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週間相場分析2015年03月23日号


引き続き不安定に推移

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3/20 15:15現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は19日時点で749.77トン。2月20~27日の771.25トンを直近のピークに、3月17日の747.98トンまで減少が続いていたが、そこから増加に転じた格好。ところで、1919年に始まり、金市場でほぼ1世紀にわたって続いてきたロンドンでの電話による値決め(※銀行4行のトレーダーらが一日に2回、電話で協議)が19日で終了し、電子入札に切り替わった。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは10日時点で8万1892枚、前週比3万3928枚減。取組高は10日時点で41万枚台、18日時点で43万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(12日⇒19日)では、当業者は売り玉2600枚減に対し買い玉5700枚減、非当業者は売り玉5200枚減に対し買い玉2100枚減。

総合分析

 ドル高・ユーロ安に押されてニューヨーク金期近が1100ドル台前半へと続落。これに追随して東京金期先も一時4400円台前半へと売られたが、その後、FOMC声明発表後に内外とも切り返し、ニューヨーク金期近は1100ドル台後半、東京金期先は4500円台へと戻した。このように、目下、金相場は米国の利上げ観測とドルの動向に揺さぶられている状況で、これは当面続くことになりそう。ただ、波乱しながらも下げ渋る動きが続けば底固さが見直される公算も。

白金

昨年10月の安値を下回らずに推移出来るか

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3/20 15:15現在

海外情勢

 英調査会社LMC Automotiveが発表した今年2月の世界新車販売台数(乗用車・小型車)は季節調整済み年率換算で8790万台、前年同月比0.6%増と2013年半ば以来の低い成長率となった。一方、欧州自動車工業会が発表した今年2月の欧州新車販売台数は95万8145台、前年同月比7%増と18ヵ月連続で前年実績を上回った。国別で見ると、スペイン、イタリア、英国がそれぞれ26.1%増、13.2%増、12%増と、増加を牽引した。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越し10日時点で2万2018枚、前週比1523枚減。取組高は10日時点で6万9000枚台、18日時点で7万3000枚台。東京市場の取組高は6万6000枚台。カテゴリ別(12日⇒19日)は当業者は売り玉1300枚増に対し買い玉200枚減、非当業者は売り玉1600枚減に対し買い玉100枚減。

総合分析

 東京白金期先は一時4300円台を割り込み、昨年10月の安値(6日の4225円、17日の4250円)に迫る水準へと続落。ただ、その後は下げ過ぎの反動やニューヨーク白金の反発、金価格の反発を受けて切り返し、4400円台へと復帰した。当面の焦点は、このまま前述の昨年10月の安値を下回らずに推移出来るかどうか。下回らなければ昨年10月の安値に対して二番底、ないしはW底を形成する格好になり、基調転換のキッカケになる可能性もある。

原油

悲観的な材料が目立つ

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3/20 15:15現在

海外情勢

 米国内の原油在庫が過去最高記録を更新して増え続けている。しかも、シェールオイルの増産が止まらない。掘削リグの基数は大幅に減少しているが、それでも増産ペースが鈍化しないことについて、米国の石油専門家は、『採算悪化で稼働停止するリグが多い一方、生産効率の良いリグのフル生産で、むしろコストが改善され、生産意欲が高まっている』と見ている。世界の石油需給も供給過剰の様相を呈しているだけに、まだ、原油の下値余地があるとの見方が少なくない。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機家(ファンド)のポジションは3月10日時点で49万5142枚の買いに対し23万4483枚の売り、差し引き26万0659枚の買い越し(前週26万2289枚)と買い越しは3週連続減少した。これに対し、東京商品取引所におけるドバイ原油の非当業者の売買バランスは19日時点で3万2767枚の買いに対し2万5736枚の売り、差し引き7031枚の買い越し(前日6765枚)と買い越しが連日増えている。

総合分析

 ニューヨーク原油相場は米国内原油在庫が増え続け、過去最高記録を更新しているため、その圧迫感で押し下げられている。この状態は当面続く可能性が高い。需要が大幅に増える見込みや中東からの原油供給量が急減する可能性も低い。それとは対照的に中国や欧州経済の減速懸念が根強くあるだけに、ニューヨーク原油、北海ブレント原油ともに先安不安が増大しており、ドバイ原油もそれに連動せざるを得ないとの見方が圧倒的に多い。目先、東京ドバイ原油期先は4万5000円が小さな上値抵抗、4万7000円が更に強い上値抵抗となりそう。

