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週間相場分析2014年10月14日号


実需の動向や為替動向に注目

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10/10 15:15現在

海外情勢

 トルコのイスタンブール証券取引所によると、9月の同国の金輸入量は12.6トンと、8月(2トン)の約6倍、前年同月(4.8トン)の2.6倍に急増した。一方、米モルガン・スタンレーは、米国の金利上昇見通しが金相場にとって、『かなりの逆風』になると予想、金の平均価格は毎四半期下落し、来年第3四半期(7~9月)には1オンス当たり1165ドルになるとの見方を示した。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは9月30日時点で6万4870枚、前週比986枚増。取組高は9月30日時点37万枚台、10月8日時点38万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリー別(2日⇒9日)では、当業者は売り玉400枚減に対し買い玉1400枚増、非当業者は売り玉2000枚減に対し買い玉3800枚減。

総合分析

 ニューヨーク金期近が1200ドル台、東京金期先が4200円台を、それぞれ割り込んだ。その後は下値警戒感、売られ過ぎ感から切り返し、ともに台返りしたが、まだアヤ戻りの域を出ていない。そうしたなか、当面の焦点は、価格水準が下がったことで、季節的需要期と相まって実需の買いが活発化するかどうかや、金ETFの保有残高減少にブレーキがかかるのかどうかなどで、為替の動向は今後も最重要ポイント。東京金は円相場の修正高に引き続き押される恐れもあり要警戒。

白金

新規材料難で当面、出直りは困難

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10/10 15:15現在

海外情勢

 欧州ビジネス協会が発表した9月のロシアの新車販売台数(小型商用車含む)は前年同月比20.1%減の19万7233台。ウクライナ危機による購買心理の冷え込みを背景に、9ヵ月連続のマイナスとなった。なお、20%台の下げ率は3ヵ月連続。一方、米国半導体工業会が発表した8月の世界での半導体売上高は前年同月比9.4%増の284億4000万ドル(約3兆1000億円)と、今年に入って昨年を約1割上回るペースで市場の拡大が続いている。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機筋(ファンド)の買い越しは9月30時点で2万3667枚、前週比4174枚減。取組高は9月30日時点、10月8日時点ともに5万9000枚台。東京市場の取組高は8万3000万枚台。カテゴリー別(2日⇒9日)は、当業者は売り玉7600枚減に対し買い玉1800枚増、非当業者は売り玉4600枚減に対し買い玉1万4000枚減。

総合分析

 ニューヨーク白金期近が一時1200ドル台を割り込んだ。これは2009年7月以来の低水準で、相対力指数は10ポイントをも下回り、いかに売り物が殺到したかが窺える。さすがにその後は修正高に移行したものの、ここまで足取りを大きく崩したとなると、出直るには相当のエネルギーが必要。しかし、新規材料が乏しいうえ、ドル高・ユーロ安地合もあり、本格的な出直りは困難か。内外ともに修正高場面が、『初戻りは売り』になる恐れも。

原油

海外原油安を映して地合い軟化

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10/10 15:15現在

海外情勢

 欧州と中国の経済成長率鈍化の懸念が先行き不安となるうえ、ウクライナや中東地域における地政学的リスクが高まらない。また、世界石油需給の供給過剰不安が原油相場を圧迫。特に北海ブレント原油は需要減少とウクライナ情勢沈静化というダブルパンチで下げた。ニューヨーク原油期近は9日に84.06ドルまで下落。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)のポジションは9月30日現在、42万6689枚の買いに対し13万0743枚の売り、差し引き29万5946枚の買い越し。東京原油市場の非当業者売買バランスは10月9日現在、5848枚の買いに対し2200枚の売り、差し引き3648枚の買い越しと、強気勢力はそのスタンスを変えていない。

総合分析

 世界石油需給は供給過剰なうえ、需要の伸びが鈍化するとの懸念から、石油関連機関はいずれも需要見通しを下方修正した。EIA(米エネルギー情報局)は2014年の世界石油需要予測を日量9147万バレルと前月予想から日量8万バレル下方修正した。欧州や中国及びその他アジア諸国の経済成長が伸び悩む現状を反映して下方修正されたものだ。当面、弱材料が目立ち、先安懸念は拭えない。東京原油先限は6万1000円攻防から更に後退する可能性も否めない。

コーン

生産次第でシカゴ3ドル割れも!?

