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週間相場分析2014年07月22日号


目先は反動高の可能性も

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7/18 15:30現在

海外情勢

 ゴールドマン・サックス・グループのジェフリー・カリー氏は、『一部の市場関係者がインフレヘッジ資産に移行している。インフレ懸念がほとんどなくなり、景気回復への信頼感が強まれば、金相場は下落を始めるだろう』として、『金相場は今年、年間ベースで下落する可能性が高い』と予測。また、ソシエテ・ジェネラルのマイケル・ヘーグ氏も11日のリポートで、金相場が今年第4四半期(10~12月)までに約7%下落するとの見通しを示した。

内部要因

 ニューヨーク金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは8日時点で15万0021枚、前週比3996枚増。取組高は8日時点で41万枚台、16日時点で40万枚台。東京市場の取組高は9万枚台。カテゴリー別(10日⇒17日)では、当業者は売り玉5300枚増に対し買い玉2700枚減、非当業者は売り玉6600枚減に対し買い玉1400枚増。

総合分析

 一時、ニューヨーク金期近が1300ドル台割れ、東京金期先が4200円台前半へと続落。イエレンFRB議長が半年次金融政策報告について証言、10月に量的緩和策を終了する考えを示したこと、それに伴い早晩、実施する可能性のある利上げへの警戒感が浮上したことが金相場を圧迫した。ただ、ウクライナでマレーシアの旅客機が撃墜されるなど地政学的リスクを背景に反動高も予想されるが、そのまま続伸するには新たな支援材料が必要だ。材料難ならば失速する恐れもあるだけに注意が必要。

白金

ストの行方が最大の焦点に

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7/18 15:30現在

海外情勢

 中国政府系の自動車業界団体である中国自動車工業協会は今年の国内自動車販売台数見通しを前年比8.3%増の2383万台になるとし、1月時点の予想10%増から下方修正した。景気回復の兆候が乏しいことや、車の購入規制を検討する都市数が増えていることを理由に挙げている。一方、ロシアのメドベージェフ首相と副首相らとの会合後、政府サイトに掲載された声明で、同国は政府高官や公共交通機関のための自動車のほか、緊急車両、農機具や建設機械の購入を禁じた。

内部要因

 ニューヨーク白金市場における大口投機玉(ファンド)の買い越しは8日時点で5万0152枚、前週比3898枚増。取組高は8日時点で7万3000枚台、16日時点で7万2000枚台。東京市場の取組高は7万5000枚台。カテゴリー別(10日⇒17日)では、当業者は売り玉6600枚増に対し買い玉900枚増、非当業者は売り玉700枚減に対し買い玉5000枚増。

総合分析

 南アフリカ共和国では鉄鋼・エンジニアリング産業連盟が15日、スト収束に向けて同国金属労働者組合に提示した『最終』賃金案を撤回したことを明らかにした。この結果、同労組組合員22万人は2週間にわたるストを継続中。このストには国営電力会社エスコムの組合員も含まれていることから、白金鉱山への電力供給不足懸念は高いままで、白金供給不足懸念と相まって、引き続き白金価格の下値を支えている。今後もストの行方が最重要ポイントに。

ガソリン

ウクライナ情勢緊迫による原油高にガソリンも連動

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7/18 15:30現在

海外情勢

 ニューヨーク原油期近はウクライナでマレーシア航空の旅客機が撃墜され、情勢悪化から103ドル台へ上昇する突発高の様相となった。米国内原油在庫の大幅減少が示す石油需要増加もサポート要因で、イラク紛争も日を追ってエスカレートしているため、原油供給不安は根強い。中国と米国の石油需要堅調は原油価格の強材料とされ、夏のドライブシーズンと米国景気の回復に伴う需要増加期待で原油先高人気が盛り上がりつつある。

内部要因

 ニューヨーク原油市場の大口投機玉(ファンド)のポジションは7月8日時点で51万4431枚の買いに対し8万9544枚の売り、差し引き42万4887枚買い越しと前週比で買い越し玉が2万0963枚減少し、玉整理が進展中。東京ガソリンの非当業者の売買バランスは17日現在、2万1102枚の買いに対し1万5902枚の売り、差し引き5200枚買い越しと投機筋の買い気が高まっている。

総合分析

 マレーシア航空の旅客機墜落でウクライナ情勢が緊迫の度を増し、当面の買い材料となる。中東情勢緊迫化で上昇した原油価格が一度は反落した。しかし、そのまま下放れず、ウクライナ情勢が深刻な状況に陥る可能性が高まり、ニューヨーク原油期近はバレル当たり103ドルを超え、6月20日の107.73ドルから7月15日の99.01ドルの下げ幅8.72ドルのほぼ半値戻りを演じた。需要面では米国や中国が堅調なことが原油価格を支えている。これを見て東京ガソリンは底固い地合を維持しよう。現物需給も引き締まり、石油会社の卸値引き上げでレギュラーガソリンの全国平均価格は12週連続上昇し、これが期先にも反映されている。東京ガソリン期先は8万円台固めで上昇トレンドを描こう。

