商品先物取引 TOP  > マーケット情報  > 週間相場分析(Weekly Hotline)  > 2014年  >  2014年08月11日号

週間相場分析2014年08月11日号


次回は2014年8月25日号になります。

お盆休みで夏枯れに!?

gold.jpg

8/8 15:15現在

海外情勢

 GFMSのアナリスト、サラ・ジャオ氏によると、今年第2四半期の中国の金宝飾品需要が8年ぶりに減退。具体的には、中国の宝飾品メーカー各社の生産量がこの期間に40~60%減少。中国の金需要の大部分を占める宝飾品需要が大幅に落ち込み、第2四半期としては2006年以来の減少となった。そのうえで、同氏は年間で20%減少する可能性もあるとしている。一方、米造幣局によると、7月のイーグル金貨販売量は前月比40%減の3万オンス(≒0.933トン)。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは7月29日時点で13万9153枚、前週比6993枚減。取組高は7月29日時点で37万枚台、8月6日時点で36万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリー別(7月31日⇒8月7日)では、当業者は売り玉4400枚増に対し買い玉400枚増、非当業者は売り玉100枚減に対し買い玉3800枚増。

総合分析

 日足チャートや相対力指数の推移が示すように、東京金期先は4200円台で膠着感を強めている。指標であるニューヨーク金期近が新規材料難もあって1200ドル台後半から1300ドル強の水準で揉合っているうえ、円相場が1ドル=102円台でやはり小幅往来が続いているため、東京金期先も上下どちらにも動きにくい状況と推察される。そうしたなか、お盆休みを迎えるとあって、市場は"夏枯れ"になること必至で、引き続き膠着状態を余儀なくされそうだ。

白金

東京白金は下値切り上げを継続中

platinum.jpg

8/8 15:15現在

海外情勢

 米国半導体工業会によると6月の世界半導体売上高は前年同月比10.8%増・前月比2.6%増の275億7000万ドルで過去最高を記録した。その結果、今年第2四半期の世界半導体売上高は827億ドルとなり、前年同期比10.8%増、前期比5.4%増加した。なお、今年上半期の世界半導体売上高は前年同期比11.1%増となり、『年後半以降も引き続き成長が期待される』(同工業会)と見られる。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは7月29日時点で4万7593枚、前週比417枚減。取組高は7月29日時点で6万9000枚台、8月6日時点で6万5000枚台。東京市場の取組高は8万5000枚台。カテゴリー別(7月31日⇒8月7日)では、当業者は売り玉6200枚増に対し買い玉600枚増、非当業者は売り玉1300枚減に対し買い玉4200枚増。

総合分析

 東京白金先限日足を見ると、下値を切り上げる足取りが続いていることが判る。過去最長となった南アフリカ共和国での白金鉱山ストが終了してもなお、下値を切り上げていることは、それだけ需給の下支える力が強いからこそと考えられる。スト終了後、現在も鉱山操業の完全回復に手間取っていること、更には、大手鉱山会社で一部鉱山や資産売却の動きが見られることから、白金の供給不安は強いまま。東京白金期先は為替の長期円安期待と相まって、下値切り上げ継続の公算大か。

ガソリン

ガソリン、灯油とも円安が支援

oil.jpg

8/8 15:15現在

海外情勢

 イラク情勢やウクライナ情勢が再び緊張を高めたことから北海ブレント原油価格の地合が一時引き締まる場面があったが、米国の景気動向が不透明なことや、米国の石油需給がガソリンの需要減退懸念を理由に緩和する恐れから、ニューヨーク原油は戻りを売られて水準を切り下げ、7日の清算値は97ドル割れ。

内部要因

 ニューヨーク原油の大口投機玉ポジションは7月29日時点で47万0115枚買いに対し10万5376枚売り、差し引き36万4739枚買い越しながら8週連続で買い越しが減少。東京ガソリンの非当業者売買バランスは8月6日現在、1万7936枚買いに対し1万3089枚売り、差し引き4847枚買い越しと、買い越し幅が前日比プラスとなり、買い気の根強さを示す。灯油は買い越しながらも前日比で減少している。

総合分析

 海外原油価格は、イラクで過激派がダムを制圧するなど地政学的リスクの高まりで上値を追う展開となったあと、ウクライナ情勢に対する評価が分かれ、米株安も手伝って上値警戒感が強くなり小反落した。ただ、8日の東京ガソリン、灯油とも円安基調を背景に調整安一服で反発しており、目先はガソリンが8万円大台を奪回する動きを期待出来る。灯油は押目を買われて一段高となり、8万4000円まで届く公算が大きい。

