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週間相場分析2015年03月30日号


為替に左右されやすい状況

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3/27 15:15現在

海外情勢

 英金融大手バークレイズのアナリストによると、『中国は今後5年、金需要の伸びを維持する国の一つと見られ、世界金市場の同国シェアは急拡大する可能性がある』という。ただし、伸び率はこれまでより鈍化する見通し。一方、ロンドンの金市場では20日、ICEベンチマーク・アドミニストレーション(IBA)が運営する新たな値決め制度がスタート。値決めを行うのは、バークレイズ、HSBC、ノバスコシア、ソシエテ・ジェネラル、ゴールドマン・サックス、UBSの計6行。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉の買い越しは17日時点で5万3093枚、前週比2万8799枚減。取組高は17日時点で42万枚台、25日時点で41万枚台。東京市場の取組高は10万枚台。カテゴリ別(19日⇒26日)では、当業者は売り玉2400枚増に対し買い玉900枚増、非当業者は売り玉300枚増に対し買い玉1900枚増。

総合分析

 外為市場ではドル相場が対ユーロで3月16日の1ユーロ≒1.048ドルから26日の1.101ドルまで下落。このドル安進行を受けて、ニューヨーク金期近は続伸し26日に1200ドル台を回復。一方、東京金期先は4600円台を回復したものの、為替がややドル安・円高に傾斜したことでやや頭重い印象。このように内外ともに為替に左右されやすい状況に変わりなく、その為替は米国の利上げを巡る思惑に揺さぶられている状況。不安定な展開が続く公算。

白金

引き続き底固さを維持出来るか注目

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3/27 15:15現在

海外情勢

 英国自動車工業会が発表した2月の同国自動車生産台数は12万9915台、前年同月比2.9%減と、2ヵ月連続で前年実績を下回った。また、日本国内自動車主要8社が発表した2月の国内自動車生産台数は前年同月比5.8%減の77万1945台と8ヵ月連続で前年実績を下回った。一方、国際半導体製造装置材料協会が発表した2014年の世界半導体製造装置販売額は前年比18%増の375億ドル。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは17日時点で2万0934枚、前週比1064枚減。取組高は17日時点で7万2000枚台、25日時点で7万3000枚台。東京市場の取組高は6万7000枚台。カテゴリ別(19日⇒26日)は当業者は売り玉1500枚増に対し買い玉400枚減、非当業者は売り玉1200枚減に対し買い玉700枚増。

総合分析

 ドル安・ユーロ高やニューヨーク金の続伸を受けて、ニューヨーク白金期近は1150ドル台まで続伸。これに追随するように東京白金期先は4400円台後半へと切り返した。これでひとまず、東京白金期先は昨年10月の安値(6日の4225円)を下回らずに反発した格好となったが、問題はこのまま引き続き底固さを維持出来るかどうか。米利上げ時期を巡って為替が不安定に推移、それに貴金属相場全体も左右されているだけに、まだ予断を許さない状況といえそう。

ガソリン

原油高と下げ過ぎの反動で上昇

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3/27 15:15現在

海外情勢

 サウジアラビアは湾岸諸国を含む10ヵ国連合でイエメンの反政府組織であるシーア派武装組織の拠点を空爆、中東地域からの原油輸出がストップする恐れが出てニューヨーク原油価格が上昇、50ドル台に返り咲いた。米国内原油在庫の増加が原油価格の圧迫要因となっているものの、市場には織り込み済みとされ、下げ過ぎに対する警戒感が台頭している。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは3月17日時点で51万6956枚の買いに対し27万3468枚の売り、差し引き24万3488枚の買い越し(前週26万0659枚)と買い越しが連続減少中。東京バージガソリン市場における非当業者の売買バランスは26日時点で1万3952枚の買いに対し1万0068枚の売り、差し引き3884枚の買い越し(前日3947枚)と買い越し玉の減少が認められる。

総合分析

 国内ガソリンの現物需要の低調や円高が相場の足を引っ張る傾向はあるが、海外原油相場の下げ止まりで下値不安が薄れる可能性は高い。円高による上値抑制が一時的となれば、玉整理が進展していることを考慮し、東京バージガソリン期先は弱材料の消化と内部要因の改善に加え、先行きの円安見通しを背景に地合が引き締まり、6万円大台を奪回する公算が出てきた。

