商品先物取引 TOP  > マーケット情報  > 週間相場分析(Weekly Hotline)  > 2014年  >  2014年11月10日号

週間相場分析2014年11月10日号


再び足取りを崩す恐れも!?

gold.jpg

11/7 15:15現在

海外情勢

 カナダの産金会社ゴールドコープのチャック・ジーンネスCEOは、『金相場が向こう半年から1年間、約1200~1400ドルのレンジで推移する可能性が高い』と予想。米国の金融政策を巡る不透明感が続き、投資家が買い控える一方、現物需要が価格を下支えするとの見方を示した。一方、ソシエテ・ジェネラルのマイケル・ヘーグ氏は、原油価格の下落に伴い、金価格が1000ドルに下落する可能性が高まっているとの見方を示した。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは10月28日時点で10万0739枚、前週比7245枚減。取組高は10月28日時点、11月5日時点ともに41万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリー別(10月30日⇒11月6日)では、当業者は売り玉8800枚増に対し買い玉3700枚減、非当業者は売り玉9200枚減に対し買い玉3300枚増。

総合分析

 円相場が2007年11月以来7年ぶりに1ドル=115円台を示現。これほど急激に円安が進行しているにも関わらず、ドル高・ユーロ安進行でニューヨーク金期近が続落を強いられているため、東京金期先の戻り足は鈍い。辛うじて10月6日の4176円を下回らずに推移出来ている点は評価出来るが、とはいえ、8月15日の4342円以降、4300円台前半での上値抵抗を抜けないままでは、その頭重さが嫌気されて再び足取りを崩す恐れも。

白金

4600円台を回復出来るかどうか

platinum.jpg

11/7 15:15現在

海外情勢

 米調査会社オートデータが発表した10月の米新車販売台数は前年同月比6.1%増の128万1313台で、10月としては2004年以来10年ぶりの高水準。ドイツ自動車工業会が発表した10月の同国内新車販売台数(乗用車)は前年同月比4%増の27万5400台で、2ヵ月連続で前年実績を上回った。日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が発表した10月の新車販売台数は前年同月比6.0%減の39万6508台と4ヵ月連続で前年実績を下回った。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは10月28日時点で2万0950枚、前週比1546枚減。取組高は10月28日時点で6万枚台、11月5日時点で5万9000枚台。東京市場の取組高は8万3000万枚台。カテゴリー別(10月30日⇒11月6日)は、当業者は売り玉1900枚減に対し買い玉100枚減、非当業者は売り玉1500枚増に対し買い玉300枚減。

総合分析

 円相場が7年ぶりに1ドル=115円台まで下落したことで、東京白金は輸入コストアップで浮上、4日に4545円まで切り返した。とはいえ、7月3日の4994円から10月6日の4225円までの下げ幅(769円安)に対し、まだ半値戻り(385円高の4610円)には達しておらず、基調が好転したとはいい難い。ニューヨーク白金が膠着しつつあるなか、果たして、4600円台に復帰出来るかどうかが重要な焦点となろう。

ガソリン

原油安がプレッシャー

oil.jpg

11/7 15:15現在

海外情勢

 原油の大幅安は、地政学的リスク後退、欧州と中国の景気先行き見通し不透明、米国内石油生産の増加...などが背景だ。米国内の原油在庫の大幅連続増は回避されたが、『予想より増え方が少なかった』と評価された。全般に材料難で投資家も動意薄であることを示している。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)のポジションは10月28日時点で、42万8086枚の買いに対し16万0782枚の売り、差し引き26万7304枚買い越し。東京ガソリン市場の非当業者売買バランスは6日現在、1万5435枚の買いに対し1万2786枚の売り、差し引き2649枚買い越しと買い勢力リードの相場展開になっているが、円安支援は予想外に弱い。

総合分析

 円安になり、原油輸入価格が大幅にアップして石油会社の採算が悪化するとの懸念が拭えない。しかし、海外原油安で円安分は相殺された格好。また、安売り競争は元売の自滅を招くという理由で控えている。年末商戦へ向けて元売会社は強気予測を維持しているものの、値引き合戦の後遺症もあって、強気な展望を描くサービスステーションの経営者は少ない。東京ガソリン期先は7万6000円に復活出来るかどうかがポイント。

