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週間相場分析2015年03月02日号


下値抵抗を強めるか注目

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2/27 15:15現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は26日時点で771.25トン。2月5~11日の773.31トン⇒12日の771.51トン⇒13~17日の768.26トン⇒18日の767.96トンと減少していたが、その後は、19日の769.46トン⇒20~26日の771.25トン...と再び増加に転じている。今後、3月の四半期末、年度末を控えて保有残高がどう変化するのか、注目されるところ。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは17日時点で13万1734枚、前週比2万3540枚減。取組高は17日時点で38万枚台、25日で時点39万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(19日⇒26日)では、当業者は売り玉7700枚増に対し買い玉1700枚減、非当業者は売り玉2000枚減・買い玉7500枚増。

総合分析

 米国の利上げ時期を巡る思惑が交錯、内外の金相場はそれに揺さぶられ、方向感が定まらない状態が続いている。現状、ニューヨーク金期近、東京金期先ともにそれ以前の上げ幅に対して3分の2押し前後で下げ渋る動きとなっており、日足チャートは下値切り上げ型の線型を維持している格好で、このまま足取りを崩すことなく推移出来るかが当面の焦点に。ニューヨーク金期近で1200ドル以下、東京金期先で4600円以下に強い抵抗を示せば底固さが再評価されようが...。

白金

修正高も勢いは感じられず

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2/27 15:15現在

海外情勢

 英国自動車工業会が発表した今年1月の同国自動車総生産台数は12万7385台、前年同月比1.2%減と、2ヵ月ぶりに前年実績を下回った。一方、タイ工業連盟が発表した今年1月の同国自動車生産台数は前年同月比2.2%増の16万6260台。また、米市場調査会社フロスト&サリバンが発表した今年のインドネシアの新車販売台数予測(乗用車、商用車を含む)は前年比5.0%増の126万8000台に到達する見通し。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは17日時点で2万7160枚、前週比2167枚減。取組高は17日時点で6万7000万枚台、25日時点で6万9000枚台。東京市場の取組高は6万8000枚台。カテゴリ別(19日⇒26日)は当業者は売り玉1700枚増に対し買い玉600枚減、非当業者は売り玉100枚減に対し買い玉2200枚増。

総合分析

 ニューヨーク白金期近、東京白金期先ともに、相対力指数が下値警戒ラインの30ポイントに接近したことで修正高となったものの、今ひとつ勢いが感じられない。南アフリカ共和国の慢性的な電力不足、世界的な白金供給不足などのプラス材料があるとはいえ、新鮮味に欠けるために市場の反応は鈍く、金相場の頭重さや米株価堅調による株式市場への資金流入などで足取りが重くなっている格好。もっとも、このまま下げ渋る動きが続けば底固さが見直される可能性も。

原油

ニューヨークとブレントとも堅調へ

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2/27 15:15現在

海外情勢

 米国の原油在庫は過去最高水準ながら、ガソリンと中間留分の在庫が減少したことで圧迫感が相殺された。英金融大手スタンダード・チャータードは、『今年後半に原油価格がインドや中国の需要増加と米国の産油量減少で上昇する』と予想。サウジアラビアのヌアイミ石油相による、『原油市場は落ち着き、需要が拡大しつつある』との楽観的な見解が下支えとなり、ニューヨーク原油期近は50ドル台と底固い動き。北海ブレントも62ドルと堅調。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは2月17日時点で、47万8741枚の買いに対し17万9351枚の売り、差し引き29万9390枚の買い越し(前週27万1527枚)と買い越しが増加している。東京ドバイ原油先物市場における非当業者の売買バランスは26日現在、2万1340枚の買いに対し1万7442枚の売り、差し引き3898枚の買い越し(25日は3939枚)と買い越しは減少しているが、強気の買い越しスタンスに変わりない。

総合分析

 海外原油高と円安で原油輸入価格が上昇、石油会社の製品卸値が引き上げられたため、レギュラーガソリンの小売価格も上昇した。石油連盟も原油価格の上昇を予測しており、東商取のドバイ原油相場は玉整理で下値を試す場面もあろうが、弱材料を消化していることから、先高期待が台頭しつつある。期先は4万8000円から50000円のゾーンへ進出する可能性が出てきた。

