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週間相場分析2015年04月13日号


もう一段水準アップ出来るか

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4/10 15:15現在

海外情勢

 英バークレイズによれば、今年の金生産量は過去最高に達する可能性が高いものの、生産の伸びは少なくとも6年ぶりの低水準となる見通しで、来年は1%減少すると予想している。金価格が2011年までの10年間で5倍余りに上昇したことから、鉱山各社は投資を増やしたため、鉱山からの金供給量は昨年、3114トンと過去最高に達し、約1270億ドル(約15兆1800億円)相当となった。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉の買い越しが3月31日時点で8万0019枚、前週比2万5738枚増。取組高は3月31日時点で38万枚台、4月8日時点で39万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(2日⇒9日)では、当業者は売り玉1700枚減に対し買い玉600枚減、非当業者は売り玉2000枚増に対し買い玉800枚増。

総合分析

 東京金先限の日足チャートを見ると、2月25日の4560円、3月18日の4446円、4月1日の4540円とで"逆三尊"、昨年12月17日の4460円と3月18日の4446円とで"Wボトム"をそれぞれ形成しており、4400~4500円が強い下値支持線になっている。そうしたなか、当面の焦点は4700円台へと水準をアップ出来るかどうか。もう一段高に手間取ると3月2日の4704円と併せて"Wトップ"を形成、上値の重さが意識される恐れも。

白金

修正安後にもう一段高へ!?

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4/10 15:15現在

海外情勢

 国際半導体製造装置材料協会は2014年の世界半導体材料市場は443億米ドルと前年比3%増になったと発表。半導体の出荷額は前年比で10%増となり、2011年以来、初めての増加になったという。一方、ブラジル自動車工業会は今年の自動車生産台数が前年比10%減少すると予想し、2007年以来、最低水準になる公算が大きいとの見通しを示した。また、販売台数は従来予想の同4%増から同13%減に下方修正した。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉の買い越しは3月31日時点で2万4773枚、前週比2613枚増。取組高は3月31日時点、4月7日時点ともに6万8000枚台。東京市場の取組高は6万6000枚台。カテゴリ別(2日⇒9日)は、当業者は売り玉700枚減に対し買い玉900枚増、非当業者は売り玉1900枚増に対し買い玉300枚増。

総合分析

 下値切り上げ型の足取りに転換するかどうか注目された東京白金先限は、日足チャートが示すように、①3月19日の4271円⇒27日の4480円、②31日の4342円⇒4月7日の4576円...と下値切り上げ型の姿になっている。7日に4576円の高値をつけたあとは修正安に移行しており、こうなると、今後は修正安後にもう一段高へ移行出来るかが注目される。ニューヨーク白金期近も下値切り上げ型の上昇線を描いていることは心強いサポート要因に。

原油

下値は浅く上値抵抗も強い

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4/10 15:15現在

海外情勢

 サウジアラビアやイラク、リビアの増産、輸出増加が米原油在庫の高水準と相まって圧迫感が増大している。それでも、ニューヨーク原油期近が50ドルを切って値崩れする動きとならない。すでに米国のシェールオイル増産は相場に織り込まれているとの見方が強く、イランの制裁解除が大幅に遅れると、同国産原油の輸出増加という圧迫要因はなくなるとの見方が下支えとなっている模様。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉のポジションは3月30日時点で51万6028枚の買いに対し28万9333枚の売り、差し引き22万6695枚の買い越しとなった。ドバイ原油の非当業者売買バランスは3万5115枚の買いに対し2万6760枚の売り、差し引き8355枚の買い越し(前日8186枚)と買い越し増加が続いている。

総合分析

 米国のシェールオイル増産と原油在庫の記録的高水準が明らかながら、ニューヨーク原油価格は値崩れ商状とならず、弱材料の織り込みは一巡して、下値余地は乏しくなったようだ。ファンドが様子を窺っているが、売玉整理が終わると再びファンドが買いに出る可能性がある。イランと西側諸国が核開発問題で合意してもイラン産原油の供給増という弱材料は現実化しないと見るべきだ。

