商品先物取引 TOP  > マーケット情報  > 週間相場分析(Weekly Hotline)  > 2014年  >  2014年12月01日号

週間相場分析<$MTEntryTitle$>


上値抵抗を強めるか!?

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11/28 20:30現在

海外情勢

 香港統計局によると、10月の香港から中国本土への金純輸出量は77.628トンと、9月の68.641トンから増加。一方、HSBCのアナリスト、ジェームズ・スティール氏は、スイスの国民投票について、『提案が投票で支持された場合、その影響は素早く相場に波及し、金価格を最大50ドル押し上げる可能性がある』と述べた。ただ、同氏は提案が否決されるケースを中心に考えているとして、『(否決は)相場の弱気トレンドの確認を助ける可能性がある』との見方も示した。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは18日時点で8万1422枚、前週比2万5379枚増。取組高は18日時点で45万枚台、25日時点で38万枚台。東京市場の取組高は7万枚台。カテゴリ別(20日⇒27日)では、当業者は売り玉2700枚減に対し買い玉1000枚増、非当業者は売り玉3400枚増に対し買い玉300枚減。

総合分析

 東京金期先は11月25日に4567円まで続伸。これで、週間足上では2013年9月4日の4532円、今年3月13日の4545円と顔を並べた格好となった。今後、この4500円台半ばの水準からもう一歩、上へ踏み出せないと、週間足で"トリプルトップ"形成となり、上値抵抗をより一層強める恐れもあるだけに、今後の展開から目を離せない。また、11月30日実施のスイスの国民投票の結果と、それに対するニューヨーク金の反応も要注目。

白金

修正安後の展開に注目

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11/28 20:30現在

海外情勢

 タイ工業連盟自動車部会によると、10月のタイ国内の新車販売台数は前年同月比20.5%減の7万0761台となり、1~10月累計では前年同期比36%減の71万9171台となった。一方、中国自動車工業協会によると、10月の同国内の新エネルギー自動車生産は5685台(プラグインハイブリッド車2916台、純電気自動車2769台)となり、1~10月累計は前年同期の約5倍に当たる4万7000台にまで増加した。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは18日時点で2万0297枚、前週比1836枚減。取組高は18日時点で6万2000枚台、25日時点で6万4000枚台。東京市場の取組高は7万8000枚台。カテゴリ別(20日⇒27日)は、当業者は売り玉3200枚減に対し買い玉200枚増、非当業者は売り玉900枚増に対し買い玉2500枚減。

総合分析

 東京白金期先は25日の4709円まで続伸し、7月3日の4994円から10月5日の4225円までの下げ幅(769円)に対し、半値以上を取り戻した。これで、チャート的には基調が回復したと判断出来そうだが、ただ、相対力指数が高値警戒ラインの70ポイントに急接近したことから、さすがに目先的には修正安が予想される。その修正安場面を経て、もう一段水準を切り上げられるのかどうかが今後の焦点。なお、円安が急速に進んだ分、その修正高を常に警戒したい。

ガソリン

原油安映し先安不安

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11/28 20:30現在

海外情勢

 ニューヨーク原油期近は、27日の時間外取引で67ドル台へと下落。これはOPEC(石油輸出国機構)総会で生産枠を据え置いたことを嫌気したものだ。また、米国のシェールオイル増産で米国の石油需給が緩和するとして先安懸念が強い。商品市場全体からリスクマネーが株式へ流れていることも原油安の一因。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)は11月18日時点で、40万3713枚買いに対し14万8350枚の売り、差し引き25万5363枚買い越しと買い越し玉が減少。東京ガソリン市場における非当業者の売買バランスは27日時点で、1万3177枚の買いに対し1万0944枚の売り、差し引き2233枚買い越しと、若干、買い越しが増えたが、これは相場が円安で下げ渋っていることが背景にある。

総合分析

 海外原油の急落で東京ガソリン期先は7万円大台を割り込む下げを演じた。このまま下げ続けると、10月17日の6万8550円が下値の目安となり、更に2013年5月2日の6万8030円が視野に入ってくる。今後の展開のカギを握るのは為替相場で、円安基調を維持すると下値不安が薄れ、下げ止まるとの期待は持てるが、原油連動型の展開は変わらず、弱基調が続くだろう。

