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週間相場分析2014年09月29日号


円相場の動向に要警戒

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9/19 15:15現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は25日時点で773.45トン。8月20~22日の800.08トンを直近のピークに漸減、2008年12月下旬以来の低水準に落ち込んでいる。一方、米ゴールドマン・サックス・グループのジェフリー・カリー氏は金相場について、『リスクは下落方向に大きく偏っている』、『相場の支持要因の大半は、ウクライナの政情不安と中東情勢だったが、これらに対する懸念は弱まっている』と指摘した。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは16日時点で7万2187枚、前週比2万2954枚減。取組高は16日時点、24日時点ともに38万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリー別(18日⇒25日)では、当業者は売り玉2400枚減に対し買い玉3300枚減、非当業者は売り玉1300枚減に対し買い玉300枚減。

総合分析

 イスラム国を巡るシリア情勢の緊迫化でも、"地政学的リスク⇒有事の金買い"とはならず、相変わらず内外の金価格は重い足取りを強いられている。東京金期先については、円相場が1ドル=109円台の円安にあっても、ドル高・ユーロ安や米株価堅調を受けたニューヨーク金軟調が圧迫して、ジリ安歩調から脱せない。そうしたなか、円相場が1ドル=110円台を前に下げ一服感を漂わせており、目先、反動高となれば、東京金はより強い圧迫要因になる恐れも。円相場の動向に要警戒。

白金

4600円を維持出来るかどうか

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9/19 15:15現在

海外情勢

 インド自動車工業会が発表した8月の乗用車販売台数は前年同月比15.2%増の15万3758台で、4ヵ月連続で前年実績を上回った。5月に発足したモディ政権への期待感から消費者心理が改善していることに加え、新車投入や自動車の物品税引き下げ措置の継続が決定したことが主因。一方、欧州ビジネス協議会が発表した8月のロシアの乗用車・小型商用車販売台数は同25.8%減の17万2015台で、1月からの累計は前年同期比12.1%減の158万2713台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは16日時点で3万3316枚、前週比4308枚減。取組高は16日時点、24日時点ともに6万4000枚台。東京市場の取組高は10万枚台。カテゴリー別(18日⇒25日)では、当業者は売り玉1700枚増に対し買い玉2900枚減、非当業者は売り玉2700枚減に対し買い玉1800枚増。

総合分析

 ニューヨーク白金期近、東京白金期先ともに、日足チャートは上値、下値ともに切り下がった線型が続いている。円相場が1ドル=109円台の円安に振れているにもかかわらず、東京白金期先の下げ足はブレーキがかからないままで、いまや4600円台割れ目前。こうなると、当面の焦点は、今年3月28日の4632円、4月24日の4650円とあわせて4600円台割れを回避して推移出来るかどうか。台割れ回避ならば4600円が強い下値抵抗線として認識されるが...。

ガソリン

海外原油安で頭重い

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9/19 15:15現在

海外情勢

 米国内原油在庫は9月20日現在、前週比で大幅減少となったが、中東情勢が緊迫化している状況下でリビアが増産、イラクからの原油輸出も安定しているため、強弱材料が綱引きする状況となった。米国の景気回復は米国内石油需要増加に結びつく強気の要因の一方で、米株価の反落は弱気要因とされ、ニューヨーク原油市場は硬軟マチマチの商状となった。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)のポジションは9月16日時点で、43万4417枚の買いに対し13万7136枚の売り、差し引き29万7281枚の買い越しながら、買い越し枚数は前週に比べて2701枚減と連続減少している。東京ガソリン市場の非当業者の売買バランスは25日時点で、1万7683枚の買いに対し、1万2767枚の売り、差し引き4916枚の買い越しと個人投資家は先高を見込む向きが多い。

総合分析

 東京ガソリンの指標となるニューヨーク原油期近の動きは中東情勢緊迫化をよそに地合が弱くなり、地政学的リスクの高まりによる原油高を期待しにくい。現物面では夏の需要期と冬の需要期の端境期に当たり、ガソリン販売も伸び悩んでいる。これはハイブリッド車普及による燃費向上の影響も無視出来ない。ただ、ニューヨーク原油や北海ブレント原油の供給不安要因は拭えず、これから冬季需要期を迎える時期だけに、下げ過ぎの反動高も予想される。東京ガソリン期先は新甫発会で8万円台を示現、円安を考慮すると弱材料の消化一巡から底固い基調を維持する公算大。