コーン

12日の米農務省生産予想に注目

grain.jpg

8/8 15:15現在

海外市場

 注目材料は現地時間12日に米農務省が発表する今年の米国トウモロコシ生産予想だ。生育期の天候がほぼ理想的に推移、7月の受粉期も難なくクリア、過去20年間で最高の作柄という前評判が高い。同省の7月の生産見通しは単収165.3bus、生産量138億6000万busだったが、ロイターがまとめたアナリストの事前予想平均は単収が170.1bus(最大174.8bus、最小168.0bus)、生産量が142億5300万bus(同147億7800万bus、同139億8800万bus)で、高水準な数字が示された。単収が170busを超えるとの見方は多いが、米農務省は実測したとはいえ、単収を7月予想から一気に5busも上方修正するかどうか疑問で、むしろ、控え目な数字を出すのではなかろうか。単収予想が167~168busで納まることも想定でき、そうなると大豊作を先取りした向きが買い戻しを入れて反発する場面があるかもしれないが、シカゴトウモロコシは、今後、大型供給に圧迫される恐れがあり、このような場面は売りたいところだ。

国内市場

 東京トウモロコシ期先はシカゴ安を映して2万4000円台の揉合を演じている。シカゴトウモロコシは下値圏にあるが、東京市場は為替がやや円安に推移したことから落ち着いた動きにあったが、12日の米農務省生産予想次第で波乱があろう。

ゴム

三角持合いから抜け出す材料が出るか

20rubber.jpg

8/8 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり170~280トン台。週末現在、原料は55.78バーツ、オファーは8月積201.00セント(円換算約215.60円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は7月31日現在、前旬比823トン減の18,365トン。入庫量718トンに対し出庫量は1,541トン。
【前検】7月度のゴム品質検査請求(後期)は、再検112枚(560トン)となり、前期の941枚(4705トン)と合わせ、1053枚(5265トン)。

展開予想

 東京ゴムは202~209円のレンジで方向感なく推移。週初は先週末の急落及び米株価、原油などの軟調地合を受けて208円から204円台へと徐々に下値を切り下げる展開に。週中には節目であった205円を割り込んだことによりさらに手じまい売りが優勢となり202.3円まで下落したが、週末にかけて上海ゴムが堅調に推移したことにより206円台まで反発した。週末現在は204円台で推移している。
 罫線は現在、6月5日と7月15日の安値を結んだ線と、6月26と7月31日の高値を結んだ線によって形成された三角保合いの中での相場展開となっている。来週は210~212円が抵抗帯、200~202円が支持帯として意識されると考えられる。上海ゴムも同様に三角保合いを形成しており、来週は15700~16000元が抵抗帯、15000~15200元が支持帯となる。
 当先の鞘は依然拡大傾向であり、現在は順ザヤ13.0~13.5円での推移となっている。国内の在庫事情を考えると順ザヤが更に拡大する可能性もある。

為替

ユーロ安⇒ドル高⇒円安の動き

20usdjpy.jpg

8/8 15:15現在

海外情勢

 ウクライナ問題やユーロ圏の経済成長に対する懸念でユーロ安・ドル高が進行。その後、欧州の金融政策の行方、米国の利上げ時期に対する見解が交錯して、ドル・円相場も不安定な動きとなり、1ドル102円台半ばの往来相場となった。また、海外でも日本の年金運用比率の改定が話題となり、円売りの理由とされた。

国内情勢

 年金積立金運用で日本株の投資比率を引き上げる可能性が高く、株高誘導策が同時に円安に結びつくとの見方が多い。加えて、ウクライナ情勢における欧米とロシアの制裁策を巡る対立が株価にとって弱材料となるとの見解がドル安・円高を招く傾向にあったが、ロシアが報復措置を決めたことをキッカケにポジション調整が促され、ドルが買い戻される動きが認められる。

総合分析

 国内の経済政策は株高・円安を誘導する方針と見込まれ、日本株の投資比率引き上げを見越して株を買う動きが活発になり、先行きの円安が連想されている。ウクライナ情勢や中東の緊張は米国の株価に悪影響を与え、米株安⇒日本株安⇒円高を連想させるが、当面、米国の景気動向より、国内政策が為替相場の主要な変動要因となりそう。市場では『円安が国策』のイメージを強く持つ関係者が多く、先行き1ドル=103円から104円の円安を予想するアナリストが出てきた。


このレポートはお客様への情報提供を目的としています。情報に関しては正確を期するよう最善を尽くしておりますが、内容の正確性、信憑性に関し保証をするものではありません。利用にあたっては自己責任の下で行って下さい。売買の判断はお客様御自身で行って下さい。

○商品デリバティブ取引は最初に委託者証拠金等の預託が必要で、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚当たり通常取引120,000円・損失限定取引474,000円(平成29年9月19日現在)です。また、委託者証拠金は相場変動や日数の経過により追加預託が必要になることがあり、その額は商品や相場の変動によって異なります。○商品デリバティブ取引は相場の変動によって損失が生ずることがあります。また、実際の取引金額は委託者証拠金の約10倍から70倍と著しく大きいため、損失額が預託している委託者証拠金の額を上回ることがあります。○商品デリバティブ取引は委託手数料がかかり、その額は商品によって異なりますが、最高額は1枚あたり往復24,840円(平成29年9月19日現在)です。手数料額は相場変動により増減する場合があります。

当社(商品先物取引業者)の企業情報は当社本・支店及び日本商品先物取引協会で開示しています。お取引についての御相談は、当社顧客サービス担当(東京)電話03-3249-8827 (受付時間:平日8:30~17:30)
日本商品先物取引協会相談センター http://www.nisshokyo.or.jp