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週間相場分析2014年11月25日号


東京市場の独歩高には限界ある!?

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11/21 15:15現在

海外情勢

 WGCが発表した今年第3四半期の世界金需給は総供給量1047.5トン(前年同期比7%減)、総需要量937.0トン(同3%減)で、差し引き110.5トンの供給過剰。また、同期の分野別金需要量(※前述の需給とは算出方法が微妙に異なり数値は必ずしも一致しない)は宝飾品534.2トン(前年同期比4%減)、産業需要97.9トン(同5%減)、投資需要204.4トン(同6%増)などで、合計929.3トン(同2%減)だった。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは11日時点で5万6043枚、前週比7182枚減。取組高は11日時点で44万枚台、19日時点で45万枚台。東京市場の取組高は7万枚台。カテゴリ別(13日⇒20日)では、当業者は売り玉1万6300枚減に対し買い玉3900枚減、非当業者は売り玉5600枚減に対し買い玉1万8100枚減。

総合分析

 東京金期先が4500円台前半へと一気に上放れた。ただ、ニューヨーク金は一時、急伸したものの勢いは続かず、ドル高・ユーロ安地合や金ETFの保有残高低迷などを勘案すると、本格的な基調好転は難しそうだ。加えて、東京金カテゴリ別取組高の14日から20日の増減率を見ると、当業者の売り玉の減少率が極めて高いことから、売り玉の手仕舞が今回の急騰劇の一因と推察される。これを裏返すと、玉整理一巡後、再度の売りに対する警戒も。東京の独歩高には限界がありそう。

白金

半値戻し達成で目先は修正安も

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11/21 15:15現在

海外情勢

 中国汽車工業協会が発表した10月の同国内新車販売台数は198万7200台、前年同月比2.8%増と、20ヵ月連続で前年実績を上回った。また、欧州自動車工業会が発表した10月の新車販売台数は111万台で、その結果、1~10月の累計販売台数は前年同期比5.9%増の1100万台。一方、全米自動車ディーラー協会は2015年の米新車販売見通しを従来の1680万台超から1694万台に引き上げた。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは11日時点で2万2133枚、前週比813枚増。取組高は11日時点で6万枚台、19日時点で6万2000枚台。東京市場の取組高は8万万枚台。カテゴリ別(13日⇒20日)は、当業者は売り玉900枚減に対し買い玉200枚増、非当業者は売り玉1600枚減に対し買い玉2600枚減。

総合分析

 為替の円安や東京金期先の上放れを受けて、東京白金期先も続伸し、4600円台に返り咲いた。これで、7月3日の4994円から10月6日の4225円までの下げ幅(769円安)に対して半値戻し(385円高の4610円)を達成した格好。こうなると、目先的にはその達成感から一旦、修正安に移行する可能性もあるが、問題はその後で、修正安からもう一段高へ向かえるのか、それとも、修正安からそのまま足取りを崩してしまうのか、その成り行きを注視したい。

原油

下値探りが続く公算

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11/21 15:15現在

海外情勢

 世界的な石油需給の緩和がニューヨーク原油と北海ブレント原油を下落させた主因だ。キッカケとなったのは地政学的リスクの後退で北海ブレントが急落したことにある。更に、米国のシェールオイル増産⇒米原油輸入量減少⇒中東、南米、西アフリカ原油の供給過剰...という構図を背景に、『原油価格は70ドル攻防へと後退する恐れがある』との見方が台頭しているほか、ドル高で原油や金など国際商品からリスクマネーが離脱していることも原油安の要因。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)のポジションは11日時点で、44万2119枚の買いに対し16万5287枚の売り、差し引き27万6832枚の買い越しとファンドの買い意欲が強くなっていることを示す。東京原油先物市場における非当業者の売買バランスは20日時点で6973枚の買いに対し3924枚の売り、差し引き3049枚の買い越しと買い玉減少、売り玉増加という動きで、先安不安が根強いことを示す。

総合分析

 世界的に石油需給が緩和するなかで、地政学的リスクが後退し、原油先安不安が増大している。米シェールオイル増産と欧州や中国の景気低迷も石油供給過剰の要因とされる。これから冬の暖房需要期を迎えるが、それだけではニューヨーク原油期近の70ドル割れは阻止出来そうにない。これに連動する東京原油期先も円安の支えはあるものの、再度、5万5000円攻防戦を演じる恐れあり。

