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週間相場分析2014年11月17日号


頭重い展開が続く!?

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11/14 15:15現在

海外情勢

 ロンドン貴金属市場協会の年次会議出席者は11日、金価格が2015年10月までに1200ドルで安定するとの見通しを示した。一方、ロイターがトレーダー、アナリストに調査した結果によると、回答した27人の半分が、重要な支持線である1100ドルを年内に割り込むと予想、相当の割合が1000ドルさえ視野に入るとし、1200ドルを超える水準まで相場が持ち直すと予想したのは2人にとどまった。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは4日時点で6万3225枚、前週比3万7514枚減。取組高は4日時点で41万枚台、12日時点で44万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリー別(6日⇒13日)では、当業者は売り玉1万6000枚減に対し買い玉1万2100枚増、非当業者は売り玉2万2100枚増に対し買い玉5900枚減。

総合分析

 日足チャートが示す通り、ニューヨーク金期近は下値切り下げ型の足取りが続いており、東京金期先も円安サポートがあるものの、なかなか4300円台前半の上値抵抗線を大きく抜けずにいる。ドル高・ユーロ安や米株高など懸念要因が多く、目ぼしい強材料が乏しいことから、現状では引き続き頭重い展開を余儀なくされる公算大。ただ、30日に実施されるスイスの国民投票(※スイス中央銀行の金準備に関し是非を問う)の結果如何で金相場が刺激される可能性もあり要注目。

白金

まだ半値戻しに至らず...

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11/14 15:15現在

海外情勢

 インド自動車工業会が発表した10月の同国内新車販売台数(乗用車+商用車)は27万3116台で前年同月比は7%減と、5か月ぶりに前年実績を下回った。一方、中国乗用車協会が発表したスポーツ型多目的車などを含む10月の同国内乗用車販売台数は166万台で、前年同月比9.3%増。また、韓国産業通商資源部が発表した10月の同国自動車生産台数は36万4680台で、前年同月比14.3%減。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは4日時点で2万1320枚、前週比370枚増。取組高は4日時点、12日時点ともに6万枚台。東京市場の取組高は8万2000万枚台。カテゴリー別(6日⇒13日)は、当業者は売り玉1500枚増に対し買い玉200枚減、非当業者は売り玉2100枚減に対し買い玉400枚減。

総合分析

 東京白金期先は4500円台前半へと切り返し、10月の安値からざっと300円ほど水準をアップした。とはいえ、7月からの下げ幅に対して、いまだ半値戻しに達しておらず、チャート的に見て基調が好転したとは判断し難い。ニューヨーク白金期近が1200ドル台前半で低迷、更にドル高・ユーロ安が進行すると、日足チャートで10月と11月初めに形成した1200ドル弱での"Wボトム"を割り込む恐れがあることも気懸り。内外ともに重い足取りが続く可能性が高い。

灯油

弱材料多く下げ足に加速も

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11/14 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油は地政学的リスク後退と世界石油需要の減少懸念で下げ足を速めた。先安不安が強いため、ファンドも弱気スタンスを維持しているようだ。当面、OPECの総会で生産枠見直しがあるかどうかが焦点になろうが、大勢は現行枠維持に傾いている。サウジアラビアが原油価格下落に対し静観していることも原油相場の地合を弱くしている。

内部要因

 11月4日現在のニューヨーク原油市場における大口投機玉(ファンド)のポジションは43万5649枚の買いに対し16万7117枚の売り、差し引き26万8532枚の買い越し。買い越しは増えたものの、売り玉が2週連続増加して弱気が台頭していることが判る。東京灯油市場の非当業者の売買バランスは13日時点で1万1074枚枚の買いに対し7186枚の売り、差し引き3888枚の買い越し。連日買い玉が減少し、一般投資家の買い気が衰えていることが窺える。

総合分析

 海外原油相場に連動する展開から抜け出せない。また、アジア市場における中間留分の需要が鈍化しているため、シンガポール店頭市場の灯油・ジェット燃料相場の地合いが軟化傾向を示し、これが東京灯油期先の地合に反映されている。円安は東京灯油の下支え要因とされるが、ドル高はニューヨーク原油の売り材料だけに、円安をハヤして買うのは危険。東京灯油期先は7万円大台割れのショック安で下げ足が加速する恐れ。

