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週間相場分析2014年09月22日号


下値探りを継続か

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9/19 15:15現在

海外情勢

 英シンクタンクの公的通貨・金融機関フォーラムは中国の外貨準備に占める金準備の割合が先進国と比較して小さいことを理由に、中国が他の新興国同様、金準備を増やす可能性があるとの見方を示した。一方、英オンライン金取引大手ブリオンボールトによると、スコットランド独立を巡る住民投票の接戦を伝える世論調査が出始めた9月初めごろからスコットランド在住者の金購入の注文が急増していると伝えられている。9月に入って注文があった顧客のうち、同地在住者の割合が1~8月よりも42%多かった。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機筋(ファンド)の買い越しは9日時点で9万5141枚、前週比1738枚減。取組高は9日時点、17日時点ともに38万枚台。東京市場の取組高は10万枚台。カテゴリー別(11日⇒18日)では、当業者は売り玉6800枚増に対し買い玉1500枚増、非当業者は売り玉2100枚減に対し3300枚増。

総合分析

 16~17日に開かれたFOMCの声明では、『かなりの期間』にわたり実質ゼロ金利を継続する旨が示されたものの、金市場の反応は今ひとつ。いずれにせよ、早晩、ゼロ金利が解除されることに変わりはなく、今回の声明で具体的な解除時期が読みにくくなったことがかえって市場に警戒感を与えて、金市場の心理的な圧迫要因になっていると推察される。ニューヨーク金は当面、下値探りを継続することになりそうだ。東京市場は下落が続く円相場の修正高を引き続き警戒。

白金

当面は基調好転困難!?

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9/19 15:15現在

海外情勢

 欧州自動車工業会が発表した8月のEU、及びEFTAにおける自動車登録台数は前年同月比1.8%増の70万1118台。また、EU域内の新車販売台数は7月が前年同月比5.6%増の104万1683台、8月が同2.1%増の66万9395台となった。前年同月を上回るのは12ヵ月連続。その結果、1~8月の新車販売台数累計は前年同期比6.0%増の833万6159台となった。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは9日時点で3万7624枚、前週比2923枚減。取組高は9日時点で6万6000枚台、17日時点で6万4000枚台。東京市場の取組高は10万枚台。カテゴリー別(11日⇒18日)では、当業者は売り玉200枚増に対し買い玉100枚増、非当業者は売り玉700枚増に対し買い玉800枚増。

総合分析

 ニューヨーク白金期近は1300ドル台半ばへと続落、日足チャートの線型は大きく崩れている。相対力指数が30ポイントの下値警戒ラインを割り込んでもなお下げ続けたことからも、売られ過ぎ感が強いことは明らかで、目先的には応分の修正高があっても不思議ない。とはいえ、白金独自の新規材料が乏しいなか、ドル高・ユーロ安地合が重くのしかかっている以上、ニューヨーク白金の基調好転は当面、困難か。東京白金については円相場の修正高に要警戒。

原油

地政学的リスクが後退し上値抑制

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9/19 15:15現在

海外情勢

 ウクライナ情勢が沈静化の方向を示している。欧州が対ロシア制裁を強化(ロシアの防衛・エネルギー関連企業の欧州域内資金調達禁止)したことで、ロシア産天然ガスの欧州向け供給がストップするリスクを抱えているが、ロシアはウクライナと親ロシア派武装組織の停戦維持を前提に動くなど、地政学的リスクは高まりにくいとの見方が上値を抑えている。ニューヨーク原油(WTI)はドル高で92ドル台へ下落、北海ブレントの100ドル割れが続こう。

内部要因

 9月9日現在のニューヨーク原油の大口投機玉(ファンド)のポジションは42万6580枚の買いに対し12万6598枚の売り、差し引き29万9982枚の買い越しとファンドの買い気は強い。東京原油の非当業者売買バランスは18日現在、6885枚の買いに対し5044枚の売り、差し引き1841枚の買い越しと強気勢力の買い気は衰えない。

