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週間相場分析2014年10月20日号


まだ修正高の範囲内

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10/17 15:15現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は15日時点で759.14トン。2012年12月7~10日の1353.35トン(過去最高)から594.21トン(44%)減少し、2008年12月上旬以来の低水準に落ち込んだ格好。一方、10月23日のディワリ(ディーワリー、ディパワリともいう、インド・ヒンドゥー教の新年の祝日)を前に、インドでは金需要が高まっている模様。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは7日時点で6万6447枚、前週比1577枚増。取組高は7日時点で38万枚台、15日時点で40万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリー別(9日⇒16日)では、当業者は売り玉400枚増に対し買い玉2900枚減、非当業者は売り玉800枚減に対し買い玉2600枚増。

総合分析

 ニューヨーク金期近、東京金期先ともに10月6日の安値から切り返してきた。ただ、週間足ベースで見ると、7月の高値からの下げ幅に対して、まだ3分の1ほどの戻りに過ぎず、修正高の範囲内。基調好転と判断するには、少なくとも半値以上の戻りが欲しいところで、その水準はニューヨーク金期近で1200ドル台後半、東京金期先は4300円近辺。季節的需要期入りというサポートを受けて半値戻り強の水準へと切り返せるかどうかに注目。

白金

10月の安値を下回らずに推移出来るか...

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10/17 15:15現在

海外情勢

 中国汽車工業協会によると、9月の同国内新車販売台数は198万3600台、前年同月比2.5%増と、19ヵ月連続で前年実績を上回った。うち、乗用車販売台数は前月比15.52%増、前年同期比6.44%増の169万6000台。また、1~9月累計の乗用車販売台数は前年同期比10.17%増の1415万5500台。伸び率は前年同期比10%以上を維持しているが、伸び幅は1~8月累計より0.53ポイント低下した。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは7日時点で2万4379枚、前週比712枚増。取組高は7日時点、15日時点ともに5万9000枚台。東京市場の取組高は8万5000万枚台。カテゴリー別(9日⇒16日)は、当業者は売り玉400枚減に対し買い玉300枚減、非当業者は売り玉2200枚増に対し買い玉2100枚増。

総合分析

 東京白金期先は10月6日の4225円から反発。しかし、週間足ベースで見ると、7月3日の4994円からの下げ幅(769円安)に対して半値戻し(385円高の4610円)に至らずに失速、再び4300円台を割って、相変わらず足取りが重い。円相場の反動高とニューヨーク白金の上値の重さが東京白金の足カセになる公算大だが、そうしたなかでも、10月6日の安値を下回らずに推移出来れば、下値の固さを評価することになろうが、果たしてどうなるか。

ガソリン

更に一段安の恐れあり

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10/17 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油期近は、①地政学的リスクの後退、②米国でシェールオイル増産、③OPECは減産する意向なし、④ユーロ圏と中国経済が減速する恐れ...などが弱材料となり急落した。IEA(国際エネルギー機関)が世界石油需要予想を下方修正したこともあり低迷状態が続いている。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)のポジションは10月7日現在、43万5642枚の買いに対し14万1959枚の売り、差し引き29万3683枚の買い越し(前週29万5946枚)と減少、ファンドの買い気が後退している。東京ガソリン市場の非当業者売買バランスは10月16日現在、1万5364枚の買いに対し1万1158枚の売り、差し引き4206枚買い越し(15日4596枚)と連日買い越しが減少、先安不安で買い玉の手仕舞が増えていることを示す。

総合分析

 東京ガソリンの玉整理は進んでいるが、反発へ転じる可能性があるとして、高値圏で仕込んだ買い玉の損切りが遅れている。そのため、もう一段安を演じると投げが続出する恐れがある。ニューヨーク原油市場では、『世界的な景気見通しの悪化で需要減少は避けられない』との悲観的な見方から、『続落止むなし』とのムードが広がっている。このため、更に原油価格が下落する危険性が高く、同時に為替の円高基調が続くとあれば東京ガソリン先限は6万円台前半まで下落する恐れがある。

大豆

9ドル台後半で推移する公算

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10/17 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は15日に9.7850ドルまで上昇したあと、9.50ドル前後まで押し戻された。しかし、そこで踏みとどまり、9ドル台後半を維持する堅調ぶりだ。シカゴ大豆が堅調な理由は、①米農務省見通しで2015年の米国大豆生産量、2014~15年度の期末在庫ともに市場の事前予想を下回った、②降雨で収穫作業が遅れている、③作付作業に入ったブラジルが高温・乾燥に見舞われている・・・など。大豆が史上最高の豊作であることは動かせない事実で、収穫作業進展に伴うハーベストプレッシャーで、シカゴ大豆期近が9ドルを割れる可能性は否定できないが、農家は野積みなどで安値での販売を手控える構えを見せており、シカゴ大豆期近は当面、9ドル台後半で推移する公算が大きい。

国内市場

 東京一般大豆期先は10月1日の4万5810円から反発、16日に4万8490円まで回復した。指標となるシカゴ大豆は底入れを思わせるような動きを見せており、安値で売り込むのは避けたいところ。為替相場の動きとシカゴ大豆の値位置を睨みながら買い場を探すのも一法か。

ゴム

基調転換出来るか

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10/17 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり100~140トン台。週末現在、原料は46.63バーツ、オファーは11月積164.30セント(円換算約185.60円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は9月30日現在、前旬比341トン減の13,910トン。入庫量1,087トンに対し出庫量は1,428トン。
【前検】10月度のゴム品質検査請求(前期)は再検173枚。

展開予想

 東京ゴムは急騰、一時190円台へ。週初は前日東京市場が祝日による休場の間に上海ゴムが円換算で約4円上昇した流れを受け、東京ゴムは185円近辺まで上昇したものの、週中には連日の株安、原油安に引きずられ179円台まで値を落とした。しかし週末はタイ政府が買い介入を計画しているとの報により急騰、一時190円を突破した。週末現在は188円台で底堅く推移している。
 罫線は7月31日と8月26日の高値を結んだダウントレンドラインを上抜け、トレンド転換の可能性が一層色濃くなっている。しかしながら、190円近辺ではタイの現物価格との価格差を理由にした当業者の売り圧力により上値は抑えられる可能性がある。また、来週は一目均衡表における雲の下限である195円台が抵抗帯となりそうである。
 当先の鞘は期先限月主導の上昇により拡大し、順ザヤ10円前後での推移となっている。国内の在庫事情を考えると順ザヤが更に拡大する可能性もある。

為替

米経済指標を巡り上下波乱か

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10/17 15:15現在

海外情勢

 米国の経済指標の悪化がドル安と株安を招き、これを映してドル安・円高が進み、1ドル=105円台の円高基調が続くとの見方が増えている。米国の政策金利の引き上げ時期が先送りになるとの観測が流れており、米景気回復のテンポが緩やかになり、ゼロ金利が継続するとの見方がドル安の背景となっている。

国内情勢

 エボラ出血熱感染ショックで米株価が下げてドル安・円高が促されたが、日本での株安が意識され、株式市場では政策催促相場の様相を示したため、『円高基調止むを得ず』とのムードが広がっている。本来、足元の国内景気動向に不安があることは円安要因のはずだが、その反応は希薄。

総合分析

 自民党政権の景気対策は年金積立金の運用比率を変更し、日本株と外債投資比率を拡大する方向といわれる。日銀は必要があれば追加緩和に踏み切るとの姿勢だが、これはあくまでも発言による効果を期待してのもの。当面、米国の経済指標を巡り、対円で上下波乱の様相を示そう。


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