コーン

8月予想で生産量は上方修正へ

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7/18 20:30現在

海外市場

 シカゴトウモロコシ期近は15日に3.71ドルまで下落、下げ過ぎ感から反発する場面があったが、今後の展開次第では3.50ドル近辺まで下落する余地は残されている。現地時間11日に米農務省は2014年の米国トウモロコシ生産量を138億6000万busと発表、事前予想の139億4500万busを下回ったが、2014~15年度の期末在庫が18億0100万busと同17億4400万busを上回ったのと、大豆価格が暴落したのを受けて大きく売られた。問題は8月の需給予想だ。8月の生産予想は実測を伴ったもので、それだけ精度が高くなるが、受粉期の天候は理想的とされ、8月は単収も生産量も上方修正される公算が大きく、期末在庫も上方修正されるとの見方が多い。これから荷の重みが本格的に相場に反映されていくのは必至で、シカゴトウモロコシが大底を打ったと判断するのは早計だ。

国内市場

 東京トウモロコシ期先はシカゴ市場の急落を映して、6月23日の2万6870円から7月14日の2万4110円まで2760円安を演じた。為替相場は1ドル=101円台と円高含みになっていることも下げ幅を拡大させた。テクニカルには下げ過ぎ感があり、修正高があっても不思議ないが、ここは戻り売りで臨むのが得策だ。

ゴム

一目の雲からどちらに抜けるか

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7/18 15:30現在

ファンダメンタルズ

【産地】主要セントラルマーケットにおける集荷量は一日当たり220~390トン台。週末現在、原料は59.30バーツ、オファーは8月積207.00セント(円換算約219.70円)で取引されている。
【在庫】全国生ゴム営業倉庫在庫は7月10日現在、前旬比1,275トン減の19,599トン。入庫量1,354トンに対し出庫量は2,629トン。
【前検】7月度のゴム品質検査請求(後期)は、再検112枚(560トン)となり、前期の941枚(4705トン)と合わせ、1053枚(5265トン)。

展開予想

 東京ゴムは週初に大台の200円を再度割り込んだことにより弱気ファンド筋の売り攻勢が加速し一気に196.2円に急落した。しかしその後は上海ゴムが14000元近辺で底堅く推移したことより、当業者の買戻しが優勢となり200円台を回復、木曜日には堅調な上海ゴムを背景に強気筋が相場を押し上げ206.9円まで上昇した。金曜日には円高により反落、現在は204円前後で推移している。
 罫線は週初に一目均衡表における雲の下限を割り込み、直近安値(6月13日)の197円付近まで下落したもののその後反発し、再度雲の中に入り込む方向感に欠けた展開。現在は基準線、及び6月26日と7月3日の高値を結んだラインに一旦上値を抑えられた形となっている。来週以降に雲の下限が208円付近まで切り下がるため、トレンド転換がより容易となったようにも見えるが、逆にそのレベルを上抜けなかった場合は再度196.2円を試す展開も考えられる。
 鞘は拡大し、当先の鞘は順ザヤ13円前後での推移となっている。国内の在庫事情を考えると順ザヤが更に拡大する可能性もある。

為替

安全通貨として円が買われる

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7/18 15:30現在

海外情勢

 ウクライナ紛争地域でマレーシア航空の旅客機が撃墜されたとの報道もあり、安全通貨としての円が買われた。米国と中国の株価下落や欧州経済の先行き不透明感で不安心理が強くなったことも円が安全資産と見られた理由。円は対ユーロ、ドルで上昇した。米国とEUが対ロシア制裁を強化したが、ドルとユーロに与える影響は不透明とされ、1ドル=101円台前半を中心とする動きに終始した。

国内情勢

 米国の長期金利下落の地合を見てドルが弱含みとなり、相対的に円が上昇。欧州の景気見通し不透明や欧州のロシア制裁の影響でユーロが下落する恐れのほか、アジア株、米国株の軟調など先行き不安で安全通貨としての円が買われた。それでも市場関係者の多くは一時的現象と見ている。日本国内の成長戦略を背景に円安へ向かうとのアナリスト見解が多いものの、気迷いムードから101円台半ばで小浮動の商状。

総合分析

 目先はウクライナにおけるマレーシア航空機墜落事件の行方が注目されよう。このほか、欧米の経済指標結果待ちで様子を窺う市場の情勢が認められる。米国の金融政策は方向性が定まり、慎重な姿勢から政策金利の早期引き上げとなる可能性が低下、それだけドル買い人気が後退する。しかし、1ドル=101円を割れて円が上昇を続けるとの見方は少数派だ。これは日本国内の成長戦略が株高・円安を柱とするものであり、米株価が上昇⇒ドル高⇒円安という構図を描く向きが多いからだ。


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