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週間相場分析2014年10月06日号


引き続き重い足取りの公算

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10/3 15:15現在

海外情勢

 米造幣局によると、同局の9月の金貨販売量は5万8000オンス(≒1.8トン)と、今年1月以来の高水準に増加し、前月(2万5000オンス≒0.77トン)の2倍超、前年同月(1万3000オンス≒0.4トン)の4倍超に達した。一方、香港政府統計局によると、8月の中国の香港からの金純輸入量は27.477トンと、3年ぶり低水準に落ち込んだ7月の22.107トンから増加に転じた。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは9月23日時点で6万3884枚、前週比8303枚減。取組高は9月23日時点、10月1日時点ともに38万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリー別(9月25日⇒10月2日)では、当業者は売り玉400枚減・買い玉600枚増に対し、非当業者は売り玉1200枚減に対し買い玉2200枚減。

総合分析

 ニューヨーク金期近はジリ安歩調を継続、1200ドル台割れ寸前まで水準を落とした。RSI(相対力指数)が下値警戒の30ポイントを下回ったままで、いつ修正高場面があっても不思議ないところだが、ドル高・ユーロ安が強い圧迫となり浮上出来ないまま。香港の民主化デモ拡大⇒中国経済の先行き不安も懸念要因で、ニューヨーク金期近は引き続き重い足取りを強いられる公算大。東京金期先は円安だけが頼みの綱。これを裏返せば、一時的にせよ円相場が反発すれば、ショック安の恐れも。

白金

円安効果を完全に打消し

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10/3 15:15現在

海外情勢

 米調査会社オートデータによると9月の米新車販売台数は前年同月比9.4%増の124万6006台で、9月としては7年ぶりの高水準を記録。一方、日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会によると、9月の日本国内の新車販売台数は前年同月比0.8%減の51万8774台。また、2014年度上期(4~9月)の新車販売台数は前年同期比2.8%減の247万3656台と2年連続で減少した。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)買い越し9月23日時点で2万7841枚、前週比5475枚減。取組高は9月23日時点6万4000枚台、10月1日時点で5万9000枚台。東京市場の取組高は9万6000万枚台。カテゴリー別(9月25日⇒10月2日)は、当業者は売り玉3300枚減に対し買い玉500枚減、非当業者は売り玉900枚減に対し買い玉3600枚減。

総合分析

 東京白金期先は4400円を一時割り込んだ。今年3月28日の4632円、4月24日の4650円の"Wボトム"を完全に割り込んだ。1ドル=110円台へと円安が進行したものの、それ以上にニューヨーク白金の暴落が強く影響した格好。そのニューヨーク白金期近は7月半ばの高値から3ヵ月弱で17%近くも水準をダウン、相対力指数は20ポイントをも下回る"超下値圏"にあり、こうもケイ線が崩れたとなると、目先、反動高場面があってもアヤ戻りにとどまる公算。

灯油

売られ過ぎで下げ渋り

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10/3 15:15現在

海外情勢

 欧州と中国の経済見通しが悪化したことやサウジアラビアが原油輸出価格を引き下げたほか、ウクライナ、イラク情勢が現状維持のまま緊迫感が高まらず、支えを失った形で北海ブレント、ニューヨーク原油期近ともに低調な動き。世界的に石油需給が供給過剰の状態であることが嫌気され、ニューヨーク原油は90ドル攻防戦へと後退。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)のポジションは9月23日時点で、42万3239枚の買いに対し12万7187枚の売り、差し引き29万6052枚の買い越し、東京灯油市場の非当業者売買バランスは10月2日時点で、9850枚の買いに対し7812枚の売り、差し引き2038枚の買い越しとバランスに変化がない。先安懸念で買い玉の手仕舞が進んでいる。

総合分析

 灯油は需要期を控えた端境期にあることに加え、海外原油相場下落で失速した形で、ガソリン以上に下げ足が加速。灯油がガソリンより下ザヤになって、サヤ関係が逆転した。それでもアジア地域の中間留分需要は旺盛で、今後、灯油の輸出需要が期待されるだけに、下値を固めて反発へ転じる余地が出てきた。東京灯油期先は8万円大台を奪回する公算が大きい。