コーン

円安がシカゴ軟調をカバー

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11/21 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は11月13日の3.89ドルから20日の3.62ドルまで27セント下落。11月5日の3.59ドルを割り込まず、底固さを感じさせたが、4ドル突破が困難ことを市場に印象付かせた格好だ。シカゴトウモロコシは大豆高に連動して上昇したものの、相場が上昇する過程で、市場は農家売りを警戒するムードになった。また、4ドル接近で、輸出市場で米国産トウモロコシに割高感が出てきたことも相場下落の要因といって良かろう。米国の主要トウモロコ生産18州では、収穫率はすでに89%に達しており、27日の感謝祭以降は農家売りが加速するものと見られる。ただ、例年と違うのは、今年は米国のトウモロコシが未曽有の大豊作だったにもかかわらず、農家が保管能力をアップさせたことで、安値では現物をホールドしやすくなった。それらを踏まえると、シカゴトウモロコシ期近は3ドル後半の揉合を予想して良さそうだ。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は17日の2万6560円から反落。ドル高・円安は強材料だが、上げ過ぎ感とシカゴ安に反応して、20日には2万5300円まで1260円下落した。シカゴトウモロコシの勢いは感じられないが、それを円安がどうフォローするかが注目点になろう。

ゴム

三角持ち合いからのきっかけ待ち

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11/21 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり90~150トン台。週末現在、原料は46.86バーツ、オファーは12月積170.3セント(円換算約213.6円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は11月10日現在、前旬比515トン減の10,394トン。入庫量298トンに対し出庫量は813トン。
【前検】11月度のゴム品質検査請求(後期)は126枚。

展開予想

 東京ゴムは値動きの荒い展開。週初は日本のGDPが予想を大幅に下回る-1.6%となったことからドル円が117.05円まで上昇。これを受けた東京ゴムは上昇、208円で三ヶ月ぶりの高値を付けた。週中は予想を大きく下回った中国主要都市住宅価格指数によって暴落した上海ゴムを眺めて急落、一時198.7円まで値を沈めた。週末は118円台に突入した円安に支援され一旦207円台まで上昇したものの、現在は上海ゴムの急落を受けて下落し、203円台で推移している。
 罫線は週初に一旦200日移動平均線を突破したものの、その後は一貫して当該平均線にて上値を抑えられている。このまま200~202円を下回ると一目均衡表における雲の上限である194円近辺をトライする可能性がある。上海ゴムは7月29日と10月30日の高値を結んだ線と、9月25日と11月6日の安値を結んだ線によって形成された三角保合い内の値動きとなっている。どちらかを抜ければ方向感が出てくると思われる。
 当先の鞘は依然拡大傾向にあり、現在は順ザヤ14円前後での推移となっている。国内の在庫事情を考えると順ザヤが拡大状態を維持する可能性もある。

為替

ドル高・円安に弾み

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11/21 15:15現在

海外情勢

 円が対ドルで1ドル=108円台後半に達し、7年ぶりの円安水準となった。FOMC(米連邦公開市場委員会)の議事録公開で、米国が先行き利上げを断行する方向にあることを示唆した一方で、日銀政策決定会合で異次元の緩和策継続、更に追加緩和の用意があるとされ、ドル高・円安に弾みがつき、その流れが続いている。

国内情勢

 多くの市場関係者が1ドル=120円を意識し始めた。日本の緩和策継続と解散総選挙が重なって、先行き不安が増大して円売りが強くなった。米国のIMM(国際通貨市場)で再び円のショート(売り)が急増していることもあり、円安トレンドが続くとの見方が台頭、ドル高・円安を意識する声が更に増えた。

総合分析

 米国の早期利上げ観測、日本の異次元緩和策継続、欧州と中国経済への不安からドルが買われやすい環境にあるようだ。テクニカルでも円売り・ドル買い推奨の声が一段と強くなり、そのムードに逆らえない状態に陥っている。1ドル=120円を目指す円安の流れが形成されているが、120円をクリアした後の反動(円高)に注意する必要があろう。


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