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週間相場分析2014年09月01日号


円安にも反応が鈍かったが...

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8/29 15:15現在

海外情勢

 ロイターが伝えたところによると、7月の香港から中国本土への金の純流入量は22.107トンと、6月の40.543トンから減少し、3年ぶりの低水準にとどまった。一方、世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は8月27日時点で795.60トン。22日の800.08トンを直近のピークに、25日に797.09トン⇒26日に795.60トンと減少が続いている。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉の買い越しは19日時点で13万7976枚、前週比9705枚減。取組高は8月19日時点、27日時点ともに36万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリー別(21日⇒28日)では、当業者は売り玉300枚減に対し買い玉2900枚減、非当業者は売り玉1800枚減に対し買い玉900枚増。

総合分析

 円相場は25日に1ドル=104円27銭へと急落するなど円安地合を強めた。それにも関わらず東京金の反応は鈍く、日足チャートが示すように、先限で4300円前後を小浮動するにとどまっている。これはニューヨーク金期近が下値をジリジリと切り下げており、その足取りの重さが嫌気されているためと推察される。そうしたなか、欧米のサマーバカンスシーズンがピークアウトして金は季節的需要期へと移行、金需要動向が今後、ニューヨーク金にどう影響するか注目される。

白金

Wボトムを維持出来るか

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8/29 15:15現在

海外情勢

 英国自動車工業会によると7月の英国の自動車総生産台数は13万2570台、前年同月比2.8%増と2ヵ月連続で前年実績を上回った。一方、タイ工業連盟によると7月のタイの自動車生産台数は約15万枚台で、前年同月比25%減と13ヵ月連続で減少した。国内向けが5割減と大幅に落ち込んでおり、同連盟では国内の政情不安に加え、自動車購入の補助金支給終了の影響が続いていると分析している。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは19日時点で4万5593枚、前週比1341枚減。取組高は19日時点、27日時点ともに6万3000枚台。東京市場の取組高は9万5000枚台。カテゴリー別(21日⇒28日)では、当業者は売り玉4500枚増に対し買い玉600枚減、非当業者は売り玉2800枚増に対し買い玉7900枚増。

総合分析

 東京白金期先は一時4800円台を割り込んだ。ニューヨーク白金期近も1400ドル台前半へと続落、相対力指数は30ポイントを下回ったが、円相場が1ドル=104円台へ急落するなど円安地合を強めたことが下支えとなり、東京白金期先の相対力指数は30ポイントに達していない。ただ、これを裏返せば、東京白金には下値余地が残されているとも解釈出来る。当面は6月につけたWボトム(5日の4730円、18日の4732円)を下回らずに推移出来るかが焦点に。

原油

アジアの需要増が後押し

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8/29 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油相場は米国内の石油需要の伸び悩みで下げた後、米国の第2四半期GDP改定値が予想と逆に前期比4.2%増となり、石油需要の増加期待で上昇した。ファンドは株や債券を中心としたリスク分散のポートフォリオを組成するなど、商品市場から一部資金引き揚げの動きもあり、これが原油相場にも影響を与えている。今後は地政学的リスクの行方が焦点になるとの声が多い。

内部要因

 ニューヨーク原油の大口投機玉(ファンド)ポジションは8月19日時点で買い越しが32万3473枚と前週比微減にとどまった。東京原油先物市場の非当業者売買バランスは8月28日現在7567枚の買いに対し6719枚の売り、差し引き848枚買い越しと、買い越しが減少の一途を辿っている。

総合分析

 ウクライナ情勢が和平へ向かっているとの判断、イラク紛争は米軍が空爆開始し、戦闘期間が短縮されて休戦になるとの見方から原油の供給不安が後退したものの、ウクライナ情勢がロシアのウクライナ領土侵犯の疑いで再び緊迫化したうえ、イラク紛争は解決難に陥っているため、再度緊張が高まる公算は大きい。東京原油は海外相場の反発に同調して噴き上げる場面を想定する強気シナリオもある。68000円、69000円、70000円のステップをクリアする意見を支持したいところだが...。

