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週間相場分析2015年03月09日号


ドル高でも底固い点を重視

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3/6 15:15現在

海外情勢

 ウォール・ストリート・ジャーナルが伝えたところによると、インド政府の予算発表まで、卸売業者は政府が金輸入の関税を引き下げると予想し、金購入を控えていたが、先月2月28日に発表された国家予算で、金の輸入関税の現状維持が決まったことから、購入を先延ばししていたバイヤーが購入に動いている。そのため、多くの取引業者がインドの金需要の増加を予想していると同時に、間もなく始まる婚礼シーズンも金に対する需要を底上げすると見ている。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは2月24日時点で12万6171枚、前週比5563枚減。取組高は2月24日時点39万枚台、3月4日時点40万枚台。東京市場の取組高は10万枚台。カテゴリ別(2月26日⇒3月5日)では、当業者は売り玉1万0150枚増に対し買い玉500枚減、非当業者は売り玉2500枚減に対し買い玉8200枚増。

総合分析

 今年1月26日に1ユーロ≒1.109ドル、3月2日に同1.116ドルと、ドル・ユーロ相場は2003年以来のドル高・ユーロ安水準にある。このように、対主要通貨でドル高が進行するなか、ニューヨーク金相場が頭重いのは当然で、ここは1200ドル前後で下げ渋っている点を重視したいところ。東京金期先も4600円以下に抵抗を示しており、このまま内外ともに日足チャートの下値切り上げ型の線型を維持出来れば、底固さが再評価されよう。

白金

欧州経済の不透明感が上値抑制

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3/6 15:15現在

海外情勢

 米調査会社オートデータが発表した2月の米新車販売台数は前年同月比5.3%増の125万7619台で、2月としては2006年以来9年ぶりの高水準。また、ドイツ自動車工業会が発表した2月の同国内新車販売台数(乗用車)は前年同月比7%増の22万3300台で、3ヵ月連続で前年比プラスとなった。一方、日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が発表した2月の国内新車販売台数(軽自動車含む)は前年同月比14.7%減の48万2103台だった。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは2月24日時点で2万4182枚、前週比2978枚減。取組高は2月24日時点、3月4日時点ともに6万9000枚台。東京市場の取組高は6万7000枚台。カテゴリ別(2月26日⇒3月5日)は、当業者は売り玉900枚増に対し買い玉100枚増、非当業者は売り玉1200枚減に対し買い玉400枚減。

総合分析

 米国の新車販売好調を受けて内外のパラジウム相場が堅調に推移。これにニューヨーク白金期近、東京白金期先ともに追随して、2月の安値からは切り返している。ただ、パラジウムがガソリン車の排ガス触媒向けが主用途である一方、白金はディーゼル車の排ガス触媒向けが主用途。そのため、ガソリン車よりもディーゼル車が主力である欧州地域の経済に対する先行き不透明感が白金相場の上値を抑制している。白金独自の新規の強い材料が欲しいところだが...。

ガソリン

原油相場の底固さが支援材料

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3/6 15:15現在

海外情勢

 サウジアラビアが対米原油輸出価格を引き上げたほか、メキシコの原油生産が減少、リビアからの原油輸出が減少するなど強材料が浮上してきた。米国内の原油在庫は過去最高水準ながら、集散地であるオクラホマ州クッシングの在庫増加幅が縮小したことで、原油在庫が減少へ転じる可能性が指摘され、ニューヨーク原油期近は50ドル台を固める動き。

内部要因

 ニューヨーク原油市場におけるファンド(大口投機玉)のポジションは2月24日時点で、49万0905枚の買いに対し22万1068枚の売り、差し引き26万9837枚の買い越し(前週29万9390枚)と買い越しは減少した。東京バージガソリン市場における非当業者の売買バランスは先週5日時点で、1万6027枚の買いに対し1万1808枚の売り、差し引き4219枚の買い越し(4日4235枚)と小幅な変化ながら、買い気の根強さを示す。

総合分析

 米シェールオイル増産圧迫とOPEC減産回避で急落を演じた原油価格だが、弱材料の多くを消化して、内部要因面でも玉整理が進み、反騰力が強くなっている。輸入原油価格の上昇と為替の円安で精製コストがアップし、石油会社はガソリンの卸値引き上げに踏み切った。海外原油価格が底を固めて反発へ転じる可能性が高いとの声が聞かれ、原油先高期待が東京バージガソリン相場の支援要因となりそうだ。