総合分析

 東京原油相場は、ニューヨーク原油の写真相場であるが、急速な円安となれば"写真相場の構図"は変わる。原油の下値が乏しいとの見方から、国内の市場関係者は円安をテコにして原油先物買いのポジションを積み上げることになりそうだからだ。ニューヨーク原油もさることながら北海ブレントは売られ過ぎている。こうした売り込み型の相場は反転すると戻りも大きい。ただ、ニューヨークは95ドルを抜いて100ドル挑戦という勢いは持てまい。なお、冬の需要期ピークでOPECが協調減産した時に、中東地域の地政学的リスクが高まれば100ドルでは止まらない。目先は下げ過ぎの反動高場面と見る。

大豆

円高とシカゴ安のWショックを懸念

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9/19 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近(11月限)は揉合ながらジリジリ後退、18日は9.7075ドルと2010年以来の安値を記録した。米農務省が11日に発表した米国の大豆生産予想(39億1300万bus)は一旦織り込まれたが、荷圧迫感は強く、10ドルは当面の上値抵抗線となろう。FSA(米農家サービス局)は作物保険を始めとする種々の作物プログラムに参加している大豆の面積情報を発表。最終的に大豆の作付面積は米農務省予想の8480万エーカーを100万エーカー下回るとの見方があるが、作付面積が減少しても単収の増加に相殺される可能性が高く、あまり材料視されなかった。テクニカル面で気になるのは、シカゴ大豆市場におけるファンドの売りポジションが9月9日時点で21万2328枚と史上最高の水準にあることだ。新規の強材料が出現すると、ファンドの買い戻しが誘われることが十分に考えられるが、10ドル接近ないしは超えると農家の現物売りが出てくると見られ、市場を動意づかせることは期待薄だ。

国内市場

 東京一般大豆期先は、シカゴ大豆堅調と1ドル108円台の円安が強材料となって一時4万9000円台まで買われたが上昇しきれない。ドルは円に対して短期間で6~7円ほど下落しているだけに、調整高を演じると、円高、シカゴ安の"Wショック"を受けかねない。

ゴム

テクニカル的な売りを浴びて再び安値トライか

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9/19 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり100~170トン台。週末現在、原料は48.59バーツ、オファーは9月積172.70セント(円換算約199.00円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は8月31日現在、前旬比933トン減の15,970トン。入庫量715トンに対し出庫量は1,648トン。
【前検】9月度のゴム品質検査請求(前期)は無し。

展開予想

 東京ゴムは反発するも上値の重い展開。週初から週中にかけては、FOMCにて政策金利見通しが上方修正されたことにより円安が加速、これにより東京ゴムも買い戻しが先行し一時195.5円まで上昇した。しかしながら週末にかけては上海ゴムが供用期限切れを迎える荷圧迫により続落、一代の安値を更新したことにより東京ゴムも反落、190.8円まで売り込まれた。週末現在はさらに円安が進行したことにより若干上昇し、192円台での推移となっている。
 罫線は引き続き一目均衡表の転換線で上値を抑えられる展開が続いている。来週も転換線が抵抗として機能すれば再度185円をトライする展開もありうる。上昇した場合も7月31日と8月26日の高値を結んだダウントレンドラインが来週は195―196円近辺に位置するため、そこを完全に上抜けられなければ再度反落する可能性が高い。
 当先の鞘は拡大し順ザヤ15円前後での推移となっている。国内の在庫事情を考えると順ザヤが更に拡大する可能性もある。

為替

米国の早期利上げ観測でドル高

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9/19 15:15現在

海外情勢

 対ドル円相場は1ドル=109円台前半となり、6年ぶりの円安場面となった。FOMCで来年末の米長期金利見通しが1.375%と6月の予想1.125%から上方修正されたことを反映し、米政策金利の早期引き上げ説が台頭してドルが買われた。

国内情勢

 米国の政策金利引き上げが早まるとの見方を背景にドル高・円安が促進され、日経平均株価が1万6000円を突破したことも円安を助長する要因となった。円安の恩恵を受けて、輸出関連株が業績アップ期待で買われたことも円安を意識させることとなり、他の主要通貨に対しても円が下落した。

総合分析

 1ドル=110円は視野に入ったとみる向きが多い。FOMCの声明内容が早期利上げを示唆したと受け止められているためだ。しかも、現行の低金利を相当期間継続して、米国の景気回復実現を図るとしており、米経済成長の伸び⇒ドル高...との見方もドル高・円安をフォローしている。更にドルが買われてもおかしくない環境だ。


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