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週間相場分析2014年12月22日号


次回は2015年1月13日号になります。

東京金は二段上げの線型に

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12/19 15:15現在

海外情勢

 16日に外為市場でインドルピーが対ドルで1年1カ月ぶりの安値をつけた。ロシア中銀の緊急利上げを受けた世界経済への懸念の高まりと15日に公表されたインドの11月の貿易赤字が1年半ぶりの大きさとなったことがルピーを圧迫。この結果、インド国内のルピー建て金価格が上昇して、同国の金需要を抑制するとの懸念が浮上。一方、ロシアルーブルの下落を受け、ロシア中銀が金準備を売却するとの思惑も浮上している。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは9日時点で11万4862枚、前週比2万5532枚増。取組高は9日時点、17日時点ともに37万枚台。東京市場の取組高は7万枚台。カテゴリ別(11日⇒18日)では、当業者は売り玉1500枚増に対し買い玉1800枚減、非当業者は売り玉4000枚減に対し買い玉600枚減。

総合分析

 東京金期先は一時4500円台割れまで売られ、この結果、日足チャートは11月の安値を起点に二段上げの線型を形成。そうしたなか、指標であるニューヨーク金は米国の早期利上げ観測やドル高・ユーロ安地合、ロシアの通貨"ルーブル"の暴落を受けたロシア中銀の金準備売却懸念の浮上などを背景に再び上値の重さを見せ始めているが、果たして、円安を支援材料に東京金期先が三段上げに向かうことが出来るのか、その成り行きが注目される。

白金

半値押しまで下げたが...

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12/19 15:15現在

海外情勢

 欧州自動車工業会が発表した11月のEU域内の新車(乗用車)販売台数は前年同月比1.4%増の95万3886台で、1年3ヵ月連続で前年を上回った。主要国別ではスペインが同17.4%増、英国が同8.0%増、イタリアが同5.0%増、フランスが同2.7%減、ドイツが同1.8%減。一方、オーストラリア統計局が発表した11月の同国新車販売台数は季節調整済みで前月比0.6%減、前年同月比3.8%減の9万1869台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機筋(ファンド)の買い越しは9日時点で2万7403枚、前週比1577枚増。取組高は9日時点で6万5000枚台、17日時点で6万6000枚台。東京市場の取組高は6万7000枚台。カテゴリ別(11日⇒18日)は、当業者は売り玉1200枚減に対し買い玉200枚減、非当業者は売り玉2700枚減に対し・買い玉3800枚減。

総合分析

 東京白金期先は円相場の修正高に圧迫され、17日に4527円まで反落した。これは、10月6日の4225円から12月9日の4834円までの上げ幅(609円高)に対してほぼ半値押し(305円安の4529円)に相当、相対力指数が中立ラインの50ポイントを下回ったこともあり、チャート的に重要な節目に達したといえる。この半値押しの水準で下げ渋る動きとなり、再上昇に転じることが出来るかどうかが当面の焦点に。

ガソリン

円安も歯止めかからず原油安で下落

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12/19 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油相場は世界石油需給が供給過剰となっているうえ、12月12日現在の米国内ガソリン在庫が大幅に増加するなど、需要の減少懸念が強く弱材料視されたため地合は弱い。しかも、サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相が『OPECは減産しない』とのニュアンスの発言をしたことを嫌気され下落、54ドル台へと後退した。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)のポジションは12月9日時点で、41万3755枚買いに対し15万1879枚売り、差し引き26万1776枚(前週26万4996枚)の買い越しと、買い越しが減少した。東京ガソリン市場における非当業者の売買バランスは12月18日現在、1万4197枚の買いに対し1万1432枚の売り、差し引き2765枚(前日2980枚)買い越しと買い気が薄れていることを示す。

総合分析

 ニューヨーク原油が50ドル台前半の水準で低迷しており、弱材料が増えると50ドル大台割れの恐れもある。国内のガソリン現物需給は販売不振で緩和している。原油安でレギュラーガソリンの小売価格は下がっているが需要は伸びない。これは景気低迷で消費者の防衛意識が強いからだ。円安が進んでも原油安と相殺され、東京ガソリン先限は先行き見通しの悪化で戻りを売られる公算が大きく、5万円台半ばまで下落してもおかしくない。

