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週間相場分析2015年02月23日号


下値切り上げの足取りを維持出来るか!?

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2/20 15:15現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shears"の保有残高は19日時点で769.46トン。2月11日の773.31トンを直近のピークに、12日の771.51トン⇒13~17日の768.26トン⇒18日の767.96トンと減少していたが止まった。一方、WGCは今年の中国とインドの金需要について、ともに900~1000トンのレンジに増加すると予想したうえで、今年の世界金需要は4100~4200トンになると予想した。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは10日時点で15万5274枚、前週比2万9741枚減。取組高は11日時点で38万枚台、18日時点で39万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(12日⇒19日)では、当業者は売り玉2100枚増に対し買い玉1000枚減、非当業者は売り玉2100枚減に対し買い玉900枚増。

総合分析

 東京金期先は一時4600円台割れまで続落。これで、昨年12月17日の4460円から今年1月23日の4958円までの上昇幅(498円高)に対して3分の2押し(332円安の4626円)以上下げた格好で、相対力指数も50ポイントを下回り、一気に修正安が進行したといえる。この3分の2押し前後の水準で下げ止まって反発すれば、日足チャートは下値切り上げ型の足取りを継続することになるだけに、下値を固める動きとなるかどうかが当面の焦点になろう。

白金

再び下値不安も

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2/20 15:15現在

海外情勢

 欧州自動車工業会が発表した今年1月のEU域内の新車(乗用車)販売台数は前年同月比6.7%増の99万9157台で、1年5ヵ月連続で前年同期を上回った。また、今年1月のEU域内の新車登録台数は前年比6.2%増の103万台。一方、米市場調査会社フロスト&サリバンが発表した今年のマレーシア国内の新車販売台数(乗用車、商用車含む)は前年比3.15%増の68万5950台に成長する見通し。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉の買い越しは10日時点で2万9327枚、前週比3069枚減。取組高は11日時点で6万5000枚台、18日時点で6万7000枚台。東京市場の取組高は6万6000枚台。カテゴリ別(12日⇒19日)は、当業者は売り玉600枚増に対し買い玉1000枚減、非当業者は売り玉1500枚増に対し買い玉3200枚増。

総合分析

 ニューヨーク白金安と円相場の反発を受けて、東京白金期先は一時4500円台割れへと急落を余儀なくされた。こうなると、一時的とはいえ、日足チャート的には昨年12月17日の4527円を下回ったこと、昨年12月29日の4766円、今年1月21日の4933円、同2月6日の4780円とで"三尊天井"を形成したことから下値不安が再浮上。相対力指数が下値警戒ラインの30ポイントに達して、目先的には修正高場面も想定されるが...。

灯油

方向定まらず上下にブレる動き

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2/20 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油期近は50ドルを維持している。ただ、一時50ドル割れを演じたのは、シェールオイル生産が落ち込まず、原油在庫が増勢を続けているためと見て良い。また、OPEC産原油は他の産油国との輸出競争で苦戦し、サウジアラビアはシェア争いで後手に回り、昨年の原油輸出量は減少を余儀なくされた。この結果、世界石油需給バランスは余り気味で原油価格の圧迫要因となりやすい。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)のポジションは2月10日時点で、47万8989枚の買いに対し20万7462枚の売り、差し引き27万1527枚買い越し(前週27万2196枚)と買い越しが目減り。東京バージ灯油市場の非当業者売買バランスは19日時点で、4269枚の買いに対し3317枚の売り、差し引き952枚買い越し(前日1067枚)と先行き不安で消極的な対応が見られる。

総合分析

 ニューヨーク原油が急落の反動で上昇し、原油の輸入価格が反発したが、国内灯油卸価格引き上げには結び付いていない。東京バージ灯油期先の動きは海外原油価格に連動しているため、目先、方向が定まらないためか、逆張り対応の投資家が目立つ。それだけ動意が薄く、玉整理が進むたびにボラティリィティが大きくなる。目先、東京バージ灯油期先は6万円の攻防を継続しよう。

