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週間相場分析2015年02月02日号


不安定ながら底固さを見せるか!?

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1/30 15:15現在

海外情勢

 ゴールドマン・サックスは今年の金価格見通しを従来の1オンス=1200ドルから1262ドルに引き上げた。一方、IMFが発表した統計によるとロシアの金準備高は昨年12月に前月比66万6500オンス(≒20.7トン)増の3880万オンス(≒1206.8トン)となった。また、ロシア以外に昨年12月に金準備高が増加した国は、カザフスタン(同2.2%増の620万オンス≒192.8トン)、オランダ(同1.6%増の2000万オンス≒622.1トン)など。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは1月20日時点で16万2455枚、前週比3万2229枚増。取組高は1月20日時点43万枚台、28日時点42万枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリ別(1月22日⇒29日)では、当業者が売り玉1600枚増に対し買い玉6600枚増、非当業者は売り玉200枚減に対し買い玉5200枚減。

総合分析

 ニューヨーク金期近、東京金期先ともに高止まりを続けていたなか、FOMCの声明発表で米国の年内のゼロ金利解除観測を再確認したことで、急落を余儀なくされた。日足チャートを見ると、内外ともに半値押し前後の水準で、これは調整安の範囲内。今後、米国の利上げ観測を受けた売りと、欧州経済の先行き不安やイスラム国問題などを背景とした地政学的リスクの高まりなどを受けた買いが交錯しようが、そこで乱高下しながらも底固さを見せるかどうか注目される。

白金

下値抵抗の強さを見せるか

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1/30 15:15現在

海外情勢

 自動車大手8社が発表した2014年の国内自動車生産台数は8社合計で前年比1.2%増の921万8375台と前年実績を上回った。消費税増税前の駆け込み購入分の生産が年央までずれ込んだことから暦年で2年ぶりにプラスを確保した格好。一方、米調査会社フロスト・アンド・サリバンが発表した2015年のインドネシアの自動車販売台数は前年比約6%増の128万台に達する見通し。同年の経済成長率が5.5%程度になると見込まれていることが背景。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは1月20日時点で3万3072枚、前週比4540枚増。取組高は1月20日時点で6万7000枚台、28日時点で6万6000枚台。東京市場の取組高は6万1000枚台。カテゴリ別(1月22日⇒29日)は、当業者は売り玉1000枚減に対し買い玉1500枚増、非当業者は売り玉200枚減に対し買い玉2800枚減。

総合分析

 東京白金期先は1月21日の4933円で上昇一服。その後、米国が年央に利上げするとの見方が再び強く意識されたことで、ニューヨーク金価格の急落に連動するようにニューヨーク白金価格も急落し、東京白金期先も4600円台への急反落を余儀なくされた。一時、1月15日の4647円をわずかながら下回る場面も見られたが、こうなると、1月15日の4647円と併せて"Wボトム"を形成して、4600円近辺での下値抵抗の強さを見せるかどうかが当面の焦点に。なお、カテゴリ別取組高を見ると投機筋が金売り白金買いのポジションをとっている。

灯油

海外安が暖房需要を相殺

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1/30 15:15現在

海外情勢

 米国の原油在庫が史上最高水準へ増えたことが圧迫となり、ニューヨーク原油期近は一時43ドル台まで下落した。下げ過ぎに対する警戒感が台頭し、売り玉の買い戻しも認められるため、短期的な反発も見込まれるが、米国の原油増産のプレッシャーは強く、先安不安が増大している。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)のポジションは1月20日時点で、19万9239枚の売りに対し48万0508枚の買い、差し引き28万1269枚の買い越しと2週連続で増加した。東京灯油市場の非当業者ポジションは1月29日現在、4241枚の売りに対し4993枚の買い、差し引き752枚の買い越しと急速に買い越し玉が減少、先安不安が増大していることを示す。

総合分析

 国内の灯油店頭価格は22週連続下落となり、海外原油暴落の影響がダイレクトに出ている。異常な寒波による暖房向け需要の増加は認められるものの、販売量の増加には限界がある。大阪以西の西南暖地で急速な気温低下を記録するなど、一部で適品薄となっている。しかし、原油安による卸値引き下げを強いられ、元売りは販売で苦戦している。海外原油安と円安基調が相殺し合って相場が膠着化して、動意薄を余儀なくされている。東京灯油期先は5万円が上ガサになる恐れがある。

