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週間相場分析2014年07月28日号


強弱の微妙な力関係の成り行きを注視

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7/25 15:15現在

海外情勢

 世界最大の金ETF"SPDR Gold Shares"の保有残高は22日時点で804.84トン。7月15日の808.73トンを直近のピークに、16日に806.03トン⇒17日に803.34トン⇒18日に805.14トン⇒週明け21日に803.34トン⇒22日に804.84トンと増減を繰り返していることから、金ETFの売買が交錯、金価格の小幅揉合につながる一因になっているようだ。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは15日時点で14万2458枚、前週比7563枚減。取組高は15日時点、23日時点ともに40万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリー別(17日⇒24日)では、当業者は売り玉2200枚減に対し買い玉3000枚減、非当業者は売り玉3900枚増に対し買い玉4600枚増。

総合分析

 日足チャートが示すように、ニューヨーク金期近、東京金期先ともに揉合相場の様相を呈してきた。相対力指数が50ポイント前後で推移していることからも、方向感に欠ける状態にあることが窺える。ユーロ安・ドル高地合や米株高などが上値を抑制している一方、中東各国やウクライナの情勢不安などが下値を支えている格好。この強弱の微妙な力関係が、今後、どう変化するのか、まずは材料の変化と相場の成り行きを注意深く見極める必要がありそうだ。

白金

需給環境は強気に味方!?

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7/25 15:15現在

海外情勢

 ベトナム自動車工業会によると、今年上半期(1~6月)の新車販売台数(乗用車+商用車)は前年同期比27%増の5万4986台に達した。また、英調査・コンサルティング会社LMC社がまとめた今年6月の世界新車販売台数(グローバル・ライトビークル=乗用車+小型商用車)は季節調整済み年率換算で5月に続き8700万台超となり、好調を維持。中国、米国、西欧の好調な販売が、南米や東欧の不調をカバーした。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは15日時点で4万8650枚、前週比1502枚減。取組高は15日時点で7万2000枚台、23日時点で7万1000枚台。東京市場の取組高は7万8000枚台。カテゴリー別(17日⇒24日)では、当業者は売り玉2700枚増に対し買い玉1000枚増、非当業者は売り玉600枚減に対し買い玉1100枚増。

総合分析

 南アフリカ共和国では、NUMSA(南ア金属労働者組合)のストが3週間を過ぎたが、間もなく賃金交渉合意の可能性が高いとの見方も浮上。今後もその成り行きから目を離せない。もっとも、過去最長となった白金鉱山ストの後遺症で白金供給ひっ迫懸念が根強いこと、世界的に自動車生産・販売が好調なこと(=白金の自動車触媒向け需要増加の主因)から、需給環境は白金価格に強気に作用していることに変わりはない。白金価格が下げても、それはあくまでも修正安に。

灯油

アジア地域の需要増が支え

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7/25 15:15現在

海外情勢

 マレーシア航空の旅客機が撃墜された事件も絡み、欧米の対ロ制裁措置を辞さない姿勢に対して、ロシアが歩み寄るなど、ウクライナ情勢が不透明になり、北海ブレントが110ドル割れの弱含み地合となった。一方、ニューヨーク原油は米国内原油在庫の減少を映して底固さを示している。強弱材料が一巡し原油価格は保合商状。

内部要因

 ニューヨーク原油の大口投機玉(ファンド)のポジションは7月15日時点で48万9729枚買いに対し9万0126枚売り、差し引き39万9603枚買い越しとファンドの買い気は強い。東京灯油先物市場の非当業者売買バランスは7月24日時点で、9246枚の買いに対し8746枚の売り、差し引き500枚買い越し(前日222枚買い越し)と買い人気が高まっている。

総合分析

 ウクライナやイラク情勢の緊迫化は強材料として織り込まれたが、事態が更に深刻になれば原油が高騰し、灯油も追随高を演じる公算が大きい。注目材料はアジアにおけるジェット燃料需要の増加で、転用が可能な灯油の需要も伸びている。海外原油高とコスト上昇に加え、アジアへの輸出需要増加を見込めば、東京灯油期先は8万5000円を超える上昇を見せよう。

