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週間相場分析2014年12月08日号


ニューヨーク金は下値抵抗を確認

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12/5 15:15現在

海外情勢

 スイスが11月30日に実施した国民投票で、スイス国立銀行(中央銀行)に資産の20%以上を金で保有することを義務付ける提案が反対多数で否決された。『スイスの金を救え』をスローガンとするこの提案は、中銀の全資産5200億スイスフラン(約63兆8800億円)のうち20%以上を金で保有することを義務付けるほか金準備の売却禁止、金準備を全て国内で保管するとする内容だったが、結果は反対77%、賛成23%で否決されたと発表した。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは11月25日時点で7万6207枚、前週比5215枚減。取組高は11月25日時点で38万枚台、12月3日時点で37万枚台。東京市場の取組高は7万枚台。カテゴリ別(11月27日⇒12月4日)では当業者は売り玉3100枚減に対し買い玉4400枚減、非当業者は売り玉1300枚減に対し買い玉100枚減。

総合分析

 海外情勢で述べたように、スイスの国民投票は否決されたことから、ニューヨーク金期近は一時、急落を余儀なくされたが、それでも11月の安値を下回らずに一気に急反発、1200ドル台前半へと水準をアップした。日足チャートは11月の安値に対して二番底を形成、下値抵抗を確認した格好。こうしたニューヨーク金の底固さに長期円安地合が加わって、東京金期先の地合はグンと引き締まった。ただし、円相場の修正高に対しては常に警戒を。

白金

ニューヨーク白金の地合引き締まる

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12/5 15:15現在

海外情勢

 米調査会社オートデータが発表した11月の米新車販売台数は前年同月比4.6%増の130万2043台と、9ヵ月連続で前年実績を上回った。一方、ドイツ自動車工業会が発表した11月の国内新車販売台数(乗用車)は前年同月比2%減の25万100台と、3ヵ月ぶりに前年実績を下回った。また、日本自動車工業会が発表した10月の国内自動車(4輪車)生産台数は前年同月比6.3%減の81万6936台と、4ヵ月連続のマイナスとなった。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉の買い越しは11月25日時点で2万2322枚、前週比2025枚増。取組高は11月25日時点で6万4000枚台、12月3日時点で6万3000枚台。東京市場の取組高は7万3000枚台。カテゴリ別(11月27日⇒12月4日)は、当業者は売り玉4100枚減に対し買い玉500枚増、非当業者は売り玉200枚減に対し買い玉4800枚減。

総合分析

 ニューヨーク白金期近はジワジワと浮上、RSI(相対力指数)は中立ラインの50ポイント台まで回復した。ドル高・ユーロ安が続く中でも、1200ドル弱で下値抵抗を強め、こうして浮上できたことはニューヨーク白金の地合の引き締まりを裏付けており、その点を評価したいところ。こうしたニューヨーク白金の地合と円安とのW効果で、東京白金期先は4800円台まで水準をアップして、足取りは良くなった。もっとも、目先は修正安場面も想定される点に要注意。

灯油

原油安と円安の綱引き

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12/5 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油相場は欧州や中国経済の先行き不安と産油国の増産懸念で地合は弱い。米国の原油在庫が予想外の大幅減少となったことから反発したが、世界石油需給は緩和しているため、戻れば売られる展開が続いている。なかでも北海ブレント原油は欧州経済への先行き不安が弱材料となっている。

内部要因

 ニューヨーク原油の大口投機玉(ファンド)のポジションを見ると、11月25日現在、40万0621枚の買いに対し14万7620枚の売り、差し引き25万3001枚の買い越し(前週25万5363枚)と買い越しながらも2週連続減少。東京灯油市場における非当業者の売買バランスは4日現在、8898枚の買いに対し6639枚の売り、差し引き2259枚の買い越しと、買い越し枚数は減少が続いている。

総合分析

 ニューヨーク原油の大幅下落は米シェールオイル増産と欧州や中国の経済見通しが悪化しているため、世界石油需給が緩和していることが嫌気されている。これまで原油下落を円安による輸入コストアップで相殺出来るかどうかがポイントになる。西日本の灯油販売は伸びつつあるが、現物軟調は続いている。原油安と国内現物の不調を見ると、東京灯油期先の6万5000円台は買い進みにくく、噴き上げたところは売られよう。

