商品先物取引 TOP  > マーケット情報  > 週間相場分析(Weekly Hotline)  > 2014年  >  2014年09月08日号

週間相場分析2014年09月08日号


引き続き上値の重い展開に

gold.jpg

9/5 15:15現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は8月22日の800.08トンを直近のピークに26日795.60トン⇒29日795.00トン⇒9月2日793.20トン⇒3日790.51トン⇒4日785.72トン...と減少している。一方、中国の大手4行(中国工商銀行、中国建設銀行、中国農業銀行、中国銀行)が保有する貴金属の時価が今年第2四半期末時点で約3780億元(約6兆4500億円)に及び、1年前に比べ66%増加したことが各行の財務報告書で判明した。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは8月26日時点で11万3169枚、前週比2万4807枚減。取組高は8月26日時点、9月3日時点ともに36万枚台。9月4日時点の東京金市場の取組高は9万枚台。カテゴリー別(8月28日⇒9月4日)では、当業者は売り玉400枚増に対し買い玉2100枚増、非当業者は売り玉1900枚増に対し買い玉200枚増。

総合分析

 円相場が1ドル=105円台へと急落した一方で、ニューヨーク金期近が1200ドル台半ばへと急落。その結果、円安による輸入コスト上昇分を、ニューヨーク金下落によるコスト低下によって完全に打ち消されて、東京金期先は引き続き上値の重い展開を余儀なくされた。そうしたなか、16~17日に控えたFOMCを巡って市場全体が神経質なムードを強める公算があることから、当面はニューヨーク金、東京金ともに基調好転は困難で、上値の重さが続くのではないか。

白金

円安による輸入コスト高の恩恵無し

platinum.jpg

9/5 15:15現在

海外情勢

 米調査会社オートデータが発表した8月の米国新車販売台数は前年同月比5.5%増の158万6015台と、6ヵ月連続で前年実績を上回った。一方、日本自動車販売協会連合会などが発表した8月の日本国内の新車販売台数(軽自動車含む)は前年同月比9.1%減の33万3471台で、2ヵ月連続で減少。また、日本自動車工業会によると日本国内の7月の4輪車生産台数は前年同月比1.7%減の89万4742台と、11ヵ月ぶりに前年を下回った。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは8月26日時点で4万0572枚、前週比5021枚減。取組高は8月26日時点で6万3000枚台、9月3日時点で6万4000枚台。9月4日時点の東京白金の取組高は9万7000枚台。カテゴリー別(8月28日⇒9月4日)では、当業者は売り玉700枚増に対し買い玉1100枚減、非当業者は売り玉900枚増に対し買い玉2600枚増。

総合分析

 日足チャートが示す通り、ニューヨーク白金期近は1400ドル台割れ寸前まで下落、足取りを崩している。RSI(相対力指数)が下値抵抗ラインの30ポイント台を下回ったことで、目先的には修正高場面も想定されるが、16~17日のFOMCを前に金融市場全体が神経質なムードのなか、アヤ戻し程度の切り返しにとどまりそう。円相場が急落しても、東京白金期先に輸入コスト上昇の恩恵は見られず、上値、下値ともに切り下がる足取りを継続する公算大か。

ガソリン

下値を固めて水準切り上げ

oil.jpg

9/5 15:15現在

海外情勢

 大幅に下落していた原油相場が反発した。地政学的リスクで上昇しても、供給に支障が出ていないとの失望感から下落したが、その後、ウクライナ情勢が沈静化すると、欧州経済が回復に向かい、原油需要の増加要因になるとしてブレント原油が上昇した。

内部要因

 ニューヨーク原油の大口投機玉(ファンド)のポジションは 8月26日時点で42万4250枚の買いに対し10万6523枚の売り、差し引き31万7727枚の買い越しで、ファンドの強気方針は変わらない。買い越し玉こそ減少しているが、先高見通しを堅持している。東京ガソリンの非当業者売買バランスは9月4日現在、1万8468枚の買いに対し1万4444枚の売り、差し引き4024枚の買い越しと原油先高人気を背景に買い気は旺盛だ。

総合分析

 原油連動の展開であり、海外原油相場の下げ止まり⇒反発という動きに呼応する形となり、売り玉手仕舞い先行パターンで上昇する構えにある。円安もガソリンを後押しする形であり、今後、原油価格の水準切り上げで上昇力が強まる可能性が高い。というのも、景気回復で米国内の石油需要の増加が見込まれるほか、アジア市場では石油製品の需要が増大しつつあり、これが東京市場にも反映される公算が大きい。東京ガソリン期先は年内目標として8万5000円が見えてきた。