大豆

フェブラリー・ブレイク一巡で強材料が浮上

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2/20 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は19日に10.17ドルまで上昇、フェブラリー・ブレイクの影響下から完全に離れた格好だ。10ドル大台乗せの背景は、①米農務省が農業観測会議で2015年の米国の大豆作付面積見通しを8350万エーカー(2014年8370万エーカー)と発表、前年比20万エーカーの微減となった、②米国の大豆圧砕高が好調(寒波で大豆粕需要が増加)、③輸出が好調を持続・・・など。南米の大豆出回りはこれから本格化、先行き、供給過剰感が強まることが予想されるが、足元を見ると、安値を嫌って南米の農家が現物を売り渋っていることや、輸送インフラが不備で荷積みがスムーズに行われないとの懸念などから、消費国が米国から大豆を買い付けている。②と③はもともとあった材料だったが、フェブラリー・ブレイクが一巡したことで浮上、今後は3月31日に米農務省が発表する農家作付意向面積を巡っての動きが本格化しよう。

国内市場

 東京一般大豆期先は17日に5万1750円まで下げたが、シカゴ大豆10ドル乗せを好感した買いに5万2000円台半ばまで反発した。シカゴ得大豆の上げ幅に比べて東京市場は上げ渋っているが、これは為替が1ドル=119円近辺で揉合っているため。円相場の動向次第では一段高が期待できる。

ゴム

タイ政府による60億バーツのゴム買付が承認された

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2/20 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり820~1,260トン台。週末現在、原料は54.93バーツ、オファーは3月積190.5セント(円換算約238.9円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は1月31日現在、前旬比250トン増の13,226トン。入庫量1,130トンに対し出庫量は880トン。
【前検】2月度のゴム品質検査請求(後期)は無し。

展開予想

 東京ゴムは続伸、一時223.9円へ。週初は先週からの強気地合や堅調な原油市場などを背景に223.9円まで上昇し一代の高値を更新したものの、上海ゴムが春節前の手仕舞い売りによって急落、またRSIが買われ過ぎを示していたことなども嫌気され、週中には215円近辺まで引き緩んだ。しかし週末には60億バーツのゴム買付資金追加がタイ政府によって承認されたとの報道を受け反発、週末現在は221円台で推移している。 
 罫線は2月16日に高値223.9円を付けた後は小幅反落し、その後は220円前後でのもみ合いとなっている。2月に入り約20円幅の急上昇をしただけに、高値一服という見方が適当と考えられる。当面は週足ベースでの一目均衡表の、雲の下限の210~211円を目途に下押すと予想されるが、その後は再び高値を目指す動きになると思われる。
 当先の鞘は先限を主とした上昇により拡大し、現在は順ザヤ3.5円前後での推移となっている。タイ政府がゴム買付を今後も継続すれば、再び逆ザヤ化する可能性もある。

為替

1ドル=119円を中心とした展開

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2/20 15:15現在

海外情勢

 FOMC(米連邦公開市場委員会)の議事録公開で米国の早期利上げ観測が後退してドルが売られ、1ドル=119円近辺の動き。ギリシャが融資の延長を申請したため、ECB(欧州中央銀行)の救援を得られるとの楽観論からユーロが対ドルで緩やかに上昇する場面もあったが、欧州経済への不安は拭えず、ユーロ安・ドル高の動きを予測する向きもあり、神経質な変動が続いている。

国内情勢

 米国の利上げが先延ばしになる可能性が高いとしてドルが売られたが、1ドル=120円には届かなった。日経平均株価が15年ぶりの高値をつけたため、株高による円安の連想で円が売られたものの、利上げに慎重な米金融当局の姿勢を背景にドル売り圧力がかかり、円安の進行に歯止めが掛かった。

総合分析

 米国の景気指標は改善されているが、全てが好転する状況ではなく、中東情勢やウクライナ情勢の悪化で先行き欧州経済に悪影響が出るとの懸念から、米国経済への影響も懸念されている。国内は異次元の緩和が継続されているものの、足元の景気回復に手応えがないなど、先行き不安が拭えない。このため、円安へ振れやすい一方で、国内の株価が下落して円高となる恐れもある。当面、1ドル=119円を中心とした動きが見込まれる。


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