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10/10 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は、10月1日の3.1825ドルから9日の3.48ドルまで約30セント反発した。その背景は降雨に伴うトウモロコシの収穫遅れによるものだ。ただ、降雨は品質を低下させる恐れはあるものの、これで単収が低下することは考えられず、下げ過ぎと現地時間10日の米農務省レポートを目前にしての売方のポジション調整が反発の要因と判断すべきだろう。それよりも大きな材料は、米農務省が10日に発表した2014年の米国トウモロコシ生産見通しだ。ロイター通信がまとめた米国トウモロコシ生産の事前見通し平均は単収174.7bus、生産量145億0600万busで、9月予想の171.7bus、143億9500万busをそれぞれ上回った。米農務省見通しをキッカケに再び供給圧力が高まる可能性は高く、シカゴトウモロコシ期近は3ドル大台割れを試す展開が予想される。

国内市場

 東京トウモロコシ期近はシカゴ反発に追随して、9日に2万3780円まで反発した。ただ、円高修正局面が続くなかで、10日の米農務省レポートで2014年の米国のトウモロコシ生産見通しが上方修正されるようだと10月3日の2万2680円を割り込むことも想定できる。

ゴム

上海市場につられて値段が重い

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10/10 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり110~260トン台。週末現在、原料は46.27バーツ、オファーは11月積162.30セント(円換算約186.10円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は9月20日現在、前旬比1,077トン減の14,251トン。入庫量309トンに対し出庫量は1,006トン。
【前検】9月度のゴム品質検査請求(後期)は再検351枚。

展開予想

 東京は若干反発し、180円台を回復。週初は円高が進行するもオシレーターが売られ過ぎを示していたこと、また生産国が安値是正の対策に動き出しているとの報により底堅く推移し一時180円を上抜いた。さらに週中に5営業日ぶりに再開した上海ゴムが堅調に推移すると東京ゴムもつられて184.6円まで上伸、しかし直近高値である186.4円を上抜けなかったことにより戻りは売られ、週末現在は180円台前半での推移となっている。
 罫線は週中に終値ベースで一目均衡表の転換線を上抜けたことにより上昇期待が高まったものの、186円近辺への上昇圧力はなかったことから、弱気基調に変化はなく再度174円台をトライする可能性が高い。上海ゴムは9月5日と9月19日の高値を結んだダウントレンドラインに現在上値を抑えられている。来週はその線が12500元近辺に位置するため、そこを完全に上抜ければ続伸の可能性もあるが、11月限の期限切れが9万トン前後ある状況の中、上昇の期待は薄い。
 当先の鞘は依然順ザヤ8円前後での推移となっている。国内の在庫事情を考えると順ザヤが更に拡大する可能性もある。

為替

米国の利上げ先送りムードでドル安・円高場面

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10/10 15:15現在

海外情勢

 FRB(米連邦準備制度理事会)が9月16~17日のFOMC(米連邦公開市場委員会)の議事録を公開、ドル高懸念に言及したことが明らかになって、ドル高をけん制する動きとなった。これを受けて、10月8日にニューヨークダウが急上昇したものの、今後、資産プログラム終了とゼロ金利の継続を背景に米株価が下落してドルが下落する恐れが拭えないとの見方も出ている。

国内情勢

 米国の早期利上げはないとの見方がドル安・円高に結びつき、1ドル=107円台の動き。FOMCの議事録公開の影響が尾を引いた格好だ。11月のヘッジファンドの決算を控えた日本株売りと、それに伴うヘッジ外しの円買いが進んだことも円高の一因。

総合分析

 ドル相場は米長期金利の動きに連動せず、ニューヨークダウ連動のパターンとなっている。米金融当局が資産購入プログラムを終えても、相当期間は超低金利を維持する構えを変えておらず、ドル売りが出やすくなっている。日本国内もアベノミクスが挫折する恐れがあるとの見方が少なくなく、一部に1ドル=100円割れの円高説まで飛び出している。


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