コーン

シカゴは3.50ドルに接近か

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2/27 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は大豆の10ドル乗せと対照的に2月9日の3.9175ドルから20セント近く下落した。市場が注目していた農業測会議における2015~16年度の需給見通しだが、作付面積8900万エーカー、単収166.8bus、生産量135億9500万bus、それに対し消費量は137億6000万busで、差し引き1億6500万busの供給不足となった。ただ、米農務省の需要見通しは楽観的過ぎるとの見方もある。具体的には、輸出需要は南米やウクライナ産の出回りに押されて米国産が伸び悩み、エタノール需要は原油安や在庫増により伸びる余地が小さいとの見方だ。大豆急伸でトウモロコシ買い/大豆売りのスプレッド取引の巻き戻しも出ており、当面は3.50ドルに接近する場面が出てこようが、ここからの下げ余地は限定的だ。

国内市場

 東京トウモロコシ期先はシカゴ市場の弱地合を受けて、18日の2万7540円から2万6000円台後半まで売られた。シカゴ市場は軟調ながらも弱材料をほぼ織り込みつつあるだけに、下値を見極めつつ安値を買い拾うのが得策か。

ゴム

押し目が拾われて上値を取りに行くか

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2/27 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり347~1,368トン台。週末現在、原料は554.93バーツ、オファーは3月積190.0セント(円換算約239.0円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は2月10日現在、前旬比331トン減の12,895トン。入庫量459トンに対し出庫量は790トン。
【前検】2月度のゴム品質検査請求(後期)無し。

展開予想

 東京ゴムは下落してから反発、週内底値212.7円。週初は原油市場の下落を背景に軟調に始まった。その後は円高に進行したことを受けて下げ足を速め、サーキットブレーカーを発動した。解除後も下落を続け、一時212.7円まで沈んだ。しかし、週中に発表された中国のPMIが予想より好調な結果となったことを眺め、春節明けの上海ゴムが反発、東京ゴムもこれに追随して反発となった。その後は原油の値上がりを受けて続伸、一時221.7円まで値を伸ばし、週末現在は220円台前半で底堅く推移している。
 罫線は週初に急落した後、20日移動平均線付近の210円~211円付近がサポート帯となって急反発し、週末現在は220円前後での推移となっている。当面は下値の目途を214円~215円とした押し目買い優勢の展開が予想され、その後は再び高値を目指す動きが考えられる。
 当先の鞘はタイ政府によるゴム買付継続決定により縮小し、現在は順ザヤ1.0円前後での推移となっている。産地は3月より減産期入りするため、逆ザヤ化する可能性もある。

為替

日銀緩和策継続は円安要因

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2/27 15:15現在

海外情勢

 米国の利上げ延期の可能性などからドル軟調場面も。2月のドイツ失業者数が予想の2倍も減少したことで、ユーロが対ドルで強含みとなった。新興国通貨が対ドルで堅調となったのは、中国政府が一段の景気刺激策を実施するとの観測が背景にある。対ドル円相場は1ドル=118~119円台の動きで推移。当面、ドイツのギリシャ支援に対する姿勢が注目されており、ウクライナ情勢も関心の的。

国内情勢

 日銀の黒田総裁は参院財政金融委員会で、『実質金利がマイナスであることは、当初の投資需要を刺激する目的にかなった現象』と言明、『債務者負担の軽減が果たせる』とし、金融緩和策が計画通り進行していることを示した。更に、予定期間内に2%の物価目標を達成し、安定的に持続するまで緩和を継続するとコメント。こうした動きを映して1ドル=118~119円台の動きが続いた。

総合分析

 米国の早期利上げ実施が遠退いたとの見方から、ドルが売られる場面も見られたが、ユーロ圏経済がギリシャ問題を抱えて先行き不安が根強いことから、ユーロは対ドルで弱含みに推移する可能性がある。対ドル円相場は円安基調へ移行するとの見方が主流で、1ドル=119円を窺い、120円台へ振れる可能性ありとの声が少なくない。


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