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週間相場分析2014年08月04日号


頭重い展開を強いられる

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8/1 15:15現在

海外情勢

 IMFによるとロシアとトルコの6月の金準備高がともに増加し、それぞれ3ヵ月連続のプラスとなった。具体的には、6月のロシアの金準備高は前月比16.8トン増の1094.8トン、トルコの金準備高は同9.9トン増の512.9トン。一方、インド財務省高官が明らかにしたところによると、過去最高水準の10%に設定されている同国の金輸入関税について、引き下げは検討されていないという。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは7月22日時点で14万6146枚、前週比3688枚増。取組高は7月22日時点で40万枚台、30日時点で36万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリー別(7月24日⇒31日)では、当業者は売り玉3900枚減・買い玉1300枚減、非当業者は売り玉700枚増・買い玉1900枚減。

総合分析

 ニューヨーク金期近は1280ドル、東京金期先は4200円半ばまで下落。FRBは停滞している米労働市場に改めて懸念を示し、利上げを急がない方針を強調しているものの、早晩利上げをせざるを得ないことに変わりないことが心理的な圧迫要因になっている。加えて、欧州のロシアへの追加制裁⇒欧州経済の先行き不安⇒ユーロ安地合⇒ドル高も圧迫要因といえ、金価格にとっては悩ましい状況。当面、頭重い展開を強いられる公算大。

白金

スト終結でも反応は一時的

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8/1 15:15現在

海外情勢

 日本自動車工業会が発表した6月の日本国内の自動車生産台数は前年同月比6.6%増の85万7317台と、10ヵ月連続で増加した。その結果、1~6月の日本国内自動車生産台数は前年同期比8.7%増の506万6178台となった。一方、トヨタ自動車のタイ現地法人は政情不安を理由に、2014年のタイにおける業界全体の自動車販売台数予想を引き下げ、前年比31%減の92万台になるとの見通しを示した。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは7月22日時点で4万8010枚、前週比640枚減。取組高は7月22日時点で7万枚台、30日時点で6万9000枚台。東京市場の取組高は8万枚台。カテゴリー別(7月24日⇒31日)では、当業者は売り玉3300枚増・買い玉900枚増、非当業者は売り玉500枚減・買い玉1900枚増。

総合分析

 ニューヨーク白金期近は金と株価下落に連動して1460ドル台に下落、東京白金期先も4900円割れ。南アフリカ共和国では南ア全国金属労組(NUMSA)が7月28日、経営者側が示した賃上げ提案を受け入れ、約4週間続いているストライキを終結することに合意。しかし、それに対する市場の反応は一時的で、金価格の下落に追随した。

原油

円安が支援材料となる可能性

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8/1 15:15現在

海外情勢

 ウクライナ情勢は欧米の対ロシア制裁強化によって事態が鎮静化する可能性があるとされ、北海ブレント価格が下落した。ニューヨーク原油期近は米国内原油在庫が減少したものの、カンザス州の製油所火災や北海ブレント下落を嫌気されて、一時97ドル台へと100ドル割れを演じる下げとなった。それでも、100ドル割れは売られ過ぎとの見方が多く、安値からは小戻す動き。

内部要因

 ニューヨーク原油先物市場の大口投機玉(ファンド)のポジションは7月22日時点で46万7574枚買いに対し9万6130枚の売り、差し引き37万1444枚買い越しと7週連続で減少し、先安懸念からファンドが買い玉を手仕舞っている。東京原油先物市場の非当業者売買バランスは7月31日時点で9101枚の買いに対し6075枚の売り、差し引き3026枚買い越しと、買い気が後退している。

総合分析

 ウクライナにおける親ロシア派武装勢力とウクライナ軍の戦闘は続いているが、EUがロシア制裁を強化する方針を決めたため、緊迫感が薄れる可能性があるとされ、北海ブレント原油が下落。イラク情勢も油田地帯でのトラブルが発生せず、原油の供給不安が薄れている。このため、ニューヨーク原油、北海ブレント原油ともに一段安を演じたものの、地政学的リスクが再び高まる懸念を拭えず、米国経済の回復に伴う石油需要の増加期待などが下支え要因。東京原油先限は円安の支援もあり、下値を固めて6万8000円の水準を奪回する余地が出てきた。

