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週間相場分析2015年02月16日号


東京はまだ修正の余地あり!?

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2/13 20:00現在

海外情勢

 WGCが発表した2014年第4四半期の世界金需給は総供給量1091.0トン(前年同期比2%減)、総需要量961.3トン(同9%増)で、差し引き129.7トンの供給過剰。また、同期の分野別金需要量(※前述の需給統計と微妙に算出方法が異なるため数値は必ずしも一致しない)は、宝飾品が575.0トン(前年同期比1%増)、産業用が95.5トン(同3%減)、投資198.0トン(同10%増)などで、総需要は987.5トン(同6%増)。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは3日時点で18万5015枚、前週比3910枚減。取組高は4日時点で41万枚台、11日時点で38万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(5日⇒12日)では、当業者は売り玉5400枚増に対し買い玉400枚減、非当業者は売り玉1300枚減に対し買い玉4400枚増。

総合分析

 東京金は続落場面となり、先限で13日には4655円まで下げる場面もあった。ただ、その下げ幅は昨年12月17日の安値からの上昇幅(498円高)に対して半値押し強で、ニューヨーク金期近が3分の2押し弱まで修正安を演じていることからすれば、東京金はまだ修正安の余地があるといえそう。ましてや、ギリシャ問題やウクライナ問題を巡り金相場は不安定に推移する公算大で、目先、東京金期先が一時的に4600円そこそこまで下げる可能性も否めないか。

白金

強弱の微妙なバランスの変化を注視

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2/13 20:00現在

海外情勢

 中国自動車工業協会が発表した1月の同国新車販売台数は前年同月比7.6%増の232万台で、伸び率は2014年12月の12.9%を下回った。一方、韓国産業通商資源部が発表した1月の同国自動車生産台数は前年同月比2.1%増の37万6017台、同国内新車販売台数は同8.5%増の13万2337台。また、欧州ビジネス協会の自動車製造業者委員会によると、ロシアの1月の乗用車及び軽商業車販売台数は前年同月比24%減の11万5390台だった。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは3日時点で3万2396枚、前週比2447枚減。取組高は4日時点が6万4000枚台、10日時点が6万5000枚台。東京市場の取組高は6万4000枚台。カテゴリ別(5日⇒12日)は当業者は売り玉1700枚増に対し買い玉ほぼ変わらず、非当業者は売り玉200枚増に対し買い玉1900枚増。

総合分析

 東京白金期先は4600~4700円台で膠着感を強めており、強弱のバロメーターであるRSI(相対力指数)が50ポイント前後を小浮動していることから、方向感に欠けていること、様子見ムードにあることが窺える。供給不安(南アの電力不足⇒鉱山生産減少懸念)などが下支える一方、ギリシャやウクライナ問題に伴う欧州景気の先行き不安⇒白金の産業需要減退懸念などが上値を抑制しており、この強弱の微妙なバランスが今後、どう変化するのか注視する必要があろう。

ガソリン

ニューヨーク原油高に連動するも上げ足鈍い

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2/13 20:00現在

海外情勢

 米国の原油増産や米国内在庫の大幅増で下げたところを買われて反発する動きだ。売られ過ぎとの見方もあり下げれば戻るという上下のラリーが続いている。大手石油メジャー(フランスのトタルや米シェル石油など)が油田開発予算を削減する方向にあり、これが需要に対し供給が間に合わなくなる恐れに結びついた。米シェールオイルがコスト悪化で減産する可能性もあって、ニューヨーク原油相場が再び50ドル台へ回復する動きとなったという事情はあるが、まだ、不安定な地合は否めないと警戒する声もある。

内部要因

 ニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは2月3日時点で、48万8256枚の買いに対し21万6060枚の売り、差し引き27万2196枚の買い越し(前週27万4271枚)と2週連続減少。東京バージガソリン市場の非当業者売買バランスは12日現在、1万4183枚の買いに対し9823枚の売り、差し引き4360枚買い越し(10日4535枚)と連続減少、買い気が後退しつつある。

総合分析

 海外原油相場の弱含みな動きを反映して東京バージガソリンは戻れば売られる動きとなっていたが、再びニューヨーク原油が反発したことから、市場は下値警戒ムードが台頭した。為替こそ一度は1ドル=120円台へ円安が進行したものの、サポート要因になりきれず、今後もニューヨーク原油に追随する展開を余儀なくされそうだ。となれば、目先は乱高下の可能性がある。ただ、東京バージガソリン期先は国内のガソリン販売不振などの弱材料には敏感に反応するため、原油が下落すると地合は弱くならざるを得ず、期先は6万円を上抜いても、昨年12月24日の高値6万2440円は難しそうだ。