大豆

大豆粕高騰が支援材料

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11/28 20:30現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は11月19日に10.0375ドルまで下落、10ドル大台割れ寸前まで下落したものの、10ドル台半ばまで切り返した。その要因は、シカゴ大豆の動きを左右してきた大豆粕が再び400ドル台に返り咲き、大豆も連動高を演じたからだ。今年の米国大豆は史上最高の豊作となったが、圧搾工場は大豆の収穫遅れに加え、シェールガスやシェールオイルの増産により、トラック及び貨車などの奪い合いとなり、搾油工場は原料大豆の確保が困難になっている。冬場は大豆粕の需要最盛期という季節習性も加わり、大豆粕の需給ひっ迫に着目して、原料となる大豆をファンドが買っているともいわれ、それがシカゴ大豆の底固さにつながっている。シカゴ大豆粕12月限の納会日は12月12日、渡し物不足で一段高をつけるようだと、シカゴ大豆期近は11ドルを目指す動きになってもおかしくあるまい。

国内市場

 東京一般大豆期先は、円安一服から11月20日に5万2510円まで下落した。ただ、シカゴ大豆が大豆粕に連動して反発したことを受けて再び5万5000円台を目指す動きを見せている。当面はシカゴ大豆粕と為替相場を睨んだ展開が予想される。

ゴム

来週も上値が重い展開か

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11/28 20:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり110~270トン台。週末現在、原料は45.38バーツ、オファーは12月積166.3セント(円換算約208.1円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は11月20日現在、前旬比515トン減の10,394トン。入庫量298トンに対し出庫量は813トン。
【前検】11月度のゴム品質検査請求(後期)は126枚。

展開予想

 東京ゴムは下落、一時197.5円へ。週初は上海ゴムが材料難に小幅なレンジで推移したことを受け、東京ゴムが決め手に欠く展開となり、204円を中心に持ち合いとなった。週中は原油市場安を眺め下値を探る展開となるなか、上海ゴムの下落と緩やかな円高の動きに上値は重く、一時200円を割り込み199.3円まで下落した。週末は石油輸出国機構(OPEC)の総会における減産見送りにより原油市場が暴落したのを受け、一時197.5円まで値を沈めた。週末現在は199円付近で推移している。
 罫線は週中に10月16日と11月5日の安値を結んだアップトレンドラインを割り込み、さらに週末に基準線をも下抜けたことにより、短期的な地合いが弱気に転換しつつある。11月7日の安値194.6円を割り込めば一目均衡表における雲の上限である190円近辺への下落もありうるが、円安、生産国の安値是正対策などにより195円の下抜けに失敗した場合は195円~200円のレンジでの保合いが予想される。
 当先の鞘は依然拡大傾向にあり、現在は順ザヤ13円前後での推移となっている。国内の在庫事情を考えると順ザヤが拡大状態を維持する可能性もある。

為替

円安基調は続く

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11/28 20:30現在

海外情勢

 11月のドイツの失業率が過去最低の6.6%と景況改善を示すとしてユーロは対ドルで堅調場面となった。それでもドルは主要通貨全体に対して底固く、対ドル円相場は1ドル117円台半ばで推移した。ECB(欧州中央銀行)のドラギ総裁が、『ユーロ圏のファイナンス環境は異例なほど弱い』と発言したことへの反応は鈍かった。

国内情勢

 円は売られ過ぎとの見方で買い戻しが入るケースが認められた。日本株高は円安の連想を招くため、株高だと円の反発力は弱い。解散総選挙で与党が勝利すると、アベノミクスを国民が承認する姿になり、円安が促されるとの見方もある。米国は27日が感謝祭で金融・商品市場などが休場となったため、様子見ムードとなり対ドル円相場の動きは緩慢となった。

総合分析

 シカゴのIMM(国際通貨先物市場)で円売りが積み上がり、そのカバー(買い戻し)で円が堅調となると、すかさず円の新規売りが出てくる。この中心は円売り・ドル買いのポジションで大きな利益を生み出してきたファンドの売りと見られる。米国の利上げ観測が後退したことでドルの地合が弱くなったとの見方はあるが、米国の景気回復によるドル高、国内政治では与党の金融緩和政策続行見通しもあり、1ドル=120円を目指す円安基調は不変。


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