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週間相場分析2015年02月09日号


まだ修正安の余地あり!?

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2/6 15:15現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は2月5日時点で773.30トン。保有残高の推移を振り返ると、2012年12月7~10日に過去最多の1353.35トンを記録した後、長期間にわたって減少傾向が続き、今年1月7~8日の704.83トンまで減少。その704.83トンを境に増加へと転じ、2月5日の773.30トンまで回復しており、1ヵ月足らずで68トン超増加した。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは1月27日時点で18万8925枚、前週比2万6470枚増。取組高は1月27日時点で43万枚台、2月4日時点で41万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(1月29日⇒2月5日)では、当業者は売り玉6500枚増に対し買い玉1200枚増、非当業者は売り玉2600枚減に対し買い玉2600枚増。

総合分析

 日足チャートを見ると判るように、2月に入り、ニューヨーク金、東京金期先ともに揉合が続いている。上昇一服、修正安場面へ移行したものの、内外ともにそれ以前の上げ幅に対して半値押しにも達しておらず、チャート的にはまだ修正安の余地を残しているともいえそう。もっとも、ISIL(イスラム国)を始めとするテロの恐怖、米GDP成長率鈍化や中国の預金準備率引き上げなどを受けた世界的な景気への先行き不安などを背景に、実物資産の金を安易に売れる状況にあるとはいい難い。

白金

Wボトム形成とは断言し難い

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2/6 15:15現在

海外情勢

 米調査会社オートデータが発表した今年1月の米新車販売台数は前年同月比13.7%増の115万1123台と、同月としては金融危機前の2006年(114万3296台)を上回る高水準となった。一方、日本自動車販売協会と全国軽自動車協会連合会が発表した今年1月の国内新車販売台数(軽自動車含む)は前年同月比19.1%減の40万1366台となった。前年同月は消費増税前の駆け込み需要が旺盛だったことから、今回はその反動が出た。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは1月27日時点で3万4843枚、前週比1771枚増。取組高は1月27日時点で6万5000枚台、2月4日時点で6万4000枚台。東京市場の取組高は6万2000枚台。カテゴリ別(1月29日⇒2月5日)は、当業者は売り玉2600枚増に対し買い玉1200枚減、非当業者は売り玉1800枚減に対し買い玉1900枚増。

総合分析

 東京白金期先は1月30日の4636円からは反発。ただし、4700円台へ返り咲いたものの、その戻りの勢いは今ひとつで、そのことは、相対力指数が50ポイント近辺での横ばいが続いていることからも窺える。このため、日足チャート上では1月15日の4647円と併せて"Wボトム"の線型に接近しつつあるものの、まだ、"Wボトム"を形成したとは断言し難いのが悩ましい。円安や金価格の上昇などの支援材料が欲しいところだが...。

原油

ファンドの動き次第の展開

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2/6 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油期近は50ドル強の水準まで戻している。シェールオイルが採算悪化で生産が縮小されるとの見方が強材料となって急反騰した原油相場だが、世界的に供給過剰との懸念が強く、上値警戒感から戻りを売られる動きもあり、上下波乱の様相を呈している。北海ブレント原油は弱材料の織り込みが一巡、下げ過ぎ警戒で底固い動きを見せた。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)のポジションは1月27日時点で、22万2010枚の売りに対し49万6281枚の買い、差し引き27万4271枚の買い越しと前週比で減少。東京ドバイ原油市場における非当業者の売買バランスは2月5日時点で、1万2927枚の売りに対し2万0126枚の買い、差し引き7199枚の買い越しと、連日の買い玉減少となり、上値警戒感が台頭していることを示す。

総合分析

 海外原油価格に連動する展開が続いており、乱高下の様相を呈している。米シェールオイルの増産にブレーキがかけられるとの見方など、採算悪化による減産見通しが強材料だ。一方、中国経済が減速する恐れや、欧州は景気回復に手間取りそうで、ギリシャ発の金融不安が欧州における石油需要の減退に結びつくとの弱気な見方もある。結局、ファンドの動き次第の展開と見込まれ、東京ドバイ原油期先は4万円台半ばの動きながら相場が落ち着きどころを探っているように見える。