コーン

月末の在庫発表に注目

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9/19 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は23日と24日に324.75セントまで下落、軟調な展開が続いている。弱基調の背景はトウモロコシの収穫作業が始まり、ハーベストプレッシャーが出てきたことに加え、ドル高に圧迫されたからだ。一部の農家はシカゴトウモロコシ期近が3.20ドル台の低水準にあるため、ある程度反発するまで、現物をホールドする構えを見せているが、大豆、小麦も豊作で保管スペースを確保する必要があることも確かで、どこまで農家が現物を売り渋ることが出来るか見守りたいところだ。目先の注目材料は米農務省が30日(火)に発表する四半期在庫だ。ロイター通信がまとめた全米トウモロコシ四半期在庫(9月1日時点)の事前予想平均は11億8500万bus。ここでトウモロコシの需要動向が把握されるだけに目を離せない。

国内市場

 東京トウモロコシ期先はシカゴの弱基調に追随して2万3000円台前半まで下落した。為替相場は1ドル=109円台の円安を示現して円高への修正を警戒する動きになったことも上値を抑えている。揉合ながらもジリジリ下値切り下げの動きが続こう。

ゴム

180円で買い支えきれるか

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9/19 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり130~160トン台。週末現在、原料は45.74バーツ、オファーは9月積167.70セント(円換算約194.40円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は9月10日現在、前旬比1,077トン減の14,893トン。入庫量363トンに対し出庫量は1,440トン。
【前検】9月度のゴム品質検査請求(前期)は無し。

展開予想

 東京ゴムは週間で約10円下落。週初は上海ゴムが供用期限切れを迎える荷圧迫により続落したことにより東京ゴムは直近安値の186.3円を完全に割り込み、183.0円まで下落した。週中も上海ゴムが続落したこと、また納会日にて当限が一時10円安となったことによって中心限月もこれに追随し、一時180円を割り込んだ。週末現在は売られ過ぎによって若干買い戻され、184円台で推移している。
 罫線は180円を完全に割り込むと2009年7月以来の150円台への展開もありうることから、買い方の抵抗により180円は底堅い。このことから玉調整による反発もありうるが、一目均衡表の転換線の位置する187円近辺では戻り売り圧力が強くなる可能性がある。たとえ190円を上抜けたとしても、7月31日と8月26日の高値を結んだダウントレンドラインが位置する193円近辺は強い抵抗帯となりうる。
 当先の鞘は週中に納会を迎えたこともあり、現在は若干縮小し順ザヤ13円前後での推移となっている。国内の在庫事情を考えると順ザヤが更に拡大する可能性もある。

為替

欧州の金融緩和再確認しドル高

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9/19 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク外国為替市場は米金融当局が他の中央銀行に先行して利上げする方向にあるとの観測からドルが買われ、ドル指数は4年ぶりの高水準へ上昇した。背景には欧州の金融緩和による景気対策と日本の異次元の緩和策続行という事情がある。ユーロは対ドルで一段安となり、円は一時、1ドル=109円台前半まで下落した。

国内情勢

 米新築住宅販売の増加によるドル高を見越して円売り・ドル買いが促され、日本株の反発も円安に拍車をかけた。それでも急激な円安・ドル高に対する警戒から、一時は1ドル=109円台へと下落した円は手仕舞により108円台後半へと押し戻された。欧州と米国の金融情勢が変化する可能性があるとの不安心理が警戒感を強めている。

総合分析

 米国の利上げが前倒しされる可能性が高いとの見方が米金融市場を支配している。このため、米国の景気指標が改善されるとドル高基調が再認識される場面が増えた。国内の景気見通しや来年の消費増税に関する政府の動向が不透明なことが円安進行にブレーキをかけているが、しかし、米国市場主導型で円安・ドル高の基調が続くとの見方は多い。年内に1ドル=110円をクリアするとの見解が増えている。


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