大豆

下げ過ぎ感から目先安値修正

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7/25 15:15現在

海外市場

 シカゴ大豆期近は7月15日に11.5325セントまで下落、6月30日の14.48ドルから2.9475ドルの下げを演じた。その原因は、2015年の米国の大豆作付面積が8480万エーカーと前年を830万エーカー急増したことだ。主産地となる米中西部穀倉地帯の天候が順調で作柄が良好なため、豊作機運が高まっている。米農務省が現地時間11日に発表した2015年の米国の大豆生産見通しは38億bus(単収45.2bus)で、2014~15年度の消費見通し35億4100万busを2億5900万bus上回り、2011~12年度から3年間続いた供給不足の時代に別れを告げた。大豆の作柄に影響を与える開花・着サヤ期はこれからが本番で、まだ天候リスクは残されているが、現状では大きな問題はない。シカゴ大豆期近はテクニカルな買いに24日に12.3275ドルまで上昇したが、その後に反落して地合の弱さを市場に認識させた。

国内市場

 東京一般大豆期先は、シカゴ大豆の弱基調を映して、23日に5万0790円まで下落した。ただ、6月24日の5万4590円から4160円下落、強弱人気を映し出すRSI(相対力指数)が下値警戒圏の30ポイントを割ったことから下げ過ぎ感が台頭、目先は安値修正場面が予想される。

ゴム

一目の雲からどちらに抜けるか

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7/25 15:15現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり280~440トン台。週末現在、原料は58.28バーツ、オファーは8月積205.80セント(円換算約219.80円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は7月10日現在、前旬比1,275トン減の19,599トン。入庫量1,354トンに対し出庫量は2,629トン。
【前検】7月度のゴム品質検査請求(後期)は、再検112枚(560トン)となり、前期の941枚(4705トン)と合わせ、1053枚(5265トン)。

展開予想

 東京ゴムは底堅い展開。週初は、週末に納会を迎える当限に手仕舞い売りが先行したことが影響し先限も200円近辺で上値重く推移した。しかし木曜日に発表された中国HSBC製造業部門購買者担当者指数が市場予想を上回ったことにより上海ゴムが急騰、東京ゴムもこの流れを受けて一時205.7円まで反発した。週末現在は203円台で推移している。
 罫線は堅調に推移するも引き続き6月26日と7月3日の高値を結んだラインに上値を抑えられた形となっている。このラインを突破するとさらに続伸する可能性があるが、6月末に220円まで上昇するも雲の上限で反落した過程を考慮すると、現在の雲の上限である208.5円近辺が強力な抵抗帯になると考えられる。さらに雲の下限が来週以降急速に切りあがってくるため、弱気転換がより容易となる点も留意しておきたい。
 当先の鞘は引き続き順ザヤ13円前後での推移となっている。国内の在庫事情を考えると順ザヤが更に拡大する可能性もある。

為替

101円台半ば中心の小動き

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7/25 15:15現在

海外情勢

 ウクライナ情勢が不透明なことから気迷いムードとなり、小幅な動きに終始。1ドル=101円台半ばを中心とする小幅往来相場の様相を示す。欧州経済や中国経済に対する不安から、安全通貨として米ドル、円双方とも買われる場面が認められた。

国内情勢

 1ドル=101円台半ばでの小動きを余儀なくされている。これは、HSBCが発表した7月の中国製造業PMI速報値が52.0と市場予測を上回った一方で、ウクライナ情勢が不安定なために円・ドル相場の方向性が定まりにくく、模様眺めの状態に陥っている格好。

総合分析

 米国の金利上昇見通しは現実化せず、米金融当局の慎重な姿勢がドルを抑える形でドル高・円安となりにくく、1ドル=101円台半ばで膠着状態に陥っており、邦銀担当ディーラーも動意薄で様子を窺うスタンスとなり、市場に活気が見られない。米国の景気指標が改善し、長期金利が上昇すれば、ドル高・円安へ向かうとの見方が多い。


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