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週間相場分析2014年08月25日号


円安以外のサポートが乏しい!?

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8/22 15:15現在

海外情勢

 WGCが発表した今年第2四半期(4~6月)の世界金需給推計は総供給量1078.0トン(前年同期比10%増)、総需要量972.3トン(同15%減)で、需給バランスは105.7トンの供給過剰(前年同期は168.6トンの供給不足)。分野別の需要量を見ると、宝飾品が前年同期比30%減、バー現物需要が同57%減、公的コイン需要が同50%減など、中央銀行の金購入(同28%増)以外が軒並み大幅減少となっており、需給緩和につながったといえる。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは12日時点で14万7681枚、前週比2万6218枚増。取組高は12日時点、20日時点ともに36万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリ別(14日⇒21日)では、当業者は売り玉1700枚減に対し買い玉1200枚減、非当業者は売り玉2600枚減に対し買い玉3100枚減。

総合分析

 米国の景気に対する楽観的見方がドル高や米株価復調、そして、先行きのゼロ金利解除観測につながり、ニューヨーク金の上値を抑制、期近は1300ドル以下での小浮動を余儀なくされている。こうした動きを受けて、東京金期先も4200円台半ばから4300円強のレンジを推移、辛うじて為替の円安地合が下支えになっている状況だ。ただ、これを裏返すと、東京金は円安以外のサポートが乏しいということ。円相場が修正高に転じた場合は東京金も下押される恐れがある点を警戒。

白金

需給タイト感を概ね消化!?

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8/22 15:15現在

海外情勢

 新華社電によると、中国工業情報化省が発表した電気自動車やハイブリッド車などエコカーの今年1~7月の国内生産台数は前年同期比280%増の2万5946台。うち乗用車生産では電気自動車が同約700%増の1万3829台、プラグイン・ハイブリット車が同10倍の5027台にまで膨らんだ。一方、 オーストラリア統計局が発表した今年7月の同国新車販売台数(季節調整済)は前月比1.3%減、前年同月比0.4%減の9万3479台。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは12日時点で4万6934枚、前週比441枚増。取組高は12日時点で6万4000枚台、20日時点で6万2000枚台。東京市場の取組高は8万8000枚台。カテゴリ別(14日⇒21日)では、当業者は売り玉4200枚増・買い玉1400枚減、非当業者は売り玉1400枚減・買い玉4200枚増。

総合分析

 ニューヨーク白金期近、東京白金期先ともに7月初頭の高値を境に上値、下値をジワジワと切り下げている。それまで強材料視されていた需給タイト感(南アフリカ共和国での鉱山スト長期化や世界的な自動車触媒向け白金需要増加期待)を概ね消化し、白金独自の新規材料難、米経済改善に伴うドル高地合や利上げに対する警戒感が足カセになっている格好だ。目先はRSI(相対力指数)が下値警戒ラインの30ポイントに向かっていることから、そろそろ修正高場面に移行する可能性も。

灯油

アジアの需要増が後押し

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8/22 15:15現在

海外情勢

 ニューヨーク原油がドル高を受けて下落、その後、米国内原油在庫減少を手掛かりに反発した。当面、ウクライナやイラクの情勢緊迫化がサポート要因になるとともに、米国の景気回復が原油価格を下支えるとの見方が多い。このほか、アジア市場は中間留分の需給タイト化を背景にシンガポール店頭市場の灯油・ジェット燃料相場は堅調。

内部要因

 8月12日現在のニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)のポジションは43万3331枚の買いに対し10万9265枚の売り、差し引き32万4066枚の買い越しと8週連続で減少したが、玉整理が進んだと見ることも出来る。東京灯油市場における非当業者の売買バランスは9735枚の買いに対し8455枚の売り、差し引き1280枚買い越しと、このところ1200枚前後の買い越しが続いている。

総合分析

 灯油相場はアジアのジェット燃料需要増加を背景に堅調推移となろう。海外原油相場の影響を受けながらも、中国のジェット燃料需要増加は無視出来ない強材料だ。ニューヨーク原油相場が底を固めて反発すると、アジアの灯油・ジェット燃料相場も連動が見込まれ、それが追い風となって東京灯油期先が一段高を演じる可能性がある。目標値は8万5000円。