コーン

10日の米農務省見通しに注目

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12/5 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は原油安とドル高を背景に3日に3.6425ドルまで下落した。その後は、輸出成約が順調だったことから3.60ドル台後半での揉合を演じている。全般に独自材料が乏しいなかで注目されるのは、米農務省が現地時間10日に発表する2014~15年度の米国及び世界のトウモロコシ需給見通しだ。12月は生産予想が発表されないため、需要動向がテーマとなろう。ちなみに、市場の期末在庫の事前予想平均は20億2700万busで、11月見通しの20億0800万busを上回った。ただ、12月の見通しで期末在庫見通しが下方修正されても、ドル高が進行すると輸出需要の足を引っ張りかねず、更に原油急落でエタノール需要も今後停滞する恐れがあり、12月見通しを鵜呑みにできないのが現状だ。また、米国と競合する南米のトウモロコシ作付が順調に進んでおり、新たな圧迫材料となろう。

国内市場

 東京トウモロコシは2万5000円台後半から週末26000円台に乗せてきた。円安の勢いが止まらないため、シカゴ市場が弱含んでも東京市場は下げにくい構造がある。円が行き過ぎ感から反発した場面で買い仕込むのも一法か。

ゴム

7年ぶりの円安にも動意薄で軟調な展開が続くか

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12/5 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり140~410トン台。週末現在、原料は42.97バーツ、オファーは1月積161.7セント(円換算約206.0円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は11月20日現在、前旬比515トン減の10,394トン。入庫量298トンに対し出庫量は813トン。
【前検】12月度のゴム品質検査請求(前期)は400枚。

展開予想

 東京ゴムは横ばい、201円台~195円台の間で。週初は先週末原油の急落を背景に東京ゴムが197.2円に下落し、その後は一時119円をつける円安にも反応は鈍く、軟調に推移した。週中は原油の反発や堅調な中国株から一時200.9円まで値を伸ばしたものの、戻り売り圧力に上値を抑えられ、200円を挟んだ攻防となった。週末は400枚(2,000トン)の前検請求を弱材料に、東京ゴムが寄り直後に一時196.6円に急落した。現在は堅調に寄り付いた上海ゴムを眺めて反発、198円付近で推移している。
 罫線は11月21日と11月26日の高値を結んだダウントレンドラインに上値を抑えられているため、短期的に軟調地合いとなる可能性が高い。11月7日の安値194.6円を割り込めば一目均衡表における雲の上限である193円近辺への下落もありうるが、円安、生産国の安値是正対策などにより195円の下抜けに失敗した場合は195円~200円のレンジでの保合いが予想される。
 当先の鞘は依然拡大傾向にあり、現在は順ザヤ13円前後での推移となっている。国内の在庫事情を考えると順ザヤが拡大状態を維持する可能性もある。

為替

自民大勝予想で円安が進行

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12/5 15:15現在

海外情勢

 ISM(米供給管理協会)による11月の米非製造業総合景況指数は59.3と過去9年間で2番目に高い水準とされ、米株価の堅調を背景にドル高・円安となり、ニューヨーク市場で7年ぶりに一時1ドル=120円を突破。日本株の続騰もドル高・円安に拍車をかけた格好。

国内情勢

 衆院選挙で自民党圧勝との見方がドル高・円安を促進した形。日経平均株価の続騰も円安要因となった。また、アベノミクス支持のムードから一段の円安を予測する市場関係者が多い。ユーロ圏での量的緩和の動きは為替相場の変動要因としては影響力が小さいとの見方で、目先は日本の選挙の行方に注目する向きが少なくない。

総合分析

 米国の景気回復と株高でドル高基調が続く公算大で、しばらく円安が続くと見るべきだ。ニューヨーク市場で1ドル=120円を超えたことから、次は124円14銭(2007年6月22日)がターゲットになるが、現在の勢いなら十分達成は可能。ただし、選挙結果次第では円高へ振れる可能性もあるので注意が必要だ。


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