コーン

上昇するには円安の追い風が必要

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1/30 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は下げ過ぎ感から1月21日に3.9250ドルまで反発したものの、その後にジリジリ下落して、29日には14日の3.76ドルを下抜く3.68ドルまで水準を落とした。2014年の米国産トウモロコシが未曽有の大豊作となったうえ、南米の新穀も豊作が濃厚になってきたこと、原油価格の急落でエタノール需要が落ち込むとの見方が重なり、4ドル台に復活できる状況から程遠い印象を受ける。ただ、シカゴトウモロコシの下落で、輸出市場で競合国のウクライナや南米との価格競争に対抗できる状態になったことから、シカゴトウモロコシの下値は浅いとの見方も出ている。まだ、南米の豊作などの弱材料を織り込んだとはいえず、シカゴトウモロコシ期近は3.50ドルをあっさりと割り込んだ場合は昨年10月1日の3.1825ドルが意識されよう。

国内市場

 東京トウモロコシ期先はシカゴ安と円安一服を受けて、30日に2万5800円台まで下落、昨年11月20日の2万5300円が迫ってきた。シカゴ市場は弱材料が多く、東京市場は円安の追い風が吹かないと上値は期待しにくい。

ゴム

きっかけ待ちで、まだもみ合いが続くか

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1/30 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり740~1030トン台。週末現在、原料は52.02バーツ、オファーは2月積174.7セント(円換算約218.8円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は1月10日現在、前旬比262トン減の13,044トン。入庫量210トンに対し出庫量は472トン。
【前検】1月度のゴム品質検査請求(後期)は142枚。

展開予想

 東京ゴムは揉み合い、203円台~196円台のレンジ内に。週初はギリシャの総選挙によってユーロ安が進行、円高と原油安を招いた。それを眺めた東京ゴムは軟調に推移し始め、更に上海ゴムがメジャー商品の弱さから下落したのを受けて下げ足を速め、一時196.1円へと週内の安値を付けた。週中は上海ゴムが新規買いによって反発したのを受け、一時203.9円に登ったが、週末はEIAが公表した原油在庫が予想を上回ったことから原油が6年ぶりの安値を付け、東京ゴムは手仕舞い売りが先行し、198円台へと反落した。週末現在は上海ゴムの暴落を受け、196円台で下値を追う展開となっている。 
 罫線は概ね一目均衡表の雲の上限をサポートとした底堅い展開となっている。ただし上値は重く、終値ベースで200日移動平均線の200.5円付近を挟んだもみ合いとなっている。下値の目途は雲の上限の197.6円だが、引き続き方向感の出にくい展開が予想される。
 当先の鞘は若干し、現在は順ザヤ11円前後での推移となっている。国内の在庫事情を考えると順ザヤが再度拡大する可能性もある。

為替

米利上げ観測でドル堅調

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1/30 15:15現在

海外情勢

 ドルは主要通貨に対して上昇した。というのも、FOMC(米公開市場委員会)の声明を見て、先進国で唯一、米国が今年利上げする見通しであることが改めて意識されたからだ。ドルは対円で強含みの動きを見せたものの、結果的に1ドル=117~118円のレンジ取引となった。欧州の通貨情勢を横目に見ながら、神経質な動きが続くものと見られる。

国内情勢

 円は1ドル=118円台へ。世界的な金融緩和の流れのなかで、米国だけが利上げ余地があるとして、ドル堅調が主導しているため、円安に振れている。欧州における金融不安の再燃が懸念され、安全通貨の円が買われる場面もあったが、米利上げの時期が先延ばしになる可能性はドル安材料となり、早期繰り上げ実施はドルを押し上げるとの見方が多い。当面は双方の綱引きとなろう。

総合分析

 ドル主導の展開で、ロシア経済の悪化や欧州景気見通しが不透明なことから、『信頼できるのはドルしかない』との市場関係者の声が示すように、米利上げを前提にドル堅調が続くとの見方が大勢を占めている。しかし、当面、欧州におけるギリシャ問題やロシア絡みの経済への悪影響など、消化すべきテーマは多く、ユーロ・ドルの動静を窺いながら不安定な展開が続きそう。それでも、1ドル=120円へ向かう円安トレンドに変わりあるまい。


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