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週間相場分析2015年05月07日号


次回は2015年5月18日号になります。

下値抵抗を確認したが...

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5/1 15:15現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は4月30日時点で739.36トン。4月21~24日の742.35トンから28日に739.06トンに減少し、その後、やや戻している。一方、ロイター通信によると、中国国内の金相場の国際指標価格に対するプレミアム(オンス当たり)は4月28日の2~3ドルから翌29日には1ドルへ縮小。同国での金需要減退が背景にあると推察される。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉の買い越しは4月21日時点で10万1245枚、前週比2848枚増。取組高は4月22日、29日時点ともに40万枚台。30日の東京市場の取組高は10万枚台。カテゴリ別(4月23日⇒30日)では、当業者が売り玉4000枚増に対し買い玉2100枚増、非当業者が売り玉700枚減に対し買い玉1100枚増。

総合分析

 東京金期先は4月27日に4487円の安値をつけたものの、すぐさま反発。これで、①昨年12月1日に一時4376円まで下げたものの、すぐに4400円台を回復、②昨年12月17日の4460円、③今年3月18日の4446円...と併せて4400円での下値抵抗の強さを示した格好。ただ、その一方で、4700円前後での上値抵抗が強い点が気懸りで、国内連休中の為替相場や米経済指標、ギリシャ問題の進展具合、それらを受けたニューヨーク金の動向に要警戒。

白金

連休中の海外相場に注目

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5/1 15:15現在

海外情勢

 タイ工業連盟自動車産業部会によれば、今年第1四半期(1~3月)の同国新車販売台数は19万7787台にとどまり、前年同期を11.8%下回った。このため、今年の新車販売台数は前年を10%程度下回る可能性が高いという。また、3月の同国自動車生産台数は前年同月比1.7%減の17万8217台で、3ヵ月ぶりに前年実績を下回った。輸出は同15%増の11万7812台と好調だったが、国内向けが同23%減の6万0405台と低迷した。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉の買い越しは月21日時点で2万7379枚、前週比1988枚減。取組高は4月22日時点で6万9000枚台、29日時点7万枚台。30日の東京市場の取組高は6万9000枚台。カテゴリ別(4月23日⇒30日)は当業者が売り玉300枚増に対し買い玉1200枚増、非当業者は売り玉1500枚増対し買い玉500枚増。

総合分析

 東京市場は2~6日まで長期休場とあって、当然ながら、この間、海外白金相場がどう推移するかが問題になる。この点については、先のFOMCで"米国の利上げは9月以降に先送り"との見方は一旦、市場に織り込まれたものの、やはり米国の経済指標の内容やドル相場の動きが強く影響することになろう。ただ、ドル高などマイナス材料が浮上しながらも、ニューヨーク白金が1100ドル台を維持、底固さを見せれば、東京白金期先も4300円前後の下値抵抗をより強める可能性も。

原油

弱材料を消化して地合固まる

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5/1 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油が下げ過ぎの反動で上昇した。最大の圧迫要因であった米国の原油在庫も、集積地であるオクラホマ州クッシング在庫が減少へ転じたことで、米国内での石油需要が増加していることが裏付けられると同時に、シェールオイルの増産テンポが鈍り、そろそろ減産するとの見方が強いサポート要因となっている。ロシアがサウジアラビアなどOPECメンバーと会合を開いていることも価格下落に関する協力体制づくりとの見方もある。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは4月21日時点で51万9353枚の買いに対し19万6261枚の売り、差し引き32万3092枚の買い越し(前週28万2160枚買い越し)が示すようにファンドの買い気は旺盛だ。東京ドバイ原油市場における非当業者の売買バランスは4月30日時点で3万6987枚の買いに対し2万7322枚の売り、差し引き9665枚の買い越し(前週4月22日現在、8929枚買い越し)と4週連続の買い越し増と強気勢力の買い気は強い。

総合分析

 ニューヨーク原油は40ドル台前半まで下げてから、急反発へ転じたのは、米国内原油の在庫圧迫を織り込み、その後、シェールオイルが減産する可能性が高まり、米国内石油需要が増加していることが明らかになったからだ。原油に関する弱材料に新鮮味がなくなり、大半の弱材料は吸収された格好。今後は米国だけでなく欧州の景気回復期待も台頭すると見込まれ、需要増などファンダメンタルズ面での強材料が増えよう。そうなれば、東京ドバイ原油期先で5万円を上抜く可能性が高まる。