コーン

年末意識したポジション調整が先行

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12/19 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は上値抵抗線と目されていた4ドルを上抜き、18日には4.14ドルまで上昇した。上昇の背景は、①中国がGM(遺伝子組み換え)品種MIR162の輸入を承認、②中国が米国からDDGS(トウモロコシ蒸留粕)を再開する見通し、③ロシアの小麦の輸出規制思惑・・・などで、ファンドの新たな買いを誘った。また、FOMC(米連邦市場公開委員会)で、米国の利上げに慎重な姿勢が示されたことも支援材料になった。更に、見逃せないのは原油急落がトウモロコシ高を演出していることだ。つまり、投機資金は先安が予想されている原油市場からトウモロコシ市場にシフト、これを示すようにシカゴトウモロコシの取組高は12月1日の119万4062枚から16日には122万4374枚まで増加している。ただ、中国がトウモロコシを米国から輸入するか不透明、南米の天候は良好で世界のトウモロコシ需給は一層緩和するとの見方も出来、ここからの上値は限定的との見方も出ている。

国内市場

 シカゴトウモロコシ4ドル乗せを好感して、東京トウモロコシ期先は2万7630円まで上昇した。為替相場は再び円安に向かっているようだが、30日で今年の取引が終わるため、ポジション調整中心の展開になりそうだ。

ゴム

タイ政府の介入により下値は堅いか

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12/19 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり350~410トン台。週末現在、原料は48.79バーツ、オファーは1月積170.07セント(円換算約215.2円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は12月10日現在、前旬比516トン減の10,307トン。入庫量1,223トンに対し出庫量は707トン。
【前検】12月度のゴム品質検査請求(後期)は446枚。

展開予想

 東京ゴムは上昇してから横ばい、週内高値206.3円。週初は急落した米株式と弱気が続いた原油を受けて2.6円安で寄り付き後、タイ政府の「価格維持のため、来週一日当たり約3000トン天然ゴムを購入する」との報道から急反発、CBが発動した。その後も上昇し続け、一時204.6円まで高値を付けた。週中は材料難の中方向感のない推移をしたが、週末は米株式と原油高を受け、一時206.3円まで上昇した。その後は軟調の上海ゴムを眺め、203~204円台へ値を沈めた。週末現在は203円台で推移している。
 罫線は週初の急反発によって200日移動平均線の上抜けたことから、押し目買いの基調となっている。不安定な相場つきであるため引き続き乱高下することも考えられるが、タイ政府がRSS及びUSSにのみ買い介入を行っているため、東京ゴムは短中期的に底堅く推移すると思われる。11月中旬~下旬の高値圏である208円近辺を上抜けると踏み上げにより急騰する可能性もある。
 当先の鞘は依然拡大傾向にあり、現在は順ザヤ20円前後での推移となっている。国内の在庫事情を考えると順ザヤが拡大状態を維持する可能性もある。

為替

米利上げ観測の再浮上でドル高

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12/19 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク為替市場はスイスがマイナス金利導入を決め、ECB(欧州中央銀行)が追加緩和実施方針を明らかにしたことから、ユーロが対ドルで下落した。また、FOMC(米連邦公開市場委員会)が『ゼロ金利維持』から『利上げに向けて辛抱強く忍耐』とガイダンスを変更したため、ドルは円に対しても上昇して、1ドル=118円台後半の水準へ。

国内情勢

 FOMCのガイダンス内容変更で米金利引き上げ繰り上げの可能性が高いとされ、日米の株価堅調もあり円安・ドル高の地合となった。アベノミクス継続による円安期待もあるなか、ロシア通貨ルーブル下落で外債市場が混乱するなど、為替市場は波乱の様相を呈している。市場では再度1ドル=120円へ進むとの声が多い。

総合分析

 欧州における金融不安再燃の恐れが出て、円が安全通貨として買われる場面はあったが、それも一時的で、円対ドルの動きは日米株価の堅調が円安を促すとの判断から、当面、調整による円高一巡もあり円安が加速するとの見方がでてきた。年内にもリーマン・ショック前の1ドル=124円台へ進む可能性があろう。


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