コーン

10日の米農務省報告がカギ

grain.jpg

11/7 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシは、貴金属や原油がドル高を背景に下落するなか、強含みな展開を続けている。期近は10月30日に3.81ドルまで上昇、10月1日の3.1825ドルから60セント強上昇、利食売りに3.59ドル(5日)まで反落したものの、6日には3.70ドル台半ばに復活、底固さを印象付けた。当面の注目材料は現地時間10日に米農務省から発表される2014年の米国のトウモロコシ生産予想。ロイター通信がまとめた市場の事前予想平均145億5100万bus(単収175.2bus)、同最大値は148億4200万bus(同178.6bus)、最小値は142億4200万bus(同171.4bus)で、10月の米農務省予想144億7500万bus(同174.2bus)を上回った。豊作年は月を追うごとに生産量が上方修正されることが多いが、ある程度相場に織り込まれていることも確か。増産予想が出てもシカゴトウモロコシが堅調なら10月1日の3.1825ドルが大底と見ることも出来、戻り売り基調が強まる公算大だ。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は円安進行を手掛かりに11月7日寄付後に2万5780円まで上昇、10月3日の2万2680円から3000円以上も上昇した。シカゴ堅調にも後押しされたが、当面は現地時間10日の米農務省レポート次第の動きが予想される。

ゴム

来週は大きなレンジ相場か

20rubber.jpg

11/7 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり270~830トン台。週末現在、原料は48.43バーツ、オファーは12月積171.7セント(円換算約209.6円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は10月20日現在、前旬比563トン減の11,965トン。入庫量397トンに対し出庫量は930トン。
【前検】11月度のゴム品質検査請求(前期)は無し。

展開予想

 東京ゴムは急落の後反発。週初は中国製造業PMIが予想を下回ったことから上海ゴムが下落、東京ゴムもこれにつられ200円を割れ込んだ。週中は114円台をつけた円安は材料視されず、原油の暴落など地合の悪化による弱気筋の売りにCB発動後も下げ幅を拡大し、191.90円まで値を落とした。しかしながら、週末はタイ政府による買い介入実施によって反発、199.9円まで上昇した。週末現在は198円付近で推移している。
 罫線は一目均衡表の雲を再度上抜けたことによって上昇トレンドへの転換もありうるが、実際の需給を考えると直近の高値圏である202-205円辺りでは売り圧力が強くなる可能性が高い。しかしながら、190-193円まで下落すると介入懸念により反発する可能性も残る。よって短期的には190-205円のレンジでの推移が予想される。
 当先の鞘は期近から期中における荷圧迫により若干拡大し、現在は順ザヤ11円前後での推移となっている。国内の在庫事情を考えると順ザヤが更に拡大する可能性もある。

為替

長期的なドル高の流れに変わりない

20usdjpy.jpg

11/7 15:15現在

海外情勢

 対ドル円相場が7年ぶりに1ドル=115円台半ばまで下落した。その背景は、①米国で量的緩和策終了、②日銀の追加緩和策、③米中間選挙は経済界寄りの共和党が勝利、④ECBが政策金利を据え置き、追加緩和を準備...などだ。日本株の上昇も円安による日本の輸出企業業績向上期待で、円安⇒日本株高...というパターン認識による反応と見られる。ユーロ安が加速しており、当面、ドル独歩高の様相が続きそうな局面。

国内情勢

 日銀は強気な経済政策を打ち出し、安倍政権も強気の成長戦略を実行するとの期待が高まり、これが株高と円安を助長している。また、米国の景気指標好転⇒米株高⇒ドル高⇒円安という構図のサイクルが続いている。円安のスパイラル的な動きは当分続くとの見方も出来よう。

総合分析

 急速なドル高・円安の修正が予想されるが、1ドル=115円の円安をオーバーシュート(行き過ぎ)と見る向きは意外と少ない。これは、大幅な円安を見込む向きが多かったからで、自然の流れと見ることも出来る。邦銀の為替担当者は、『円安は一種のボーナスだ。ドル高・円安の為替取引、円安⇒株高という株価チャンス到来』としており、円売りの動きが当分続くと見て良かろう。


このレポートはお客様への情報提供を目的としています。情報に関しては正確を期するよう最善を尽くしておりますが、内容の正確性、信憑性に関し保証をするものではありません。利用にあたっては自己責任の下で行って下さい。売買の判断はお客様御自身で行って下さい。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引120,000円・損失限定取引474,000円(平成29年9月19日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から70倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復24,840円(平成29年9月19日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

当社(商品先物取引業者)の企業情報は当社本・支店及び日本商品先物取引協会で開示しています。お取引についての御相談は、当社顧客サービス担当(東京)電話03-3249-8827 (受付時間:平日8:30~17:30)
日本商品先物取引協会相談センター http://www.nisshokyo.or.jp