コーン

当面揉合が続く公算が大きい

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8/29 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は3.50~3.60ドル台中心の揉合を演じている。日足チャートを見ると、8月18日の3.70ドルが上値抵抗線の一方で、8月12日の3.4775ドルが下値支持線の姿を見せており、当面、レンジ相場は続きそうな気配。現地時間9月11日に予定されている米農務省の米国トウモロコシ生産予想まで大きな動きはなさそうだが、この間、注目されるのは穀物アナリストや民間調査会社などから発表される事前の生産予想だ。プロファーマ―は22日、主要トウモロコシ生産7州を実測したデータをベースに全米の生産予想を発表、単収は169.3bus(米農務省8月予想167.4bus)、生産量は140億9300万bus(同140億3200万bus)で、控え目な内容となった。8月後半の米中西部の天候は良く、トウモロコシの単収は170busを超えるとの見方は多いが、米農務省の9月予想まで動きにくいというのが市場の本音のようだ。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は8月25日、2万5000円を突破した。シカゴトウモロコシが小動きにもかかわらず国内が上昇したのは、対ドル円相場が一時104円の円安になったため。ただ、為替は105円をすんなり突破するのは困難で目先は円安による上昇を削る展開になろう。

ゴム

195円で下げ止まるか

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8/29 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり190~330トン台。週末現在、原料は52.60バーツ、オファーは8月積187.00セント(円換算約204.50円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は8月10日現在、前旬比860トン減の17,505トン。入庫量843トンに対し出庫量は1,703トン。
【前検】8月度のゴム品質検査請求(後期)は、再検644枚(3,220トン)となり、新規の100枚(500トン)と合わせ、744枚(3,720トン)。

展開予想

 東京ゴムは反落後、下値を切り下げる展開。週初は抵抗帯であった205円近辺で上値を抑えられたことにより203円まで反落、さらに新甫2月限が鞘すべりにより約2円安で発会したこと、また上海ゴムの軟調も手伝い200円の大台を下抜けた。週中から週末にかけては一旦200円台を回復するも、タイ政府在庫放出の報が重しとなり戻りは売られる展開。週末現在は198円台で上値重く推移している。
 罫線は週初に一目均衡表における雲の下限で反落したことにより地合いの弱さがより際立った。来週は6月5日と8月18日の安値を結んだアップトレンドラインが195円近辺に位置し、さらに直近の安値が195円であることから、その水準を割り込むと190円へのトライでさらに売り込まれる展開が予想される。逆に現在の水準から反発し205円を上抜けた場合は踏み上げによりさらに上昇する可能性もあるが、208~210円近辺で反落する可能性が高い。
 当先の鞘は8月限が納会したことにより一旦縮小し、現在は順ザヤ12円前後での推移となっている。国内の在庫事情を考えると順ザヤが更に拡大する可能性もある。

為替

米早期利上げ観測は健在

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8/29 15:15現在

海外情勢

 米国の金融政策の行方が注目され、早期利上げ観測でドルが買われたが、その勢いも一巡、その後、ウクライナ情勢の緊迫化で円買い・ドル売り場面となったが、市場の基本スタンスは米景気指標の発表を待つ格好。ユーロはドラギECB総裁の、『追加緩和の余地がある』との発言を受け、先行き不安が後退している。そのため、ユーロの下落が抑えられ、ドルは対ユーロでの上昇基調一辺倒となりにくい。

国内情勢

 米国の第2四半期GDP改定値は前期比4.2%増と上方修正され、予想値を上回り、ドルが買われたが、一方でウクライナ情勢の緊迫化で安全通貨としての円が買われる場面もあり、1ドル=104円台から再びドル売り・円買いの動きが見られ103円台後半への動きとなった。『ドルの利益確定売りの影響もあり、ファンダメンタルズから判断してのドル売りではない』と邦銀ディーラーは分析している。

総合分析

 市場はFRBから改めて利上げの明確なシグナルを待っている。このほか、ロシアがウクライナ領内へ侵攻したとの報道で安全通貨としての円が買われたが、地政学的リスクは一過性の問題であり、日本国内の政策として円安を促進していることは無視できない。『ドル高・円安基調は決められたレールの上を走るようなもの』との楽観的な円安論も浮上中。円安推奨派は年内1ドル=110円の予想が多い。


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