大豆

円安修正の動きに注意

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11/14 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は12日に10.8675ドルまで上昇したあと、10ドル台半ばまで下落したが、ダウントレンドに入ったと判断するのは時期尚早といえる。シカゴ大豆が反落した理由は、大豆高を先導してきた大豆粕に高値警戒感が強まるなか、米国がアルゼンチンから大豆粕を輸入するとの噂が流れて、シカゴ大豆粕相場が下落したためだ。大豆粕は冬場が需要最盛期で搾油業者は原料大豆を多く手当しなければならないのに、貨車やトラックなど輸送手段をシェールガスやオイルとの奪い合いになって、原料大豆がスムーズに供給出来ないでいる。このような輸送面の不備が解消されない限り、米国がアルゼンチンから大豆粕を輸入しても"一時凌ぎ"にしかならないとの見方もあり、それが証拠にシカゴ大豆粕の下げ幅は小さかった。現地時間11日に米農務省から発表された米国の大豆生産見通し39億5800万busは相場に織り込まれており、シカゴ大豆は当面、大豆粕主導の展開が続こう。

国内市場

 東京一般大豆期先はシカゴ堅調と円安の"ダブルメリット"を受けて、13日に5万5440円まで上昇した。ただ、円ドル相場は10月半ばから1ドル10円強の円安になっており、16~17日に行われたG20でドル高を牽制する動きも予想され、仮に円安修正の動きが出ると巻き戻しのドル売りが出てくる場面もあろう。しかし、ここで円高になったら、買い仕込むのも一法か。

ゴム

高値追いか、押し目拾いか

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11/14 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり130~330トン台。週末現在、原料は49.18バーツ、オファーは12月積173.7セント(円換算約212.9円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は10月20日現在、前旬比1,056トン減の10,909トン。入庫量718トンに対し出庫量は1,774トン。
【前検】11月度のゴム品質検査請求(前期)は無し。

展開予想

 東京ゴムは続伸、3ヶ月ぶり206円台へ。週初は方向感に欠ける中、東京ゴム4月限が他商品安になびき手仕舞い売りに198.0円まで値を沈めたが、円安期待から押し目買いによって200円台へ回復。週中は上海ゴムが大量の新規買いによって反発したのを受けて続伸、一時205.8円へ上昇。週末は消費税増税先送りと安倍首相の衆議院解散騒動で円が売られ、東京ゴムが206.7円の高値を付けた。週末現在は205円台後半で底固く推移している。
 罫線は直近高値の204.9円を完全に上抜けたことにより強気基調を一層強めている。このまま200日移動平均線の207円近辺を上抜ければ210円に向け続伸する可能性があるが、急伸した場合はRSI14が売られ過ぎを示すこととなり、ポジション調整が入りやすくなる。しかしタイ政府が現物を継続購入していることを考えると、下落しても200円近辺は支えられる可能性が高い。
 当先の鞘は納会前の手仕舞い売りが加速したことにより拡大し、現在は順ザヤ14円前後での推移となっている。国内の在庫事情を考えると順ザヤが拡大状態を維持する可能性もある。

為替

1ドル=120円を目指す流れ

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11/14 15:15現在

海外情勢

 ドイツの10月の消費者物価指数がマイナス0.1%と景気後退を示し、ユーロが対ドルで弱含み。ニューヨーク連銀のダドリー総裁は、『来年央には政策金利を引き上げられよう』との楽観的な観測を明らかにしたことでドルが堅調となる場面があった。日本の衆議院解散・総選挙は安倍政権を後押しするとの見方があり、日本株高⇒円安との見方が台頭した。

国内情勢

 安倍政権が消費税引き上げ延期で最終調整に入ったことが日本株の上昇要因となり、それが円安を誘った格好だ。また、米国の政策金利が来年半ばに利上げされるとの観測が台頭していることもドル高・円安の動きを促す格好。また、中国経済の先行き不安も円安要因とされた。

総合分析

 1ドル=116円の円安になったが、ここから更に円安が進むと見る円安論者が増えている。これを手助けしているのは消費税引き上げ延期⇒解散・総選挙⇒自民有利⇒株高⇒円安...という構図であり、アベノミクスへの不安が後退したことも円安ムードを助長している。その反動に要警戒だが、基本的には1ドル=120円を目指す円安の流れと見ることが出来る。


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