大豆

作付意向調査と為替を睨んだ動き

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3/20 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は『米国の早期利上げはない』との見方によるドル安を手掛かりに18日に9.80ドル台まで切り返したが、再び、ドル高に振れると売りが先行し、翌19日には一時9.5650ドルまで売られた。ドル高に加えて、南米大豆の豊作見通しがマイナス材料で頭重い動きを予想する向きは少なくないが、31日に米農務省が発表する農家の作付意向面積調査を意識する動きが出てくるのは必至で、それまでは積極的な売りは仕掛けにくい構図だ。ちなみに、31日の発表を前にした今年の米国大豆の作付面積予想は、①民間調査会社アレンデール社が8605万2000エーカー、②農業専門誌ファームフューチャーズは聞き取り調査をベースに8725万エーカー...で、いずれも昨年の作付面積8370万エーカー、2月19日の農業観測会議で示された8350万エーカーを上回った。

国内市場

 東京一般大豆期先は5万3000~5万4000円台のレンジ取引が続いている。シカゴ大豆が総じて軟調な一方で、為替相場は1ドル120円超の円安で推移、一方的に下げにくくなっている。当面は31日の農家の作付意向調査と為替の動きに連動した展開が続こう。

ゴム

来週もゴムは重い動きか

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3/20 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり271~328トン台。週末現在、原料は50.12バーツ、オファーは4月積180.0セント(円換算約229.8円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は3月10日現在、前旬比363トン減の11,904トン。入庫量430トンに対し出庫量は793トン。
【前検】3月度のゴム品質検査請求(後期)は48枚。

展開予想

 東京ゴムは概ね211円を挟んだレンジ内で推移している。週の高値は215.2円、安値は208.7円。週初は大幅に下落した原油相場に連れ安となり、安値208.7円を付けた。翌日には大幅に上昇した上海ゴム市場に追随して高値215.2円まで付けたが、その後は212円台まで反落している。週中からは底堅い展開となっており、週末現在は211円前後での推移となっている。タイは減産期入りしており、堅調に推移する原料価格が東京ゴムの下支え要因となっていると考えられる。3月19日に発表となったFOMC声明を受けてドル安/商品高となったものの、東京ゴムへの影響は限定的となった模様。
 罫線は週中に概ね1月21日と2月2日の安値を結んだアップトレンドラインをサポートとして底堅い展開となっている。ただし24日移動平均線が抵抗として重く、終値ベースで211円付近を挟んだもみ合いとなっている。下値の目途は雲の上限の210円台だが、引き続き方向感の出にくい展開が予想される。
 当先の鞘は減産期による供給逼迫懸念から縮小し、現在は逆ザヤ4円前後での推移となっている。産地の減産期により逆ザヤ状態が継続する可能性もある。

為替

欧州の金融情勢に注目

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3/20 15:15現在

海外情勢

 FOMC(米連邦公開市場委員会)が2015年末の政策金利予想を0.625%(前回1.125%)と引き下げたことや、利上げ時期が後ずれするとの観測からドルが売られたが、FRB(米連邦準備制度理事会)イエレン議長は、『金融政策や経済状態がドル高の影響を受けるが、それは乗り越えられる』とドル高容認発言となったことがドル買い戻しに結びついた。ユーロがギリシャ問題で軟弱にならざるを得ないこともドルが買われる要因となり、対円では1ドル=120円台の動き。目先は欧州の金融情勢が注目される。

国内情勢

 米国の金利引き上げが6月より後になる可能性があるとされ、ドル売り・円買いの動きを見せたが、先行き米国の利上げは避けられないとの見方から円買いは限定的。日本の株安が円高要因と見られたが、主要大型株の反落は利益確定の売りによるもので、先行き不安で売られたわけではない。

総合分析

 米金融当局が利上げに慎重なことは裏を返せば『失敗出来ない』という事情があり、何としてでも失業率低下⇒景気回復⇒利上げ実施・・・というスケジュールを実行する意思が強いことを示す。こうした慎重さは安易な出口戦略でないことを示し、米経済の安定成長を期待出来るとの見方もあり、ドル高・円安の長期的なトレンドが続くと判断して良かろう。大手邦銀担当者は、『1ドル=122円をクリアし、124円までドルが上昇する』としている。


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