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週間相場分析2015年04月27日号


ポジションを抱えにくい時期に

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4/24 15:15現在

海外情勢

 ロシア中央銀行が20日、ウェブサイトで発表した統計によると、同国は4月1日時点で金準備を3980万オンス(約1238トン)に増加。1ヵ月前の時点では3880万オンス(約1207トン)だったことから、30トンの金準備を積み増した格好。ちなみに、同中銀のナビウリナ総裁は今年2月に、同国は外貨準備の多様化と通貨ルーブルの流動性に関連する問題を解決するため金を購入したと述べていた。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは14日時点で9万8397枚、前週比2360枚減。取組高は14日時点で39万枚台、22日時点で40万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(16日⇒23日)では、当業者は売り玉200枚増に対し買い玉1200枚減、非当業者は売り玉1400枚減に対し買い玉100枚減。

総合分析

 4月の月末、5月のヘッジファンドの決算期に東京市場は大型連休も控えて、積極的にポジションを抱えにくい時期。加えて、ギリシャの債務問題でますます金融市場全体で様子見ムードが広がりやすい。そうしたなか、金相場も内外ともに当面、揉合を継続か。ギリシャについては、5月1日のIMFへの2億ユーロ返済まではどうにか切り抜けられると見られ、その後の5月11日のユーロ圏財務相会合と翌日のIMFへの7.7億ユーロ返済がどうなるかが第一の焦点に。

白金

ギリシャ問題に要注目

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4/24 15:15現在

海外情勢

 英国の調査コンサルティング会社LMC社が発表した今年3月の世界新車販売台数は季節調整済み年率換算販売が8890万台。また、今年通年の販売予測については8900万台超へと若干下方修正した。一方、欧州自動車工業会が発表した3月のEU新車登録台数は160万台で、19ヵ月連続で前年同月の水準を上回った。その結果、1~3月期の新車登録台数は前年同期比8.6%増の350万台となった。

内部要因

 ニューヨーク白金市場におけるファンド筋の買い越しは14日時点で2万9367枚、前週比973枚増。取組高は14日時点で6万8000枚台、22日時点で6万9000枚台。東京市場の取組高は6万8000枚台。カテゴリ別(16日⇒23日)は、当業者は売り玉1800枚増に対し買い玉200枚減、非当業者は売り玉600枚増に対し買い玉2600枚増。

総合分析

 日足チャートを見ると、ニューヨーク白金、東京白金ともに上値が重くなってきている印象を受ける。月末やヘッジファンドの決算月に加え、東京市場ではゴールデンウィークも接近、内外で玉整理の売りが出やすいことからすれば仕方ない状況といえようか。そうしたなか、当面の注目材料はギリシャ問題。ギリシャのデフォルト懸念、ユーロ離脱懸念が高まれば、ユーロ安⇒ドル高でニューヨーク白金が圧迫され、東京白金が追随する恐れも否めない点に要注意。

灯油

原油の堅調地合を反映か

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4/24 15:15現在

海外情勢

 原油相場は米国内在庫の高水準が圧迫要因とされてきたが、在庫の増加幅が縮小し、シェールオイルの生産先細り懸念が強くなったことから地合が引き締まってきた。中東地域におけるISILとイラクや有志連合との戦闘激化で油田被害が拡大する恐れが出てきた。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは4月14日時点で52万7985枚の買いに対し24万5825枚の売り、差し引き28万2160枚の買い越し(前週25万2043枚)と買い越し増が続いている。東京バージ灯油の非当業者売買バランスは23日時点で、4752枚の買いに対し4305枚の売り、差し引き447枚の買い越し(前日286枚)と買い越し幅は小さい。

総合分析

 国内における灯油現物の売れ行きは可もなく不可もなくといったところで、荷もたれ現象が顕著となり基調が弱くなるとの見方もあったが、値崩れするに至らず、値が通りにくいという状況にとどまった。元売りによって卸値の引き上げ・引き下げのタイミングが異なり、店頭価格も小幅な動き。灯油相場はニューヨーク原油に連動するため、ニューヨーク原油の後追いの展開を余儀なくされる。東京バージ灯油期先は当面6万円大台の攻防が続こう。