大豆

10ドル割れを目指す展開

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8/22 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆11月限は連日一代の安値を更新、20日、21日に10.35ドルまで下落、10ドル割れを意識する水準まで売られた。期近9月限は旧穀の需給ひっ迫を背景に11月限に比べて1.10ドルの逆ザヤになっているが、シカゴ大豆は新穀主導で展開しており、今年の米国大豆生産量がどこまで増えるかが相場の水準を決めよう。市場が注目しているのは現地時間9月11日に米農務省から発表される今年の米国の大豆生産予想。同省の8月予想は単収45.4bus、生産量38億1600万busだったが、開花・着サヤ期も無事乗り切りそうな気配で、9月予想では単収と生産量が上方修正されるとの見方が多い。その代表的なものが米民間調査会社ランワースの単収46.4bus、生産量38億5500万busというものだが、産地を視察している調査会社プロファーマーも大豊作を示唆している。市場はまず今年の大豊作を織り込む必要があり、9月の米農務省レポート前後まで軟弱な展開が続くと見るのが妥当だ。

国内市場

 東京一般大豆期先は21日に4万9500円まで下落した。為替相場は円安だったが、米国の大豆豊作が濃厚なことから下げ足を早めた。シカゴ大豆期近の10ドル割れが視野に入っており、東京市場もまだ下げ切ったといえない。シカゴ大豆が10ドル割れなら、東京市場は4万8000円が目標となろう。

ゴム

ダブルボトムの形成にチャレンジか

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8/22 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり190~330トン台。週末現在、原料は52.48バーツ、オファーは8月積189.00セント(円換算約206.80円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は8月10日現在、前旬比860トン減の17,505トン。入庫量843トンに対し出庫量は1,703トン。
【前検】8月度のゴム品質検査請求(後期)は、再検644枚(3,220トン)となり、新規の100枚(500トン)と合わせ、744枚(3,720トン)。

展開予想

 東京ゴムは反発。週初は先週末の弱地合を引き継ぎ、一旦195.0円まで下落したものの、上海ゴムが青島保税区在庫減少を手掛かりに15000元を回復したことから東京ゴムも199円台へ反発した。週中にはウクライナ情勢の緊張緩和によって円安が進行したことにより東京ゴムは200円を上抜け、さらに売り方の建玉整理が先行し一時203.7円まで続伸した。週末現在は202円台で比較的底堅い展開を続けている。
 罫線は週初に195.0円で底打ちしたことによりダブルボトム形成の可能性が出てきている。直近の高値である213.9円を上抜ければ、230円台を目標にさらに上昇する可能性もあるが、タイ産地の値段が増産期により上値重く推移する状況の中、213.9円への上昇は難しい。上海ゴムは直近の安値である14650元への下抜けを失敗したことにより15000元を回復したが15200元付近では上値重く、引き続き戻りは売られる可能性が高い。
 当先の鞘は依然拡大傾向であり、現在は順ザヤ15.0~16.0円での推移となっている。国内の在庫事情を考えると順ザヤが更に拡大する可能性もある。

為替

円安の流れは変わらない

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8/22 15:15現在

海外情勢

 FOMC(米連邦公開市場委員会)の7月議事録公開で早期利上げ観測がハヤされ、ドルは強含みとなった。ただ、対ユーロで11ヵ月ぶりの高値を記録したあとだけに、対ユーロで小反落場面となった。イエレンFRB議長のジャクソンホール講演待ちで、円・ドルは1ドル=103円台後半の動き。ポンドは4ヵ月ぶりの安値。

国内情勢

 米国の政策金利の早期引き上げ予測や米中期国債の利回り上昇など、金利が底入れから反発へ向かったこともあってドル高・円安基調を示し、国内株式市場はリスク選好の株高となり、株高が円安を助長して、一時は1ドル=103円96銭までドル高・円安となった。

総合分析

 安倍政権が株高・円安政策を推進中で、米金融当局は、『米経済指標が改善されると利上げ時期を繰り上げる』可能性を示唆。ニューヨークダウが史上最高値近辺にとどまる堅調さを示しているが、更に買い進む材料がなければ米株安の恐れがあり、これに連動して日本も株安となり、これが円高を誘うとの見方も出てきそうだが、目先の流れは昨年12月30日の1ドル105円41銭が目標。


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