コーン

ブラジルの船積み動向を注意

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3/6 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は2日に10.3725ドルまで上昇したものの、5日に9.79ドルまで下落する波乱を見せた。10ドルを大きく上回る上昇を見せたのは、ブラジルでトラック運転手のストが発生、道路の通行妨害などもあって、積出港へ大豆を運べない事態に陥ったからだ。しかし、ストが収拾に向かうと、"ブラジルの本格的な収穫期入り⇒出回り最盛期入り⇒ハーベストプレッシャー"が意識されて、上げ過ぎの反動も加わり大きく売られた。ただし、ストによる物流の混乱は一旦、収まったように見えるが、大豆の収穫最盛期に内陸部から大豆を積んだトラックが数キロにわたって行列を作り、船積みが遅れるのは年中行事。今後、ブラジルからスムーズに大豆が消費国に向けて船積みされるかどうか、注意深く見守りたい。

国内市場

 東京一般大豆期先は3月3日の5万5740円まで上昇したものの、6日に5万4000円を割り込んだ。ブラジルのトラック運転手のストが解決したことが理由だが、対ドル円相場が120円を意識した揉合だったため、シカゴ安に追随した。農家の作付意向面積調査は今月末に発表されるが、それまでは材料に乏しく、狭いレンジでの値動きが予想される。

ゴム

全人代で中国は景気対策を打ち出してくるか

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3/6 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり721~814トン台。週末現在、原料は54.02バーツ、オファーは4月積187.3セント(円換算約237.2円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は2月20日現在、前旬比406トン減の12,489トン。入庫量401トンに対し出庫量は807トン。
【前検】3月度のゴム品質検査請求(前期)は100枚。

展開予想

 東京ゴムは反落、一時214.1円へ。週初は円安と良好な米経済指標を背景に、東京ゴムは寄ってから一時226.7円まで上った。その後、青島保税区の天然ゴム在庫が前期比17%増となったことを背景に、上海ゴムは手仕舞い売りが先行、それを眺めた東京ゴムも反落した。週末、中国が2015年の成長率目標を1990年以来の低水準となる7%前後に設定したことから、上海ゴムがもう一度下値を追う展開となり、東京ゴムもそれに追随して下げ足を速め、一時214.1円まで値を沈んだ。週末現在は215円台で推移している。 
 罫線は3月2日に急伸し高値226.7円を付けた後、一転して反落した。その後は週を通して弱含みの展開となっており、週末現在は215円前後で推移している。これまでのサポートだった20日移動平均線を下回っており、目先は基調が転換した可能性が高い。当面は下値模索の展開になると予想されるが、一代足の安値212.1円を割り込むと思わぬ急落も考えられるので、注意が必要となる。
 当先の鞘はタイ政府によるゴム買付継続により縮小し、現在は逆ザヤ3.0円前後での推移となっている。産地の減産期により、さらに逆ザヤが進行する可能性もある。

為替

ECB債券購入でドル高へ

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3/6 15:15現在

海外情勢

 米国の利上げ時期が遅れるとの見方や同国の民間雇用者数の増加が予想を下回ったことなどはドル売り材料となったが、一方で、13ヵ月連続して雇用増加幅が20万人を上回ったことはドル買い要因との見方がある。ECB(欧州中央銀行)が9日から債券購入を開始すると発表したことからユーロは対ドルで下落、ドルは主要通貨に対して上昇した。1ドル=120円台前半までドルが上昇したまま緩慢な動きへと変わった。

国内情勢

 為替市場では一時的にドルが下落したが、それも限定的で欧州におけるECBのソブリン債購入決定でドルが堅調となった。それでも、米雇用統計待ちで不安定な動きとなり、今後、方向を決める材料が待機している状態で、模様眺めのムード。1ドル=120円台のドル高・円安の基調を維持しながらも小刻みな動き。

総合分析

 米国の利上げ問題を除くと欧州、中国、他のアジアや南米など金利引き下げの動きで共通している。ギリシャ問題は根が深いだけに、常にユーロを脅かす要因となるため、対米ドルでユーロの地合軟化は避けられない。相対的なドル高が続き、円も対ドルで下落基調を維持するとの見方は多い。日本株が堅調となれば円安となる市場心理は変わらない。当面、120円台でドルをどこまで買えるのか、ファンドの動きが決め手となる。ファンドのIMM日本円の売り越しが2月24日現在で4万7512枚とピーク時の3分の1ほどに減少、再び円売りを仕掛けそうだ。


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