コーン

頭重い展開が当面続く公算

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4/24 15:15現在

海外市場

 米農務省が発表した19日現在の全米18州平均のトウモロコシ作付進展率は9%と過去5年平均の13%を下回ったものの、これが強材料にならず、米中西部での鳥インフルエンザの感染拡大に足を引っ張られた。具体的にはトウモロコシの主要生産州の採卵養鶏場で380万羽が感染、昨年12月にカリフォルニア、オレゴン、ワシントン、アイダホで確認され、3月初旬にはミネソタとミズーリで確認された後もカンザス、モンタナ、ノースダコタ、ウィスコンシン、アイオワへと拡散し、飼料用需要が減少するとの連想から売られたものだ。もっとも、ブロイラーの主産地であるジョージアやノーカロライナなどでは発生が確認されておらず、実際の影響は小さいとの見方もある。シカゴトウモロコシ期近日足を見ると、3.60~3.70ドルが下値支持線になっているのと、ファンドのポジションは大幅な売り越しになっており、強材料が出れば反発しやすい地合だが、天候は順調で当面頭重い展開が続きそうだ。

国内市場

 東京トウモロコシ期先はシカゴ安を受けて軟調な展開が続いている。ただ、2万5000円を割っても、4月13日の2万4620円を維持しており、底固さが感じられる。ただ、ここをブレイクされた時は新たに売られる不安も。

ゴム

一目の雲に食い込めるか

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4/24 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり35~111トン。週末現在、原料は49.02バーツ、オファーは5月積175.0セント(円換算約221.6円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は3月31日現在、前旬比236トン減の11,622トン。入庫量653トンに対し出庫量は889トン。
【前検】4月度のゴム品質検査請求(後期)は新規72枚。

展開予想

 東京ゴムは大幅に上昇し206円台で推移している。週の高値は207.8円、安値は195.7円。週初は小動きで始まったものの、4月21日にタイ、インドネシアの大手シッパーが価格低迷を理由にシンガポール市場での受け渡しに難色を示しているとの噂から急騰、節目の200円を上抜け週中にかけて強含みの展開となった。4月23日には高値207.8円まで上昇したが、この日発表となった4月の中国HSBC製造業PMIの結果が不調に終わると上げ幅を削られ、週末現在は206円台で取引されている。
 罫線は週初一気に短期と中期移動平均線を上抜け、週末は更に一目均衡表の基準値を突破、トレンド転換の可能性が一層色濃くなっている。しかし弱気のファンダメンタルズを考えると、これ以上の上昇が困難であろう。暫く上値目途を雲の下限の208.6円と基準値の206円を挟んだレンジでの動きが予想される。長期移動平均線の203円付近を下回ると、再び200円台へトライする可能性もある。
 当先の鞘は週間で主に先限が上昇したため拡大、現在は順鞘1円程度での推移となっている。今後在庫の増加が確認できれば、順鞘方向への動きがより顕著になる可能性もある。

為替

日銀は追加緩和に慎重で円高場面も

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4/24 15:15現在

海外情勢

 米国の3月の新築住宅販売は年率換算で前月比11.4%減の48万1000戸となり、2013年7月以来の大きな落ち込みを見せた。また、米新規失業保険申請件数は3週連続の増加となり、4月のマークイット製造業購買担当者景気指数も予想を下回った。こうした指標を見てドルが下落、1ドル=119円台へ。米国の利上げ観測を巡る見解が分かれるなど、不安定な動きとなり、円・ドルは1ドル=119円台の小幅往来相場。

国内情勢

 日銀黒田総裁の、『サプライズによる効果は狙わず、物価上昇達成が後ズレとなる可能性』との発言から、30日の日銀政策決定会合で追加緩和が期待出来ないと判断する向きが多く、1ドル=119円台へと円が上昇した。日本株の堅調に対しても不安心理が働き、これが円の上昇場面を演出した。

総合分析

 米国の利上げ先送り懸念が強く、円高・ドル安の動きが認められ、日銀総裁発言も円高を加速した。それでも、米株価が再び上昇基調を強めるようだと日経平均株価が上昇、更に、これを反映して為替は円安へ振れるとの見方が多い。なお、市場関係者は為替相場が1ドル=118円台に入ると円売り圧力が強まり、120円へ向かうとの分析が少なくない。


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