大豆

10日の米農務省レポートに注目

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10/3 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は10月1日に9.04ドルまで下落、8ドル台突入が目前に迫っている。米農務省が発表した全米大豆在庫(9月1日現在)は9200万busで事前予想平均1億2600万busを下回ったが、2013年の生産量が33億5800万busに上方修正(米農務省9月予想32億8900万bus)されたことに加え、市場の目が新穀に向いていたため強材料視されなかった。シカゴ大豆がなかなか下げ止まらないのは、トウモロコシと小麦に比べて割高感が強く、大豆買い/トウモロコシ売り、ないしは大豆買い/小麦売りのスプレッド商いの巻き戻しが出ているためで、今後も頭重い展開を強いられよう。目先のポイントは今週10日に発表される米国の大豆生産見通し。FCストーンは大豆の単収を48.4bus、生産量を40億6600万busと予想、米農務省見通しが9月予想(単収46.6bus、生産量39億1300万bus)をどこまで上回るか注目される。

国内市場

 東京一般大豆期先はシカゴ弱基調を映しジリジリ価格水準を切り下げる動きが続いている。円安は輸入コストを上げるため、本来、強材料なのだが、シカゴ市場の下落の勢いが強いため、なかなか下げ止まらない。現地時間10日の米農務省レポート後に売方の買い戻しが出ることが想定されるが、ここで反発すれば売りたい局面だ。

ゴム

投げ売りが一巡するか

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10/3 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり80~120トン台。週末現在、原料は44.35バーツ、オファーは11月積159.00セント(円換算約183.40円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は9月20日現在、前旬比1,077トン減の14,251トン。入庫量309トンに対し出庫量は1,006トン。
【前検】9月度のゴム品質検査請求(後期)は再検351枚。

展開予想

 東京ゴムは続落、2009年7月以来の安値水準へ。週初は上海ゴム市場が国慶節前の買戻しによって底堅く推移したことにより、東京ゴムも180円台前半で保合い商状となった。しかし週中に弱気筋の売り浴びせにより180円を割り込んだことが投げ売りを呼び込み一気に175円台まで急落、週末もドル円の反落が重しとなり終始軟調に推移した。現在は175円台での推移となっている。
 罫線はRSI14が売られ過ぎを示唆していることから短期的な反発も考えられるが、170円台後半では戻り売り圧力が強くなる可能性が高い。170円を割り込むと150円までサポートがないため、急落もありうる。一方タイなどの生産国では最低売却価格を1kg=150セント以下に設定するなどの抑制案も浮上しており、そちらの動向にも注意が必要である。
 当先の鞘は更に縮小し順ザヤ8円前後での推移となっている。国内の在庫事情を考えると順ザヤが今後拡大する可能性もある。

為替

円売られ過ぎで反発

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10/3 15:15現在

海外情勢

 欧州の景気後退と中国経済の成長鈍化懸念を背景にユーロが対ドルで2年ぶりの安値をつけたあと、ECB(欧州中央銀行)が金利を据え置き、資産担保証券の購入方針を決めた。このため、ユーロは下げ過ぎと金利引き下げ回避で反発したが、欧州経済の先行き不安でユーロは地合の弱さを隠せない。米ドルは10月1日に1ドル=110円を突破したあと、108円台へドル安・円高場面。米国の経済指標は予想したほど改善されていないとの見方が背景にある。

国内情勢

 円は対ドルで落勢一服。これをキッカケに日本株が全面安となり、これで円が反発する場面となった。欧州経済の先行き不安が根底にありながら、ECBが追加緩和策を避けたことなどユーロの対ドル相場は方向が定まらず、この影響を受けて円ドル相場も動きが緩慢となった。基調はドル高・円安に変わりないものの、110円突破で目先の目標達成感からドル買いが控えられた格好。

総合分析

 米国の景気回復が続き、米金融当局が先行き利上げするとの観測に対し、欧州では金利据え置きながら過去最低水準にあり、欧州と米国の金利差が拡大、ユーロ安・ドル高に拍車をかけるとの見方が大勢を占めている。円ドル相場も市場関係者の多くは、『1ドル=110円再挑戦の場面を想定する必要あり』と見ており、ドル高基調が再確認されると円は対ドルで一段安へ。


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