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週間相場分析2014年10月27日号


下値不安がまだ燻る!?

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10/24 15:15現在

海外情勢

 関係筋によると、中国の商品取引所である上海黄金交易所は同国内初となる金のフォワードとオプション取引の導入を検討中とのこと。これにより中国国内の金取引が拡大すれば、中国市場の影響力が強まり、ロンドン金市場に匹敵する国際的な市場になる可能性がある。一方、世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は22日時点で749.87トンと減少が続いている。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは14日時点で8万5415枚、前週比1万8968枚増。取組高は14日時点で39万枚台、22日時点で40万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリー別(16日⇒23日)では、当業者は売り玉5700枚減に対し買い玉ほぼ変わらず、非当業者は売り玉3000枚増に対し買い玉2600枚減。

総合分析

 東京金期先は4300円ちょうどまで切り返し、7月からの下げ幅に対し半値以上を取り戻した。ただし、これは円相場の反落によるところが大きく、裏を返せば、円相場が再び反発すれば東京金が反落する恐れもあること、そして、指標であるニューヨーク金期近がまだ半値戻しを達成出来ていない。8月以降、4300円台前半で何度も上値を抑えられていて、今回、一段高に手間取れば、失望売りを浴びる懸念もあることなどから、依然、下値不安は燻る。

白金

目先の安値は出尽した印象あるが...

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10/24 15:15現在

海外情勢

 欧州自動車工業会が発表した9月の欧州全域(EU+EFTA全29ヵ国)の新車販売台数は前年同月比6.1%増の126万9517台と13ヵ月連続で前年実績を上回った。5大主要国ではドイツが前年同月比5.2%増の26万0062台で2ヵ月ぶりに増加。英国は前年同月比5.6%増の42万5861台、フランスは前年同月比6.3%増の15万1089台、スペインは同26.2%増の5万7010台、イタリアは同3.3%増の11万0436台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは14日時点で2万4547枚、前週比168枚増。取組高は14日時点で5万8000枚台、22日時点で6万枚台。東京市場の取組高は8万4000万枚台。カテゴリー別(16日⇒23日)は、当業者は売り玉1200枚増に対し買い玉1400枚減、非当業者は売り玉2500枚減に対し買い玉100枚増。

総合分析

 東京白金期先は10月6日に4225円の安値をつけて以降、何度か4300円台を下回る場面があったものの、すぐさま切り返しており、4300円以下に対して抵抗を強めている印象を受ける。ニューヨーク白金期近も1200ドルを一時的に割った以外は1200ドル台を維持しており、内外ともにひとまず目先の安値出尽しか。もっとも、需給面で上昇を後押しする材料が乏しいことから、急騰相場も期待しにくいところ。

灯油

海外原油安の圧迫感強い

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10/24 15:15現在

海外情勢

 北海ブレント原油は80ドル台前半の水準まで下落し、ニューヨーク原油は80ドル台割れの危険性を抱えたままだ。地政学的リスクの後退、世界原油供給過剰などが嫌気されたもので、これから冬季需要期へ向かうことを考慮すると下値不安は薄れつつあるが、季節要因だけでは下支え要因にはなりにくい。米国の景気動向が当面の関心事だ。

内部要因

 ニューヨーク原油の大口投機玉(ファンド)のポジションは10月14日時点で44万1625枚の買いに対し16万2845枚の売り、差し引き27万8780枚の買い越し。買い越し減少が続き、強気ファンド勢が戦線を縮小している。東京灯油の非当業者売買バランスは23日時点で9562枚の買いに対し7464枚の売り、差し引き2098枚の買い越しと日を追って買い越しが減少中。

総合分析

 国内の灯油現物価格は低温に見舞われた北海道で堅調な動き。海外原油価格の大幅下落と為替の円高で下げてきたものが、原油処理コスト上昇で卸値が下げ止まりつつある模様。こうした現物価格の底固さが東京灯油期近を下支えると見込まれていたが、それ以上に海外原油安の圧迫感が強い。東京灯油期先は玉整理が進んで7万円大台割れを演じ、買方は下値不安が薄れるのを待つ格好。