大豆

当面は12日の需給予想に注目

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5/1 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は10ドル目前で失速したが、総じて堅調な展開が続いている。理由は農家が作付作業に忙殺され旧穀を売る時間的余裕がないうえ、直近の輸出検証高が予想を上回り、ファンドが売り玉の買い戻しに動いたからだ。ただ、南米で収穫作業が本格化、消費国は輸入先を米国産から南米産にシフトしているほか、6月末に米農務省が発表する大豆の最終作付面積は作付意向面積の8463万5000エーカーを上回るとの見方が多く、上値を抑える材料となろう。大豆はトウモロコシより1ヵ月遅れて作付作業がスタートした。米農務省が発表した4月26日現在の全米大豆生産18州平均の作付進展率は2%と、過去5年平均の4%を下回ったが、まだ作付が始まったばかりで評価は出来ない。目先の注目材料は5月12日に米農務省が発表する2015~16年度の米国の大豆需給予想。ここで圧搾、輸出需要がどう予想されるかが焦点となろう。

国内市場

 東京一般大豆はシカゴ市場が堅調なのに対して、軟調な展開を見せている。これは為替相場が円高・ドル安に推移したのと大型連休を控えて新規に仕掛けにくい環境にあったからだ。まずは連休中のシカゴの動きを吟味してから売買の判断をしたいところ。

ゴム

RSIが70を超えたが、強気はまだ続くのか

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5/1 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり18~66トン。週末現在、原料は51.71バーツ、オファーは5月積183.0セント(円換算約230.8円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は3月31日現在、前旬比236トン減の11,622トン。入庫量653トンに対し出庫量は889トン。
【前検】5月度のゴム品質検査請求(前期)は無し。

展開予想

 東京ゴムは大幅続伸し220円を上抜けている。週の高値は222.8円、安値は206.1円。東京ゴムは先週に引き続きタイ、インドネシアの大手シッパーが価格低迷を理由にシンガポール市場での受け渡しに難色を示しているとの噂から強含みに推移、4月27日には上海ゴム市場がストップ高を付け、東京ゴムもこれに追随してCB発動となった。その後も一貫して強気基調であり、週末現在は222円台で取引されている。
 罫線は4月27日に一気に一目均衡表の雲の上限を上抜いた後、一貫して強含みの展開となっている。現時点ではRSI14が70を上回り、相場は移動平均線から大きく乖離していることから、更なる急騰は考えにくい。目先は224円付近を目指すと予想されるが、その後、215円まで反落する可能性がある。
 当先の鞘は週間で主に先限が上昇したため拡大、現在は順鞘7円程度での推移となっている。今後在庫の増加が確認できれば、順鞘幅が拡大する傾向が顕著になる可能性もある。

為替

ドルのジリ高歩調が続く公算

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5/1 15:15現在

海外情勢

 米国の利上げが先延ばしになるとの観測がドル安に結びついた。欧州債の利回り上昇でユーロが対ドルで2ヵ月ぶり高値をつけたこともドル売りを誘った。もう一つのドル安要因は米国の1~3月期のGDP成長率が1年ぶりの低水準となり、市場予想を下回ったことだ。当面、米国の利上げ時期を巡る見方が変化するたびにドルは主要通貨に対して上下にブレる可能性があるとの市場関係者の声はあるものの、『ドルの強基調は変わらない』との見方がアナリストの多くを占めている。

国内情勢

 日銀の政策決定会合で現行政策を維持すると発表され、長期国債、不動産投資信託、指数連動型上場投資信託などの購入も継続するとした。追加緩和策が見送られたことで円高へ振れたが、それは一時的な動きに過ぎないとの見解が主流だ。

総合分析

 円安基調へ移行するとの見方が市場関係者の多数派であり、米国の利上げを巡る思惑も、材料として織り込まれつつある。基本的には米国の経済成長が維持され、景気は緩やかに回復して、年内に利上げ実施とのシナリオが主流だ。欧州におけるギリシャ問題も解決へ向けて前進、米国一人勝ちの世界経済情勢が続く以上はドル堅調の流れは変わるまい。一気に1ドル=120円台を買い進むほどの円安・ドル高とはならず、ドルのジリ高歩調が続くと見るべきか。


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