コーン

天候が最優先材料になる

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4/10 15:15現在

海外市場

 現地時間9日に米農務省は2014~15年度の米国トウモロコシ需給予想を発表した。市場が注目していた期末在庫は18億2700万busと3月予想の17億7700万busから5000万bus上方修正されたが、市場の事前予想(平均18億5400万bus(最大19億9900万bus、最小17億5000万bus)の範囲にとどまり、市場へのインパクトは小さかった。そもそも4月の需給予想はもともと重要視されていないが、その理由はすでにトウモロコシの作付作業がスタートし、市場の関心は2015年の米国のトウモロコシ生産量を左右する天候に向くからだ。目下、主産地の中西部の天候に問題はないとされているが、南部は降雨で作付が遅れており、今後の天候が気になるところだ。

国内市場

 東京トウモロコシ期先はシカゴ安に取組の悪さが加わり、10日に2万5000円を割り込んだ。商社、外資系の売りに対し非当業者は買っており、非当業者の手仕舞売りで下げ幅を大きくした。ただ、東京トウモロコシは輸入コストに比べ2000円ほど割安になっており、ここからの下値余地は小さいと見て良かろう。

ゴム

下落するタイ現物価格に国内は反発できるか

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4/10 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり77~192トン台。週末現在、原料は48.57バーツ、オファーは5月積171.7セント(円換算約219.3円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は3月20日現在、前旬比46トン減の11,858トン。入庫量669トンに対し出庫量は715トン。
【前検】4月度のゴム品質検査請求(前期)はなし。

展開予想

 東京ゴムは軟調に推移し195円台まで下落している。週の高値は205.8円、安値は194.0円。週初は4月3日の米雇用統計の結果が不調に終わったことからドル安/円高、原油高となり、東京ゴムも追随して高寄りしたが、その後は一貫して弱含みの展開となっている。4月9日に発表となった3月の中国新車販売台数が伸び悩んだことから下げ幅を拡大し、週の安値194.0円を付けている。週末現在は195円台での推移となっている。タイの原料価格は減産期にもかかわらず48バーツ台まで下落しており、価格の下支え要因は乏しいと考えられる。
 罫線は約3ヶ月ぶりの安値圏(194円台)に突入したが、3月27日から今週にかけて取組高が約6,800枚減少していることと、週中にRSI(14日)が30を割り込んだ後に一旦反発していることからみると、今回の投げ売りが終わりに近づきだと想定、相場が一旦下げ止まる兆候が見受けられる。目先は200円を目指す反発が予想される。
 当先の鞘は週間で先限がより大きく下落したため縮小、現在は逆鞘4円前後での推移となっている。今後在庫の増加が確認できれば、順鞘方向への動きが出てくる可能性もある。

為替

米利上げメドつくもギリシャ問題が不安定要因

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4/10 15:15現在

海外情勢

 米国の利上げが6月に実施される可能性があるとの見方がドル堅調に結びついて1ドル=120円台の動きとなった。市場では米国の利上げが年後半に先送りされるとの見方も多く、ドルが上昇しても、そのままの勢いを維持できない。FOMC(米連邦公開市場委員会)の委員のなかには、『米国の経済成長が鈍化する兆候があれば利上げは先送り』と条件を付ける声も出ている。

国内情勢

 日経平均株価が15年半ぶりに2万円大台を突破して、株高⇒円安という連想となった。米国の利上げは6月実施の余地があるとの見方もドル高の一因だ。ただ、ギリシャはIMF(国際通貨基金)への返済をクリアしたが、まだ返済すべき負債が多く、ユーロ安・円高になるとの見方も根強くあり、円安警戒ムードが感じられるなか、ドルの上値を試す動きがあったが、邦銀の一部は様子を見るスタンス。

総合分析

 米利上げが先送りされる可能性が高いのは、3月の非農業部門就業者の増加人数が10万人台と低い水準であったことが米雇用改善の遅れを示し、米金融当局が利上げに慎重となると見られているからだ。このため、1ドル=120円台を更に買い進む動きになりにくい。ファンドも静観している模様で、米金利情勢と欧州のギリシャ問題の行方次第で相場の方向が決まるとの見方が多く、目先、小幅往来相場となる公算が大きい。


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