コーン

収穫遅れと大豆高が支援

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10/24 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は22日に3.61ドルまで上昇、強含みな展開を見せている。その背景は10月19日現在の全米主要トウモロコシ生産18州平均の収穫進展率が31%と5年ぶりの低水準で、平年に比べ約2週間の遅れを見せたことに加え、大豆高に追随する動きを見せたからだ。ただし、今後、米中西部では天候回復が見込まれ、収穫作業が急速に進展することが予想されている。天候が回復して、農地にトラクターが入れれば、短期間で収穫作業を進めることが出来るため、市場は収穫圧迫にさらされる恐れもある。しかし、米国の農家は最長18ヵ月程度の長期保管に耐えられる準備をし、収納スペースに余裕がなくなった場合、トウモロコシを収穫せずに畑で越冬させる可能性があるという。これは、農家はあくまでも安値販売を回避する表れで、トウモロコシが比較的堅調に推移している一因といえよう。

国内市場

 東京トウモロコシ期先はシカゴ高に追随して、24日に2万4000円台後半まで上昇した。対ドル円相場は緩やかながらも円安に振れており、シカゴトウモロコシが底固い動きを続ければ2万5000円も視野に入ろう。売るなら高値をつけてからだ。

ゴム

いよいよ雲を抜いて基調転換か

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10/24 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり50~130トン台。週末現在、原料は48.94バーツ、オファーは11月積173.00セント(円換算約198.20円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は10月10日現在、前旬比1,382トン減の12,528トン。入庫量282トンに対し出庫量は1,664トン。
【前検】10月度のゴム品質検査請求(前期)は再検173枚。

展開予想

 東京ゴムは大幅続伸、一時200円台へ。週初は円安や原油高が好感され、195.4円まで急伸したものの、一目均衡表における雲の下限で上値を抑えられたことにより、週中は190円から195円の間で方向感のない展開に。しかし週末にかけて上海ゴムがテクニカル要因で上昇した流れを受け、東京ゴムは195円を突破、一気に200.8円まで駆け上がった。週末現在は手仕舞い売りが先行し198円台で推移している。
 罫線は一目均衡表の転換線と基準線がゴールデンクロスを形成し、また6月26日と7月31日の高値を結んだダウントレンドラインを上抜いたため、トレンド転換の可能性が一層色濃くなっている。しかしながら、雲が日を追うごとに切り下がってくるため、雲の上限を完全に上抜けないと6月末から7月における値動きの再現となりうる可能性もある。
 当先の鞘は期先限月主導の上昇により拡大し、順ザヤ14円前後での推移となっている。国内の在庫事情を考えると順ザヤが更に拡大する可能性もある。

為替

ドル堅調が目立つ

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10/24 15:15現在

海外情勢

 欧州と米国の景況感格差が話題となるなか、ドル買い・ユーロ売りがかさんだ。ドイツ銀行がECB(欧州中央銀行)のストレステストに不合格になるとの懸念など、ユーロ経済圏の先行き見通しの悪化懸念と追加緩和の可能性が高まっていることが背景にある。円は対ドルで下落、1ドル=108円台になった。

国内情勢

 日本株が堅調となるとドルが買われて円安が加速する場面もあったが、手掛かり材料に乏しく、欧州の金融政策や米国の景気指標待ちのなか、円安地合を維持したまま小幅な動きで終始。安倍政権の消費税引き上げに関連した政策などの行方が不透明なことで動意薄の状況。

総合分析

 米国経済が欧州や中国に比べて見通しが明るいことから、"困った時の米国(ドル)頼み"のムードにあり、安全通貨としての円は話題にもならない。日本経済は政治的な不安定さと来年の消費税引き上げが延期される可能性もあり、アベノミクスの挫折懸念が円安に結びつくのか、あるいは円安政策の破綻と見て円高になるのか。目先、米国景気動向とドルの動き次第では109円を試す可能性もある。


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○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引150,000円・損失限定取引453,000円(平成29年3月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(平成29年3月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

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