上げとなったのは海外原油高が理由。石油会社が卸値を引き上げ、ゴールデンウィークの行楽需要増もあり小売店では強気の販売を展開したからだ。為替が多少円安となったことも輸入原油価格が上昇する一因となった。今後、ニューヨーク原油価格が下値を切り上げると、東京バージガソリンも追随せざるを得ない。当面、期先は6万5000円にチャレンジする展開が見込まれる。

コーン

下値警戒も上値余地は限定的

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5/15 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は3.50~3.60ドル台の安値揉合を演じている。背景は供給過剰感があるなかで、米国におけるトウモロコシの生育状況が良いからだ。米農務省は12日に2015~16年度の米国トウモロコシ需給予想を発表した。作付面積は8920万エーカー、単収166.8bus、生産量136億3000万bus。それに対して需要量は137億6000万bus、期末在庫は17億4600万bus。問題は今年のトウモロコシの生育状況だが、5月10日現在の全米18州平均の作付進展率は75%と大豊作だった前年の55%、過去5年平均の57%を大きく上回り、市場が天候リスクプレミアムを取り込みにくい環境にあることが判る。こう見ると、シカゴトウモロコシ期近は3.50ドルを割り込み、昨年10月1日の3.1825ドルに肉薄する場面があってもおかしくあるまい。

国内市場

 東京トウモロコシ先限はシカゴ安と円高のWパンチで13日に2万3700円まで下落。4月20日の2万5960円から2260円下落しただけに下値警戒感が出ているが、シカゴ市場の弱基調が続く限り、上値余地は限定的といわざるを得ない。

ゴム

220円で下げ渋る事が出来るのか

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5/15 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり102~123トン。週末現在、原料は55.06バーツ、オファーは5月積186.7セント(円換算約234.7円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は4月30日現在、前旬比719トン増の11,825トン。入庫量1372トンに対し出庫量は653トン。
【前検】5月度のゴム品質検査請求(前期)は無し。

展開予想

 東京ゴムは上昇後、反落し220円を挟んだ展開となっている。5月7日~5月15日の高値は226.8円、安値は217.6円。5月10日に中国人民銀行が金利の引き下げを発表したことが、東京ゴムには強材料となった。5月12日には高値226.8円を付けたものの、その後は伸び悩んでいる。5月13日に発表となった中国の鉱工業生産の結果が予想ほど良くなかったことから上海ゴムは下落し、東京ゴムも追随して反落した。週末現在は220円を挟んだ展開となっている。
 罫線は終値ベースで222円を挟んで横ばい、5月12日に高値226.8円を付けた後に反落し、220円前後で揉み合いとなっている。4月下旬から三週間で約30円幅の急上昇をしただけに、高値一服という見方が適当と考えられる。目先は215円が下値目途とした動きが予想される。
 当先の鞘は拡大傾向を維持し、現在は順鞘8円程度での推移となっている。今後在庫の増加が確認できれば、順鞘幅が拡大より顕著になる可能性もある。

為替

米経済への不安がドル売りを誘う

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5/15 15:15現在

海外情勢

 米国の経済指標が景気回復感を弱めたことを背景にドルが全面安となり、6ヵ国の通貨で構成されているドル指数は今年1月22日以来の安値を強いられた。ただ、上下動が激しいのはギリシャ情勢の行方や米利上げの見通しが立たないためと市場関係者は見ている。神経質な動きのなかで、1ドル=119円台の小刻みな動きに終始。

国内情勢

 日本の貿易赤字が原油安や観光収支の好転などで縮小、ドル売りが誘われた。ギリシャが危機を一旦は回避したため、ユーロが対ドルで上昇する動きが目立つが、円・ドル相場への直接的な影響は出ていない。ポジション調整によるドル安・円高の場面となったが方向感が掴めず、海外市場同様神経質な動きが続いている。

総合分析

 テクニカルアナリストは円安サイクルの転換点を迎えていると指摘する。その背景には日本の貿易赤字が縮小し、構造に変化が出てきたと説明するが、意外と説得力がある。米経済の成長率維持、景気回復の手応えがないだけに、ドル高基調をキープ出来るかどうか不安との心理が相場に反映されている。目先1ドル=118~119円半ばといった狭いゾーンでの往来相場が予想される。


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