コーン

全般に模様眺め気分が強い

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2/13 20:00現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は3ドル台後半での揉合が続いている。現地時間10日に米農務省から2014~15年度の米国トウモロコシ需給見通しが発表されたが、期末在庫が18億2700万busと事前予想平均の18億7900万bus、1月見通しの18億7700万busを下回った。この下方修正に反応して、シカゴトウモロコシ期近は3.915ドルまで上昇したが、それでも米国と南米の豊作に伴う供給過剰感は解消されないとして、再び売られる展開を見せている。翌11日に米農務省が発表した向こう10年間の長期需給見通しによると、2015年の米国のトウモロコシの作付面積は8800万エーカー(2014~15年度9060万エーカー)、単収167.2bus(同171bus)、生産量134億4500万bus(142億1600万bus)で、前年を7億7100万bus下回る計算だが、単収は天候に左右されるとして、市場の反応は鈍かった。長期需給予測は農業予算獲得のためのレジュメ的な色彩が濃いが、今月19~20日に行われる農業観測会議ではより実態に沿った需給数字が発表されるので要注目だ。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は為替相場が1ドル=120円台の円安に振れたため、2万7000円にあと一歩に迫る展開を見せた。シカゴトウモロコシが動意薄なため、東京市場は19~20日の農業観測会議と3月の作付意向面積を睨みながら小浮動を繰り返しそうだ。

ゴム

押しをこなして上昇継続か

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2/13 20:00現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり870~1,840トン台。週末現在、原料は53.68バーツ、オファーは3月積188.0セント(円換算約236.2円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は1月20日現在、前旬比68トン減の12,976トン。入庫量627トンに対し出庫量は695トン。
【前検】2月度のゴム品質検査請求(前期)は276枚。

展開予想

 東京ゴムは続伸、一時220.7円へ。週初は先週末発表された好調な米非農業部門雇用者数を受け、ドル高円安が進行、東京ゴムがサーキットブレーカー発動まで買われ、一時前週末比5.1円高の214.3円まで上昇した。週中は予想を下回った中国PMIを眺めた上海ゴムは手仕舞い売りが先行、東京ゴムも一旦211円台まで引っ張られ、上げ足を止まったが、休み明けに一時120円に登った円安を受けて反発し始め、サーキットブレーカー発動まで急騰した。その後は日銀の発言から円高が進行したにもかかわらず、東京ゴムはテクニカルによる堅調な地合いが続いた。週末現在は220円台に乗せ、底堅く推移している。 
 罫線は一貫して強い基調となっている。下値を切り上げながら2月12日に今年の高値215.5円を上抜けており、今後は上値を模索する展開となると考えられる。 ただし短期のRSIが70を超えており高値警戒感も出てきている。
 当先の鞘は若干拡大し、現在は順ザヤ2.5円前後での推移となっている。タイ政府がゴム買付を今後も継続すれば、再び逆ザヤ化する可能性もある。

為替

ドルが1ヵ月ぶりの大幅安

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2/13 20:00現在

海外情勢

 1月の米小売売上高が前年同月比0.8%減と予想より大幅な減少となり、週間新規失業保険申請件数も前週比で増加するなど、米国の経済成長ペースが不透明となったことから、ドル高から一転してドル安へと様変わり的な動きとなり、1ドル=118円台後半までドルが下落した。また、日銀内部で追加緩和策の効果に対して疑問視する向きがあることが円高に振れた一因となった。

国内情勢

 ニューヨーク市場でのドル下落を受けたほか、日銀の追加緩和措置に対する期待感の後退、予想を下回る米国経済指標の内容など映して1ドル=119円攻防戦まで円高・ドル安が進んだ。市場では政府がこれ以上の円安を望んでいないのではないかとの観測が台頭するなど、様子を見る商状へと変化、欧州金融情勢やウクライナ情勢を横にらみに神経質な展開となった。

総合分析

 日銀の金融緩和策継続に対する不安心理の台頭と欧州におけるギリシャ債務危機の再燃などから円を買う動きが認められる。発端は米経済の先行き不安を背景とするドル安だが、日銀政策に対する海外からの関心も高く、日本の量的緩和策が今後、どうなるか不安視する声も聞かれるほか、米国経済の先行き不透明感で米利上げ延期の可能性も出ているため、市場では方向が定まらないとの不安感が認められる。1ドル=120円台に乗せたことで、目先、円安の達成感も出ていることから、当面、ドル安・円高に振れるとの見方は少なくない。


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