大豆

11日の生産予想がヤマ場

grain.jpg

9/5 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆11月限はジリジリ後退、4日に10.0125ドルまで下落、10ドル割れが現実的なものとなっている。注目材料は現地時間11日に米農務省が発表する今年の米国大豆生産予想だ。それに先駆けて、民間調査会社や商品先物会社から事前予想が発表されたが、それらを列挙すると、①FCストーンが単収47.6bus、生産量40億bus、②アレンデールが同46.4bus、同38億8400万bus、③ランワースが同46.7bus、同38億5200万busというもので、いずれも8月の米農務省見通しで示された単収46bus、生産量38億1600万busを上回っている。シカゴ大豆がジリ安を演じるなかで豊作をどう織り込んだかが注目されるが、かつてない大型供給が大豆相場の重石になることは否定出来まい。9月の米農務省生産見通しが市場予想を下回って、利食の買い戻しに反発というシナリオを描けようが、シカゴ大豆期近で10ドルを割り込まないと今の下げ相場にピリオドを打つのは難しい。

国内市場

 東京一般大豆期先は為替が1ドル=105円を突破する円安局面でも5万円大台を突破出来ない弱さがある。11日の米農務省予想が強材料となって、相場が急反発すれば、そこが売り場となる公算が大きく、5万円超は売りたい局面といえる。

ゴム

大きな三角持合いから抜け出せるか

20rubber.jpg

9/5 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり180~320トン台。週末現在、原料は52.01バーツ、オファーは8月積184.30セント(円換算約205.00円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は8月20日現在、前旬比637トン減の16,903トン。入庫量824トンに対し出庫量は1,461トン。
【前検】8月度のゴム品質検査請求(後期)は、再検644枚(3,220トン)となり、新規の100枚(500トン)と合わせ、744枚(3,720トン)。

展開予想

 東京ゴムは195~200円のレンジで揉み合い。週初は先週からの弱地合いを引き継ぐ形で195円台へ下落したものの、安部改造内閣での厚労相に年金改革に積極的な塩崎氏が就任との報をきっかけに急激に円安に振れたことで200円台へ反発した。週中は円安が更に進行したがタイ政府在庫放出、国内での過剰在庫などの弱材料により200円前後で上値重く推移。そして週末に上海ゴムが直近の安値を割り込んだことにより投げ売りが加速、約3%の急落となり東京ゴムも反落、週末現在は197円台で推移している。
 罫線は7月31日と8月26日の高値を結んだダウントレンドライン及び6月5日と8月18日の安値を結んだアップトレンドラインに挟まれた形での値動きとなっている。どちらかを抜ければ方向感が出てくるもの、ファンダメンタルズでは強弱材料が交錯しており、上下どちらに離れるかの予測は難しい。
 当先の鞘は引き続き順ザヤ12円前後での推移となっている。国内の在庫事情を考えると順ザヤが更に拡大する可能性もある。

為替

1ドル=110円が視野に入る

20usdjpy.jpg

9/5 15:15現在

海外情勢

 ECB(欧州中央銀行)が政策金利を1%引き下げ、0.05%と過去最低となり、ユーロが対ドルで下落した。ウクライナ情勢が不安定なことに変わりなく、安全通貨としてのドルが買われる場面が目立つ。米国の景気回復が明らかで、ニューヨークダウの堅調もドル高を裏付けている。このほか、日本の金融政策がブレずに、金融緩和と株高を目指していることが海外市場で再評価されている。

国内情勢

 日銀黒田総裁が、『一段の円安になっても日本経済にはマイナスにならない』と発言し、実質的な円安容認の発言になったことが海外市場にも影響を与えドル高・円安基調を誘い、米ドル以外の他通貨も円に対し全面高(円が全面安)となった。米国経済のファンダメンタルズの良好がドル高要因であるとの見方が多い。

総合分析

 長期揉合が続いた円・ドル相場が動意付いた。ファンダメンタルズでは貿易収支の赤字継続が円安の背景にある。これは構造的な問題でもあり、安倍政権の政策推進目的と為替の方向は同じだが、輸出関連企業の業績低迷は日本株の悪材料となって、それが円安を鈍らせる要因になるかどうか。当面、日銀の金融緩和策継続が円安を支えよう。最近の為替相場の流れを見ると1ドル=110円が視野に入っている。


このレポートはお客様への情報提供を目的としています。情報に関しては正確を期するよう最善を尽くしておりますが、内容の正確性、信憑性に関し保証をするものではありません。利用にあたっては自己責任の下で行って下さい。売買の判断はお客様御自身で行って下さい。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引100,000円・損失限定取引453,000円(平成29年8月16日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から40倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復23,328円(平成29年8月16日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

当社(商品先物取引業者)の企業情報は当社本・支店及び日本商品先物取引協会で開示しています。お取引についての御相談は、当社顧客サービス担当(東京)電話03-3249-8827 (受付時間:平日8:30~17:30)
日本商品先物取引協会相談センター http://www.nisshokyo.or.jp