コーン

為替の動き眺めながら揉合う公算

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8/1 15:15現在

海外市場

 シカゴトウモロコシは安値揉合の様相が続いている。同期近が3.50ドルに接近すると利食の買い戻しが入るが、上昇力に欠けるため、4ドルが遠退いているように見える。米農務省が発表した7月27日現在の米主要18州平均のシルキング(出穂)進展率は78%で峠を越えた格好だ。同日現在の作柄状況を見ると、"優"と"良"の合計が75%の高水準(前週76%)で、今年のトウモロコシの単収が7月の米農務省予想165.3busを軽く超えて170bus台まで増加するとの見方が増えている。8月12日に米農務省はトウモロコシの生産見通しを発表するが、8月からは実測したデータを基に生産量を算出しており、注目度は高い。仮に、トウモロコシの単収が170busに上方修正された場合は、生産量は7月予想の138億6000万busから142億4600万busに増加、供給圧迫感は一層強まりかねないだけに、米農務省レポートから目を離せない。一部に米農務省は単収を167~168busの抑えるとの見方がある点に注意。

国内市場

 東京トウモロコシ期先は円安を受けて2万4500円近くまで反発したものの、アヤ戻りの域で弱基調に変わりはない。基本的に8月の米農務省レポートを見極めるまで動きにくく、目先は為替の動きを見据えながら揉合を継続する公算が大きい。

ゴム

50日線や一目の雲で支え切れるか

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8/1 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり230~390トン台。週末現在、原料は58.17バーツ、オファーは8月積205.30セント(円換算約221.50円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は7月20日現在、前旬比411トン減の19,188トン。入庫量638トンに対し出庫量は1,049トン。
【前検】7月度のゴム品質検査請求(後期)は、再検112枚(560トン)となり、前期の941枚(4705トン)と合わせ、1053枚(5265トン)。

展開予想

 東京ゴムはレンジを切り上げるも上値の重い展開。 週初は直近高値の206.9円を、また上海ゴムが16000元を突破したことにより、買戻しが加速し一気に213.5円へ急上昇した。しかし週中は材料難から211~213円で上値重く推移し、金曜日は木曜夜間に米株及びNY原油市場が急落したことにより寄付きから208円台へ引き緩み、さらに上海ゴムの下落により205.3円まで続落した。現在は売られ過ぎにより若干反発し208円台で推移している。
 罫線は週初の急伸により一目均衡表の雲を上抜き強気転換したものの週末には雲の下限まで下落する強弱入り混じった展開。雲の下限である205円を割り込むと再度200円をトライする可能性も考えられる。しかし213円台まで反発した場合は逆ヘッド&ショルダーの形成となり、230円台への反発もありうる。
 当先の鞘は依然拡大傾向であり、現在は順ザヤ13.5~14円での推移となっている。国内の在庫事情を考えると順ザヤが更に拡大する可能性もある続き順ザヤ13円前後での推移となっている。国内の在庫事情を考えると順ザヤが更に拡大する可能性もある。

為替

米経済の成長でドル高場面

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8/1 15:15現在

海外情勢

 米国のGDP成長率が前期比4%増と予想(3%増)を上回ったことでドルは1ドル=102円台後半まで買われた。ただ、雇用統計など他の経済指標発表待ちでドル買いも一服、目先、ドル・円はレンジ相場が続くとの見方が多い。また、年末にかけて、ニューヨーク市場では1ドル=106円台の円安へ向かうとのアナリストもいる。米国の利上げが先送りになるとの見方もあり様子を窺う状況。

国内情勢

 円・ドル相場は円安基調を示している。それは、ドルが堅調となったことに加えて、日本株が高くなるとの見方が背景にあるからだ。投資家の多くは安倍政権の政策が『株高=円安』を誘導すると捉えており、日本株高⇒円安という構図を想定したドル買い・円売りの注文が増えた。目先、米国の経済指標や金利動向を見て方針を決めたいとする向きが多い。

総合分析

 これまで一時的に円高となったのは米国の国際通貨市場における円のショートが積み上がり、この買い戻しで上昇するケースが多かったためだ。現状では"安全通貨としての円"と見る市場関係者は少なくなった。米国の景気回復と米国債の買い一巡で長期債の利回りが上昇する余地が出ており、ドルが堅調に推移するとの見方が増えつつある。


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