大豆

米農務省各種予想に注目

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2/6 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は2月3日に前日終値を40セント弱上回る9.99ドルまで急伸、10ドル大台にあと一歩まで迫った。背景は、これまでダウントレンドが続いていたニューヨーク原油期近が54.24ドルまで高騰、これが国際商品価格全般を押し上げ、シカゴ大豆もその流れに上手く乗ったからだ。シカゴ大豆は今後も原油相場に連れた展開を演じる可能性があり、その動向を注意深く見守る必要があろう。さて、目先の注目材料は現地時間10日に米農務省から発表される2014~15年度の米国及び世界の大豆需給見通しと、翌11日の長期需給予測だ。前者は米国の需要動向と南米の大豆生産見通し、後者は2015年の米国の大豆生産見通し(作付面積、単収、生産量)が注目点となる。

国内市場

 東京一般大豆期先はシカゴ大豆期近の10ドル接近を見て、5日に5万3350円まで買われた。シカゴ大豆は南米の豊作圧迫を吸収したとはいえず、円相場も狭いレンジでの揉合となっていることから、まだ積極的に買いにくい局面といえよう。

ゴム

踊り場から210円を超え一段高か

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2/6 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり787~1,098トン台。週末現在、原料は52.68バーツ、オファーは3月積178.5セント(円換算約221.7円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は1月20日現在、前旬比68トン減の12,976トン。入庫量627トンに対し出庫量は695トン。
【前検】2月度のゴム品質検査請求(前期)は276枚。

展開予想

 東京ゴムは上昇、一時209.8円へ。週初は原油と銅の急反発を受け、東京ゴムは小幅反発して始まった。その後は上海ゴム強含みの展開に追随して上げ幅を拡大し、202円を回復した。週中は上海ゴムの急伸を見て東京ゴムは一段高となり、CBが発動し、前日比5円高の209.8円まで上がった。週末は弱気の米経済指標を受け、手仕舞い売りが先行し、一旦小幅反落となり、現在は208円台後半で底堅く推移している。 
 罫線は2月2日に一目均衡表の雲の上限と、200日移動平均線を終値ベースで上抜いた後は、一貫して強含みの推移となっている。取引レンジを切り上げたとみられ、当面は下値の目途を200.0円とした押し目買い優勢の展開となると考えられる。また目先は1月6日の高値215.5円を目指す動きも予想される。
 当先の鞘は急速に縮小し、現在は逆ザヤ50銭前後での推移となっている。タイ政府がゴム買付を今後も継続すれば、逆ザヤが拡大する可能性もある。

為替

ドル高・円安の基調に変わりない

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2/6 15:15現在

海外情勢

 昨年12月のドイツ製造業受注が予想外に好調(前月比4.2%上昇)となり、昨年7月以来の高い伸びを見せた。これは、ドイツ経済が順調な成長を続けていることを示し、ユーロ安圧力が弱まる場面も。ただ、ユーロ安がドイツの貿易収支を好転させている点も指摘された。ニューヨーク市場では1ドル=117円台半ばを中心とする動きで、円高含みの展開となった。市場では長期債券の金利動向が関心事となっている。

国内情勢

 ECB(欧州中央銀行)がギリシャ国債に対する適格担保ルール適用除外の停止を決めたことを受けてユーロ売り圧力が強くなり、1ユーロ=132円台まで下げた。一方、対ドル円相場は1ドル=117円台前半の水準で小幅な動きを繰り返した。引き続きユーロの動きがポイントになるとする見方が大勢だ。

総合分析

 米国の経済指標がマチマチで、景気回復を明確に示すデータが出てこない。欧州、アジアなど米国以外の国が利下げ競争を開始した格好で、ドルは他通貨に対して全面高の様相を呈しているが、警戒感が台頭しており、今後、ドルが売られる恐れがある。米国の経済指標が悪いと、早期利上げ観測も後退し、そうなるとドル売りを助長する懸念も出てこよう。


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