コーン

月末の米農務省レポートに注目

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3/27 15:15現在

海外市場

 注目材料は現地時間31日に米農務省が発表する2015年の農家の穀物作付意向面積調査と同時に発表される3月1日現在の全米トウモロコシ在庫だ。ロイター通信がまとめた農家の作付意向面積調査の事前予想平均はトウモロコシが8873万1000エーカー(最大値8970万エーカー、最小値8700万エーカー)、大豆が8591万9000エーカー(同8800万エーカー、8310万エーカー)。大豆が2014実績の8370万エーカーを約222万エーカー上回ったのに対して、トウモロコシは同9060万エーカーを187万エーカー弱下回った。ちなみに、トウモロコシの作付面積が100万エーカー減ると、単収165busで生産量(収穫率を92%と仮定)は1億5200万bus弱減産、200万エーカー減ると3億bus以上の減産と同じ効果があるだけに月末の米農務省の発表から目を離せない。まして、すでに作付が始まっている南部で農作業の遅れが伝えられるだけに、天候リスクを織り込む動きが出てくることを期待して良かろう。

国内市場

 シカゴトウモロコシ期近が4ドルに接近したものの円高地合に頭を押さえられて伸び悩んだ。ただ、31日の米農務省のレポート次第でシカゴ市場が一段高を演じると、東京市場も追随高を演じる公算が大きい。

ゴム

50日線や210円で下げ止まるか

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3/27 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり276~357トン台。週末現在、原料は50.31バーツ、オファーは4月積180.7セント(円換算約227.7円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は3月10日現在、前旬比363トン減の11,904トン。入庫量430トンに対し出庫量は793トン。
【前検】3月度のゴム品質検査請求(後期)は48枚。

展開予想

 東京ゴムは取引レンジを切り上げ214円前後での推移となっている。週の高値は217.8円、安値は210.6円。週初においては原油相場の上昇に連れ高となり、3月24日に高値217.5円まで上昇した。ただしこの日発表となった3月の中国PMIの結果が不調に終わったことから、一転してその後は弱含みの展開となっており、週末現在は213円前後で推移している。3月26日には中東諸国によるイエメン空爆との報道があり、地政学リスク懸念から原油相場が急騰する場面もあったが、東京ゴムに対する影響は限定的であった模様。
 罫線は週初で反発、一旦一目均衡表基準値の215円を上抜けたものの、上値が重く、終値ベースで215円を挟んだ横ばいとなっていた。週末現在は支持線となった雲の上限の212円を一旦下回り、下値模索の展開になる模様。非当業者の買い玉が今週一週間で1,500枚以上に増え、210円水準を割り込むと、投げ売りによる急落も考えられる。
 当先の鞘は、円高にもかかわらず価格が上昇し、新たな荷を呼び込むとの観測により中限が軟化したため拡大、現在は順鞘1円前後での推移となっている。今後在庫の増加が確認できれば、順鞘がさらに進行する可能性もある。

為替

安全資産として円が買われる

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3/27 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク市場ではサウジアラビアと湾岸諸国連合がイエメンの反政府組織を空爆したため安全資産としての円が買われ、一時1ドル=118円33銭まで上昇、その後は1ドル=119円台へ。米ドルは米週間新規失業保険申請件数が2月半ば以来の低水準となり、米国債利回りが上昇するなど後半に堅調さを取り戻している。

国内情勢

 東京外国為替市場は円が主要16通貨に対して全面高。対ドルでは1ヵ月ぶりの高値をつけた。日米の株価下落とイエメンにおけるサウジアラビアなど10ヵ国連合の空爆で安全資産としての円買いが見られる。外銀及び邦銀の為替担当者は一時的な調整場面と見ており、ドル高・円安基調へ戻るとの観測が目立っている。

総合分析

 株価との連動性が高く、目先は日米株価が調整安を演じると円高となる場面が増えそうだが、それでも、米国の経済指標が堅調なことからドル高基調に変わりなく、国内も春闘で大手企業の賃上げが確認され、アベノミクスへの評価が高まるなか、円安へ向かうと見るアナリストが多い。1ドル=120円台回復の可能性が高い。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引150,000円・損失限定取引453,000円(平成29年3月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(平成29年3月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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